戦車用エンジンをトルコへ輸出決定

陸軍

ついに輸出が決定したか。

トルコの次世代戦車に韓国産エンジン…現代斗山インフラコアが初の単独輸出

2023.02.03 14:51

HD現代の建設機械部門の系列会社「現代斗山インフラコア」が独自開発の戦車用エンジンをトルコに輸出することになった。

中央日報より

あれ、パワーパックだと思ったら、エンジンなんだね。

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この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

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輸出が好調なK2戦車

トルコの戦車「アルタイ」

トルコの国産戦車「アルタイ」は、韓国製戦車K2「黒豹」と兄弟車である。K2戦車の設計をベースに、トルコ仕様にして製造しているのが「アルタイ」で、K2戦車を製造する現代ロテムの技術支援をうけて現地で生産なされている戦車である。

兄弟、といいつつ、アルタイ(全長:7.3m(車体)、全幅:3.9m、全高:2.6m、車重:6.5tに対してK2は全長:7.5m(車体)、全幅:3.6m、全高:2.5m、車重:5.5t)の方がデカいし重いのはご愛敬だな。「兄より優れた弟などいない!」とは誰の台詞だったか。

このアルタイ、トルコが国産パワーパックを開発するという話があったのだが、途中で断念して現代ロテムに協力を仰いだという経緯がある。

日本の三菱重工が設計・製造するエンジンを搭載する話もあったのだが、結局武器輸出三原則に抵触するとして、実現する事はなかった。

そう言えば、開発完了したと噂されるトルコ国産エンジン「バトゥ(BATU)」は一体何処にいってしまったのか。

img

先述の記事の中で、このトルコ製エンジンの完成前にアルタイに搭載するためのエンジンを現代ロテムから供給される話が出ていたので、「予定通りに供給」されるだけなのかもしれないが。

初期ロットは韓国製の「パワーパック」で

アルタイは第1次製造で250両の供給が決定されていて、この第1次製造分にはドイツ製ユーロパワーパックが搭載される予定であった。ただ、この予定はシリア内戦へのトルコ軍の介入によってご破算になってしまう。

その後、韓国から技術供与を受けて作る話にまとまっている。その延長線上にあるのが今回のニュースという事になる。

At long last, Turkey’s Altay tank finds an engine from South Korea

Mar 9, 2021

ANKARA, Turkey — Turkish armored vehicle-maker BMC has reached an agreement with two South Korean companies for work on the power pack of the future indigenous Altay tank, a senior official with BMC told Defense News.

The source, speaking on condition of anonymity, said the company signed deals with Doosan and S&T Dynamics to supply the engine and transmission mechanism for the Altay.

~~対訳~~

トルコの装甲車メーカーBMCは、将来の国産戦車「アルタイ」のパワーパックに関する作業で韓国企業2社と合意に達したと、BMCの高官が防衛新聞に語った。

この情報筋は匿名を条件に、同社がDoosanとS&T Dynamicsと、Altayのエンジンとトランスミッション機構を供給する契約を結んだと述べた。

DefenseNewsより

韓国の斗山インフラコア及びS&Tダイナミクスからのエンジン及びトランスミッションの供給が決定している。

この契約に基づいて、第1次製造分の250両のうち、50~100両を韓国製パワーパックにする意向であると伝えられている。

「アルタイ」戦車は韓国の主力戦車「K-2黒豹」の兄弟戦車。トルコがK-2開発会社の現代ロテムから設計・技術移転を受けて開発した。契約に基づき1102億ウォン規模の1次物量は2025年下半期から3年間にわたり順次供給し、追加オプション購買契約条項に基づく2029億ウォン分の2次物量は2028-30年に供給する。

中央日報「トルコの次世代戦車に韓国産エンジン」より

時期は、2025年~2028年が第1次生産分で、2028年~2030年が第2次生産分という事になるらしい。で、徐々にトルコ国内製造のものに置き換えていく計画なんだとか。

