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国際サラ金と揶揄されたAIIB、日本に金の無心をする

中華人民共和国ニュース
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そういえば、AIIBなどという組織があったねぇ。

AIIB、対日協力に意欲 気候変動対策を重視―筆頭副総裁インタビュー

2023年04月25日07時08分

来日中のアジアインフラ投資銀行(AIIB)のルトガー・シュークネヒト筆頭副総裁は24日、東京都内で時事通信のインタビューに応じ、「日本との協力は極めて重要だ」と述べ、関係強化に意欲を示した。中国主導のAIIBに米国と日本は加盟していないが、気候変動対策をはじめ、日本が関わるインフラ開発事業への協調融資などに期待を表明した。

時事通信より

まだ続いていたとは。

詐欺の手口

バスに乗り遅れるな!

皆さんは覚えておられるかどうか。アジアインフラ投資銀行(AIIB)なる組織を支那が立ち上げたとき、メディアは一斉に「バスに乗り遅れるな」と大合唱をした。

そもそも、AIIBは日本とアメリカが主導するアジア開発銀行(ADB)のマネをして支那が立ち上げた組織であり、2015年に発足した。

2019年時点で100カ国を超える国・地域が加盟する巨大?組織になり、増大するアジアにおけるインフラ整備のための資金ニーズに対応している。

……しているんだよな?

日本は中国に対する冷静さを欠き、 AIIB加入問題で流れを読み間違えた

2015.4.2 0:00

中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)の創立メンバーの募集が3月31日をもって締め切られた。募集の結果は48ヵ国・地域が加入を申し込んだ。アメリカに追随し、中国の孤立を予測し期待していた日本は逆に孤立した立場に追い込まれた。この誤算を指摘する日本のメディアの報道も多い。

DIAMOND onlineより

中国嫌いが災い、AIIBを巡る世界の流れに日本は乗り遅れた

2017.2.2 5:00

約2年前のいま頃、中国のアジアインフラ投資銀行(AIIB)について、日本では熾烈な議論が繰り広げられていた。「日本はそれに加入すべきではない」といった感情的な論調が主流だった。中には中国を罵倒する発言もあちらこちら出ていた。

DIAMOND onlineより

中身はあえて引用する気はないが、同じ人の書いた文章である。読む価値はない。

とにかく、しつこく騒いだ人がいたことがわかれば良いと思う。

日本とアメリカは参加しなかった

支那主導だというこのAIIBだが、日本の一部の政治家は日本がAIIBに参加することに強硬に反対した。

麻生太郎氏、AIIB「サラ金発言」の意味 借金国に中国主導で取り立て属国化や領土分割の懸念残る 高橋洋一

2017/12/11 01:00

麻生太郎副総理兼財務相が11月29日の参院予算委員会で、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)の運営や融資審査について「金を借りた方も、ちゃんと計画を立てて返済しないと、サラ金に取り囲まれちゃうみたいな話になった場合、元も子もない」と発言した。「金を貸した経験のない人が急に貸すという話だ。お手並み拝見だと思って見ている」とも述べている。

産経新聞より

そう、副総理だった麻生太郎氏である。

麻生氏の反対は尤もで、産経新聞の記事として寄稿している高橋洋一氏によれば、麻生氏の分析はあながち間違っていないという。

「取り囲まれちゃう」というのは、債務返済がない場合、借り手の途上国が中国の取り立てによって政治的に困窮する状況を示唆しているのだろう。

取り立ての一環として、借り手が不動産を差し出すのは、融資の世界ではよくあることだが、国際金融の世界でAIIBが同じようなことをした場合、借り手の途上国にとっては、中国への属国化や領土分割を意味することになってしまう。

産経新聞より

この記事でも、高橋氏は米格付け会社ムーディーズから最上位のAaaの格付けを取得したにもかかわらず、資金調達は支那が主体で行うのだから、レートは支那のレートよりも高くなり、信用力のない支那にとってそのレートを下げることは困難であると言及している。

