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韓国では建設中のビルも傾く

ビルディング
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シリーズ 「ヤバイ韓国建築物」第三弾である。第三弾は、韓国で割とよくありがちな建築中の建物の話題だ。え?第一弾と同じ?ま、まあ、韓国では「割とありがち」なのだ。

基礎知識として、韓国には大きな地震が頻繁に来るという、日本のような事情が無いと言うことと、日本の建築基準法にあたるような厳しい規制が無いことを知っておく必要がある。

傾く新築ビル

新築でも傾く

おお、国と一緒で傾いているな。

「信じられない…新築の建物が崩壊の危機」

記事入力2014-05-12 10:24 | 最終修正2014-05-12 11:18

12日午前、忠清南道牙山市牙山テクノバレー内に新築されているオフィスビルの建物が傾いて崩壊の危機に瀕している。

NAVERより

何をしたらこんな事になるのか。

問題の写真はこれだ。

これでも新築

新築のビルなのだが、ばっちり傾いている。

拡大した写真

別の写真も。

見たところ、2階まではそのままの形である模様。ビルは20度も傾いている訳だが、壁面の状態からして基礎工事の問題っぽいな。

30度ほど傾くビル

最初の傾いたビルだが、どうやら30度ほど傾いているようだ。

別の角度から

色合いといい、オモチャみたいだな。

何故こんなことになったのか?という疑問は当然湧くと思うのだが、ソレについては解説している図があったので、そちらを紹介しながら説明をしよう。

解説図

「雨で地盤が緩んで傾いた」という説明なのだが、意味が分からない。通常であれば、この手のビルを建築するためには、地盤調査をした上で、コンクリートのパイルなどを用いて岩盤層まで打ち込み、さらに基礎をうってビルを建てるハズなのだ。まあ、日本では、だが。

ところが韓国の場合、この程度の高さのビルならば、基礎をうつという規則がないらしいのである。だから、地盤沈下で傾いたということだ。

そして倒壊へ

で、数日後の話だが、このビル、倒壊してしまったそうな。

傾いたオフィス撤去の前に完全に崩れる

入力2014.05.18 13:20 修正2014.05.19 08:45

竣工を控えて片側に傾斜しながら崩壊の危機に置かれたオフィスビルが解体中18日午前11時52分頃、完全に倒壊した。

この日撤去作業は、午前8時20分頃から開始され二日間の日程で行われる予定だった。

韓国メディア「Damu」より

記事に説明は無いのだが、「 3〜4層の柱を壊す過程で 」と書かれているので、解体作業をしていたら、完全に倒壊したと言うことのようだね。

いやいや、危ないにもほどがあるだろう。そもそも、足場を組んだり回りに覆いをつけたりという様子が一切見受けられないのが謎だな。

撤去工事中の建物も崩壊

ガス漏れが先か倒壊が先か

あ、そう言えば、10日にはビルが崩れてたっけ?

ソウル江南の撤去工事、建物の崩壊…ガス漏れ(総合)

連合ニュース 記事送信2014-05-10 14:55 最終修正2014-05-10 15:07

週末の午後の人波が混雑しているソウル市江南区新沙洞の並木道から撤去工事中だった建物が崩壊し、ガスが漏れる事故が発生した。

韓国メディア「NATE」より

傾いたり崩れたり忙しいな。

撤去工事の際にどんな不手際があったのかは分からないが、工事を始めるにあたってガスの供給遮断をしていなかったようで、辺り一帯ガス漏れで大騒ぎみたいな話になった模様。

怪我人が出なくて良かったね!

影響は甚大だ

この崩壊した建物の工事の方はかなり杜撰だったようだ。

この日午後0時5分にはソウル・新沙洞カロスキルにある建物が崩壊する事故が起きた。

撤去中の5階建てビルの4階で外壁が崩れ、コンクリートの山が歩道にあふれた。現場の遮断幕と足場も歩道側に崩れ、駐車していた車両2台が破損した。通行人が多い土曜日の午後だったが幸い負傷者はいなかった。事故が起きた建物から都市ガスが漏れ2次災害の危険があるため警察は歩行者の通行を規制しガス供給を遮断した。そのため周辺290軒余りの建物でガス供給が約3時間中断された。警察は事故経緯とともに撤去業者が安全措置を正しくしていたかを調査中だ。近隣の商店の店員は、「撤去工事が進行中にコンクリートの破片が時々歩道に飛び、その横を避けて通っていた」と話した。

中央日報より

工事は5階建ての建物が対象だったらしいのだが、4階の外壁が崩れたそうな。崩れる前も、撤去工事中に、歩道にコンクリートの破片が飛び散ったりと、かなり杜撰な工事現場だったようで、その結果がコレだというのは、残念きわまりない。

なお、噂レベルではあるがこの「撤去工事」は、垂直リモデリングをする計画に基づいて工事していたのではないか?という話もあった。真偽を確認するすべはないのだが……。

お隣でも似たようなことが

これは韓国の建物の話では無いが、こんなニュースも同時期に報じられていたらしい。

平壌の高層住宅崩壊=死者多数か―北朝鮮、異例の公表

時事通信 5月18日(日)9時8分配信

【ソウル時事】北朝鮮の朝鮮中央通信は18日、平壌の住宅建設現場で13日、重大な事故が発生し、人命被害が出たと報じた。韓国政府関係者は、23階建ての住宅が崩壊し、相当な数の死者が出ていると明らかにした。

リンク切れ

北朝鮮の場合は、何というか支援を欲しがってこの手のニュースを自作自演している可能性もあるので、鵜呑みにすることはできない。

でもまあ、韓国としては親近感を感じたかもしれない。

一時期、ネットで話題になった北朝鮮のビル。

何とも珍しい建築様式だが、通りに面して巨大なビルが建っている様に見せる効果はあるようだ。「ペラペラで人が住めない」というデマは流れたが、ある程度の厚みがあって、居住スペースは確保できているという結論は出ている。

不思議な構造ではあるが、それなりの建築技術はありそうである。

ただ……、なんとなくだが、デザインを優先して構造強度などは軽視しているのではないか?という疑いは拭えない。

そういう観点からすると、南との共通点は案外あるのかもしれない。

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