【韓国陸軍】大型攻撃ヘリを国外購入に決定

陸軍

あれ?スリオンは?スリオンは?あ、あれは攻撃ヘリじゃないか。

韓国軍 大型攻撃ヘリを国外購入へ=掃海ヘリは国内開発

2021.03.31 21:03

韓国防衛事業庁は31日に開いた防衛事業推進委員会で、「アパッチ」級の大型攻撃ヘリコプターについては他国から購入する方式で、機雷除去などを行う海軍の掃海ヘリコプターは国内で研究開発する方式でそれぞれ導入することを決めた。

「聯合ニュース」より

今回、韓国陸軍が購入を進めているのは、AH64E「アパッチ・ガーディアン」らしい。

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大型攻撃ヘリが欲しい理由

高級ヘリ「アパッチ・ガーディアン

記事にも書かれているが、韓国軍は既に36機のAH-64E「アパッチ・ガーディアン」を保有している。

韓国軍は2012~21年にかけて約1兆9000億ウォンを投じ、AH64E(アパッチ・ガーディアン)36機を配備する大型攻撃ヘリコプター1次事業を推進した。

「聯合ニュース”韓国軍 大型攻撃ヘリを国外購入へ=掃海ヘリは国内開発”」より

このAH-64Eは攻撃ヘリとしては最強と言って良いだろう。

最新型の攻撃ヘリで、ロングボウレーダーという複数目標点へのロックオン、目標点の危険度評価機能、目標点への対戦車ミサイル発射後の時期の離脱を支援してくれる強力な装備を持っている。

台湾も30機ほど保有していて、韓国軍としても朝鮮戦争のトラウマである北朝鮮からの戦車部隊越境にいち早く対応する事ができる兵器としては、最適な選択肢と言えるだろう。

ただ、とても残念な事に、36機のAH-64Eを購入するにあって、いくつかやらかしてしまった。

こちらでもザックリ紹介したが、残念な購入の仕方をしたのである。

アパッチの1個大隊は「ヘルファイア」無し

2015-11-04 10:57:56掲載 来年から陸軍に配置される「タンクキラー」、アパッチガーディアン(AH-64E)の対戦車用、ヘルファイアミサイル(AGM-114)が不足していて、2個大隊のうちの1個大隊のみ武装が可能であることが判明した。さらに事業費を減らすために空対空ミサイルまで購買を減らす「ダイエット」購入をしたからである。

「 naeil.com」より

目的に叶う様に運用するのであれば、一番必要なのがヘルファイアと呼ばれる対戦車ミサイルを沢山購入する必要があるのだが、288発しか購入しなかった。

288発と書くと多く感じるのだが、1機に最大16発のヘルファイアを搭載できるAH-64にとって、18機分にしかならない。

更に、最大の特徴であるロングボウレーダーも、6機あたり1つしか調達していない。

まあ、この攻撃ヘリは、Ah-64Aですら2000万ドルもの調達コストがかかる高価な機体である。電子装置盛り盛りのAH-64Eともなれば、36機で1兆9000億ウォン(1機あたり4600万ドル)にもなる。「少しでも安くしたい」という気分になるのは分かるぞ。

でも、だったら、購入する数を減らせば良いのに……。

2次事業は3兆1700億ウォン相当

で、今回の話、実は機種がまだ決まっていない。

今回審議、議決された大型攻撃ヘリコプター2次事業については、2022年から28年までに総事業費約3兆1700億ウォン(約3100億円)が投じられる。新たに追加されるヘリコプターは36機ほどで、機種は入札などの手順を経て選ばれる予定だ。

「聯合ニュース”韓国軍 大型攻撃ヘリを国外購入へ=掃海ヘリは国内開発”」より

ただ、攻撃ヘリコプターの選択肢は殆どない。

韓国軍が運用している攻撃ヘリコプターAH-1W「スーパーコブラ」は「大型」というカテゴリーではないし、ロシアのMi-25「ハインド(輸出版)」、Mi-28NAe「ハヴォック(かつて韓国陸軍に提案されたMi-28Nの輸出版)」を買うワケにもいかない。

既に持っているAH-64Eに追加して購入し、部隊の信頼性をアップするのが最も効果的であろうと思われる。誰が考えても、そういう結論になるよね、海外から買うのであればだが。

ただ、気になるのが2次事業の費用が1次事業の1.5倍の価格が設定されていて36機ほど購入という設定が為されていることだ。

同じ数を買うのであれば、同じ価格で良くない?と、思うのだが、そこは「前回、ちょっと無茶な買い方をしちゃった」という反省があったのだと信じたい。予備のエンジンとか沢山買うんじゃないのかな。

……まあ、そもそも本当に攻撃ヘリコプターが有用なの?という点は、アメリカ軍でも疑問視されていて、ちょいちょい問題にはなる。韓国国内ではどうなんだろうか?攻撃ヘリコプターは限定された条件下では非常に強いが、整備も運用も大変だし、北朝鮮側から火砲ぶっ放されている状況で飛ばすというのも現実的では無い。

無人機で代替する方向に変わりつつあるんだよね。

掃海ヘリコプターは、マリンオンに

あれ?マリンオン、問題解決したの?

