【知ってた】武漢ウイルスは武漢病毒研究所から流出とアメリカ政府機関が認定 → FBI長官も最も疑わしいと言及

北米ニュース

あ、ハイ。

新型コロナは研究所から流出の可能性大、米エネルギー省が新判断

2023.02.27 Mon posted at 14:59 JST

米エネルギー省が新型コロナウイルスの起源について、中国・武漢の研究所から流出した可能性が大きいとの判断を示したことが、このほど改訂された機密情報報告書で分かった。

関係者2人によると、同報告書の中でエネルギー省は、「確信度は低い」としながらも、新型コロナウイルスが武漢の研究所から手違いで流出したとの見方を示している。

CNNより

しかし、どうしてアメリカのエネルギー省がこんな認定を今更したのだろうか。

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情報戦があった

既に出ていた「説」で、今回も確信度は低い

タイトルで分かる通り、あまり騒ぐ必要も無い大したことのない記事だ。武漢病毒研究所からの武漢ウイルス流出?知ってたよ、そんなの。

関係者2人によると、同報告書の中でエネルギー省は、「確信度は低い」としながらも、新型コロナウイルスが武漢の研究所から手違いで流出したとの見方を示している。

CNNより

よっぽどすごい情報でも出てきたのかと思ったら、そんなことは書いていなかった。

今更、この話する?

Wuhan Institute of Virology main entrance.jpg

ウイルスの研究をしていた「病毒研究所」。支那ではウイルスの事を指して「病毒」と呼ぶようだ。ウイルスを研究する研究所なのだから、ウイルスが置いてあるのは当たり前である。

そもそもこの研究所、元々は支那科学院が武漢大学と華中農業大学と協力して微生物研究所を設立するとしたところから始まり、1956年に設立されている。

支那初のバイオセーフティレベル4のラボが稼働

2018-01-04 19:49:18

木曜日の国家衛生当局によると、中国は高病原性微生物の実験を行うことができる初の生物学的安全性レベル 4 の研究所を開設した。

中国科学院の武漢国家生物安全レベル 4 研究所 (武漢 P4 研究所) は、新興感染症の予防と制御における中仏協力の一環であると、保健科学・技術・教育省は国民保健省と述べた。家族計画委員会。

レベル 4 は最高の生物学的安全性レベルであり、エボラ ウイルスなどの致命的な病気を引き起こす可能性のある感染しやすい病原体の診断作業や研究に使用されます。

魚拓より

そして、この研究所、場所といい、扱っていた研究内容といい、極めて怪しい。

安全性レベル4というと、世界トップレベルの「危険度」のウイルスを扱うことが出来る。ただし、「設備レベルが」という意味で、漏れないという事を意味しないが。

外国の研究者が、この施設のレベルではP4クラスのウイルスを扱うべきではないと、そう警告していた記事をどこかで読んだ記憶があるが、脆弱な部分があったようだ。ほかの国の施設でも漏洩事件は起こっているしね。

バットウーマン

加えて、この研究所で研究していた研究者の一人が、後に色々と暴露しているんだな。どれほどの信憑性があるかは分からない話ではあるが。

亡命の中国人、19年時点で米CIAにコロナ拡大の危険性を伝達か…問題視されず

2021年9月27日

新型コロナウイルスの起源について、8月下旬に米情報機関が「自然発生したのか、研究所から流出したのか、わからない」という報告書を公表してから1カ月がたち、日本での関心は薄れている。だが海外メディアはその追及の手を緩めていない。

~~略~~

中国武漢の科学者たちは新型コロナウイルスが出現する1年半以上前(2018年3月)に、雲南省の洞窟に生息するコウモリに新しい「スパイクタンパク質」が移植されたコロナウイルスを注入する計画を立て、米国防総省傘下の国防高等研究計画局(DARPA)に研究費1400万ドルを支援するよう要請した。

DARPAには「感染症の脅威から軍を守る」という使命があり、PREEMPT(病原性脅威発生の予防)プログラムがある。武漢の科学者たちは研究目的を「SARSに関連する新種のコロナウイルスがアジアに広まる潜在的な可能性を排除する」としていた。

RIETIより

研究者の中にバットウーマン(蝙蝠女)と呼ばれる女性研究者がいて、蝙蝠を用いたウイルス研究を行っていた話は有名で、彼女はSARSの原因が蝙蝠であると主張していて、今回の武漢ウイルスもゲノムレベルで96%一致と主張していた。

尤も、後に彼女は「ウイルス流出説」を支那国営メディアに出て強く否定をしたらしいが。

……説得力が無い。

アメリカに亡命した支那の人権活動家が、2019年11月に「支那で新しい危険なウイルスが広がっている」などとCIAに伝えたようだが、相手にされなかったらしいというお粗末な話もこの記事には書かれているんだが。

