スポンサーリンク

沖縄県の反対に遭って防衛体制の構築に足を引っ張られる自衛隊

安全保障
この記事は約5分で読めます。

最近、記事が長めなので、短めの記事も書いてみようと思い、このニュースをチョイス。

自衛隊PAC3展開、無届けで港湾使用 沖縄・与那国の祖納港 空港では時間外も

2023年4月26日 05:50

北朝鮮の軍事偵察衛星発射に備え、防衛省・自衛隊が地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の先島諸島への展開を進めている件で25日、装備品の輸送に伴う無届けの港湾使用や空港の運用時間外使用が相次いだ。

琉球新報より

琉球新報の記事を読むと、何か「自衛隊の方が悪い」という印象を受けるのだが、これは本当だろうか。

沖縄は護って貰う気はないらしい

港湾使用届けや時間外使用

詳細を調べようにも、内情を知る人が喋ってくれている様子もなさそうなので、予想だけと言うことで申し訳ない。

防衛省「全くの想定外だ」「大きな教訓」 PAC3、沖縄本島から宮古島へ運び出せず

2023年4月25日 8:30

北朝鮮の軍事偵察衛星の発射に備え、防衛省が進める地対空誘導弾パトリオット(PAC3)配備は、石垣市、与那国町で進むものの、宮古島市で遅れている。沖縄本島内の港湾の岸壁を使えず、必要な車両などを運び出せないからだ。展開する6部隊のうち、2部隊は南城市の空自知念分屯基地所属で、中城湾港から海上自衛隊の輸送艦で発射機を含む車両約30台を搬送する予定だが、海自艦が着岸する見通しが立たない。

沖縄タイムスより

幾つか情報を拾っていくと、「事前に防衛省から連絡がなかった」というのは、どうもデマっぽい。

おそらくは、防衛省から港湾施設使用の打診があって、県側が「民間船が接岸して空きスペースがない」などと断った。で、民間事業者の船を使った陸揚げをしたら、「届け出がない」と怒ったのが「無届け」の正体である様に思う。

24日、那覇港管理組合などには防衛省から海上自衛隊の輸送艦「しもきた」を接岸させるため那覇港新港ふ頭を使用したいと打診があり中城湾港にも大型の船を接岸したいと問い合わせがありましたがいずれも民間の貨物船で岸壁が埋まっていて受け入れできない状況だということです。

FNNプライムオンラインより

関係者によると、24日に中城湾港や那覇港に入ろうとした海上自衛隊の輸送艦「しもきた」は計画を断念。代わりに「はくおう」が九州からPAC3関連の車両を積んで石垣、宮古に直接入る計画を立てている。

琉球新報より

「はくおう」は自衛隊がよくレンタルする民間事業者の船だね。

時間外の空港利用の打診は、その前に時間内利用を打診して断られた結果なのだろうと推測している。

航空輸送でも混乱が続いた。複数の関係者によると、自衛隊側は24日、25日午前1時ごろに新石垣空港を使用したいと打診したが、管理する県側は同空港の運用時間(午前8時~午後9時)外であることを理由に断った。

琉球新報より

これは想像に過ぎないが、おそらくは似たような嫌がらせなのだろう。

協力要請もけんもほろろ

更にこれに関連してこんなニュースも。

PAC3配備で防衛省が沖縄県に協力要請 県「不安や生活影響なしに」と要望

2023年4月25日 10:35

北朝鮮の軍事偵察衛星発射が日本領域に落下する事態に備え、浜田靖一防衛相が「破壊措置準備命令」を発出し地対空誘導弾パトリオット(PAC3)などの部隊を沖縄県内各地に展開する準備を命じたことについて、防衛省・自衛隊の関係者は24日、県庁で溜政仁知事公室長らと面会し、PAC3の円滑な展開に向けた県の協力を求めた。県側は県民の生命や財産、安全を守るために万全の措置をとることや、PAC3の展開が「県民の不安や生活に影響がないよう対応すること」などのほか、迅速な情報提供を求めた。面談は非公開で行われた。

琉球新報より

自衛隊が県側にPAC3の配備に関して協力要請をしたら、県側は「全ての情報を公開しろ」と要求してきたらしい。いやー、スパイ防止法は早く作った方が良い。

C2輸送機で

で、自衛隊としては嫌がらせされて計画が進みそうにないので、C2輸送機を使っての搬入をしたとか。

自衛隊「PAC3」の部隊 先島への展開続ける

04月25日 16時22分

北朝鮮が軍事偵察衛星と称するものを打ち上げた場合に備え、自衛隊は25日も迎撃ミサイル「PAC3」の部隊の先島への展開を続けています。

このうち与那国島では25日午前11時半と午後4時半すぎの2回、航空自衛隊のC2輸送機が那覇空港から飛来し、「PAC3」のレーダーなどを運び込みました。

NHKニュースより

デカい輸送機なんだけど、船舶での輸送の方が都合が良いのは間違いない。

有事はどうするの?