なお、韓国製パワーパックは、韓国国内のK2戦車には採用されていない。

トランスミッションも供給契約が締結された

あー、どうやらトランスミッションも供給されることに決まっていたみたいだね。

韓国と「ALTAY Tank」の輸出契約を締結

30 Ocak 202

韓国のSNT重工業とBMCの間で、ALTAYタンクに搭載される1500馬力の自動変速機の供給契約が締結されました。

ドイツがエンジンとトランスミッションで構成されるパワーパックを禁輸しているため、2018年から量産を開始できていないALTAY主戦戦車は、韓国が生産する動力群での実戦テストの開始を準備しています。韓国は、ALTAYに使用するトランスミッションの契約を締結したと発表しました。

SavunmaSanayiSTより

このトランスミッションのテストは、2022年頃から開始されていて、記事を読む限りそこそこ優秀な結果を叩き出したということらしい。

実際にアルタイに韓国製トランスミッションとエンジンを搭載してのフィールドテストは今年5月に予定されているというから、未だ不確定要因は残しているようなんだけど。

ドイツの禁輸措置により、現代斗山生産の DV27K ディーゼル エンジンと SNT Dynamics 生産の EST15K トランスミッションで構成される韓国のパワー グループが ALTAY タンクで使用されます。今年 5 月に納入予定の 2 台の ALTAY タンクも、これらのパワー グループで実施されるテストに使用されます。フィールドテストは、トルコ軍と請負業者の両方によって、2025 年まで継続される予定です。

SavunmaSanayiSTより

ここで優秀な成績がおさめられれば、或いは韓国国内への逆輸入の途が拓かれる可能性もあるね。

そして、トルコ国内でもパワーパックの開発に力が入れられているようで。

FIRTINA Obüsü’ne güç verecek UTKU motorunun son durumu - SavunmaSanayiST
BMC POWER tarafından geliştirilen UTKU Motoru, FIRTINA Obüsü'ne güç verecek. 1000 beygirlik motorda

エンジンにせよ、トランスミッションにせよ、韓国の技術をトルコに持ち込んでの開発という事になっている。しかし、トルコは意外に技術水準の高い国なので、もしかしたら、韓国国内でパワーパックが完成する事はなかったが、外国に完成させて貰う日が訪れるかもしれない。

韓国産パワーパックのちょっと情けない話

作戦要求性能に満たない合格

さて、何故、K2戦車のエンジンを輸出するところに目を付けていたかというと、実は、ご存じK2戦車には、パワーパック開発に失敗したというツライ過去がある。

こちらで説明しているが、元々パワーパックまで国産化しようとして開発を始めたK2戦車だが、1995年から開発を開始して2014年に量産車両が納入されるまでに19年も費やし、2023年に至るまで、韓国産パワーパックの開発に成功したという話は出てこない。

いや、正確に言えば、出てきてはいるのだけれど、「結局ダメだったニダ」というパターンばかりなのである。

何がダメだったのか?といえば、韓国陸軍の要求仕様を満たすことができていないというところだ。

停止状態から時速32㎞まで到達する時間が8秒以内、というのが、当初、韓国陸軍が要求した仕様だったが、韓国製パワーパックではその要求を満たすことができなかった。

K-2戦車の国産心臓甘くなった

入力2014.10.29 10:38

軍がK-2黒豹戦車のパワーパック(エンジン+トランスミッション)を国産化するために作戦要求性能(ROC)の一部下げ国産化することにした。

軍は当初、K-2戦車が停止状態から時速32㎞まで到達する時間が8秒以内でなければならないというROCを提示した。しかし、持続された性能検査で8秒を少し越えながら国産化に赤信号が点灯し、9秒に遅らせることにしたもの。

軍関係者は、「当初ROCは敵攻撃した時、瞬発力に避ける最悪の条件を想定したもの」とし「9秒に遅らせても作戦には問題がないと判断を下した」と話した。

「中央日報」より

この仕様変更については、ある程度は仕方がない面はあるのだが、ドイツ製ユーロパワーパックではこの水準をクリア出来るらしいので、韓国の技術力の低さを指摘する声が出るのは仕方があるまい。

耐久性能に問題アリ

で、これで正式に採用されると思いきや、トランスミッションの耐久性に問題があって、第3次製造分まで発注されている現時点で、韓国国内に配備するK2戦車に韓国産パワーパックが搭載される話を聞かない。

国産変速機は、過去の野戦試験(OT)と道路試験(DT)に成功して「戦闘用適合」判定を受けたことがある。しかし、K2戦車2次量産事業に搭載するための2017年の最後の耐久度の評価の中で通過走行基準である9600㎞に満たない7359㎞でドイツ製ボルト一つが破損され、製品出荷が失敗に終わった。

