「核の傘」の議論を始めるが、本当に韓国を信用して良いのか?

大韓民国

正直、パージした方が良いのでは?「どこを」とは言わないが。

「核の傘」日米韓で協議体創設、対北抑止力を強化…米が打診

2023/03/08 05:00

米政府が、日韓両政府に対し核抑止力を巡る新たな協議体の創設を打診したことがわかった。米国の核戦力に関する情報共有などを強化する。北朝鮮が核・ミサイル開発を加速させる中、「核の傘」を含む米国の拡大抑止に対する日韓の信頼性を確保し、核抑止力を協調して強化する狙いがある。日本政府も受け入れる方向で検討している。

讀賣新聞より

さて、この話が出てくる前に韓国大統領のユンユンが「日本との友好関係を改善しよう」とか言い出し、岸田氏が「前向きに検討」とか言いはじめたので、まあ、無関係ではないだろう。

多くの人もそう思ったのだとおもう。

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韓国とは組めない

韓国国内での核兵器保有議論

気になる数字がある。

韓国、核武装7割世論の底流 消えぬ不信と高まる嫌悪

2023年2月10日 0:00

韓国で核兵器の国内配備に賛成する世論は7割を超える。同盟国の米国や韓国当局が水をかけても静まらない。そこには政治理念を問わず「圧倒的に優越した戦争準備をしなければならない」(尹錫悦大統領)という軍事力への信仰がある。

日本経済新聞より

韓国国内への核兵器配備に賛成する世論は7割超。

「気○いに刃物」という言い回しがあるが、偏見に基づく意見を廃しても持たせて大丈夫なの?という懸念はある。

このTweetを思い出してしまった僕は悪くない。きっと。

とはいえ、トランプ氏が明言した「朝鮮半島の非核化」とは全く逆方向に事態は動こうとしている。

韓国で高まる核武装論、賛成が7割に…米軍は再配備に否定的でも「軍拡競争を招く」と募る懸念

2023年1月4日 06時00分

北朝鮮の核・ミサイルの脅威を受け、韓国で核武装を求める議論が高まっている。米韓同盟を重視する尹錫悦大統領は慎重だが、与党議員らは「米国の『核の傘』に頼らない国防力が必要」などと主張する。冷戦期に核兵器が配備されていた在韓米軍基地の周辺からは「東アジア全体の軍拡競争を招く」と懸念の声が上がる。

~~略~~

核武装を求める韓国人の心理について、慶南大極東問題研究所の李秉哲教授は「大国に挟まれた半島で生きてきた民族で、他国に頼らない『自主国防』(という言葉)に敏感に反応する。与党政治家による『ニュークリア・ポピュリズム』(大衆迎合のための核武装論)ともいえる」と解説する。その上で「核が韓国に持ち込まれれば、北朝鮮に核を放棄させる圧力と大義名分が消える。朝鮮半島非核化の失敗にとどめを刺す」と指摘した。

東京新聞より

韓国世論の思惑としては、核兵器の独自配備を求めるもの。

正直、考えていることは北朝鮮と大差ないだろう。つまり、「朝鮮半島が核保有することで、大国に対する影響力を高めたい」という思惑である。

良くも悪くも、朝鮮半島は「民族」というキーワードで纏まっている地域である。そこは外から口出しすべき話でもないのだが、しかし付き合うときにはそこを注意しないと、とんでもない目に遭う。

韓国ならば、核兵器を手に入れるために北朝鮮と手を組む、などという選択肢を採りかねない。実際にそのような発言をしている議員もいるだけに、荒唐無稽な話とは言えないのである。

核兵器保有は現実的なのか

一方で、日本国内での核兵器保有議論は極めて低調である。

日本の核武装、ウクライナ侵攻が後押しとなるのか

2022年3月30日

どうすれば日本は核兵器の保有を真剣に検討するのか――。ばかげた着想ではある。日本は世界で唯一、核攻撃を受けた国だ。しかも2回も。日本の核武装など想像できない。国民が認めるはずがない。そうではないか?

