【韓国軍】打ち上げた衛星の制御ができないニダ!

お笑い韓国軍

ちょっとまて、イイカゲンにしろ

衛星を打ち上げたけれど制御用端末を準備していなかった韓国軍

記事入力 : 2020/10/20 10:21

韓国は今年、初となる軍専用通信衛星「アナシス2号」を打ち上げたが、肝心の衛星を制御する端末は開発していないことが19日までに分かった。軍の衛星を軌道に上げても、衛星を活用することもできずにいるのだ。この先も1年ほどは衛星が空転する可能性が高いと伝えられている。

「朝鮮日報」より

何を言っているのかよく分からないのだが、そもそも「お笑い韓国軍」ネタなのか「迷走韓国宇宙開発史」ネタなのかハッキリしろ!

そして、ネタを連打しすぎである。お笑い韓国軍ネタを優先するという方針をとっていることもあって、ここ数週間というもの、他の時事ネタを殆ど扱えていないのだが、どうしてくれる!(笑)

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偵察衛星を打ち上げるニダ!

アメリカの都合で打ち上げる

打ち上げに関してはこのブログで取り上げている。

2020年7月21日に、米スペース社のファルコン9ロケットに搭載して貰って打ち上げられたのが、アナシス2号で、1号は今のところ行方不明(注:実際には既に打ち上げ済みだが、民間企業と相乗りでの運用であった。ただし、太陽光パネルの不調で一時的に運用できなくなったという報道があった。)である。

この記事を書いたときに、最後にこんな一文で結んだ。

ここから先どうやって運用するのか?は興味深いが。

「惣郷木霊の四方山話”韓国軍初の通信衛星アナシス2号打ち上げ延期……あれ?1号は?”」より

が、まさか運用できていないとは想像していなかったよ!

予算が付かない異常事態

そもそも、どうして制御する端末が存在しないなどという事態が発生するのか。

これは想像だが、この衛星の打ち上げに纏わる事情と大きく関係しているのだと思われる。

防衛事業庁(防事庁)が19日、保守系最大野党「国民の力」所属の韓起鎬(ハン・ギホ)議員に提出した資料によると、韓国軍は今年7月、F35ステルス戦闘機を配備する際にロッキード・マーチン社と結んだ折衷交易(Offset。武器購入に伴う反対給付)で提供を受けた通信衛星「アナシス2号」を軌道に乗せた。だが、衛星を制御する端末機の事業は来年度の予算にも反映されなかった。端末機事業について、韓国軍は韓国国防研究院(KIDA)に事業妥当性調査を依頼したが、まだ調査が終わっておらず、予算をもらえないのだ。

「朝鮮日報”衛星を打ち上げたけれど制御用端末を準備していなかった韓国軍”」より

実はこの軍事衛星を打ち上げる経緯には、F-35A購入事業と大きく関わりがある。

このブログでは散々突っ込みを入れたが、世界ではFMS(対外有償軍事援助)プログラムを利用した場合に、オフセット契約というものをくっつけて、特典を貰うケースが多いらしい。日本はそれが出来ておらず、馬鹿正直に提示された金額で購入している実態があるが、それが良いのか悪いのかはさておこう。

しかし、韓国は厚かましくもF-35A戦闘機を購入する際に、オフセット契約として戦闘機の核心技術を要求しちゃった。KFX事業がそれに巻き込まれて長く停滞することになるのだ、それは別の記事に書いたのでさておき、とにかく要求しちゃったのである。

当然のようにアメリカ側はそれを拒否し、戦闘機の技術移転の代わりに偵察衛星の購入を韓国側に持ちかけた。

それを知った韓国メディアは、「偵察衛星がタダで貰えるニダ!」と喜んでしまった。担当者がその様に発表しちゃったからね。

その実、「提供を受けた」と書かれているが実際には対価を支払っての購入特典だったというオチがつく。だから一時的にこの計画が頓挫することに。

[単独]「無料」といっていた軍通信衛星、蓋を開けてみると最低数千億… 防衛事業庁幹部3人懲戒通知

記事入力2019.06.11 午後8:01 、最終修正2019.06.11 午後8:01

2020年代次世代戦闘機F- 35Aを購入する見返りに、米国側から無償提供を受けることにヘトダドン群専用の通信衛星が、実際には、有償であることが監査院の監査で明らかになった。

「KBS」より

しかし、韓国側はかなり食い下がったようで、結果的にはF-35Aの価格が下落した分(量産効果で価格が下がったことを指していると思われる)で衛星設計・製作・打ち上げ費用に充てるという交渉を成功させたと報じられた。もはや呆れるより他に無い。