国産変速機の耐久度テストは、軽微な不具合も許さない。外国製は、単純な整備を介して中断された時点から再度テストできるようにしているが、国産は最初から試験しなければならない。先にドイツ製の変速機が比較的低い基準規格に基づく耐久試験さえ免除され導入されたもので、国会の国政監査の過程で明らかになったことがある。

「edaily”過酷な国産化の土台… K2戦車国産変速機事業廃棄手順”」より

その理由が、耐久度の評価をクリア出来ないというものであった。この耐久試験では「ドイツ製ボルトが破損した」ことが問題視されているのだが、何故韓国製のトランスミッションの部品にドイツ製ボルトが使われているのか?といえば、韓国国内ではギアボックスに使用する部品を作る事が難しいからだ。

一時期は、国産化を断念するのか?という憶測も流れたが、実際に第4次生産分にも国産パワーパックは利用されない可能性が高い。

とはいえ、記事には「ドイツ製パワーパックを採用した車両の認定基準が甘かった」という事が指摘されているので、「韓国性パワーパックの性能が低い」のではなく、韓国陸軍の要求仕様が高いから国産パワーパックが合格できないという可能性はある。

だがそうだとすると、訴訟を起こした韓国企業が勝訴しているはず(トランスミッションを開発しているS&Tダイナミクスが政府を訴えている)だが、そういう話も聞かない。

トルコ製戦車アルタイのパワーパック性能は高い?低い?

と、韓国製のパワーパックには様々な悲話があったのだが、第3次製造分まで発注されている現時点において、韓国製パワーパックのK2戦車への搭載は実現されていない。

一方で、トルコ製戦車アルタイには、韓国製のエンジン+トランスミッションは搭載されるような感じだ(パワーパックという表現は見かけないので、韓国製パワーパックとは断定していない)。

となると、総合的に判断して、トルコ陸軍はアルタイに対して要求仕様を低く設定している可能性はある。

ただでさえ、アルタイの重量は65tとなり、K2戦車の重量55tに比べて10tも重量が増えている。ユーロ・パワーパックを搭載した場合の路上最大速度65km/h、後進速度35km/h、0~32km/hの加速6秒の機動性能を発揮するとされているが、恐らくユーロパワーパックよりも劣ると思われる韓国製パワーパックがこの水準の性能を発揮出来るとはシンジラレナイ。

何しろ、韓国国内のテストではK2戦車に搭載された韓国製パワーパックの性能は0~32km/nの加速は8秒強という結果だったのだ。

トルコの国内情勢を考えると、この辺りに目を瞑ってでも国産化を急ぎたいということなのか或いは、国産化した時に性能の改善を図る目処が立っているということかも知れない。いずれにせよ、アルタイには期待しているよ。

トルコがアルタイに韓国製変速機を採用、韓国製パワーパックで生産開始
韓国のSNT Dynamics社は「トルコの主力戦車アルタイに変速機を供給する契約を締結した」と発表、当該戦車を製造するBMC社は「2023年5月に2輌のアルタイを引き渡す予定で、初期ロットの100輌は月8輌のペースで生産する」と述べている。

なお、同様の内容を航空万能論様のサイトでも扱っていたのだが、トルコは韓国製パワーパックがドイツ製ユーロパワーパックを「完全に代替できる」ことを確認しているようだ。

スケジュール的には量産機に載せたフィールドテストはこれからなんだが、試作機の方はOKだったらしいね。まあ、良いんじゃないでしょうか。僕は余りこの内容を信用してはいないのだけれど、そのうち明らかになるでしょう。

追記

コメント頂いたので、動画の貼り付けをしておきたいと思う。

コメント頂いた、レオパルド2のパワーパック交換の様子である。確かに、交換に30分もかからないというのは驚きである。

で、気になったのは交換したこれ。

そう、ユーロパワーパックは緑に塗ってある!