さて、攻撃ヘリコプターを自国で開発することは現実的では無いようだが、折角手に入れた機動ヘリコプターKHU-1「スリオン」を使わないと言う選択肢はない。

同じくこの日の会議で審議、議決された掃海ヘリコプター事業には22年から30年までに総事業費8500億ウォンが投じられる。韓国航空宇宙産業(KAI)が製作した海兵隊の上陸機動ヘリコプター「マリンオン」を基に掃海ヘリコプターの国内開発が行われるとみられる。

「聯合ニュース”韓国軍 大型攻撃ヘリを国外購入へ=掃海ヘリは国内開発”」より

マリンオンといえば、スリオンの姉妹機で、海兵隊用に調整された機体である。

ただ、痛ましい事故を起こしてしまったことでも知られている。

韓国海兵隊将兵5人が犠牲になったマリンオン墜落原因は部品の欠陥

2018.09.21 16:05

今年7月、5人の将兵の命が奪われた海兵隊ヘリコプター「マリンオン」(MUH-1)墜落事故の原因は「ローター・マスト」という部品の欠陥であることが分かった。ローター・マストはエンジンからの動力を受けてヘリコプターのプロペラを回転させる中心軸だ。

「中央日報」より

おフランス製の部品に欠陥があったという結論で終わったようで、その後のニュースを見ないので運用されているかは不明だが、まあ、使われているのだろうな。

ただ、これに対しては韓国海兵隊が猛反対していたはず。「止めてくれ、ヴァイパーにしてくれ」と。

ところで「掃海ヘリコプター」というと、一体何使うヘリかと思ったら、文字道理「掃海」つまり、機雷除去に使う機体らしい。

……対潜ヘリとして、韓国海軍はAW159「ワイルド・キャット」を購入していたはずなのだが、わざわざ掃海ヘリとして開発する理由は何処にあるのやら。

残念ながらAH-1Z「ヴァイパー」の方が「良い」と思えるのは当然だ。例えば、航続距離だがこんな感じの違いがある。

  • AH-1Z「ヴァイパー」 : 航続距離685km(作戦行動半径231km) 超過禁止速度411km/h
  • AW159「ワイルドキャット」 : 航続距離963km 最大速度296km/h
  • MHU-1「マリンオン」 : 航続距離500km以上 最大速度259km/h

あれ、ワイルドキャット追加購入で良いんじゃね?

コメント

  1. 海自でも掃海ヘリとしてMH-53E→MCH-101と運用していますよ。対潜ヘリのSH-60J、Kがあるのにです。
     ようはヘリで掃海作業をやるには係維機雷のワイヤーを切断するカッターや強力な磁気発生装置を海上、海中で引っ張り回す必要があり、そうなると大馬力のヘリが必要になり対潜ヘリとは兼用は難しいです。
     最近はこうした航空掃海具も小型の物が出てきていますが、韓国がどのような掃海具を使うことを想定して掃海ヘリを選定したのか、ちょっと興味はあります。

    • なるほど、別の機種を用意するということそのものには、不思議はないのですね。
      メンテナンスが大変そうなので、それなりに統一性を持たせた方が良い気もしていましたが、ご指摘の通り目的に一番叶う選択をすべきですね。
      AH-1zの有効搭載量は、2,620kg 。AW159の有効搭載量は、2,700kg。KUH-1の有効搭載量は、3,753kgですね。おお、確かに搭載量だけ考えると、マリンオンはアリですね!ただ、Wikipedhiaから引っ張ってきたデータが正しいのか?とか、それぞれの機体の事情に明るくないので、この数字が直ちに信用出来るわけではありませんし、KUH-1とMUH-1が同じスペックなのかも分かりません。常識的な範囲内で考えれば、違う装備があるはずなので、多少の変化はありそうですけど。

  2. AH-64E(アパッチ・ガーディアン)は現時点で最強の攻撃ヘリでしょうね、もっともちゃんと使いこなせればの話ですけど。

    >288発と書くと多く感じるのだが、1機に最大16発のヘルファイアを搭載できるAH-64にとって、18機分にしかならない。
    >更に、最大の特徴であるロングボウレーダーも、6機あたり1つしか調達していない。

    もうすでにやらかしちまってる訳で今回の追加購入(AH-64Eしか選択肢はないはず)で、そこらへんの課題を解消できるのかが一番の見物でしょう。

    AH-64Eは海上の戦闘艦でも運用できる発展型って事もありますが、最大の特徴は無人機を制御し遠距離からでも敵目標を無人機で撃破可能な事でしょう。
    また、戦術データーのリンク16と接続可能であり他の無人機からのデーター共有も可能な事ですね。

    AH-64D購入で大失敗した陸自ですが、有事に海自DDH護衛艦共用でぜひ欲しい機種だと思っています。
    尖閣などの島嶼防衛でDDHに搭載し無人攻撃機(未配備ですが)から、100kmの遠距離対艦攻撃が行えれば支那艦隊の侵入を防ぐ一助となると思うんですけどね。

    できれば30~40機(予算2000億)くらい買ってもいいんじゃないかな。

    >あれ、ワイルドキャット追加購入で良いんじゃね?

    悲惨なマリンオンの事故原因究明は本当にちゃんとやったのかなァ~。
    フランスのせいにしちゃってそれで済んだとは思えないんですけどね。

    ご指摘の通りワイルドキャット追加購入がベストなのに...。

    • AH-64Eの性能は疑う必要も無いと思います。
      ただそれと目的に叶う機体なのか?という点は多分別で、僕としては買い足す方が理に叶っているとはお思いますが、AH-1Zを買おうという選択でも悪くはないと思います。その辺りはどう考えているか興味深いですね。

      マリンオンの情報は、また出てきたら追いかけたいと思います。

    • 確かに興味深い記事ですね。
      ちょっと裏がとれていない部分というか、記事を読んでも意味が分からないところがあるので、何れ記事にしたいのだけれども少々お時間を戴きたく。

  3. スリオン?ああ、あれは竹とんぼw
    なお、韓国の誇るw玄武4ミサイルの性能がリークされた模様
    https://news.yahoo.co.jp/byline/obiekt/20210403-00230823/

    • 竹とんぼですが。
      確かにその様な光景が放映されましたが……、不幸な事ですよね。