そのとおりだ。

と言うか、過去77年間はそうだった。

BBCより

在りし日の安倍晋三は、核兵器保有の議論をすべきだと言うことを口にしている。だが、その議論はあっさりと封じられてしまった。物理的にも。そして、暗殺されてしまった安倍晋三の遺志を引き継ぐ政治家は見当たらず、核兵器保有の議論をする機運も高まってはいない。

結局のところ、日本の核兵器アレルギーはなかなか乗り越えがたいものがあると、そのように考えて良いだろう。実際に、そのような教育を受けてきたせいか、僕自身も核兵器保有すべきか?と問われれば、少々及び腰ではある。

核保有のコスト

及び腰である理由は、金銭的な面からも導かれる。

核兵器関連に計11兆円=保有国の総額、前年比9%増―NGO

2022-06-15 14:33

国際NGOの核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)は14日、核兵器保有国による昨年の核兵器関連費用は総額824億ドル(約11兆1000億円)に上り、2020年から9%増加したとする報告書を公表した。

核保有国や事実上の保有国9カ国のうち、米国の442億ドル(約5兆9700億円)を筆頭に中国の117億ドル(約1兆5800億円)、ロシアの86億ドル(約1兆1600億円)と続いた。核兵器に関する公式の防衛費に加え、民間企業が受注した契約や研究に掛かった費用なども含まれる。

時事通信より

正直、ICANの報告書の内容を鵜呑みにする気にはなれないのだが、それなりのコストがかかる事実はあると見るべきだろう。

米国に続き、中国(104億ドル)、英国(89億ドル)、ロシア(85億ドル)、フランス(48億ドル)、インド(23億ドル)、イスラエル(10億ドル)、パキスタン(10億ドル)、北朝鮮(6億ドル)となっています。

しんぶん赤旗より

それなりに使える核兵器を保有していると考えられるのは、アメリカ、支那、イギリス、フランス、インド辺りだろうと思う。イスラエルやパキスタンが保有しているとされる核兵器の有効性は怪しいし、北朝鮮の核兵器は……、警戒はすべきなんだけれど有用性があるかは不明だ。

が、フランス程度の費用がかかるとして、50億ドル(6500億円)程度の維持コストを必要とするだろうと推測される。

この額が正確かどうかも含めて検証が必要なのだろうが、少なくとも継続的に結構な額のコストがかかるのは事実だろう。そして、保険代わりに核兵器を保有するというには、少々コストがかかりすぎではないだろうか。

核の傘は破れている

では、よく言う「核の傘」理論は果たして有用なのだろうか?

日本における「核の傘」とは、核兵器保有国であるアメリカの庇護を受け、攻撃したら反撃される可能性があるぞと、第三国に思わせる理論である。が、誰もそれを立証できてはいない。

背景には、北朝鮮が射程の短い戦術核兵器の使用をちらつかせる中、米国の「核の傘」の信頼性への不安が日韓で広がっていることがある。米国は協議体を新設し、拡大抑止を提供する断固たる姿勢を両国に示す必要があると判断した。

讀賣新聞より

実は、日本も韓国も、そしてアメリカ自身も「核の傘」が機能するかどうかは怪しいと感じている。少なくとも僕自身はそうではないかと考えている。そうでなければ、自前で核兵器を保有するなどという議論は出てこないだろうし、アメリカも「核の傘」があれば安全だと主張するハズだ。何しろ、基本的には核兵器不拡散条約(NPT)で、日本も韓国も核兵器保有を禁じられている。

では何故、「核の傘」が抑止力として機能しなくなってしまったのか?といえば、ロシアのせいだろうと思う。

ウクライナに侵略したロシアは、核兵器の使用をちらつかせて米欧を威嚇している。北朝鮮も触発されたかのように核を巡る挑発行為を繰り返しており、韓国では独自の核武装論が広がっている。米国としては、米保有の核戦力に関し日韓との情報共有などを強化することで、東アジアでのこうした動きを抑えようとしている。

讀賣新聞より

ロシアはウクライナに侵攻した上で、戦線維持が難しいとなれば、核兵器の使用をちらつかせるしまつ。危ない兵器を手にしたチンピラ風情がいきっている感じだ。

本来、核保有国は理性的な振る舞いをする。だから、核抑止は機能するのだ、と、そういうロジックであった。撃てば反撃されて、国家を維持できなくなる。それだけの破壊力があるから、核抑止が機能するのだと、それが相互確証破壊の議論の根幹である。