なるほど、韓国のパワーパックが緑色なのは、コレの真似だからって事らしいね。恐らく、耐熱塗装してあるんだと思うのだけれど、塗る意味があるかどうかは正直よく分からない。

こちらはエイブラムスのエンジンだが、余りとそうしてあるようには見えな……。いや、よく見ると部分的には塗装してあるな。右側の方が分かり易いかも。

気になったので、自衛隊のも調べてみた。うん、やっぱり塗ってあるね。

こんな感じである。よく考えたら、車のエンジンもバイクのエンジンも耐熱塗装していたよ。コメント返しの時に疑念を呈したのだけれど、錆対策や放熱性の向上なども考えて塗装されるのだった。

ただ、あんなに何から何まで緑に塗ることは無い気がするんだけど。

コメント

  1. 木霊さま 皆さま こんばんは

    >僕は余りこの内容を信用してはいないのだけれど

    確かに、過去の木霊さんのお笑いシリーズ熟読すれば、航空万能さんの所はちょい韓国持ち上げ過ぎな感じはしますね^^;

    さて、あらためて、今回は写真の感想です。

    今回再掲載して頂いたトルコ製エンジン「バトゥ(BATU)」の写真。カッコ良いし高性能そうですね

    較べて、今回記事トップの現代斗山製?パワーパックのカットモデルがヒドイ! 
    軍事機密だからエンジン知らないヒトがそれらしい形状のモックを作った? それともこれが本当のカットモデルなら、そりゃ8秒オーバーのヒドイレスポンスになるし、耐久も2-3千キロになっちゃっても納得(苦笑)

    やはりこっちは航空万能さんより木霊さん記事の方が信頼性高そう。。。

    【トルコ製エンジン「バトゥ(BATU)」】の感想詳細
    左右の光沢のあるエキゾーストパイプの上にウェイストゲートバルブ付きタービンとコンプレッサーのペア2つ、手前に回転しているフライホイール、奥の光沢パイプ恐らくディーゼルEGR付きV型12気筒ツインターボ、目立つ構成部品はしっかりあるべき位置にありますし、ツインターボ、ディーゼルEGR等、レスポンスも高性能そう。

     【現代斗山製?パワーパックのカットモデル】の感想詳細
     まず左手前の粘土細工みたいなエキゾーストマニホールド。これ粘土細工ですよね?それとも雑な鋳造で粘土細工に見える? 次その上のタービン?コンプレッサーはしっかりあるけどタービンどこ?まさかコンプレッサー奥のまたまた粘土細工みたいな筒がそうなの?それじゃシングルタービン? でもエアクリーナーからの配管みると奥に隠れたタービンあってツインターボ? フライホイールはどこ?まさか奥の青色のが?そんな位置だとまともにエンジン振動抑制できないでしょ!

    • あ、ついでにインタークーラーもない(バトゥにはある)。やっぱりこのカットモデル。カットモデルのように見える何かのモニュメントですね。写真を見つめても仕方がない。 失礼しました。

       ですが、このタイミング、バトゥ  トルコ話題だと大地震の方が重要。。。シリアが政治的に複雑すぎて、そなまま純真に支援をとか心配ができない己の心の曇りが自己嫌悪。。。。

    • 航空万能論様の記事は正確で引用も多いので、個人的には非常に信頼しております。
      しかしそれはそれとして、韓国兵器の評価が特に最近になってかなり高くなっているのが気になります。
      とはいえ、輸出出来たというその事実は素晴らしいとは思うんですがね。

      さておき、写真はイロイロで回っていますが、これらが実物の写真であるのか、或いはモックアップ的な何かなのかを含めて判断を付けることが難しいので、あまり深く言及はできないのですが……、韓国製のコレは、少々エンジンのセオリーを無視した部分があるように思えてなりません。
      そもそも、緑色に塗装って、必要でしょうか??

      • 木霊さま 皆さま こんばんは

        >そもそも、緑色に塗装って、必要でしょうか??

        ここだけ
        まあそれらしくミリタリー色に塗ったんじゃないでしょうかね?

