1,200億ウォンが無駄に?陸軍偵察ヘリコプター

陸軍

ん?聞いたことがないMBB Bo-105偵察ヘリコプターって、韓国陸軍持っていたんだ。でも、持っているだけで満足に使えないっぽい。だけど、期待の新星KUH-1スリオンがあるから平気だよね!

血税1,200億ウォン注いだ陸軍の偵察ヘリコプター、AS故障で『無用の長物』

2021.10.13 05:01

陸軍が20年前に導入した全てのドイツ製偵察ヘリコプターBO-105 12機(1機=97億ウォン)が標的監視装置の故障で事実上無用の長物になっている事が12日分かった。偵察ヘリコプターが核心機能を喪失したにも関わらず修理が不可能になり、本来の用途で使用出来なくなったのである。軍が1,200億ウォンの血税を浪費したと指摘された。

「NAVER」より

えーと?メッサーシュミット・ベルコウ・プローム(MBB)社は元西ドイツの会社か。珍しい気はするけれど、導入当時は西ドイツからの機器購入に問題なかったんだろう。

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老朽化するヘリコプター

TADS(目標捕捉・指示照準装置)を搭載

僕がモノを知らないだけで、Bo-105は世界各国で運用されていたヘリコプターであるようで、今なお多くの軍で運用されている。民間でももちろん使われていたようだ。

とはいえ、初飛行は1967年であるから、それなりに老朽化しておりBo 105の生産自体も終了している。BMM社も今や存在せず、紆余曲折を経てエアバス・ヘリコプターズ社に吸収されている。

国民の力ハンギホ議員が陸軍から受信したデータを見ると、BO-105ヘリコプターに搭載された目標捕捉検出装置(TADS)の両方が故障した状態であることが分かった。該当機種は、1999〜2000年にドイツで導入された。TADSで夜間でもターゲットを獲得することができ、ミサイル妨害装置などを備えている。

しかし、陸軍は「現在TADS整備が不可能なため、ターゲット偵察は昼間に肉眼でのみ可能で、夜間偵察は困難な状況」とし「2018年3月以降、BO-105の偵察任務は制限されている」とした。

「NAVER」より

ところで、韓国陸軍が導入したBo-105はTADS(目的補足・指示照準装置)搭載モデルであった。このTADSはAH-64アパッチ攻撃ヘリコプターが搭載しているものと同じだとWikipediaでは紹介され、だとするとAN/ASQ-170というモデルのようだ。

それなりに高価ではあるが、夜間偵察任務に使うのであれば利用価値はあるのかも?

故障したTADSは修理できず

だが問題は、整備不良である。韓国軍のいつものアレだ。

莫大な血税を投じて輸入してきた偵察ヘリが既に4年近く任務遂行が事実上不可能になったのだ。それでも政府は、今年だけで修理部品の購入、国内・外の整備など37億ウォンに近い予算を編成していたことでも明らかになった。陸軍本部と合同参謀本部がBO-105ヘリコプターを早期淘汰させる継続運用するかどうかをめぐってもめていたからだ。

「NAVER」より

莫大な血税を投入して輸入し、使えずに遊ばせておくパターンである。

1機100億ウォン(10億円相当)で、12機のBo-105を1,200億ウォンで購入したというが、韓国の期待の星であると紹介したKUH-1 スリオンは、ユニットコストが185億ウォンある。Bo-105が、TADS搭載してこの価格であればさほど高くないのでは?尤も、運用方針が異なるのでユニットコストを比べる意味は無いんだけど。

ともあれ、TADSが故障してしまったお陰で、肝心の夜間偵察にBo-105を使えなくなってしまった。これを修理するために37億ウォン程度の予算を編成しているらしいのだが、そんなに修理は難しいのか?

