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法人化が求められる日本学術会議

政治
この記事は約5分で読めます。

方針としては悪くないな。

政府、日本学術会議を法人化方針 年内にも決定

2023/12/18 20:01

政府は18日、組織見直しを検討している日本学術会議について「国から独立した法人格を有する組織とする」との方針を示した。

産経新聞より

ただ、本音を言うと、日本学術会議は完全に解体してしまった方が良いだろう。

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独立採算の法人に

国費投入はすべきではない

そもそも、この日本学術会議が一体何をやっている組織なのか?と言うところがよく知られていない。

簡単に言えば、政府のご意見番というような位置づけで、税金で運営されている。だが、その必要が本当にあるのかは疑わしい。

学術会議法人化案 反省なき税金投入だめだ

2023/12/18 05:00

日本学術会議の組織の見直しについて議論している内閣府の有識者懇談会が、法人化が望ましいとする報告書案をまとめた。

~~略~~

財政面については「国費に完全に依存するのではなく、将来的に一定程度の自主財源を確保することを目指すのは極めて自然なこと」と明記した。これは当面、相当な割合で税金を使って運営することを意味する。

産経新聞より

各国にもシンクタンクと呼ばれる民間組織があって、政府の求めに応じて一定の助言を出すことがある。ただし、彼らは仕事として請け負うのであって、必要ないと判断されれば助言を求められることはない。政府が情報を金で買うという事なんだろうね。

ところが、日本学術会議は違う。総理に人事権があって、公金によって運営されている。

産経新聞も「国費に依存する対策はダメ」だと指摘しているのだが、全く以てその通りである。

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学術会議は反対する

当然ながら、日本学術会議側は抵抗している。

学術会議が声明発出 政府の法人化案に〝反対〟

2023/12/9 18:44

日本学術会議は9日、東京都内で臨時総会を開き、現在の「国の特別機関」から法人への移行を念頭に置いた政府内の方針に反対する声明を発出した。

~~略~~

声明では、学術会議がより良い役割を発揮するには政府との「信頼関係の再構築が重要」と指摘。政府が示した法人化案には懸念があるとした上で、仮に組織変更を行う場合に留意すべき5項目を挙げ、「関係者との継続的な協議を望む」とした。

産経新聞より

よく言うよ。

政府との信頼関係の再構築が重要って、自分たちが過去に何を主張してきたかを考えれば、動くべきは学術会議側である。

学術会議は東西冷戦期に「軍事目的のための科学研究を行わない声明」などを出し、平成29年にその継承を宣言した。これらが、防衛力の充実に関する研究を妨害する動きに利用されてきた。「ナショナルアカデミー」として存続したいなら、過去の間違った言動の反省と声明の撤回は最低限必要だ。

産経新聞より

声明の撤回が必至と書かれているが、撤回したくらいで信頼関係の再構築が出来るのであれば世話はない。

同じ事を繰り返さない保証は何処にもないからだ。むしろ、今尚おかしな主張を繰り返していることを考えれば、今後も似たようなことを続けるのだろう。

日本弁護士連合会:政府の「日本学術会議の在り方についての方針」に反対する会長声明

お友達の日本弁護士連合会も、声を大にして反対しているようだ。しかし、彼らの主張は、「外国の例を見てナショナル・アカデミーが会員自ら選考する方式を採用している」、「だから政府は人事権を振りかざすな」ということらしいのだが、ならば法人化してお金は政府から一切頂かないという姿にするべきではないか。

政府からの独立性を担保したいのであれば、そうすべきだろう。日本政府はそこまで思い切ることが出来るだろうか。

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追記

NHKニュースを見ると、「法人化」と一足飛びに行く感じでもなさそうだな。

学術会議 独立した組織とするための法整備検討へ 内閣府

2023年12月18日 19時04分

日本学術会議の在り方を検討している有識者懇談会は18日の会合で、国から会議を独立させ、会員選考は自律的に行うことが望ましいなどとする中間報告案を示しました。これを受けて内閣府は、独立した組織とするための法整備の検討を進める考えを示しました。

日本学術会議をめぐっては、有識者による懇談会が、組織の形態や機能の見直しを議論していて、18日の会合で中間報告案を示しました。

NHKニュースより

どうにも、ハッキリしないが現時点では中間報告という位置づけで、「とりまとめを急ぐ」とは言っているものの、何時が最終報告になるかは報じられていない。

  • 学術会議は、政府に助言を行う際に批判的な姿勢も求められる。組織の独立性を徹底的に担保することが何よりも重要
  • 会員選考は、学術会議が選考した候補者が、そのまま会員になる仕組みとするほうが自然
  • 財政基盤については将来的に、一定程度の自主財源の確保を目指し、国費だけでなく、多様化させることが自然