        実機だと高負荷時のエキゾーストマニホールドやタービンは
        https://f.hatena.ne.jp/knize/20160614043420
        のように赤熱真っ赤ですの(上の4本くねくねパイプがエキゾーストマニホールド。下のでんでん虫みたいなのがタービン。恐らくレース用のためくねくねしてる)塗装禁止。燃えて火災になります(笑)

      • 追記させて頂きましたが、エキマニやタービンまでヌリヌリしている感覚は理解出来ませんが、車用のはステンレス使いますから、そういった違いはあるのかも知れません。
        疑問を持ったのと、けんさんに動画を紹介頂いたので、序でにレオパルド2だけでなく、エイブラムスと90式のも調べて見ました。
        それなりに塗装はしてあるようですが、全部緑ってことはなさそうですね。

  2. こんにちは。
    韓国さん、冶金にイマイチ問題があって、メタル類がダメな点は改善されたのでしょうか。
    構造はコピー出来ても、冶金は積み重ねだから、ある程度のところで急に焼き付きが増える、なんて事が無い事を祈ります。
    ※トルコは、エルトゥールル号とか湾岸戦争の時の脱出機とかあって割と親近感あるので。
    ※冶金がダメだから、潜水艦用の特殊鋼も……ですね……

    • 改善されれば、ドイツ製のボルトを使うなんてことにはならないのかと。
      そして、冶金の分野は改善の難しいところでして、経験と勘がモノを言う分野でもありますから、時間はかかるのかと。

      トルコは結構ヤバイ国という認識ではありますが、それでも上手く付き合っていきたいですよね。過去の事も含めて良好な関係は望ましいです。

  3. 北斗の時のコメントと2ndですが。
    このアルタイってのも、シナの北斗と共にエルドアンの願望を込めた命名に思えますね。アルタイてのはアルタイ山脈ですよね?
    テュルク族は元はシナの柔然だか突厥だかですが、ほら、20世紀にはウラル・アルタイ語族説がありましたよね?
    日本の天皇家の起源まで繋がる騎馬民族の道が北方ユーラシアにあって、天皇家まで全てスキタイの末裔だって説。
    (スキタイにも三種の神器ある。鋤と杯と斧でしたか……)んで、このアルタイ語族説って、大テュルク主義と関係あって、ケマル・パシャのライバルだった男は大テュルク主義。ケマルは敗戦(ww1)
    後に独立成功してから小テュルク主義でゆきますけれど。今はウラル・アルタイ語族説は否定されてますけれど、オスマン帝国の復興的な事を考えるならば、
    シナの北斗、北斗7星(龍車)に乗る天帝(北極星)が二千年周期で座標を他の天体へ変転してゆくのと、中華帝国復興を重ねた命名(私の私見ですが)のよえに、大トルコ主義の夢を掲げた命名に思えますね。

    • あ、ちなみに今では否定された騎馬民族征服王朝説ですが、テュルク語って、文法が日本語そっくりで、シナ語や英国のようなSVO型でなくSOV型の語順なんですね。おまけに何故かコタツがあるし🤣
      捜神記から、幾つかのシナ古書には、
      倭人国が北京方面にあったと記されており、必ずしも倭人が南方から来た説と矛盾してるんです。あながち騎馬民族説は
      嘘だらけとも言えないと想うんですよね。

      • まぁ、でも話半分に聞いて下さい。
        日本語が膠着語(てにおは〜)な事がシュメール語と同じで、ここ深堀りすると、日ユ同祖論とかに繋がるんで。(ユダヤはバビロニアの支配からアッシリアだかに解放されてるので、そっち経由で倭人国に至った説があった…戦前に)
        爺さんが特務機関の通訳で、ユダヤ資本を満洲国に招聘する河豚計画とかに関わったので、ガキの時分から聞かされてるんですよ。

    • おお、「アルタイ」の解説をありがとうございます。
      陸軍の英雄 Fahrettin Altay 大将 (1880–1974) の名にちなんだというのが、公式見解らしいですよ。

      ファーレッティン・アルタイの名前は、戦車の記事を書くまで知りませんでしたが、彼の談によると「休戦期間中、アルタイ クラブはイギリス海軍の職員で構成される混合チームとサッカーをしました。一緒に試合を見ました。アルタイ クラブは非常に良いプレーをし、イギリスに勝ったとき、ガジ ムスタファ ケマル パシャは感銘を受け、光栄に思い、感謝の意を表しました。長い時が経ち、ガジ・ムスタファ・ケマル・パシャはイランとの国境紛争を解決するために私をタブリーズに送りました。私がタブリーズに滞在している間に、大国民議会で姓法が採択され、議会は全会一致でアタテュルクという名前をガジ・ムスタファ・ケマル・パシャに与えました。彼の新しい姓のために、全国が彼を祝福した。(Wikipediaを引用)」とのこと。要は、「アルタイ」の名前はサッカーチームから貰ったよという事のようです。
      よって、直接的には英雄の名前からという事になるのかと思います。