しかしもっと呆れることが分かったと言うのが冒頭のニュースだ。打ち上げてみたら、制御することができないというのである。

タダより高いものは無い

まあ、2兆5千億ウォンの衛星設計・製作・打ち上げ費用が浮いただけでも御の字だと思うのだが、僕自身はこの話も腑に落ちない。

防衛事業庁は、衛星の正確な価格は、ロッキード・マーチンの営業秘密という理由で明らかにしているが、技術評価を通じて軍の通信衛星の価値を2兆5千億ウォンで算定しているものとKBSの取材結果確認された。

~~略~~

監査院は、軍の通信衛星を有償で提供されるという事実を知りながらも、無償であるかのように報告された責任が大きいと、F- 35A契約当時の実務を担当した幹部3人を懲戒をするように、最近、防衛事業庁に通報しました。

「KBS”[単独]「無料」といっていた軍通信衛星、蓋を開けてみると最低数千億… 防衛事業庁幹部3人懲戒通知”」より

僕が知る限りFMS契約というのは価格が上昇したとしてもその分は購入側が負担しろという話になるはずで、ここで韓国側が粘って「価格下落分」で相殺などという事は本来発生し得ないはずなのである。契約内容によるのかも知れないが、ちょっと不自然な感じがする。

防衛事業庁は軍通信衛星のコストの問題をロッキードマーチン側と重ね交渉した結果、F- 35Aの価格下落分を衛星設計・製作・打ち上げ費用でカバーする方法で解決することに合意したと伝えられました。

「KBS”[単独]「無料」といっていた軍通信衛星、蓋を開けてみると最低数千億… 防衛事業庁幹部3人懲戒通知”」より

故にこの内容もちょっと信じがたいのではあるが、結果的にアナシス2号は打ち上げられたので、どういうカラクリがあったにせよ交渉はなされたのだろう。

そして、提供された偵察衛生の中身が、「ユーロスターED3000衛星」という汎用性の高い、民間にも提供される通信衛星をカスタマイズしたものだったと。

ただ、こうしたよく分からない騒ぎに発展した結果、制御用端末が存在しないという騒ぎに繋がってしまった。大方、衛星制御用端末も貰えるものとカンチガイしていたんだろう。或いはその様な嘘の報告をしていたのか。

自分の手柄を誇張するために、無償で打ち上げて貰えるという嘘宣伝をしていたのだから、懲戒処分は仕方が無いのだが、結果的にタダで打ち上げて貰ったのだから、その失敗を取り返したと。そう思っていたら制御用端末が無かったというオチに繋がった。

このEurostar E3000は米Amazonなども利用しているらしく、民間企業がホイホイと宇宙開発をする時代とは言え制御端末が存在しないなどということはあり得ないと思う。民間はその辺りはどうしているのかな?スペースX社が責任を持って制御しているのか、別に制御端末が配られているのか。いずれにせよ、韓国軍は現状「そうではない」というだけの話。

まあ、民間企業スペースX社に韓国軍の軍事機密(衛星の位置情報など)を知られるのは都合が悪いだろうから、自前で開発が必要ということなのかも知れないが。

寿命は12年のアナシス2号

ところで、人工衛星には寿命があるのをご存じだろうか?

韓国軍は当初、昨年12月から今年3月まで第1段階の運用試験評価を実施した後、事業妥当性調査を依頼しようとしていたが、スケジュールが1-2カ月ほどずれ込んだ。これで事業妥当性調査も順延し、来年度予算からも抜け落ちた。新しい機器を用意しておいて、リモコンがないから使えない、という格好だ。韓国軍は、来年初めに通信衛星が任務を開始すると期待したが、このままだと1年以上も衛星は「無用の長物」になる。アナシス2号の寿命は12年だ。

「朝鮮日報”衛星を打ち上げたけれど制御用端末を準備していなかった韓国軍”」より

何が言いたいかというと、打ち上げてから使えなくなるまでの時間は有限で、貴重なその1年を無駄にしてしまうと言うことなのである。

それ以上に謎なのは、人工衛星であれ何であれ、衛星軌道を周回する人工物は、時折その高度や位置を調整するために推進剤を用いて移動する必要がある。それは果たして制御端末が存在しない状況で制御できるのだろうか。

基本的に人工衛星は常に地球の地平線に向かって延々と落ち込んでいる。ところが地球の重力のムラや月の引力の影響など外的要因によって位置の調整が必須となる。自動調整機能が付いていたとしても(Eurostar E3000には軌道遷移および軌道保持のために2液式化学スラスタを備えているとされている)、予定外の軌道変更というものはあり得るので、制御は必要になると思う。