ところが、核保有国のロシアが、弱小国であるウクライナに対して「核を使用する」などと言い出してしまった。一応、ウクライナはどこの国の庇護も受けていない、敢えて言えばロシアの庇護を受けていた国家だったので、確定的に核の傘が壊れたとまでは言わないのだが、ロシアはウクライナに対してだけではなく、第三国に対しても使うことを示唆していることを考えると、限りなく論理破綻したと考えるべきだろう。

一方で、アメリカはこのロシアの振る舞いに対して、不干渉を明言した。少なくともウクライナにアメリカ軍の軍人を立ち入らせる事はしないと。

何れの国も、「理性的な振る舞い」が聞いて呆れる状態なのだが、しかしそれは現実の問題として表面化してしまったのだ。

ぶっちゃけて言うと、核保有国であるロシアが日本に対して牙を剥いた時、アメリカは保護してくれるのか?という疑問に懸念を抱く状態になった。

日米韓での連携は

そこで、アメリカ政府が出張ってきて、「核抑止の議論をしよう」という話を始めたというのが冒頭の記事の趣旨である。

讀賣新聞は、おそらく日本側は積極的に議論には参加しないだろうと分析している。実際に、日本の反応は鈍いだろうと予想される。

何しろ、総理大臣の岸田氏は広島県第一選挙区選出の議員である。「核兵器保有をしよう」と決断できるわけがない。少なくとも、老人達が現役のうちは無理だろう。下手したら落選しかねないからね。そこまで、日本の原発アレルギーは深刻なのだ。

しかしそれはそれとして、真面目に考えねばならない課題であると思う。

ではどうするのか?といえば、1つの解決手段としては非核三原則の撤廃である。少なくとも今の五原則になっている状態は解消すべきだろう。

<非核三原則+2>

  1. 持たず
  2. 作らず
  3. 持ち込ませず
  4. 言わせず
  5. 考えさえず

明確に謳われている上3つと、事実上機能している下2つ。馬鹿じゃないのか?

非核三原則なんて、何の法律とも関係ない話である。敢えて言うのであれば憲法9条の「戦力不保持」に関係しているのだろうが、自衛隊を持っている日本にとっては「今更」なのだ。

3、4、5の原則、タブーになっている現状をひっくり返す事が出来れば、ある程度事態の打開が可能だ。つまり、米軍に対して「核兵器を搭載した空母や潜水艦の入国を認める」と、そう表明するだけで、意味が出てくる。実際に、おそらく日本に寄港するためだけに核兵器の積み卸しをしているとは考えられないので、米軍は日本に持ち込んでいるハズだ。だが、それを日本は公式に認めてはいない。それを認めるだけで良いのだ。

そうすれば、米軍が寄港している都市を攻撃すれば、核兵器による反撃のリスクがある。そう思わせるだけで、核の傘から一歩進んだ状況を作り出すことが出来るのである。

……韓国?知らない子ですね。

運用を決めるための議論

アメリカ側の意向

ところで、アメリカは一体何を言ってきているのか?

讀賣新聞の解説に寄れば、現状、日米、米韓の別々のルートで協議している状況を、日米韓の三国で協議する状態に変えたいという事らしい。

新たな協議体は、3か国で常設し、2国間協議より格上げして核抑止政策に関する議論を深め、米国の核戦力を巡る情報共有を強化する。米側には、平時から核抑止関連の訓練などを巡る協力態勢を構築し、有事の際にも日韓両国との協議に基づいて対応を判断する仕組みを導入する案がある。

讀賣新聞より

ここで考えるべきは、アメリカに何の得があるのか?ということだ。

19日、米シンクタンクの戦略国際問題研究所(CSIS)は間を取ったと思われる案を提案した――「現在の情勢で、同盟国間の信頼関係のさらなる強化を後押しする」ような「合同核計画の枠組み」を策定するという案だ。

CSISいわく、こうした枠組みは「核兵器使用に関するNATO(北大西洋条約機構)の計画グループと似ている。二国間および(日本も加えた)三カ国間で計画を策定しつつ、依然米国の手中にある形になる」という。

CNNより

CNNの分析によると、アメリカのシンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)が、「合同核計画の枠組み」の策定を提案している。

