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公明党が自民党に勘違いの強気要求

政治
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あ、浅ましい。

公明、自民に強気要求 夫婦別姓、核兵器禁止条約…来夏の決戦控え埋没に危機感

2024/11/29 20:46

先の衆院選後、公明党が連立政権を組む自民党に対して強気な要求を繰り返している。自公が少数与党に転落したことで野党の国民民主党の政権運営への発言力が増しており、公明が埋没の危機感を募らせているためだ。独自色の強い政策で自民から譲歩を引き出し、来年夏に控える東京都議選、参院選という2大決戦に向けたアピールにつなげようとしている。

産経新聞より

国民民主党がキャスティング・ボートを握ることが出来ている理由は、閣外にいるからだぜ?

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よりによってその2つか

勘違いの公明党

キャスティング・ボートというのは、議会において2大勢力が拮抗していずれも過半数を制することが出来ない時に、第三の少数勢力が決定権を握る状態のことを言う。

元々は、議長決裁の事を指す意味で、議事において可否同数の場合に、議長の職権で可否を決めることを指すんだけど、これが転じて少数勢力が決定権を握る意味で使われるんだよね。

以前書いたのだけれど、現在、公明党は与党内において埋没するという苦悩を抱えている状態にある。

ところが、「同じような立ち位置にある国民民主党が、自分の所の案を通している」という姿を見て、「俺もできるんじゃね?」と勘違いを始めたようだ。確かに公明党がキャスティングボートを握っていた時代があったのは事実だけど、今はもう違うんだぜ?

確かに、石破政権はかなり微妙な立ち位置にいるのだが、これは石破政権が自民党内でも支持されていない立ち位置にあるからという事情が大きい。

だから、石破政権にとっては公明党に協力してもらわないと政権維持が難しいというような状況にもあるとは言えるんだけど、そもそも公明党の増長を許すと自民党がいよいよ沈みかねない。ただでさえ、岩盤保守層に見限られている。これ以上おかしな政策を推進することはかなりリスキーなのだ。

夫婦別氏のリスク

かなりそういう意味でリスキーな政策で、選択的夫婦別性制度を自民党が推進しだすと、マイルドな保守層からも見限られる可能性が高い。それでなくともカルト的な限界保守層が随分過激な方の保守政党に流れていったからね。

自民と意見が分かれる政策に関しても公明が自民への〝圧力〟を強めている。斉藤氏は14日のBS番組で、選択的夫婦別姓制度の導入を巡り、「自民も賛成して整備するように、連立のパートナー、友党として働きかけていきたい」と踏み込んだ。議論の場となる衆院法務委員会で導入に賛成する立憲民主党が委員長ポストを獲得したことについても「実現に向けて一つ進んだ状況になった」と評価した。

産経新聞「公明、自民に強気要求」より

さて、このブログでも夫婦別姓の話、別氏の話はやった。

小泉進次郎氏は「これでいける!」と勘違いして、大々的に打ち出した結果、総裁選で沈んでしまったが、この話は急いで取り入れても良いことはない。一部の人の満足のために「選べるようにします」というのは、なかなかリスキーだ。

本当に一部の人だけに留まるのかも分からないし、社会的に広まってしまった場合に混乱を来す可能性があることは前回説明した通り。特に子供たちへの影響が大きいことや、日本の国体に関わる話になりかねないという話もあるだけに、かなり慎重に話を進める必要がる。

公明党がこれを進めたがる理由は良く分からないが、恐らくは支那や韓国あたりから横槍が入っているんだろうね。「日本に根ざした制度だから」ってことだけでも続ける理由は十分にあると思うんだけどね。

そして、意外にそういう問題意識を持っている自民党議員も少なくないので、こんな話を無理やり通すと、自民党が割れてしまうし、自民党員が離れてしまうリスクがある。結構、議論を尽くさないと、自民党にとってもリスキーなんだよね。

その危機感を石破氏が持っているかどうかは良くわからないのだけれど、僕自身はそう簡単じゃないと思っている。

核兵器禁止条約

更にもっと「バカか」と思ってしまうのが、核兵器禁止条約の話だ。

27日には首相に、来年3月の核兵器禁止条約締約国会議へのオブザーバー参加などを求めた。首相は、オブザーバー参加しているドイツに触れ、「ドイツでどのような議論があって参加に至ったのか、検証する必要がある」と応じた。

産経新聞「公明、自民に強気要求」より

ドイツがどのような理由でオブザーバー参加に踏み切ったのかは知らないが、核を保有しないということがどれほどリスキーなのかはウクライナを見てわからないのだろうか。

もちろん、日本に「核保有しろ」という気はないのだ。

そして、核の傘など破れて使えないと思っている口なので、そりゃ、核兵器を禁止できればそれに越したことはないとも思っている。

でも、核兵器を保有している国が、核兵器を手放すわけがない。話し合いは無駄だ。何度も書くけど、今のロシアを見て「話し合いで戦争が終わる」と言える人が居たら、病院に行ったほうが良い。アイツら、核兵器をちらつかせて周辺国に脅しをかけているんだぜ?そんな段階で「使用禁止にしましょう」というのが意味不明だ。