ちょっと話が脱線したが、上述した衛星の寿命はこの位置調整、高度調整に必要な燃料の消費によって発生し、燃料を使い切ったら徐々に落ちてくるしかないのである。

普通は燃料を使いきる前に、意図的に大気圏に角度を付けて突入させ、燃え尽きるようにコントロールしてやるのだが、時々それに失敗する国もあるようだ。確か、最近では数年前に支那の制御不能になった衛星が落ちてくるというニュースを何処かで見かけた。

つまり、韓国軍は貴重なその時間を浪費する上、「ただ宇宙を漂う初の軍事衛星を得た事実」に悦に入るしかできないという状況になる。

今は「みーてるーだけー」

そんな訳で、現状では韓国軍はアナシス2号に軍事通信の中継をしてもらったりという用途に使うこともできず、ただ眺めているしかできない様だ。

韓国軍内外では、通信衛星事業は既に2年前から進んでいたにもかかわらず、端末機すら開発できていないのは非常識的だ-と指摘されている。

~~略~~

韓議員は「韓国軍専用の通信網を構築したいとして巨額の予算を投じ、衛星を上げておいて、結局は使える端末がなく、宇宙のどこかに浮いている衛星をただ眺めていなければならないというのが実情」と語った。

「朝鮮日報”衛星を打ち上げたけれど制御用端末を準備していなかった韓国軍”」より

まあさ、実際には制御用端末があったとしても十分に運用できなくって「眺めているだけ」になる事は十分に予想される。

でも、これ、あんまりだろう。打ち上げたという結果が得られただけでも満足かもしれないが、税金を投入してこの有り様というのは。

いいぞ!もっとやれ!

で、この次に疑問に思われるのは、既に打ち上げられた衛星の制御用端末ってどうやって開発するんだろうね?ってことだ。結局アメリカから買うという話になるのであれば、「既に存在する」という事になるはずだが、「これから開発」というのは意味がよく分からない。

もちろん、流石に打ち上げる前にその辺りは確認したんだよな?アメリカが打ち上げるときに「大丈夫か?」と確認してくれたんじゃないのかな?色々疑問は尽きないのだが、7月に打ち上げて「未だに予算が付いていない」というのは本当に意味が分からない。

制御不能で落下がアナシス2号の未来なのかな。

コメント

  1. 今はアメリカ側(多分ロッキード)で制御されているはず、その内アメリカと諸費用の支払いでもめて他国か民間に売り払われる未来が見える!

    • 位置的に横浜の米軍ジャイアントークで軌道管制してそう。

    • どうですかねぇ。
      スペースX社がやっていると思いますが、どうなんでしょ。

  2. 案外
    LM「いい加減うざいし、金払い悪いから、うちら(米国)が使うから上げちまうか」
    韓国「あの衛星どうなったニカ?」
    LM「(うちらが使うから)上げたよ」
    韓国「上げてくれたニカ!価格交渉頑張った甲斐があったニダ」
    だったりして(笑)

    • アメリカが軍事通信衛星を欲しがるかというと、どうなんでしょ。
      面倒なので打ち上げるだけ打ち上げた、ということかも知れませんね。

      しかしそれよりこれ、制御ができてないとすると大問題で、他の衛星を巻き込んで自爆なんて事にもなりかねません。
      勝手に落ちてくれる分には良いんですが……。え?良くない?燃えてもらわないと困る?
      そりゃそうですね。

  3. 韓国が自前の衛星地上管制システムで地上局から衛星制御を行ったのは2017年のムグンファ7号が初めてでそれまでは衛星とセットで管制に必要な機器・ソフトウェア一式を購入してたからつい衛星買ったからOKみたいな感じで失念してたのかな。
    ムグンファ7号のときは2014年から開発してたから2、3年かかってるけど今回は初めてではないので1年かかるということなのかなあ??

    ムグンファ7号以前は衛星地上管制システムはフランスに依存していたそうです。

    • フランスに依存ですか。
      何というか、他国に依存するのであれば、しっかり依存してしまえば良いのに。
      中途半端なことをやるのでこんな事に。

  4. 「GSOMIAによって日本の衛星に頼る必要はなくなったニダ」と息巻いていたのが懐かしいですねえ

    • そう言えばそんなことも!

  5. さらに追い打ちを掛ける様に衛星の失態が報道されちゃってますね。どんだけアホなんか...。

    偵察衛星事業「425事業」で、国内の技術で衛星を開発するという当初の計画とは違い、核心技術をイタリアの企業から購入することになったことが分かった。
    5300億ウォンの衛星体開発予算のうちイタリア企業TASIに支払う金額は全体予算の半分以上の3300億ウォン(約300億円)にのぼる。

    核心技術はやっぱり買わなきゃ無理だってさ。(冷笑)

    • 425事業関連に関しては、別の記事にさせて頂いております。
      明日くらいにアップできるかな?