韓国に核兵器を保有させないこと、は、地域の混乱を招かないという意味で、重要なことだとしているようだね。

逆に言えば、アメリカに警戒されているのだろうね。核兵器を持ったまま南北融合されようものなら、結構やばい国家が出来上がってしまう。面倒くさいねぇ。

では、日本をここに加えるメリットは何か?といえば、おそらくはバランサーとして機能させたいという思惑なのだろう。もっと具体的に言えば「かね」だ。キムではない。

日本にメリットがあるのか

仮に日本にアメリカが期待する役割が、「財布」代わりなのだとしたら、日本にとってのメリットがあるのか?といえば、コレはなかなか難しい問題である。

日米韓での連携そのものは悪い話ではない。韓国を直接相手にするよりも、アメリカと二カ国で韓国に対処する方が、韓国のおかしな主張を避けられる魔除けの効果が期待できる。

ただ、その為に韓国に対する譲歩をしなければならないとしたら、それはまたちょっと困ったことである。

日本と韓国の間には、韓国側から因縁を付けられた案件が山のようにあって、これを看過することは日本にとってメリットが薄い。というか、条約を日本側から破る事になるので、国際社会に対するメッセージとしても宜しくはない。

その辺りの事情はアメリカも斟酌はしてくれるだろうが、基本的には二国間の問題である。解決するのは日本と韓国の間で、ということになろう。まあ、韓国の国内問題なんだけどね。

となると、メリットは薄いなぁ。

とはいえ、日本がいつまでもアメリカの核の傘に隠れているということは、現実的ではない。アメリカに頼らなくても反撃できるという手段が必要で、そしてそれはトマホークミサイル400発だけでは足りず、12式地対艦ミサイルの改良だけでも足りないと思う。主に破壊力が。

専守防衛等という幻想をうち捨てて、防衛力の強化を考えるのであれば、核兵器に準ずる破壊力を生み出せる兵器の保有は、考えねばならないのではないか。現実的には核兵器の独自保有という路線なんだろうけど、NPTからの脱退というのはそれなりのリスクを伴う。悩ましい話である。

そんなわけで、日米韓の核協議というのは、それなりに意味のあることなので、是非とも進めたいところ。ただ、そうすると、韓国は信頼できる国なのか?という根本的な問題にぶち当たる。うーん、そうするとやっぱり非核三原則の撤廃が現実的ではないのかな。

コメント

  1. こんにちわ。
    ①韓国と組めるか? 論外!
    ②奴らに持たせるか? 論外!
    ムンの時に北と一緒になって「民族の核」を持つとホザいていた事を忘れず。
    実際、韓国が核武装して日本に狙いをつけるという映画やサブカルが過去に散々ヒットしてきており、たかがサブカルといえ、それが大ヒットしてきたのは潜在的に彼らに「そのような願望」が強くあると見るべき。そして必ず日本に照準を向けようとする!
    ③意外に水面下で利害が一致するシナ。
    北が幾らミサイル発射しても放置のシナが、核実験やると怒る! これは事故起こされると火の粉が……という危惧もあるけれど、シナは潜在的に自分らに向けられる事を危惧してる。また核を持った統一国家が隣に現れる可能性は、東北三省に多数の朝鮮族がおり、ここの民族意識に繫がる事をシナは警戒している。
    このシナの立場は、あくまで日本にとって外野であっても、つついて圧力かける装置に使える可能性がある。
    ④我々は核を持てるか?
    いや持つ気になれば可能ですけれど。英仏レベルまで実用性を高めるには、インドの核実験場を共同研究などの名目で借りて、何度か実験を繰り返す必要あるかと。果たしてそんな時間あるでしょか?
    そして核は持った後にも莫大な維持費がかかる武器です。求められる時間的余裕から逆算すると、高いハードルが多い。
    ⑤すると、木霊様の名案、核を搭載した米軍艦船の入港を開放して、米軍の駐留するエリアを核攻撃したら、米による核反撃があるぞ!と思わせるのが現実的な策なのではないでしょうか?
    コードウェナー・スミスって人類補機構(エヴァの元ネタ)で有名なSF作家いるんですけど、実は彼は孫文のアドバイザーで、OSSの極東戦略の心理戦それも
    ソ連とのを担当した大佐でしてね。ブロンズスター勲章もらってる。その彼が「原子間諜」というスパイ小説を書いていて、1949のソ連の原爆開発を探る内容でして(残念ながら私家版の翻訳のみ)
    その中で、潜入したスパイが「情報収集に成功した痕跡をソ連に残してくる」という任務を描いてる。たかがSF作家と思うたらいけませんよ。彼は実際に極東の核戦略や諜報を仕切っていた大物です。
    SF作家として有名だけど、それは余技。
    ソ連さらに中国が核開発に成功してくる時期に、その対する戦略を立案していた彼が「核で大事なのは心理戦だ」と明言してます。私はそれは傾聴に値すると思うてます。慌てて日本が核武装しても、
    シナに大ダメージ与えるだけの戦力に育てる時間が残るとは思えない。日本が数発の核弾頭を持っても、こっちは首都圏に一発喰らえばお終い。シナは何十倍も持っていて、三峡ダムにぶち込んでも退かないでしょう。
    スタックスネットのような方法で、無効化するサイバー技術などを研究しながら、木霊様の仰るような心理戦で時間を稼ぐのが現実的と思いますが。
    なにより核より中南海地震の到来の方が致命的で、そのような時に、奴らが火事場の泥棒に出てこない策を考えてゆく方が私は現実的に想うんですね。

