韓国軍、新型の車輪型対空砲を開発

陸軍

あっそう。ふーん、ヨカッタネ(棒)

韓国軍、新型車輪型対空砲を開発…国産化率95%以上

2019年06月05日13時31分

作戦能力が大きく向上した新型30ミリ車輪型対空砲が開発された。

韓国防衛事業庁はハンファディフェンス・ハンファシステムと提携・開発した30ミリ車輪型対空砲が最近、試験評価の結果、軍の要求基準をすべて満たしたと5日、明らかにした。

「中央日報」より

確か、韓国は自走対空砲って何か配備していたような……。

K30対空自走砲「飛虎」

1999年配備

えーっと、対空自走砲といえばK30「飛虎」か。

これ、K200装甲兵員輸送車がベースになっていて、K30にも30mm機関砲と、副兵装として地対空誘導ミサイルの「神弓」が備えられていたハズ。

K30は自走式対空砲K263天弓の後継だってなっていて、製造メーカーは斗山DSTだって事らしい。

で、えーっと?何が変わったんだっけ。

車輪型のラインナップ

えーっと、写真を見比べてみよう。

ああ、車輪型になっているんだ。

装輪装甲車に30mm対空砲をくっつけたって事だね。装輪装甲車は最近の流行なので、あれば便利なのかも知れない。

ただ、装輪装甲車って無限軌道車に比べて走破性が低くなちゃうんだよね。速度は上がるんだけどさ。

30ミリ車輪型対空砲システム開発事業は、射程距離の拡大、昼・夜間の自動追跡や精密射撃能力の向上など未来の戦場環境に合った新型対空砲を確保する事業で、2015年6月から550億ウォン(約50億円)が投じられた。国産化率が95%以上なので、経済的波及効果はもちろん、今後輸出も期待される。30ミリ車輪型対空砲は探知距離が7キロメートル、有効射距離は3キロメートルで、既存の20ミリバルカン砲と比べて射程距離が1.6倍伸びた。

「中央日報」より

開発に50億円相当の国費を投入し、海外にも売るつもりらしい。

韓国のこういった商売っ気のあるやり方は嫌いじゃ無いけれど、輸出ありきで開発して転けるパターンが多すぎるので評価は難しい。

車輪型として開発し、機動部隊とともに防空作戦支援が可能だ。防空指揮統制警報体系など射撃統制体系と連動して敵航空機のリアルタイム情報に基づいて作戦を遂行することができる。

ソウル市内で使う前提であれば、使い道はあるかも知れないけれども、この手の兵器は後から「やっぱダメでしたー」という話もけっこうパターン化されているので、要注意だ!

え?何を注意しろ?いや、何だろうね。

そもそも、これ、どんな戦略に基づいて配備するつもりなのかが、いまいちよく分からない。だって、ソウルが警戒すべきは航空機による空襲では無く、火砲による砲撃なんだから。

そして、車輪型の対空自走砲を市街地で使わないのならば、一体何処で使う話になるのやら。

まあ、取り敢えずは記録までに。

コメント

  1. dwarfmoon@gmail.com より:

    暴徒の薙ぎ倒し用ですかね…
    保守派のクーデターを鎮圧するためとか。

    • 木霊木霊 より:

      水平発射を前提ですか。
      それはそれでエグい用法ですねぇ。
      韓国政府には前科がありますから、案外そういう用途に使われる可能性も……。

  2. 暇人 より:

    車体が砲塔に比べて小さめですね。発砲時の反動を押さえ込めるでしょうか。加えてタイヤが発砲時の衝撃で沈み込んだりすると、射撃精度にかなり悪影響がある気がしますが。
     K-30にあった捜索レーダがありませんね。軽量化、コストダウンのためにオミットしたようですが、一世代前のVADSも測距レーダしかないので問題ない? 他の自走対空砲に比べて安価かもしれませんが、これからを考えるとちょっと頼りないですね。

    • 木霊木霊 より:

      他の方もコメントされていますが、動画を見るとかなり弾がばらけているんですよね。
      タイヤの影響も考えられます。まさにご心配通りと言えるかも知れません。
      探索レーダーはちょっとどうか分かりませんね。2本の長いアンテナを生やしていますから、探索レーダーは搭載せずに別の部隊にお願いする考えかも知れません。

  3. マスメディア反乱軍 より:

    木霊さん、おはようございます。

    この手の自走式対空砲(機関砲)はアメリカは元よりドイツなんかも更新予定がないはず...、日本も87式高射砲を保有していますが、その任務は89式装甲戦闘車で兼用し更新の予定はないと思います。

    現代戦は戦闘機に対空砲で対処できるレベルではなく、地対空ミサイルでの迎撃が世界標準のはず。
    トルコのS-400導入でアメリカがF-35輸出停止でもめているのを見れば、対空戦術兵器の趨勢は判るはずなんですけどね。

    >そもそも、これ、どんな戦略に基づいて配備するつもりなのかが、いまいちよく分からない。だって、ソウルが警戒すべきは航空機による空襲では無く、火砲による砲撃なんだから。

    射程3km程度の対戦闘機戦なんて現代戦ではほとんど想定外だと思うんですね。
    それとも対攻撃ヘリ専用の装備を想定しているのかなァ~?

    なんで、一番リスクの高い対火砲&ロケット弾迎撃に有効な、アイアインドーム優先って発想にならないのか僕にはほとんど謎の世界です。(笑)

    まっ、お笑い韓国軍がやる事なんでいいか。(爆笑)

    • 暇人 より:

       拠点防空における最終防衛でしたら対空機関砲も有効、というか、機関砲の方が有利な場合もあります。ミサイルは発射してから誘導できるようになる「最小射程距離」がありますし、初速ゼロから加速するミサイルに対して、初速1000m/秒以上で飛んでいく弾丸の方が2000m位までなら先に届くでしょう。
       現代において対空砲は、部隊が広く展開してしまう野戦防空には向いておらず、基地や拠点防空向きとなると、自走させる必要はかなり薄いですね。各国がこれを見越して開発装備していないのに、「各国が開発していないなら、そこに商機がある」で開発したとしたら、何を考えているんだか、になってしまうのですが。

      • マスメディア反乱軍 より:

        暇人さん・河太郎さん、興味深いお話しを追記下さり感謝です。

        >現代において対空砲は、部隊が広く展開してしまう野戦防空には向いておらず、基地や拠点防空向きとなると、自走させる必要はかなり薄いですね。
        >無人攻撃機が10㎞先をロックオンできる時代に何の意味があるのか? 北朝鮮の地上軍相手ならコレで良いのかな? でも輸出用すね?

        これからすると限定エリア(例えば空軍基地とか)の防御専用って話になると思いますが、それならわざわざ自走させる必要もない訳で...。(動くに越したことないけど)
        やっぱり北朝鮮が50機配備している虎の子のMi-24(ハインド)相手に、野戦でくらいにしか用無しの様な印象をさらに強くしました。
        ただ、先に見つけられたらロケット弾や誘導弾の恰好の餌食かな。

        アイアンドームなら対空射程10kmの飛行体の迎撃は可能なんですから、どう考えても導入の整合性や優先順位が間違っているような気がしてなりません。

        ただ単にケチっただけだったりして。(冷笑)

    • 河太郎 より:

      お二人のお話を興味深く読みました
      昔、ノリンコ(中国北方工業公司)の射撃場で対空機関砲を撃った事があるのですが……
      (撃ってる横で子供連れのオヤジが「我が国の兵器は世界一ィィィィ…」と騒ぐので危なくて仕方なかった。何を考えているかシナ人は?)
      ありゃー、敵を弾幕の中に入れるという散弾と変わらない兵器ですね。
      確かに至近なら一瞬で廃車がボロクズになるんで快感ですけど。
      距離が離れれば射角が広いほど弾幕はスカスカになる訳で。
      散弾銃の射程がせいぜい80㍍(空気銃程度)なのと同じで、距離が離れたら何の意味もないのでは?
      初速から2000㍍以内ではアレなのですが、ただ「弾幕=散弾的」用法ですからね。
      一発一発の弾の「弾道の間の距離」が離れ過ぎたら「意味がない」す。「網目の広いザル」になる!
      だったら誘導弾を車に乗せる方が有効なのでは?
      あくまで密集した弾幕の中に入れてこそ有効なのだから。粗い目のザルなら意味がない思うのですね。むしろ初速が大きいほどに。