理解できないな。

500MDは40年以上運用

この記事の最後にこんな指摘が。

専門家は「TADSなく運用されているBO-105は、偵察ヘリとしての価値がない」と指摘している。ハンギホ議員は「陸軍主力ヘリの500MDが40年以上運用されているが、20年にしかならないBO-105が実質的に任務不能状態に陥った」とし「パフォーマンス分析・所要提起に万全を期すべき軍が国民の血税を無駄にしている」とした。

「NAVER」より

あー、ハイハイ、500MDね。

この辺りで詳しく説明しているが、「40年以上運用されている」結果、どんな悲惨な状態になっているのかということは、この議員は理解しているのか。

img

訓練に使うにしても、旧式すぎで訓練にならないというレベルの骨董品である様で。

ちなみに訓練に支障が出るという話はこちらにも。

SA319アルエットIIIと呼ばれるフランス製の汎用ヘリコプターも、老朽化が進んで問題となっているようだ。

img

後継機は未だに決まっていないらしいぞ。

大丈夫かいな。

訓練もやっていない、実践も想定していない。持っているだけという状況は続いているのか。そういえば、KAIが軽武装ヘリコプターの開発をやっていた気がするんだけど、どうなったのかな。LAHの開発続報を聞かないんだけど。

コメント

  1. 韓国軍とかどうでもよくて
    この記事で一番驚愕だったのが2次大戦で名戦闘機とばしてた
    メッサーシュミットが既に無くなってたってことだった…

    • メッサーシュミットって結構前に身売りをした感じですかね。
      残念ながら名前は残っていませんが、航空機はEADSの一部門になっているという噂を聞きました。

  2. こんにちは。

    真っ先に思ったのが、韓国、物持ちいいなぁ……という。

    今時、主要国ではどこも使ってないだろうロートル機体がまだ現役とは。

    欧州製装備がメーカー消滅でにっちもさっちも、と言うのは、そもそも欧州でも、ユーロファイターのデコイ回りとかでやってた記憶があります。
    生き残りをかけたメーカ統廃合の末に、その時点で金にならない技術が離散して消滅しちゃった(なので思い出した頃に発注してももう手遅れ)、ということなのでしょう。

    本邦もその轍を踏まぬようにしたいところです。
    ※そのための、潜水艦毎年発注だったり、小銃その他の(コスト高でも)国内開発だと思ってます。
    ※陸戦車両は、コマツが匙投げちゃいましたけど。

    • これを「物持ちがいい」と表現して良いのかどうか。
      ただ、戦車にしろ、ヘリにしろ、骨董品も使っているのは事実でしょう。
      数を揃えるために仕方がない面はあるのでしょうが、使えないアイテムではねぇ。

      • 昔の機体は電子機器(精密機器)の依存度が低い分、韓国とは相性がいいのでしょうね。電子機器の塊・グローバルホークは半年で飛ばなくなりましたし。
        まぁ、軍も政府も国民も「整備能力を向上させよ」とならないのが、安定の韓国クォリティですけど………

  3.  韓国のBo-105は、韓国語版wikiの韓国式軽ヘリコプター事業(KLH事業)によるとスリオンと同じKLH事業の一つで1997年に12機の生産を決定し大宇重工業(大宇破綻後KAIへ)が2010年に別のヘリコプター(これが多分スリオン)生産工場の建設を含む1000億ウォンの巨額の資金を投資したとあります。(KLH事業存続のためリー・ヤンホ国防相に賄賂を渡した事件も書かれてる)
     この内容からするとBo-105を軍に納入したのは2010年の投資に先行していたとしても2000年以降の機体と思われますので機体自体はそこまで古くないかもしれませんね。

     しかしTADSを自分たちで保守できないならロッキード・マーティン社との保守契約もしくは整備依頼のための予算をあらかじめ確保しておけば良かっただけのはずですが使えなくなるまで放置とかはいつもの韓国軍としか言いようがないですね。

    • えーと、納入は1999年とか2000年とかそんな頃だったと思います。
      20年くらいは使っているとのことなので、寿命を考えれば未だ使えると思いますよ。

      TADSは、自前で開発する予定なのでは?
      いつものパターンですが。

  4. メーカー事情。で、言うと、日本って何気に生き残ってるのだなぁ…などとも思うところですね。
    偵察ヘリ。川崎のなんかは敵深部まで入り込む気満々っぽい超高機動スタイルですが…まぁブラックホーク相当?な、万能スリオンで引き継ぎ十分になるんでしょうか、ね?

    • 川崎の偵察減りといえばOH-1ですが、あれは後継機作らないんでしょうかね。
      勿体なく感じてしまいます。なんでもかんでも国産というわけには行かないのでしょうけれど。

      韓国のヘリコプター事情もなかなか興味深いのですが、自衛隊の方も色々と問題が……。残念ですけれど。