トルコ、国産エンジンの開発に成功してアルタイを完成させる?

中東ニュース

最近のトルコの技術力の発展には眼を見張るものがあるが、戦車は韓国製のK2戦車を採用し、「アルタイ」と名付けて開発を続けていた。当然、K2戦車のパワーパックが完成していない以上はアルタイも同じ運命となる。

ところが、トルコは戦車エンジンの自国開発を進めて成功しつつある。

トルコが自家製の1,500馬力のタンクエンジンに点火

2021年5月5日 グリニッジ標準時午後1時53分+3

トルコは、さまざまな装甲車両や戦車に動力を供給する初の全国的に開発された1,500馬力のエンジン、BATUの点火を無事に完了した、と国防産業の大統領であるIsmailDemirは水曜日に述べた。

「Daily Sabah」より

エンジン開発がどの段階にまで至っているのかはハッキリしないが、順調に開発が進めばアルタイにトルコ製エンジンを搭載することも夢ではないかもしれない。

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トルコは戦車を国産化出来るのか?

国産タンクエンジン

韓国ではK2戦車のパワーパック開発に失敗してしまい、現状ではドイツ製のパワーパックを採用して調達を進めている。第2次生産分はドイツ製の変速機に韓国製のエンジンを組み合わせて使っていたようだが、これにもトラブルがつきまとっているという噂だ。韓国としては国産のパワーパック(エンジン+変速機のユニット)を開発したいらしいのだが、形にはなってもテストをすると耐久性に問題がでるようである。

とはいえ、韓国陸軍の要求が高すぎる故の問題であるという指摘もあるので、韓国の技術力に問題があるのか、要求仕様に問題があるのかという点ははっきりしないのが実情である。とにかく、韓国産パワーパックは今の所存在しないという現状にあって、K2戦車の国産化には足踏みをしている状況である。

となると、韓国から技術供与を受けてアルタイ戦車を自国で生産するトルコにとっても、韓国からのパワーパック供給が覚束ないために戦車を動かすことができない。

そんなわけで、アルタイ戦車さんは韓国陸軍のK2戦車「黒豹」の1次生産分と同様に、ドイツからのパワーパック供給に頼っていた。……のだが、国際情勢がシリア介入に関するトルコの政治姿勢を許さない状況を迎えた結果、ドイツからのパワーパックの供給がストップ。アルタイ戦車も動かせなくなってしまった。

そこで、トルコは自国開発という流れになった。

Demir shared the news on his Twitter account with a video showing the ignition of the engine developed by BMC Power.

“Our defense industry is taking firm steps towards its targets in engine technology,” Demir said.

The locally-made engine is also set to power Turkey’s domestic main battle tank (MBT), Altay.

The national tank engine is a 12-cylinder, V-type, water-cooled and turbodiesel power unit. The engine will produce 1,500 horsepower and 4600 Nm of torque.

「Daily Sabah”Turkey ignites homegrown 1,500-horsepower tank engine ”」より

そしてその開発中の国産エンジン、1500馬力12気筒V型エンジン水冷式パワーユニットの点火(試運転)に成功したというニュースが報じられた。

これがその国産エンジン「バトゥ(BATU)」らしいのだが、なかなか美しい形だね。多分これ、CADで作った3Dモデルなんだろうけれど。

今年4月にプロトタイプテスト

さて、予定通りのスケジュールであったかはわからないが、予定では4月中に国産エンジンのプロトタイプを用いたテストを行うとしていた。

そして、国産エンジン「バトゥ」の試運転は成功裏に終わったと報じられた。とはいえ、未だ現段階ではベンチマークテストをしたに過ぎない。実車に搭載して性能試験をし、耐久テストをし、量産化に漕ぎ着ける必要があるので、まだまだ最初の一歩を踏み出した段階に過ぎない。

Media reports previously claimed that Ankara had considered purchasing an engine for the tank from a South Korean firm. Reports said earlier in March that BMC, the Turkish company that undertaking the Altay project, came to an agreement with two South Korean companies, Doosan Infracore Co. and S&T Dynamics Co., for the engine and transmission.

「Daily Sabah”Turkey ignites homegrown 1,500-horsepower tank engine ”」より

メディアの報道によれば、韓国からもパワーパックの購入を決めており、3月初めにはアルタイ製造に赤くぁっているトルコ企業BMC社は、韓国の斗山インフラコアとS&Tダイナミクスとの合意に達しており、供給を受ける見込みだと言われている。

韓国国内のテストに合格しないパワーパックでも無いよりはマシだろう。ただし、エンジンの国産化にも着実に踏み出していることから、近い将来にトルコが自国でのパワパック開発を実現させる可能性はある。

トルコへの韓国製のパワーパック供給に関しては以前にも触れていて、韓国陸軍よりも要求仕様が低いため(韓国陸軍の要求仕様の7割の性能でOKらしい)実現可能では?とされていた。そして、皮肉にも外国でK2戦車が完成してしまうと嘆いていた。

しかし、トルコはプランBとしてトルコ国産エンジンの開発にも着手しており、今回そのプロトタイプの試運転に成功している。変速機の話は聞かないが、韓国企業とのライセンス契約を結んでいるため、韓国製変速機の自国生産は可能だろう。そのうちオリジナル変速機の製造にも着手するかもしれない。

トルコの技術力は侮れないレベルなので、トルコ製パワーパックなどというものも夢ではないだろう。まあ、いずれにしても未だ先の話ではあるが。

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