トランプ説

とはいえ、当時のアメリカ大統領であったトランプ氏は、武漢からウイルスが漏洩した証拠を掴んでいると発言していたし、ある程度の資料はアメリカにはあるのだろうと思う。

新型コロナ、武漢研究所起源説の裏に米中対立のとばっちり

2020.06.26

中国の湖北省武漢市から世界に蔓延したと考えられている新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)。一時期、武漢市でウイルスの研究をしていた中国科学院武漢病毒研究所(以下、武漢研究所)から漏洩したのではないかと噂された。米Trump大統領が「漏洩の証拠をつかんでいる」と騒いだ時期もあったが、武漢研究所で扱われていたウイルスと世界で蔓延しているウイルスの遺伝子を比較したところ、異なることが確認されている。とはいえ、いまだに疑念を持つ人も多いようだ。

~~略~~

同付属施設が完成する前年の2014年、米Obama大統領は、米国内でのウイルスに関する研究を禁止する方針を打ち出した。米疾病対策センター(CDC)で重大な事故が多発したためだ。そして米国立衛生研究所(NIH)で実施されていたウイルスの研究を、武漢研究所に外部委託することにした。同研究の外部委託を積極的に推し進めたのが、NIH傘下の米国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)のAnthony Fauci所長だ。また、NIHからのグラントの直接の受取先となったのが、感染症研究で実績のある非営利組織(NPO)で、同研究のコーディネーターを務めたEcoHealth Alliance(EHA)だった。

日経バイオテクより

何よりも、アメリカから武漢病毒研究所に対して「外部委託」としてある種の研究をさせていたという事実があり、資金供与もされていたという「事実」があることを考えると、当然、そこから「漏れた」ことを想定せざるを得ない。

まあ、トランプ氏の発言は不正確な部分も結構あったので、どこまで信じるべきなのかはともかく、そういったアメリカと支那との情報戦は、武漢肺炎発生がWHOで確認されて以降、何度か「疑念」として報じられていた事実はある。

アメリカと支那とで情報戦をやっていた時期でもあるので、ある程度おかしな情報が出ていた疑いは否定できないにせよ、こうした話はもはや「過去の話」である。

新事実が出てきたわけでもない

そして一旦は鎮火していたはずなのだが、今になって再燃。

21年に機密指定が解除された米情報コミュニティーの報告書によれば、米情報機関のうち4機関は低確信度ながらも新型コロナは自然界で動物から人に感染した可能性が大きいとの見方を示し、1機関は中確信度で研究所から手違いで流出したとの見方を示した。残る3機関は、追加的な情報がなければどちらとも判断できないとしていた。

米情報当局の高官はウォールストリート・ジャーナル紙に対し、新しい情報が入ったことを受けて学術文献を調べ、外部の専門家にも意見を聞いたうえで、情報判断の内容を改訂したと話している。

CNNより

ところが、記事を読む限り「新事実が出てきた」というわけではないようだ。にもかかわらず、CNNは「流出の可能性大」だとして報じている。

これは些か不可解だと言わざるを得ない。

正直言うと、この話が「事実かそうでないか」という点には今更興味はない。高い確率で武漢病毒研究所からウイルスが漏れたというのは、支那がどれだけ否定しようと状況から見てほぼ確定。ただ、外国が立証することはほぼ不可能。状況証拠を支那に突きつけたところで、支那が認めるとも思えない。

結果、有耶無耶で終わらせることになる。

そこはおそらく変わらないだろう。

当時、過剰反応をした支那

では何なのか?というと、当時、オーストラリア大統領を務めていたモリソン氏の発言に対して、支那が激高したことを思い出すと、今回のアメリカの狙いは「ジャブ」を支那に対して放つことではないかと、そう判断している。

中国に「ノー」と言っても無事だったオーストラリアから学ぶこと

2021年11月11日(木)17時49分

事の発端は、オーストラリアが「傲慢にも」、新型コロナウイルスの発生源について独立した調査をすべきだと主張したことだった。中国はこれに激怒し、前例のない大規模な通商上の報復措置を取った。農産物から石炭まで、多分野に及ぶオーストラリア産品の輸入を凍結。両国の経済関係はあっという間にデカップリング(切り離し)の憂き目を見た。

Newsweekより

モリソン氏は、武漢ウイルスの発生源について「独立した調査をすべき」と実にまっとうな主張をしたのだが、これに対して支那は経済制裁をオーストラリアに食らわせることで応えた。

