韓国陸軍、虎の子ヘリのアパッチ射撃訓練を削減

陸軍

韓国陸軍が保有する世界最強の攻撃ヘリは、お休みがちらしい。

【独自】韓国陸軍アパッチ・ヘリの射撃訓練、南北首脳会談後は半減

記事入力 : 2021/04/28 17:01

韓国陸軍アパッチ・ヘリの射撃訓練が2018年の南北首脳会談以降、半分にまで減少したことが27日までに分かった。

「朝鮮日報」より

せっかく買ったAH-64E「アパッチ・ガーディアン」だが、練習不足では守りもおぼつかないぞ。

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張子の虎

今年はまだ1回

ヘリコプターを飛ばすには多額の資金が必要である。射撃訓練を行えていない背景には、韓国陸軍の予算が不足してるという可能性も考えられる。

韓国の保守系野党・国民の力のシン・ウォンシク議員はこの日、韓国国防部(省に相当)から陸軍のアパッチ・ヘリ射撃訓練の現状について報告を受けた。それによると2017年には13回(地上10回、海上3回)だった訓練回数は18年までは12回(地上9回、海上2回=原文ママ)を維持していた。ところが19年になると6回(地上5回、海上1回)、20年には5回(地上4回、海上1回)へと半分の規模に減少したのだ。今年については先月地上訓練が1回行われただけだ。

「朝鮮日報”【独自】韓国陸軍アパッチ・ヘリの射撃訓練、南北首脳会談後は半減”」より

韓国軍の説明では、「感染対策のために訓練を減らした」とのことらしいが、まるで説明する気が感じられない。

誰がそんな話を信用するんだ。

アパッチ・ヘリは北朝鮮軍による戦車攻撃や局地挑発などに備えるため2017年に36機が導入されたが、そのために国の予算から2兆ウォン(約2000億円)が投入された。

「朝鮮日報”【独自】韓国陸軍アパッチ・ヘリの射撃訓練、南北首脳会談後は半減”」より

高額な兵器を使わずに眠らせておく理由は、金銭不足にもいくつか考えられる。

その1つが記事に指摘された南北首脳会談(2018年)から意図的に回数を減らしているとのことだった。

たしかに、武漢ウイルスの感染拡大前の2019年から射撃訓練の数を減らしているので、感染症対策というのには無理があるだろう。

無理な購入計画が影響?

では、どんな影響でこんな事になっているのか?ということなのだが、いくつか考えられることがある。

1つは予算不足だ。え?さっきのと話が同じ?いや、そうだとも言えるし、そうでないとも言える。

このブログでは、韓国陸軍がAH-64Eを導入するにあたって、いくつが記事を書いている。そのうちの1つでこんな言及をした。

アパッチの1個大隊は「ヘルファイア」無し

2015-11-04 10:57:56掲載
来年から陸軍に配置される「タンクキラー」、アパッチガーディアン(AH-64E)の対戦車用、ヘルファイアミサイル(AGM-114)が不足していて、2個大隊のうちの1個大隊のみ武装が可能であることが判明した。さらに事業費を減らすために空対空ミサイルまで購買を減らす「ダイエット」購入をしたからである。

「naeil.com」より

実は、導入当初から「ダイエット購入をした」と批判されていて、空対地ミサイルAGM-114A「ヘルファイア」や空対空ミサイルAIM-92「スティンガー」もダイエットしてしまったらしい。

つまり、もともと射撃訓練に用いるための弾薬が少ない状態であったのだ。

で、追加購入できていないという可能性が考えられるわけだ。これが「金が足りない」ということの原因になっている可能性は否定できない。

アメリカ軍が調達停止?

ちなみに、2018年といえば、AH-64絡みのこんなトラブルも報じられている。

米陸軍、最新型アパッチ攻撃ヘリの調達中止 ローターヘッド部品に「深刻な問題」

2018.4.20 20:23

米軍事情報誌「ディフェンス・ニュース」(電子版)は19日、米陸軍が制式採用している最新型攻撃ヘリAH64E「アパッチ・ガーディアン」について、「安全性に死活的に重要な部品の耐久性に信頼を持てない」として製造元のボーイング社からの調達を中止したと報じた。

米陸軍高官が同誌に明らかにしたところでは、問題の部品はヘリの羽根(ブレード)をローターヘッドに固定するのに使う「ストラップ・パック・ナット」で、沿岸域や悪天候下での飛行や過激な操縦で急激に損耗し、飛行中のヘリの安全に深刻な影響を与えることが判明した。

「産経新聞」より

この部品に関しては、改良品が供給される見込みだという報道があったが、韓国軍が導入したAH-64Eは時期的に対策品に切り替わる前のものであると考えられる。

この「深刻な影響」と関連する可能性があるのがこちらのニュース。

メインローター 飛行中に破損か 陸自ヘリ墜落

2018.2.8 21:00

佐賀県神埼市の住宅に陸上自衛隊のAH64D戦闘ヘリコプターが墜落、炎上した事故で、陸自は8日、現場の住宅から4枚の羽根をつなぐメインローター(主回転翼)ヘッドを回収した。南東約500メートルの水路で見つかった羽根1枚にこの部品の一部が残っており、陸自は何らかの不具合が生じ、飛行中に破損・分離した可能性があるとみて詳しく調べる。

「産経新聞」より

機種がちょっと違うので、全く同種の問題であったということは言えないと思うが、無関係と言うには無理がある気がする。陸自のトラブル報告を受けて、アメリカ陸軍でも調査したら不味いことがわかったというような流れではないかと勝手に想像している。

で、問題は韓国軍に納入された分で、コレも多分対策品に切り替える必要があったのだと想像する。だとすると、それなりに「お金がかかる」わけで。これも、射撃訓練が減った理由の1つだと考えられるのである。

まあ、様々な理由が考えられはするが、冒頭に言及した通り訓練をやらないことそのものが問題である。訓練をやらないのならば買う必要はないのだ。

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