      無人攻撃機が10㎞先をロックオンできる時代に何の意味があるのか? 北朝鮮の地上軍相手ならコレで良いのかな? でも輸出用すね?
      解りませんね彼らは。

      • 暇人 より:

         対空機関砲を撃たせてもらった、なんてうらやましいですね。これは民間人でもお金を出せばOKなのでしょうか?
         散布界ですが、ファランクスCIWSで1.1ミル位だそうですので、1000m先に着弾した場合で1mの範囲に広がってしまいますね。バルカン砲自体散布界が広くなる傾向がありますから、これはこれで大した精度と思いますが。
         今回の韓国製の射撃シーンが一時YouTubeに上がっていましたが、かなりばらけていた感じで、ちゃんと要求された精度を満たしているのでしょうかね。

         弾丸はまっすぐしか飛びませんので、物陰に隠れたりできるヘリ相手も不利で、こちらもミサイルの出番ですね。陸自の11式SAMはロータの先がちょっとでも見えていれば照準できるそうで、この辺が陸自がAH-64の調達をやめた一因らしいです。

      • 河太郎 より:

        暇人様。
        ご丁寧な返事ありがとうございます。えーファランクスを忘れてました(笑)
        でも、そんなに散布界が密なんですね。冷戦時代のロートル陸士(元)なもので。ついつい昔のテクノロジーで考えてしまいます。そうですか……。

        ノリンコの対空機関砲ですが、金を積めば観光客に撃たせてくれましたよ。ただし弾頭の装薬は外されていましたけど。
        当時は外資を集めておる時代でして、こういう商売を軍ぐるみでしていたのですね。解放軍ビジネスが禁止された現在では考えられない事ですが。
        インストラクターの兵士もいい加減で、実弾入り弾倉を私らに渡したままバックレるし(笑)
        ただお金は目の玉が飛び出るほどに高かったはずです。
        私らはいわゆるフロント企業でしたので「本社の方々」と研修で行った訳です。
        400万人いた軍人を陸軍からリストラしている時期でした。
        なので党管轄の武装警察に飛ばされたり、こういう場所に飼い殺しされたりして、当時の兵隊さんはやる気がなかったようですね。
        今、アメリカに合成オピオイド密輸していて、北京は否定してますよね?
        あれも武装警察に飛ばされた軍人らが、腐敗した地方官僚らとツルんで密造したのが原因と睨んでいます。
        初期の武装警察とかは党の管理で、地方の刑事警察は介入できないのでした。
        その治外法権を利用して、覚醒剤や合成麻薬を作っていた?と
        でなければ、中国が現在、アメリカに次ぐ麻薬消費大国になっている筈はないですよ。
        オピオイドがトランプ政権に原則・処方禁止されたから、そしてキンぺー君の「腐敗根絶(笑)」が厳しくなったから、アメリカに密輸してんでないすかね。阿片戦争の恨みあるし(笑)
        (←この問題、木霊様に記事にして欲しいです。大麻解禁の流れからしてヤバい!
        大麻はもう非合法組織としては旨味のない物なのですが。
        バラ撒いて「販促」に使うのは有効なのですね。大麻解禁したのは、メキシコのカルテルが大麻を安くアメリカのティーンに撒いて、覚醒剤や合成麻薬にステップアップさせる為の販促用品だからと睨んでいます。
        日本でも北海道警が覚醒剤を拿捕した時に大量のハシシが出ています。これも販促用だと思うのですね。だとすると……オピオイドがシナから流入する可能性が将来にあり、その時期に大麻解禁が叫ばれるのはヤバい!)