おかげで自国産業がかなりダメージを負ったのだが、そこは「見なかったこと」にするらしい、支那共産党は都合が良いな。

当然ながら、今回のアメリカの指摘は、支那の神経を逆撫でする行為であろうと思う。特に、メンツを重んじる習近平氏にとっては「とんでもない発言」だ。

いまこのタイミングで出てくることを勘ぐる

というわけで、アメリカに対しては些か無礼な話ではあるのだが、冒頭の「終わったニュース」を今更騒ぐことに何の意味があるのか?ということを考えてみると、対支那外交のアピールの一貫と捉えることが良さそうである。

つまり、ロシア、半導体戦争、スパイ気球、そして、支那経済だ。

まあまあ陰謀論っぽい流れで申し訳ないのだが、ここのネタはこのブログで取り扱った話なので、あえて説明はしない。が、これらをつなげてアメリカが考えているとすれば、タイミング的におそらくは支那に「アメリカが決定的な情報を握っている」と思わせるのが狙いなのではないか。もちろん証拠はない。が、3月は全人代の季節である。

全人代5日開幕、習氏の権力基盤強化へ 景気や対米関係など課題も

2023年3月1日4:23 午後

中国の国会に相当する全国人民代表大会(全人代)が5日に開幕する。習近平国家主席への権力集中が強まる中、ここ10年で最大の人事刷新を行う見通しだ。一方、新型コロナウイルス禍後のまだら模様の景気回復や対米関係の悪化など多くの課題にも直面している。

ロイターより

未だ、支那では武漢ウイルスの影響が色濃く残っているだけに、アメリカから「そもそも、あんたのことから漏れたんだよね」「管理責任どうすんの」というメッセージを突きつけられると、小心者の全裸主席は我慢できないハズ、という感じの流れではないだろうか。

答え合わせはそのうちあるだろう事を期待したい。支那が手応えを返さない可能性はもちろんあるんだが、信じてるぜ。

追記

FBI長官まで、か。

新型コロナウイルスの起源、中国研究所の可能性が「最も高い」=米FBI長官

2023年3月1日

米連邦捜査局(FBI)のクリストファー・レイ長官は2月28日、新型コロナウイルスの起源が「中国政府が管理する研究所」である可能性が「最も高い」との見方を示した。

レイ氏は米FOXニュースのインタビューで、「FBIはしばらく前から、今回のパンデミックの起源は研究所の事故である可能性が最も高いとみている」と述べた。

FBIが新型ウイルスの発生源について、機密扱いの判断を公に示したのは初めて。

~~略~~

レイ氏はFOXのインタビューで、世界的パンデミックの発生源を特定する努力を、中国が「妨害し不明瞭にしようとしてきた」と主張。「誰にとっても不幸なことだ」とした。

BBCより

なかなか積極的なことだな。

アメリカ政府の統一見解ではないとしつつ、「疑わしい」という姿勢を強めたわけだ。

コメント

  1. こんばんは。実は「へ?」って想いだったんですよね。サムネを見た時に。
    武漢病毒研究所がクロなのはほぼ確定的なんですが、それ認めて世界中から損害賠償されるとシナは破滅ですので、まあ永遠に認める事はない。
    てか、この規模で世界を揺るがせてしまうと、どの国だろうと責任を負いきれないでしょう。
    そう言うと怒られるかもしれんけど。
    だって全面戦争抜きでシナから取り立てる方法ってあります?
    なもんで「終わった話」なんですね。私的には。
    んで、じゃあ何故に今頃?ってところですよね核心は。やはり木霊様の仰る通り、何らかの意図でのカマシなんでしょうね。

    • 正直、支那が損害賠償請求に応じられようが応じられまいが気にしないのですが、対価は支払わされることになると思います。少なくとも「なかったこと」にはならないでしょう。少なくともその責め苦を負って頂かないと。

      とはいえ、今回のはそう言うのとは別の意図を感じますよね。答え合わせができれば良いんですが。

  2. パスツール研究所が2020年10月にフランスで感染力が弱い新型コロナウイルスが存在していたことを確認。
    日本でも感染者が出ていた、私も11月に感染して翌年2月まで治らなかった。

  3. おはようございます、

    自分も木霊さん同様、本件は米中対立の中での米国のマウンティングのひとつとみています。マーケットは反応していませんし、エネルギー省からのコロナ起源発表というのも、さらりと言ちゃいました感くらいです。米国は泳がせておいて、証拠を掴んでからカタに嵌めるやり口なので、おそらく今回もそういうことなのだろうと思っています。