うーん、フワッとした内容だな。

この内容だったとすると、実際に「法人化」のところまで行くかはちょっと怪しい。取り敢えずは体質改善を促すのが目的といった感じのことなのかもしれない。そうだとすれば、望み薄かな。産経新聞は年内にもとりまとめるという話を出していたんだが、報道機関によって温度差が随分と違うね。

学術会議、法人化移行へ 有識者懇の議論踏まえ方針―内閣府

2023年12月18日18時41分

日本学術会議の組織改編を検討している内閣府は18日、現行の「国の特別の機関」から法人への移行に向けた法整備を進める方針を正式に示した。学術会議の在り方を議論する有識者懇談会で同日、「政府の機関であることは不適切」とする中間報告案が示されたことを受け、有識者懇に提示した。週内に正式決定される見通し。

時事通信より

時事通信は週内に正式決定されると報じている。

コメント

  1. 山童 より:

    いや、そもそも海外には、政府から巨大企業から治安担当の政府機関まで有料で依頼するシンクタンクが多いのに、
    日本に「産業」として成り立つだけのシンクタンクが少ないの問題でないすか?
    公金で甘やかしてるから、そうなる。 
    んで、そもそも論として「情報や知恵と助言は物質でないから商品でない」という農耕民族の悪習慣が背景にあるかと。
    遊牧民的なら「情報≒金価値」だもの。
    情報そのものが物質や不動産と変わら商品である事が、鎖国250年で理解できなくなった。だから日本の銀行は担保なしでは金貸さないし、投資世界でも有名なエンジェルがいない!!
    知性はそもそも保護などしてもらわなくても、御用学者にならんでも、資金調達できるものだし、そうなれない知識人などいらないし、役に立たない!!
    税金に甘えるな学者ども!!

    • 木霊 より:

      日本にシンクタンクが少ないのは、「情報を買うもの」という概念が希薄だからなんでしょうね。
      とはいえいくつかは存在しているわけで、商売としても成り立ってはいるようです。
      公金を狙っている組織と言えなくもないので、色々な問題点はあるのでしょうが。

      そのことと、日本学術会議の存在は別の話ではありまして。
      何故かというと、政策の邪魔しかしていない存在ですから。

  2. 砂漠の男 より:

    学術会議が法人化すると日弁連みたいになりそう。
    「廃止」がベストだと思うけど、岸田政権じゃ改悪しそうだね。

    • 木霊 より:

      日弁連は弁護士からかなり高額な年会費を徴収しておりまして、これが法律的にOKという扱いになっているどころか、会費を支払わないと資格を失いという構成になっていて、なおかつ反日活動を推進しているという実態が非常に問題なのでありますが、それはさておき。

      学術会議が法人化して、公費が入らなかったら、自滅するしかありませんね。

    • 砂漠の男 より:

      12/22の産経記事によると、今回の政府有識者懇談会の報告書には「(学術会議が)国とは別の法人格を有する組織になることが望ましい。」とするその一方で、「政府が(学術会議に)必要な財政的支援を継続して行うことの重要性」がさらりと書かれている。
      報告書は学術会議の独立性を謳う一方、これまで通り政府の紐付きにすべきという。
      そうなると、学術会議が法人化後に、政府からカネを受けながら独立性を強調し、野党のように何でも政府のやり口に噛みつく野良犬になる危険性をはらむだろう。
      あそこはリベサヨの巣窟であることを忘れてはいけないね。

  3. 七面鳥 より:

    こんにちは。

    >完全に解体してしまった方が良い

    有象無象をかき集めて一元管理できる肥だめと思えば、必要悪だと思います。

    野放しにして置くより、ひとまとめにして監視(管理ではない)して置く方が百万倍マシかと。

    • 木霊 より:

      こんにちは。

      「一元管理できる肥だめ」とはまた酷い(苦笑
      しかしながら、そういう見方も出来ますか。それでも公金を投入するだけの価値はない気がします。

      • 七面鳥 より:

        肥だめに失礼だったと、投稿してから気が付きました。
        肥だめは、発酵することで病害虫を殺し、草木の滋養を凝縮する、大変に優れたエコシステムですものね。