プロジェクトの実施件数は低調

そして、その現状もあまり芳しくないようだ。

これは新宿会計士さんのサイトでまとめられた表の一部を抜粋したものだけれど、出資比率は今に至っても支那がトップである。したがって、支那に都合の良いプロジェクトへの出資しか行われないという実情になり、未だ鳴かず飛ばずという状況が続いている。

img

一時期増えたプロジェクト承認件数も、再び減少してしまった。

AIIBの筆頭副総裁は何をしに来たのか

で、今になって日本にAIIB筆頭副総裁が何をしに来たのかと言えば、お金の無心だったようだ。

シュークネヒト氏は「日本とは共通の利益が多い」と明言。「地政学を巡る困難な環境の中で『懸け橋』が必要だ」と、AIIBが果たす役割の大きさを強調した上で、「日本は国際開発金融機関の一員としてのAIIBの努力をサポートしてほしい」と訴えた。

時事通信より

あれ?資金は潤沢にあるんじゃないんですかね?確か、AIIBの総資産は450億ドルを突破していたはずである。

アジアインフラ投資銀行(AIIB)

2023-04-24 16:56

アジアインフラ投資銀行(AIIB) 中国・北京に本部を置く国際開発金融機関。アジアのインフラ整備資金を投融資する。経済圏構想「一帯一路」を掲げる中国政府の主導で設立され、2016年1月に業務を開始した。総裁は中国出身の金立群氏。22年末時点の総資産は約474億ドル(約6兆3500億円)。

時事通信より

どうしてまた日本に投資しろなどと言い出したのやら。

そういえば、ルドガー・シュークネヒト氏って、ドイツ出身のOECD事務次長を努めていたような。ドイツに願いすれば良いんじゃないですかね?だって、ドイツ連邦財務省に所属していた実績もあるのだし。2021 年 8 月に AIIB に参加してから随分と支那におもねる様になったようだ。

Senior Management - AIIB
A brief introduction to AIIB's senior leadership team.

可能性としては、日本に協力させることで国際信用を引き上げるという狙いだろう。今、支那はアメリカに向かって「手を貸してくれ」とは言い難い。だからこそ、切り崩せる可能性のある日本にメッセージを出したわけだ。よほど、ちょろいと思われているね、岸田政権は。

そして「気候変動対策」を口にし始めた

記事を読み進めると、AIIBは気候変動対策関連に注力し始めると言い出しているようだ。

AIIBは、2025年までに1年間に承認する投融資案件の半分を気候変動対策関連にする目標を掲げ、3年前倒しで達成したばかり。シュークネヒト氏は、環境分野の協力を「さらに強化していきたい」と話した。

時事通信より

最近思うのだが、「気候変動対策」を口にするヤツの大半は詐欺を目的に行動している。個人的な偏見ではあるが、そう思わずにはいられないほどに、酷い話が多いのである。

何故ならば、「気候変動対策」は経済効果には明確に現れないものが殆どである。それをしたからといって、メリットは目に見えないのだ。

例えば、二酸化炭素増加に関しても、武漢ウイルス感染症の蔓延で、世界経済が鈍化し一時はロックダウンの影響で停滞するところまで落ち込んだにも関わらず、それまでのペースト変わらない速度で増えている。

つまり、二酸化炭素排出量を多少抑えたところで、気候変動対策にはならない。

事程左様に、成果に現れにくいのが気候変動対策なので、詐欺の手口にはぴったりである。

協調融資が増えており、「他の機関もAIIBを信用している」と述べ、懸念は解消されているとの認識を示した。

時事通信より

設立当初懸念されたガバナンスについても、「他の人が信用しているから!」とまるで詐欺の手口である。

いや、まさか国際的な組織が詐欺を働くなんてことは想像すらしていないし、「国際サラ金」などと揶揄されるのは事実を伴わない酷い言いがかりだと思う。

債務の罠

ところで、AIIBと直接的な関係はないのだが、一帯一路構想に加担した国々が債務の罠に陥っているという噂がある。

債務の罠 中国への警戒感共有せよ

2022/8/30 05:00

経済危機に瀕したインド洋の島国、スリランカのウィクラマシンハ大統領が日本に対し、債務の再編協議などで混乱を収拾してほしいと依頼する考えを表明した。

~~略~~

いま途上国で問題になっているのは、中国の巨額融資にひかれる政権や、放漫財政や人権軽視などで厳しい注文を付けられるのを避ける政権が少なくないことだ。

産経新聞より

こうした警戒感に対して、「借りてに問題があるよ」と宣う方もいる。

「債務の罠」を巡る議論をあらためて冷静にみてみると

2022.07.19

南アジアのスリランカでは、外貨不足を理由に事実上の『破たん』状態に追い込まれるとともに、大統領及び首相が辞任に追い込まれるなど、経済のみならず政治的にも大きな混乱の渦に巻き込まれる状況が続いている。