つまり、核兵器禁止条約なんて絵空事で実現不可能だ。時間を使うだけ無駄。宗教科ならまだしも、現実を見据えなければならない政治家に「核兵器禁止」などと本気で口に出す人が居たら、その候補は落としたほうが良い。政治家に向いていないから。

そんなわけで、この話を飲むような自民党なら、解党したほうがが良い位にはヤバい話。

集票能力を減じている公明党が、こんな駄々っ子のようなことを言い出すのであれば、それこそ自民党は連立解消すべきだろう。そういうレベルの話だよ。

原点回帰じゃない時代遅れだ

公明党は大きく選挙に負けたことでこんなことを言っている。

【速報】「次は必ず勝つ」公明新代表に斉藤鉄夫氏 臨時党大会で正式決定「原点に立ち返り再出発」

2024年11月9日 土曜 午後2:35

公明党は9日、臨時党大会を東京・新宿区で開き、斉藤鉄夫国土交通相を新代表とすることを正式に決定した。

~~略~~

その上で、「党創立者である池田大作創価学会第三代会長が示した『大衆とともに語り、大衆とともに戦い、大衆の中に死んでいく』との立党精神に今一度、立ち返り、新しい出発をしたい」と訴えた。

また、「分断によってエネルギーを得るような政治手法とは一線を画し、どこまでも人間中心の中道政治を徹底して貫いていきたい」とした。

そして、2025年初頭からの地方選の日程に触れた上で、「夏には東京都議選と参議院選挙が行われる。『次は勝つ。必ず勝つ』と決め、どんな困難な状況も乗り越えて、断じて勝利しようではないか」と呼びかけた。

一方、政策を巡っては物価高対策などを挙げるとともに、「広島選出の衆議院議員、公明党代表とし、ぜひ実現したいことがある」として、「核兵器禁止条約締約国会議への日本のオブザーバー参加」を掲げた。

FNNプライムオンラインより

言っていることは立派なように思えるが、故人を引き合いに出して「立党精神」とか言っている時点でちょっと宜しくない。一体何年前の話で、どんな世情を反映した話だったのかということだ。

そもそも「大衆とともに」って、それってポピュリズム全開で行きますってことだよね?だったらまだ国民民主党の政策のほうが百倍マシだしポピュリズムっぽい。ただ、国民民主党はは今まで放置されていた税制に手を突っ込んだところが素晴らしいのであって、バラマキに勤しむことではない。

バラマキといえば、自民党もだらし内閣中心にこんなアホなことを言っていたね。

「規模ありき」で止められないバラマキ 補正予算案に14兆円 財政健全化に逆行

2024/11/29 20:39

29日に閣議決定された政府の令和6年度一般会計補正予算案は14兆円に迫る規模となった。財務省は「歳出構造の平時化」を目指しているが、新型コロナウイルス禍で定着したバラマキを止められずにいる。財源の多くは国債の発行でまかなう方針で、財政健全化の流れに逆行している。

~~略~~

予算の使途についても、物価高克服のための対症療法的な項目が並ぶほか、従来の補助金の付け替えや延長が目立つ。詳細を示さず大枠のみを書き込んでいる項目も多い。

産経新聞より

詳細は止めておくが、7兆円の財源を!と騒いでいたのに14兆円の補正予算を閣議決定するとか、正気の沙汰とも思えない。ダブスタクソ野郎である。

その上で、公明党の主張する話を飲むとすれば、もう呆れて物が言えないレベルである。自民党は早く正気に戻ったほうが良い。何なら、公明党と手を切るべきだろう。

コメント

  1. 砂漠の男 より:

    公明党は、支那様の従順な下僕なので、自民党というより日本を揺さぶってやろうという支那様の悪意を忠実に実行しているのでしょう。

    選択的夫婦別姓にせよ、核兵器禁止条約にせよ、いま国会で議論する時間はありませんし、議論されるようなことになれば、来年の参院選が絡んでくるので、政府と自民党は進んでやりたくないはずです。
    もっとも、そんな時間的余裕すら石破政権と与党にあるとも思えませんが。

    • 木霊 より:

      何故このタイミングでこんなアホな政策提言なんでしょうね。
      対トランプ体制も考えないといけない時期だと思うんですが、余裕があって。

  2. 山童 より:

    公明党支持者の方が他読者にいたら申しわけないけれど、正直、母体となる創価学会が池田氏の亡くなられた時点でオワコンなのは判ってる事です。実際、私が周囲の学会員でも3世あたりで学会と距離を置いて、将来的に親(2世)が亡くなる辺りで抜けようと話している人を何人か見てます。
    宗教というのは精神的紐帯となるキーマンが失われた時に何か特別な改革やらないと巨大なものでも瓦解する。西アジアを席巻していたゾロアスター教があっさりイスラムに座を譲り渡し、いまや血統主義の超マイナー宗教になってるの観ても解る。
    ましてやカルト(邪教という意味でなく、宗教学の定義による、創始者から三世代1世紀を経てない宗教を示す意味です)スレスレである新興宗教であり、戦後に一貫してカリスマだった指導者が失われた後に、
    コレという手を打てないている。その実情から自民がこれ以上に組む必要ないすね。
    今の時点で左派連合に政権を取られるわけにもいかないけれど、自民が割れてしまう方がさらなる混乱となるかと。
    公明との連立を切って、石破氏には沈んでもらうしかないのでは?
    夫婦別姓での社会混乱もさりとてながら、核兵器禁止はアホとしか言いよう無い。
    ウクライナとロシア、イスラエルとイランを観ても自らコレやるとか脳が腐ってる?
    だいたい公明の沈み方を観ても、選挙支援は昔のようにいかないし、そもそも公明の力添えないと当選しない議員などいらないでせう。石破と連立を人柱にして、大手術やるしか将来的な希望は無いのでは?
    砂漠の男様の仰るように、中国が裏にいる事は(半島も含めて)間違いないと想うのですが、私ゃ実は米国議会や米軍にも「何が何でも日本に核を持たせたくない」連中が潜んでいる気がします。

    • 山童 より:

      PL教団みたくなるんでねすか?
      近いうちに。

      • 砂漠の男 より:

        横から失礼します。
        >公明との連立を切って、石破氏には沈んでもらうしかないのでは?
        その通りですね。でも、自民党は弱るほど公明党に抱き着くのです。自民党にも公明党にも次の参院選でも負けてもらうのが近道ですね。
        >そもそも公明の力添えないと当選しない議員などいらないでせう。
        実は、自民党は地方で支持者が減少していて、公選法に違反してカネをバラまいてでも、支持者に利権を約束してでも、公明党に魂を売ってでも票が欲しいらしいです。
        自分としては、小選挙区で負けた(=代議士不当格)にもかかわらず比例復活するいう民意を馬鹿にしたいまの公選法に腹が立ちますね。
        >3世あたりで学会と距離を置いて、将来的に親(2世)が亡くなる辺りで抜けよう…
        いまの日本で最大の影響力をもっているのは、団塊世代(70才台後半)と全共闘世代(70才台前半)です。この2つの戦後左翼世代が無力化しないことには、日本の『戦後』が終わらない…と自分は思っています。
        砂漠の男の反リベラル左翼パルチザン闘争も、あと10年はつづくのでしょうか(笑)

        • 木霊 より:

          抱きつき解散で、自民党の弱い部分をパージしてくれると良いんですが、そう簡単にはいかないのでしょうね。
          どうしても、新人は選挙基盤の弱いところから出てきている人もいて、そういった人達を狙って宗教団体が「お手伝いしましょうか」と。
          困った話であります。

          一方で、創価学会は弱体化していますから、高齢化は深刻ですね。だからこそ、老人の方を見てバラマキをするという……。いい加減にして欲しいですね。

      • 木霊 より:

        PL学園野球部の休部のニュースを見たときにはびっくりしましたが、PL教団も最早ボロボロですね。
        そういえば、オウムの後継者であるアレフも縮小傾向にあるようです。
        良くも悪くも精神的支柱を失うと、バラバラになっていくのは避けられないって事ですね。

    • 木霊 より:

      良くも悪くも故池田氏にはカリスマがあったんでしょうね。
      その後継者が指名されなかったから、色々ゴタゴタしているのでしょう。
      おそらく、彼が表舞台に出なくなった時期から、真っ当な宗教活動が出来ない状態になっていたのでしょう。だから後継者指名も出来ず、未だに揉めていると。内情は全く知らないのでかなり適当なことを書いていますが……、後継者を作ることに失敗したのは間違いなさそうです。

      で、公明党ですが、方針が伝えられないのでブレブレなんですよね。
      だからこそ、過去に教祖が掲げた方針を再利用したということなんだろうと思います。
      そして、政権与党にいる価値がないというのは本文に書いた通りですから、さっさと再編してほしいものであります。

  3. 七面鳥 より:

    こんにちは。

    公明党には、ゲルと一緒に退場していただきたいところ。
    次の参院選が、その意味の試金石ですかね。どっちにとっても。

    • 木霊 より:

      こんにちは。

      みんなそう思っている辺りが、そうとう「危ない」ってことなのでしょう。
      次の参院選ですか。選挙の顔を「石破」で戦うのは無理なので、何処かで刷新するしかありませんね。