【韓国海軍】まだ生きていたアーセナルシップ構想

海軍

そうか-、アーセナルシップ構想かぁ。

Latest Details On South Korea’s Arsenal Ship Project

16 Dec 2021

On October 6, the ROK Joint Chiefs of Staff (JCS) officially announced a plan to develop ‘customized deterrente’ in response to North Korea’s growing nuclear weapons and missile capabilities. To fulfill this goal, the JCS confirmed plans to procure arsenal ships as a long-term project to counter North Korea, along with the light aircraft carrier project known as CVX.

「NAVAL NEWS」より

韓国軍は本当に好きだな、火力極振りのスタンスが。

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この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

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妄想だけはたくましく

アーセナルシップ

アーセナル・シップ (Arsenal ship) 、直訳すると武器庫艦という事になるのだが、簡単に言うと大型の船体に対地攻撃用のミサイルを搭載して使おうという構想である。

アメリカでも20世紀末からこのアーセナル・シップ構想はあったのだけれども、未だに実現はしていない。「21世紀の戦艦」とか呼ばれているらしいんだけど、レーダーなどの性能を全て他に依存するために、単独では運用しにくいという問題があってその存在意義が疑問視されている。

で、コレを韓国海軍が保有する意味だが、全く無い。全く無いのだ。

South Korea’s plans for an Arsenal Ship first emerged in August 2019 at the same time as the light aircraft carrier project (then known as LPX-II project). However, virtually no information on the arsenal ship was published ever since, to the point where its funding was a question mark as CVX took center stage earlier this year. This was until this fall and the JCS announcement.

「NAVAL NEWS」より

流石に韓国でもその事は問題視されて、2019年にそのプロジェクトが持ち上がったものの潰えてしまった。でも理由は「資金調達が疑問」だという意味不明な事が書かれてはいるが。

だって、資金が調達できたなら、それ、作るの?

韓国軍には不要

何故、韓国海軍にアーセナル・シップは不要なのか?というと、単純に維持・運用が出来ないからである。この話は、軽空母の話に通ずるのだが、軽空母にせよアーセナル・シップにせよ、単独運用が考えられず、従って随伴艦を多数用意する必要がある。

いわゆる空母打撃群と呼ばれる艦隊なのだが、この空母打撃群の運用は外洋において行う前提で用意されるために、韓国の主敵である北朝鮮との闘いに使うことは難しい。これが空母運用と言うことであれば、まだ海上の滑走路としての使い道はあるのだが(実際には無駄だと思うけど)、対地攻撃を主とするアーセナル・シップをどう使うの?という疑問が出てくる。

アーセナル・シップ使うくらいなら、まだ3000t級潜水艦にVLS搭載した方がマシである。そして、実際に韓国海軍はVLS搭載潜水艦を建造しているのだから、何故にアーセナル・シップに手を出そうというのだろうか。

At the National Defense Committee of the National Assembly, the JCS added that “the Korean Armed Forces will publish the ROK-US joint 4D Operational Guidelines and modify its couteractive strategy paper on weapons of mass destruction (WMD).” According to local media, 4D operational concept includes the overall improvement in detecting, destroying, and defending from North Korean nuclear and missile threats.

The Korean military plans to deploy three 5,000 tons arsenal ships by the late 2020s, equipped with over 80 land attack cruise missiles to strike land-based targets as a “sailing missile base”. However, critics of the concept argue that such ships are relatively vulnerable, difficult to defend and easily detectable by the enemy.

「NAVAL NEWS」より

にもかかわらず、 “sailing missile base”、つまり5000t級のアーセナル・シップを50隻も獲得する計画をたてているのである。

頭がオカシイのかな?

アメリカがアーセナル・シップ構想を実現していない理由は、前述したレーダー機能を外に求める必要があるため、リアルタイムの情報を元にして攻撃目標を定めることが難しいという技術的問題があったことと、1隻の船に高価なミサイルを大量に搭載するうえに自前の防御能力を持たないため、狙われると大変なことになってしまうという懸念があった。

更に言うと、現状、韓国版イージス艦の世宗大王級駆逐艦ですら、搭載するVLSの半分はミサイルが搭載されていないという報道もあったくらい、地対艦ミサイルは不足気味である。

アーセナル・シップ作って、VLSにミサイル無しというアホな展開は……、いや、韓国海軍ならあるかもしれない。

いやこれ、地上に作っちゃダメなの?移動車両にミサイル積んで移動するではダメなんですかね?確か、玄武2Bとか玄武2Cは移動式車両に搭載していたよね?アレで十分だと思うのだが……。

北朝鮮以外の国と戦う前提であれば、まだ分かるのだけれど、それでも日本と戦うとか想定したら、やっぱりアーセナル・シップではちょっとねぇ。韓国海軍は何処に向かっているんだ?