    他方で、中共は米国が何かやるごとに過敏に反応するので、かつてのソ連のような重みや捻りがないなぁと感じます。余裕がないのか、同等に扱ってほしいだけなのか、面子だけが大切なのか… 米国の掌の上で転がされているなぁと。

    • 支那は、おそらく国内にしか目を向けていなくて、この件で外国が騒げば、或いは支那国内で騒ぎが起きれば、答え合わせができるかも知れません。
      ただ、今のところは動きが鈍いですね。
      こんな感じで支那がスルーできれば、特に問題は生じないんですけどね。

  4. 木霊様 皆さま こんばんは

    >しかし、どうしてアメリカのエネルギー省がこんな認定を今更したのだろうか。

    恐らくは 1.台湾向け 2.続く制裁への布石 でしょうと個人的には推測いたします。

    1.台湾向け
      シナは実利を取るなら台湾を「無血併合」したいはずで台湾国民党を勝たせたい。台湾 総統選挙が1年後に迫る中、ウクライナ-ロシアの和平を取り持とうなど姑息な「平和の使者のふり」アピールも余念がない。 一方ゼロ・コロナの愚策で最後まで苦しんだシナが落着きはじめ、みなホッとして忘れたいところなのですが、
     「いや、ちょっと思い出せ。そもそも原因を作ったのはシナでヤツラは自分のケツも拭けなかったんだ、そんなヤツラを信用するな!」
    て警告の意味では?  、、、ちょっと無理がある?

    2.続く制裁への布石
     米国がシナの武力強化に繋がる産業をつぶすのに「半導体産業つぶし」と並んで必要なのが「バイオ産業つぶし」です。のでこれに着手するための国際メッセージかな? と

    – – – 余談

    支那の台湾併合の野望をめぐる争いは「実利面」では「東西陣営のTSMCの捕り合い」です。
    なのでこれが「武力紛争」となると、どちらか負けそうな方がTSMCを破壊するでしょうから、東西どちらも武力は望んでいない。

    から、支那は「無血併合」を第一目標としているはずです。が、こうした脅しによる併合をさせない、抑止力として今日本等が武力増強しております。

    実は最も望ましい解決は、支那が一大決意し「台湾の独立を認め、不可侵・平和条約を結ぶ」ことで、こうなると東西両陣営がwin-Winとなるわけですが、キンペーがそこまで大物なら尊敬しますが、逆にプーチンになりそうなところがイヤなところ。

    ちなみに台湾が「武力紛争」となってTSMCが世界から失われた時、短期的に得をする国がひとつだけあり、韓国です。要注意

    • なるほど、「1.台湾向け」「2.制裁への布石」ですか。
      何れもありそうですが、僕としては1寄りの印象ですね。支那国内向けのアピールといったところではないでしょうか。
      正直、物理的に台湾を手中に収めたところで、支那にとって旨みはあまりないと思います。
      台湾の技術は欲しいでしょうが、台湾を手に入れる過程で海外に流出してしまうリスクが高い。向かう先はおそらくアメリカなんでしょうね。

      • 木霊様 皆さま こんばんは

        >正直、物理的に台湾を手中に収めたところで、支那にとって旨みはあまりないと思います。

        それは違うと考えます。 半導体は「農業」であり国境を越えた技術移転は容易ではありません。恐らく日米独のTSMC工場の立ち上げは相当な困難を予測します。

        またそうでなくてもTSMCは5nm~3μm、30年、12世代という幅広い世代の「工場ライン」を大抵は世界最大規模で稼働させている稀有な企業です。
         https://www.tsmc.com/japanese/dedicatedFoundry/technology/logic
        (通常は2-3世代でラインを更新するので古い規格の半導体の生産に困る。そこでTSMC・台湾勢に外注、、、となってこうなった)

         光、パワー、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)等、最適サイズのある半導体は結局、台湾勢に大きく依存しており。 ご存じのように最先端も依存しており、、、

        すなわち世界の半導体産業は「台湾の工場」がなければ半ば崩壊、絶対必要。

        このため「シナが台湾の半導体工場を手に入れた」暁には西側は共倒れしたくなければ対シナ、サプライチェーン制裁は解除せざるを得なくなるでしょう。

        なのでシナが台湾を無血併合する。のは西側にとっては最悪。

        また台湾の人々にとっても、、、「シナの無血併合」ってのは要するにチベット・ウイグル・香港、、、あるいは花束で迎えてられると妄想したロシアのウクライナ侵略ですからね。

        台湾の人には「シナに騙されるな!」というメッセーが大事、我々はシナに強引なことさせない抑止力の蓄積が大事。

        – –
        そこで米国にいきなりハシゴ外された時の備えも大事