      ただ、その由来としている、サッカーチームの「アルタイ・スポル・クリュビュ」は、トルコのイズミルをホームタウンとするスポーツクラブで、ウラル=アルタイ語族に由来する名前であるらしいので、山童さんの指摘も強ち間違いではないのかと。

  4. 今晩は、

    いまでは中進国も戦車開発に手を出す時代になったけど、やはり難しいね。
    アルタイ戦車の開発過程をみれば、まるで教科書のように、そのことがよく解かると思う。
    (御多分に漏れず、K2戦車も同様だ)

    戦車開発が難航する共通点は、1)技術の下積みがない、2)輸入パーツ頼り、3)資金不足、4)輸出販売の胸算用、などなど…

    結局、数十年単位の開発投資は必要だが、自力製造できるまで頑張るしか方法はなさそう。

    そういえば、ポーランドのK2PLの仕様はどうなっているんだろう。たぶんユーロパックを使うんだろうけど、ポーランドも友好的な近隣諸国にK2PLを輸出することを考えているはずだ。

    • トルコのアルタイ戦車の開発過程を見るに、確かに難航している感じですね。
      直接的にはドイツ製ユーロパワーパックの購入が転けてしまったことが問題であるようです。

      そもそも、トルコはドイツ製の戦車「レオパルト2」が欲しかったようですが、政治体制的に採用が難しかったようですね。
      そこで自国開発に傾いたけれども、流石に独自で開発が難しく、結果的に韓国に助けを求めた(その前に日本に声がかかったが)、と。その様な感じですな。

  5. おはようございます

    トルコや韓国が羨望したユーロパワーパックの交換作業風景です。
    https://www.youtube.com/watch?v=WMle-qvgmP0

    レオパルト2への換装&再始動までに30分しかかからないのは驚きです。

    • ありがとうございます。
      頂いた情報を参考に追記させて頂きました。

      • けん様 木霊さま 皆さま こんばんは

         スバラシイ動画のリンクありがとうございます。

        >レオパルト2への換装&再始動までに30分

         いやいや、まるで「荷物の積み替え」のごとき素早い積み替え — 自体は5-10分かかってない驚きの早さですね。

        始め「え、屋外」とも思ったのですが-この早さなら-これこそが戦場での積み替えを考慮した「パワーパック」と言うものなのですね。乗用車のエンジン乗せ換えと全く違う。

        早さともう一つの驚きはパッケージ。動画フルスクリーンにして目を皿のようにして眺めましたが「メカが見えない」上部の推定ラジエータと排気官の端っこ、横の恐らく動力軸ぐらいで後はカバー?ケース?に入っていて

        、例えば乗用車のエンジン乗せ換えなら色々取り外しが必要なアダプター等が皆無。 

         パワーパックと言うなら少なくとも動力軸、電力・信号線ハーネスがあるはずですが見えない。マウントを固定すると他は勝手に位置が合うのかな? (木霊さん追加の自衛隊のを見ると、動力軸の固定は履帯駆動ギヤの外からネジ締めかな?)

        結果と更なる驚き

         1.屋外・戦場での乗せ換え、むき出しでの運搬もするなら緑色塗装はそりゃ当然(簡易迷彩)ですよね。

         2.これだけ接続を最小限にするとう言うことは完全ドライブbyワイヤ方式でしょうね。K2戦車95年開発開始だと確かに韓国苦しかったでしょう。

         3.ただ頑張った甲斐?あって、同様に出来てるならレオパルド2にK2のパワーパックでもポン乗せ出来そうで、彼らはガラパゴスの罠にはまっていない。

        ちなみに塗装は全部カバー・ケーシング。エンジン本体は恐らく無塗装じゃないですか? 

        >木霊さん
        >よく考えたら、車のエンジンもバイクのエンジンも耐熱塗装していたよ

         これはエンジン自体にドレスアップ要素が求められるバイク・スポーツカー等のハナシで、どっちかと言えばエンジンは無塗装が多いです。 例えば ヤフオク エンジン で検索頂ければ色んな年式・メーカーのエンジンが見れます

         しつこくてゴメンなさい