コメント

  1. 外洋に出る気が無いなら、小型・無人化して随伴させたら面白そうな気もしないでも無いです。まぁ艦隊運動を無人でこなすのは航空機よりも遥かに難しいのでしょうけれど。

    • 小型・無人化したアーセナル・シップですか。
      無駄なのかな?とも思いましたが、火力偏重で多数のミサイルを抱えていることで、攻撃されたら誘爆しちゃうと言う欠点を無くす事ができる事を考えれば、数を揃えれば意味があるかも知れませんね。
      ただ、無人化するのであれば、潜水機能があるアーセナル・シップが良さそうですが。

  2. 韓国の元々のプランとしては北朝鮮からのミサイル攻撃で地上戦力を喪失した時に海上から大規模報復攻撃を行う戦力を持つことでの抑止力(特に核攻撃に対する)を持つのが狙いでした。

    この北の核に対する抑止力の狙いであれば北の主要都市に対して十分な打撃力となると50隻くらいは必要でしょうし、北朝鮮海軍&空軍相手ならば随伴艦などもあまり考慮する必要はないので核を持てない韓国の構想としては有り得たでしょう。(実際50隻の艦艇と搭載するミサイル80発✕50の4000発を常時発射可能状態で維持をどうするかの問題がありますが)

    まあ対北で始まった構想も反日で歪められて失敗することが多い今の韓国ではアーセナル・シップを推進するとしても今後どんな展開を見せるかわかりませんね。
    最近のウィズコロナの失敗やトルコリラ暴落によるスワップ問題も全て対日本で突っ走った結果ですからね。

    • 韓国のプランで、陸上の攻撃拠点を失ったときに、海上拠点からの報復という話は聞き及んでいます。
      ただ、韓国が陸上拠点を失った段階で北朝鮮には敗北していると思います。何故ならば、ソウルに大多数の機能が集中してしまっているので、真っ先にソウルが狙われ、ここが防衛できないと復興までにとても時間がかかって国を維持出来ない可能性が高いと予想されるからです。
      アメリカが占領統治するなどという時代は来ないでしょうから、ソウル陥落で韓国という国は滅亡必至でしょう。更に言えば、過去の事例を考えて釜山も北朝鮮に同時に狙われるでしょうから、前回のように釜山で防衛という事も難しいのではないかと。

      • 元の報復攻撃のプラン自体が死なばもろとも、イタチの最後っ屁的なものですから「北韓お前攻撃したらお前のところもボロボロにしてやるぞ(だから攻撃するなよ)」でしかないでしたからね。
        本当に対北を考えてるならソウル一極集中をやめて釜山、大田広域市とかにも行政機能を分散して北朝鮮の先制飽和攻撃で国家としての機能が完全麻痺しないようにしておかないとまずいんですけどね。(後は黄海と日本海をつなぐ大運河でも作って北朝鮮軍がなだれ込んでこれないようにするとかね、これやると韓国人が馬鹿にしている島国になってしまいますけどね)

  3. 木霊さん、おはようございます。

    随伴艦の数は1隻当たり最低でも2~3隻必要でしょうし、潜水艦も護衛に付けないと格好の標的ですよね。

    アメリカがグアム沖に配備し開発中の超高速中距離巡航を撃って、支那攻撃できる仕様に特化するってのはアリかな。
    でもご指摘の通り南朝鮮にはまったく必要のない装備ですし、陸上型ミサイルを充実させるのが先決でしょう。

    日本も盾主体とやや目的が違いますがイージスアショア頓挫で、海上イージス構想が代案として上がりってましたが、やはり同じように護衛艦の随伴が必須となりますので、凍結されたのはそれが理由の一つと推測してます。

    イージスアショアで搭載予定だったAN/SPY-7(V)1の開発の遅れが残念なのですが、索敵距離を噂では3、000kmまで延ばせる能力は再評価されるべきだし配備計画も続けるべきと考えます。
    ソフトのアップグレードでトマホーク等アメリカが開発中の、超高速中距離地対地誘導弾だって使おうと思えば使えるでしょう。

    要するに盾と矛(敵拠点攻撃)の能力を持たせればいい事です。

    西は海岸線にある芦屋基地(空自)・東は車力基地(米軍レーダーサイト)を候補とし、AN/SPY-7(V)1の完成を待って着々と準備して欲しいもんです。

    劣等民族には軍事費を思いっきり浪費させましょう。(冷笑)

    • 韓国が北朝鮮との対決を考えた場合に、小型の工作船に対峙できるだけの海軍力を持たねばなりません。
      北朝鮮の小型潜水艇が今どうなっているのかは分かりませんが、小型の工作船で浸透作戦をやられると、なかなか韓国の防衛戦を維持出来ないのではないかと。
      北朝鮮の海軍は規模が小さく海戦をやる前提で組織されていないようで、韓国海軍が海上に展開して対地ミサイルを陸に向けてぶち込む方針は悪くないようにも思えますが、潜水艇や魚雷艇が配備されていますから、海上の拠点構築というのは余り得策とは言えない気がします。
      そうなるとやっぱりアーセナル・シップ構想は悪手ではないかなと。

      まあ、不必要な軍備を増強してくれるというのは、日本に敵対する相手だと考えると悪くないことのようにも思えますが、困ったときに日本に擦り寄る癖があるので、ご自分で対処する力を以て置いて欲しいですよね。