韓国軍、5G通信を活用した兵器開発を目指してしまう

お笑い韓国軍

本日は、小ネタにて。

もちろん、軍事の世界において通信速度が速くなり、大容量のデータを瞬時に送る事ができるようになることは、戦局を大きく左右する。

韓国の軍事メーカー、通信事業者と提携し5Gを活用した無人・自律型兵器開発へ

11/2(月) 10:30

韓国の大手軍事メーカーのハンファは韓国の通信事業者KTと連携して5Gを活用した兵器開発を行っていくことを2020年10月に明らかにしMoU(覚書)を締結した。韓国は5G導入も世界に先駆けて早かった。5Gの特徴である高速大容量、低遅延、多接続を活かして無人兵器や自律型兵器の開発を行っていく。両社は特に5Gのモバイルアクセスエッジクラウドを活用した兵器開発の協力を行っていく。また両社で無線技術を活用した防衛ロボットも共同で開発していく。5Gの特徴である大容量で低遅延はリアルタイムでのリモートからの偵察や攻撃に適している。

「yahooニュース」より

ただ、5G通信には大きな欠点もある。

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世界最速を目指すニダ!

アメリカも開発を急ぐ軍用5G

方向性としては5Gの軍事利用というのは世界的な風潮ではあるようだ。

アメリカ国防総省も今年に入ってから5Gネットワークを活用して兵器の自律化を促進していくことを発表していた。実際に3D(Dangerous:危険、Dirty:汚い、Dull:退屈)な業務は人間の兵士よりもロボットの方が適しており、リアルタイムに遠隔地から人間が監視して操作や攻撃などの指令を行う場合は遅延の少ない5Gの方が効率的で精確だ。一方で、自律化された兵器が人間の判断を介さないで兵器自身が標的を判断して攻撃し、相手を殺傷してしまう「キラーロボット」と称される自律型殺傷兵器の開発にもつながる。

「yahooニュース”韓国の軍事メーカー、通信事業者と提携し5Gを活用した無人・自律型兵器開発へ”」より

アメリカの国防総省も、兵器の自立化を促進するために5Gネットワークの活用を挙げていて、開発を急がねばならない理由は確かにある。

兵器の自立化を目指す為には、通信遅延は決定的なデメリットとなってしまう。遠隔操作をする場合はそれが顕著に出る訳だが、それを解決しうる技術として目されるのが5G通信である。低遅延技術は、戦場においても大きな革命をもたらす可能性が高いのだ。

自立化した兵器ならば、通信する必要がないのでは?と思ってちょっと調べたのだが、どうやらネットワーク化して効率的に行動するなんてことは既に実用化レベルにある様だし、低遅延通信があれば頭脳の方は別に用意すれば重量的な制約が軽減される可能性は高い。

5Gで先走った韓国

ところで、スマホの分野ではサムスンやLGを抱えている韓国にとって、5Gの採用は急務だったらしい。世界最速を目指して5Gの実用化が開始されたのは記憶に新しいのだが……。

韓国で「5G」離れ 56万人がLTE回帰

2020/10/30 0:00 (2020/10/31 0:03更新)

世界に先駆けて高速通信規格「5G」を商用化した韓国で5Gの解約が増えている。サービス開始から1年半がたつのに、今もつながるエリアが限られ、売り物の「超高速」をなかなか体感できない。期待を裏切られた消費者がLTEに回帰しているのだ。

「5GからLTEに切り替えた人は56万2656人に上る」――。10月7日。与党「共に民主党」の洪貞敏(ホン・ジョンミン)議員が韓国国会の科学技術……(以下略)

「日本経済新聞」より

皮肉なことに、韓国国内で使われているのはなんちゃって5Gで、5Gと呼んで良いかどうかは微妙な感じの技術だ。4Gアドバンスとかいうレベルだとも言われている。

LTEより20倍早いという韓国5G、速度はまだ4倍水準

2020.08.06 08:26

5世代(G)移動通信の品質評価結果、韓国のキャリア通信3社の5G平均ダウンロード速度が1秒当たり700Mbps(メガビーピーエス)にも達していないことが分かった。昨年4月「世界最初の5G商用化」を発表し、4Gロング・ターム・エボリューション(LTE,158.53Mbps)に比べて伝送速度が20倍早くなると広告を出したことに著しく至らない成績表だ。

~~略~~

5Gカバレッジ(利用可能区域)はキャリア通信3社の平均425.53平方キロメートル(ソウル基準)だった。これはソウル市の全体面積605.2平方キロメートルの約70%に過ぎなかった。特定施設で5Gを円滑に使用できる電波信号の強度を意味する「5G使用可能率」は大型店舗や展示場のような建物内では平均67.93%だった。地下鉄内での5G使用可能率は平均76.33%、京釜(キョンブ)線・嶺東(ヨンドン)線など主な高速道路では78.21%で建物の中より高かった。5Gを使ってLTEに転換される割合は平均6.19%だった。

「中央日報」より

まあ、LETの4倍の速度が出れば、それはそれで十分のような気はするのだろうけれど、「20倍の速度だ」と喧伝してしまった手前、どうしても不満は出るよね。

そして、5Gが使える範囲もソウルの7割程度ということではあるが、人口の大半がソウルに集中している韓国にとっては、それ程問題では無かろう。ただ、使えなくなるエリアがあちらこちらにあると、使用者にとっては不満だよね。