さて、このニュースで気になったのは活動家王国「沖縄」の暴れっぷりと、平時はともかく有事の運用はどうするの?と言う点だ。

自衛隊への協力をしないばかりか嫌がらせを続ける姿勢にも辟易とするが、こんな嫌がらせを続けていて、有事になったら「護ってくれ」というのはちょっと違うのではないか。

もちろん、自衛隊としては「地元の協力」は必須なのだが、微に入り細に入り嫌がらせをする姿勢では、やりにくい上に本当に必要なときに迅速に動くことが出来るのか?という点については不安になる。

そして、「必要な手続きを」という沖縄県側の主張は一見筋が通っているようにも見えるが、平時と有事の切り分けが誰がやるのかということを含めて、自衛隊の妨害をする姿勢を常に続ける沖縄に対して、必要なときに空港・港湾施設が使えないというのは日本にとっても極めてデメリットの大きな話。愛知の県営名古屋空港でもにたような構図になっていて、強い違和感を感じているのだが。

そろそろ考えませんか?この問題の根本のところを。

追記

なお、沖縄県は強硬に反対しているが、配備先の与那国は賛成しているというねじれ構造になっている。

PAC3「撤収しないでほしい」 報道各社の取材に常駐配備を要望した与那国町長

2023年4月26日 10:37

北朝鮮の軍事偵察衛星発射に備え、防衛省・自衛隊が地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を与那国島へ初めて展開していることを受け、与那国町の糸数健一町長は25日、町役場で報道各社の取材に応じ、PAC3を「撤収しないでほしい」と述べ、常駐を望む考えを示した。県に対しては港湾や空港の「使用許可を速やかに出してほしい」と注文を付けた。

~~略~~

配備や陸上自衛隊与那国駐屯地について反対の町民にはどう説明していくのか問われると、尖閣諸島周辺に中国海警局の船が航行していることなどを例に挙げ、町民を「誰が守るのか。かろうじて駐屯地ができたおかげで日本領土だと(他国に)意思表示できるから守られる。これが現実。そういう要衝にあるのが与那国島だ」と述べた。

琉球新報より

与那国の願いは切実だね。

コメント

  1. アバター 砂漠の男 より:

    沖縄県知事も琉球新報等メディアも「紅組」だから、どこまでも邪魔をするだろう。有事の際には、日本政府の足を引っ張るどころか、赤い政府の軍隊を引き込むんじゃなかろうか。さらに、早く助けに来いとか自衛隊は役立たずとか際限なく悪態をつきそう。

    沖縄はさておき、現在与党間で防衛装備品(装備、武器、弾薬)の輸出制限緩和について協議が行われている。公明は原則反対を表明。こっちも「紅組」だ。

    • 木霊 木霊 より:

      ますます工作が進んでいる感じですね。
      沖縄にも困ったものですが、アレを知事に選んでしまう土壌がある以上はなかなか状況は解消が難しいでしょう。

      防衛装備品の見直しの方もなかなか困難な道のりのようですが。

  2. アバター 七面鳥 より:

    こんにちは。

    ちょっと話が逸れますが。

    駐仏中国大使が「バルト三国もウクライナも主権なんてねぇ!」って言っちゃった話しですが、その前フリとして、記者から色々微妙なこと聞かれてイライラしてたようで。
    「台湾住民のいくらいくらが自分は台湾国民だ(≒中国国民ではない)と答えているが、どう思うか?」
    なんて質問もあって、切れちゃったみたいですが。

    この質問、「沖縄の~」ってされると、日本としても困る、というか、この聞き方されて困らない国はないと思います。
    移民ガツガツ入れてる欧州なんか酷い結果が出そうだし、それも含めて、おフランスはお下劣な記者しかいないなと、それで中国がこっちに意趣返しして来たらたまらないなと思った次第です。

    話逸れてすみません。

    • 木霊 木霊 より:

      バルト三国発言問題ですか。
      なかなか面白いことを言っていましたね、彼は。
      フランスもマクロン氏がやらかしたので、方向修正したいのでしょう。

タイトルとURLをコピーしました