    • 韓国の生存戦略という奴なのでしょう。
      それが悪いとは言いませんが、信用できない相手、付き合えない相手というレッテルを貼られても仕方が無いのかと思います。
      ⑤の案は僕のオリジナル案ではないのですが、なるほどと思ったので紹介しております。どこで聞いたのだったか。
      「核で大事なのは心理戦だ」というのは至言ですね。
      結局のところ、外交と防衛は表裏一体であるべきで、相手に脅威があると思い込ませることが重要なのだと思います。

  2. 補足として、「ソ連に諜報工作成功の証拠を残してくる」というコードウェナ・スミスの小説は、
    「お前らが核武装しても、その逐一を我々は掴んでいるぞ!」という心理的な脅しの方が、ソ連の暴走を防げる!という話なんです。これ1949のソ連の原爆実験成功の前に書き始めていて、その時に未だ軍務で(GHQ時代から継続して)その対策の研究の指揮を取っていたスミスが、議会を揺さぶる目的で書いてるんですよ。(発表はソ連の成功後です)
    核がアメリカの独壇場でなくなる事が解ってきた時に、どうするか?を検討した小説であり、心理戦ありき!という彼の結論は、諜報畑の軍人であった事を差し引いても傾聴する余地はあると思います。

  3. 失礼。
    孫文のアドバイザー→蒋介石のアドバイザー。
    たしか孫文とは米国に働きかける時の、
    通訳だったと。父親が孫文の法律顧問だったので。その後英領マラヤ連邦の英軍軍事顧問、朝鮮戦争では国連軍第8軍の軍事顧問を務めてますね。
    その時にマッカーサーに核使用の有無で
    直談判してますね。
    原題「アトムフスク原子の城」は、その後の発表で(原子間諜はシンガポール版の題名)、エンタメSFといえ侮れないと思いますよ。因みに原子間諜は林白楽の筆名で発表されてますが、コレ孫文につけてもらった「字(あざな)」です。

    • 「原子間諜—原子の城〔アトムスク〕—」という作品のことですか。恥ずかしながら目にしたことがなかったので、どこかで見つけたら読んでみたいと思います。
      調べてみたら、なかなかすてきな値段設定になっているので、購入して読むにはちょっと心理的ハードルが高そうですが。

      • 木霊様どうも。
        いつか木霊様が現役引退後なりなさり、こちらブログのオフ会でも開く機会あれば進呈しますよ☺
        その前に私が死んだら、こちらに連絡つけてシンガポールの甥から、そちらの希望先へ郵送するよう伝えておきます。フリーアドレスで連絡して、そちらに迷惑しない先へ郵送しても良いのですが、昨今、YouTuberやVTuberの構成脚本や編集を副業にするようなってから、
        身バレを警戒するようになりまして。なにせ開発途上国ビジネスに関わっていた時にフロント企業に所属してましたから、昔の知人に知られたくはないんですね。
        いずれお互いに負担の掛からずに、お渡しする方法も見つかるでしょう。それまでお待ち頂くという事で。では。
        そうそう…お忘れかと存じますが、
        私は季節で山童から毛皮を脱ぎ、甲羅を背負い河太郎になりますので、
        暖かくなったらハンドルを季節のものへ変えます。河童は冬になると山童に変じる妖怪ですので😁