実際に、5GからLETに戻る人が増えているというニュースがある事を考えると、数字以上に不便を感じるのだろう。或いは価格が問題なのかどちらかは分からないが。

エリアが狭い5G

で、韓国で、或いは日本国内でもスマホの5G利用の普及が進んでいないのは、5Gの特性が関係している。

5Gはこれまでの世代より高い周波数帯を用いて通信を行っている。実際に使われているのは日本では3.5GHz及び4.5GHz帯と、28GHz帯(4G通信では3.4~3.6GHz帯と698~806MHz帯の一部)で、4Gと重なる電波帯を使っている方は、余り速度が出ないといわれている。

しかし問題はそちらではなくて、高い周波数帯を使うということは、電波の到達距離が短くなってしまう(電波の直進性は高くなるが)ので、数十m単位で小型基地局を設ける必要がある。

そうすると、矛盾した話になってしまう。遠隔操作したいのに、短距離で小型基地局なり中継点が必要となるという事になってしまう。これが軍事利用するという点はデメリットになり得る。

まあ、これも設計思想次第なのではあるが……。例えば、ドコモはファーウェイと共同で39GHz帯の高周波帯では長距離伝送(基地局から1.5km及び1.8km離れた地点でのテスト)を実現しているので、長距離転送が無理というわけではない。

https://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/corporate/technology/rd/topics/2017/topics_171211_00.pdf

そんな訳なので、韓国がしっかり実験をしてこれらの問題を解決していけば5Gの兵器利用という道が開ける可能性はあるのだが……、韓国というのは常に技術革新については鈍いのでその辺りをケチると、「いつものパターン」になる可能性は高そうだね。

ただ、前向きなことだけは評価したい。

コメント

  1. 民間周波数との切り分けはどうなんでしょうね?
    韓国では、SLAM-ER運用でバッチリ周波数かぶってますから。
    (周波数帯は3Gですが)

    それとも5Gだと、運用的に問題ないんでしょうかね?

    • その辺りを調べたかったのですが、正直よく分かりませんでした。
      ご指摘の様に以前はSLAM-ER運用で周波数が被っていたという笑い話があって、必要に応じて電波を停止するなどという事のようでした。
      5Gはどうなのでしょうね。

  2. 夢は大きく!
    使う時など無いから、得意の儒教的修辞で出来たことにするだけでしょう。
    Kリンクとか、呼ぶのかな?

    • Kリンクですか……、既に存在しそうな言葉ですが、そんな雰囲気の通信規格はできそうですね。
      まあ、OINKで良いのでは?

  3. 木霊さん、おはようございます。

    この話、5G普及にはまだ時間がかかりそうという事かな。
    とはいえ、アメリカも5Gネットワークの兵器化を進めているのなら、それほど遠くない未来に実戦配備された兵器が出現するのでしょうね。

    >自律化された兵器が人間の判断を介さないで兵器自身が標的を判断して攻撃し、相手を殺傷してしまう「キラーロボット」と称される自律型殺傷兵器の開発にもつながる。
    >どうやらネットワーク化して効率的に行動するなんてことは既に実用化レベルにある様だし、低遅延通信があれば頭脳の方は別に用意すれば重量的な制約が軽減される可能性は高い。

    シュワちゃんの代表作「ターミネーター」が現実に戦場で歩兵の主役となりそうなちょっと怖い話です。
    まあ、既にUAVは空では攻撃兵器として定着していますし、それが陸上用となっただけなら理屈的には近未来の戦闘形態と理解できます。

    >韓国というのは常に技術革新については鈍いのでその辺りをケチると、「いつものパターン」になる可能性は高そうだね。
    >ただ、前向きなことだけは評価したい。

    空母・原潜・KFXより開発失敗によるコスト的リスクは少なそうなんで、逆に何らかの具体的兵器利用が実現されれば是非知りたいもんです。

    ところで、我が国防衛省は5G・AIを含め無人化装備で、具体的に何か研究とか取り組みやってんでしょうかねェ~?
    軍事機密ですから簡単に外に噂すら漏れても困りもんですが、戦いを左右する「秘密兵器」は過去の大戦でも必ず出てきてますから、密かに開発し有事が起こったら即量産・実戦投入できる様にしておかないとね。

    • 日本でも5Gの普及には時間がかかるでしょうね。
      アメリカでも、そう簡単には解決しないでしょうから、もうちょっと未来の技術なのかもしれません。
      それより6Gの方が先に進みそうなのですよ。

      さておき、日本の防衛省はなかなか軍事研究が出来ないでいますが、政府はNTTやNECを巻き込んで次世代規格の研究に拍車をかけていく予定らしいですね。どこまで本気かはわかりませんが。

  4. 木霊様、皆さま、今晩は

    ふ~ん、5Gね・・・と気軽に読み飛ばしていたんですけど、考えてみたら

    通信衛星とかを撃破されると、一気に無力化するんではないかな。攻められた側から見た標的は5Gを使った攻撃機などではなくて通信拠点。

    本格的に「宇宙戦争」ですか。やだなぁ。