        後、誤解されませぬように。
        当時の仕事は武器密輸とかではないので(笑)
        そもそも金を「洗う」為の会社でしたから、洗った金を汚したら意味がない訳です。
        なので非合法な商売は一切にしてません。逆に極東地域では、埋め立て資材の「産廃」代金を、
        「カラシニコフの現物で支払いたい」とか言われて困りました(笑)
        まぁ80年代末から90年代のアジアや極東はそんなもんです。
        特にシナの解放軍はガタガタ。
        湾岸戦争の時には、スポット原油を廃タンカーで運ぶと、解放軍が高値で買ってくれました。
        平気で奴らも出所の怪しい原油を買ってくれました。
        それ位に腐敗は酷かった(笑)
        あ、今でも…ですか。
        これは失礼!
        な訳で、対空機関砲とか、平気で撃たせてくれたのですよ(笑)

    • 木霊木霊 より:

      87式高射砲……ガンタンクですね!

      何処かの記事でも触れましたが、ミサイルが主流になってきていますから、わざわざこれを開発したのは分かりません。
      アイアンドームの開発は開始するというニュースがありましたが、実現は難しいのでしょう。買えばいい様な気はしますけどね。

      • 木霊木霊 より:

        河太郎様
        暇人様

        なかなか興味深い話をありがとうございます。
        性能面まで記事で言及できませんでしたので、適切な補足を頂き感謝いたします。

  4. 河太郎 より:

    木霊様へ。
    記事にして欲しいリクエストの件で。
    シナが今、麻薬大国になっている現状を報道は書きません。
    でも実際に酷いんですよ。私は元軍人で日本留学した医療人とつきあいあり、そこからも聞いています。
    彼と過去の仲間からの話をまとめ、妄想してみますと……

    シナには雲南あたりで金三角ありましたよね?
    クン・サとかロー・シンハンとかの麻薬ゲリラは20世紀末に脱麻薬製造に切り替えています。
    ただ、国境には元紅衛兵の軍閥が存在してます。彼らとワ族などの少数民族が、真空状態になった地域で、合成麻薬や覚醒剤を密造し始める。
    もともと香港に持ち込むルートは確立されていましたから。
    で、この時代、シナが「世界の工場」になってゆく。するとアレすよ。
    日本の高度成長期と同じで、メスの需要が出たのであろうと。
    過酷な残業する工場労働者にメスは需要があり、それが拡大する事は、エンドユーザだけでなく「紅い資本家」や
    党には「必要悪」であったろうと。
    そこにリストラされた軍人や、解放軍ビジネスする地方軍区。そこの腐敗した地方官僚が、国内需要の為に「地産地消」し始めた(笑)と。
    それが中国が30年足らずで麻薬大国になった理由なのでないかと。
    ここ追跡する価値は「大麻解禁」の流れの中で、祖国の安寧の為に意味があるような気がするのです。
    最後にメスとヘロインやオピオイドはまるで別な作用する薬ですが。
    そこ説明するとA10神経とかレセプターとか「ややこしい」なるので一緒に書いています。どっちにせよ、ヤバいと思いますよ。アメリカではオピオイドの鎮痛剤としての処方が禁止されてからヘロインが流行してますから。
    流れとしては、大麻解禁が重なると、
    シナから流れ込む可能性は高い気がします。今そこにある危機な気がします。

    • 河太郎 より:

      追伸
      大麻解禁の流れについては、暇人様への返信コメントに書きました。
      武装警察らについても。
      もしも記事にして頂けるならば、一緒に御参考に御一読ください。

    • 木霊木霊 より:

      リクエストに完全にお応えすることが出来ませんでしたが、麻薬絡みの記事を一本書かせて頂きました。
      何しろ、大麻解禁の話をすると飛び石理論に言及しなければならず、更に記事が長くなってしまいます。アヘン戦争の下りは要らなかった気もしますが……。

      もし、余力があれば続編も考えたいと思います。

      • 河太郎 より:

        阿片戦争のくだりは必要です。
        あえて書いた貴殿は良心的な発信者です。それ以上に目が鋭いです!!