~~略~~

何より、被支援国についても取っ付きやすい資金など存在しないことを肝に銘じてインフラ投資の実現に当たることが求められており、貸金業者のCMではないが『ご利用は計画的に』をあらためて強調する必要性は高まっていると言える。

第一生命経済研究所のサイトより

これと似た論調を展開しているのが人民網だ。

【イラストで読み解く】「中国の債務の罠」論は泥棒が人を泥棒呼ばわりするもの--人民網日本語版--人民日報
このほど国際通貨基金(IMF)、世界銀行、G20輪番議長国インドが開催した世界の債務問題に関するテレビ会議で、米欧の一部の政治屋とメディアはまたも不当な対中非難を始め、いわゆる「中国の債務の罠」を騒ぎ...

「借りる側に責任があるよね」って、そりゃそうだが、真っ当な金融機関は、相手に返済能力があるかを審査した上でお金を貸すものだよ。

それを、「借金の形に土地を貰うぜ」というケースがいくつも出てくるようでは、真っ当な金貸しとは言えまい。AIIBも支那が主導する組織なのだから、同じようなことが起こることは想像に難くない。そもそも、国際的な金融機関の運用経験のない素人集団がアコギな金貸しをやるというのだから、トラブルが発生しても不思議はない。

やっぱり、国際サラ金か国際闇金くらいのレベルなのではないか?と疑ってかかったほうがよく、そんな存在に日本が手を貸すなんてことがあってはならない。日本はAIIBに参加しなくとも困っていないしね。

コメント

  1. アバター 七面鳥 より:

    こんにちは。

    アジア・インチキ・イカサマ・銀行ですね。

    ※もうこれだけで、全部言った気がする。

  2. アバター 砂漠の男 より:

    まだあったAIIBだけど、いまじゃ投資案件がないんだろうね。
    最近の米欧金融システムの綻びでインフレ対策が進まず、カネの流れが停滞してるし、さらにウクライナ戦争で亜細亜から欧州への物流が滞り、支那経済の足枷せになっている。

    他にアテがないから、日本にカネを無心しに来たんでしょうし、日本で再エネ投資をやろうと画策しているんだろうね。小池都知事や吉村府知事が喜びそうな話だ。

    ついでに付記しておくと、今週こんな国内ニュースがあった。知っておくべき。
    ”ソーラーパネルの中に覚せい剤”
    https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000296853.html

    • 木霊 木霊 より:

      投資案件に関してAIIBはADBの下請け的な仕事の取り方をしているので、全くゼロという事はないようですね。
      ただ、投資案件を自力で獲得してくるだけの信用がなく、資金の確保が難しいようで、日本にテコ入れしてくれという事のようです。
      小池氏や吉村氏は尻尾を振って依頼したいんじゃないですかね。

      ソーラーパネルのニュースを紹介いただきありがとうございます。
      パネルに隠して密輸した話かと思ったら、どうやら違うらしいですね。室内に置いたソーラーパネルのボックスの中に麻薬が隠してあったということみたいですが。

      • アバター 砂漠の男 より:

        “ソーラーパネルに覚せい剤”事件は、まだ詳細な報道が出ていないようで。
        大阪の支那人会社員が46億円相当の覚醒剤を個人で裁くには多量すぎるので、
        事件背景は組織犯罪でしょうが、どこから密輸されてきたのか未発表です。
        もっとも支那からならばフェンタニルのほうがありそうなのかもしれないが、
        どちらにしても日本は支那の悪意ある攻勢にやられっぱなし。

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