支那人民解放軍、過去に上空に侵入した外国の気球を撃墜していたことが明らかに

支那

自らネタ提供とは。芸風が民主党に似ているぞ。

中国軍も過去に上空侵入の外国の気球撃墜 中国メディア報道

2023年2月7日 5時13分

アメリカ軍が中国の気球を撃墜したことについて、中国政府は「明らかに過剰な対応だ」などと反発していますが、中国メディアによりますと、中国軍も4年前に、上空に侵入した外国の偵察用の気球を撃墜するというアメリカと同様の行動をとっていたことが分かりました。

NHKニュースより

支那が自反したとも思えないので、過去のことは忘れて都合の良い発言をしたのだという風な理解で良いのだろうか。

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この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

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支那の撃墜はきれいな撃墜

「明らかに過剰反応」

何というか、反応に困るな。

中国の外務省や国防省は、アメリカ軍が中国の気球を撃墜したことについて「明らかに過剰な対応であり、国際的な慣例に著しく違反する」などと反発しています。

NHKニュース「中国軍も過去に上空侵入の外国の気球撃墜 中国メディア報道」より

支那が「国際的な慣例」を持ち出してくるのもびっくりだが、ブーメランだったというのは笑うに笑えない。

このブログではアメリカ上空に現れたスパイ気球の騒動について少し言及している。支那が運用している「民間」のスパイ気球がアメリカ上空に現れ、アメリカは怒りのF-22出撃でサイドワインダーを使ってこの気球を撃ち落とした。

今のところ、どの程度の部品を回収できて分析に回せたのかは不明だが、結構大掛かりな気球だったようなので、回収できる部品はそれなりの数に上るだろうと予測できる。

こうした対応について、支那は「過剰反応だ」とか「気球を返せ」とか、色々喚いているようだ。

2019年には外国製の気球を撃墜

ところが、こうした中で、過去の出来事にスポットが当てられた。

ただ、中国の複数のメディアによりますと、4年前の2019年9月に中国軍の戦闘機が上空に侵入した外国の偵察用の気球をミサイルで撃墜したということです。

当時の報道では、地上に落ちた残骸から外国の偵察用の気球と判明したなどと伝えていますが、外国が具体的にどこなのかは報じていません。

NHKニュース「中国軍も過去に上空侵入の外国の気球撃墜 中国メディア報道」より

あー、これは恥ずかしいヤツですわ。

また、偵察用の気球について「軍事大国が気象や地上の目標を偵察するために使用し、一部の大型の飛行船は、低空で飛行する巡航ミサイルを監視する『早期警戒管制機』としても使われる」として強い警戒感を示していました。

NHKニュース「中国軍も過去に上空侵入の外国の気球撃墜 中国メディア報道」より

恐らく、4年前のこの一件で、「もしかしたら使えるかも?!」と思ってしまったのかもしれない。支那がいつから気球を使った偵察を計画していたか走らないが、実は外国でも似たような事例は幾つかあって、アメリカも気球を使った偵察を計画していた時期がある。

そして、当時は迎撃できたのだから、今回も迎撃されることは予測できたはずだ。

J-10Cがピリ-10ミサイルを発射し、外国の超高高度偵察気球を撃墜

2019/9/9

中国空軍は 7 日、我が軍の J-10C 戦闘機が空中目標を撃墜したことを示す素晴らしいビデオを公開しました!

ターゲットは外国の超高高度偵察気球になりそう!ビデオでは、J-10C はサンダーボルト 10 高度な短距離戦闘空対空ミサイルを装備しています。したがって、これはわが軍のサンダーボルト 10 ミサイルの最初の実戦結果となる可能性があります。エキサイティング!

~~略~~

その後、我が軍のパイロットはさらなる観察を行い、この標的は動力付きの無人気球であると判断しました (著者は、動力制御飛行ではなく、太陽エネルギーやその他の手段で動力を供給される気球を指している可能性があると考えています)。各レベルの指揮組織はすぐに調査し、それが他国の超高高度偵察気球である可能性が非常に高いと判断しました。このため、わが軍の司令官は、わが国に対する防空保障を排除することを決定し、武輝に武器を発射して撃墜するよう命じました。

~~略~~

Wu Hui は、ロックからターゲットの撃墜までわずか 30 秒しかかかりませんでした。破壊された気球の標的、地面に散らばった残骸は、軍と民間人によって押収されました。

J-10C搭載のサンダーボルト10先進短距離戦闘空対空ミサイルは、わが軍初の空対空ミサイルで同時に世界トップレベルに到達!今回の気球撃墜は初の実戦結果になりそうです!

支那語サイトより

機械翻訳なので、ちょっと意味不明なところもあるが……。エキサイティング!じゃねーよ。しっかり撃墜しているよね。

この時の残骸を調べて、どこの国の気球かは判明していたはずだが、支那の報道なので話半分に聞いておいたほうが良いのかもしれない。が、過去に撃墜しておきながら、いざ、自国のスパイ気球が撃墜されたら大騒ぎというのは、なかなか情けないものがあるな。

追記

「アメリカは知っていた」という見方が出て、そうすると今回のこのニュースは随分と異なった構図になってくるような気がする。

UFO目撃情報、510件 敵国の偵察行動警戒―米報告書

2023年01月13日08時25分

米政府は12日に公表した報告書で、2022年8月末までに計510件の「未確認飛行物体(UFO)」目撃情報が寄せられたと明らかにした。宇宙人の存在につながる証拠はなく、米政府は敵対国家による偵察行動などを警戒し、詳しく調べている。

時事通信より

このニュース、全く今回の事は無関係だと切り分けていたのだが、よく読んでみると気になる部分がある。

目撃された物体のうち26件がドローンなど、163件が気球かそれに似た物体などと分析された。

時事通信「UFO目撃情報、510件 敵国の偵察行動警戒―米報告書」より

トランプ政権時代から「UFOを探せ」というニュースはチョイチョイ出ていたが、今回のケースを考えると、随分と前から高高度を飛行して偵察していた気球の存在があり、そのことは把握されていた可能性は高い。

その上で、偵察されて困る情報は然程無かったのだと、その様に考えられる。ところが今回は撃墜して見せた。

つまり、「今後は問題にするぞ」というスタンスを見せたというのである。

何故そんな事になったのかは色々な説があるのだが、アメリカの国民が随分コレについて騒いだことは一因として考えられるようだ。「政府が迎撃しないなら、俺が撃ち落としてやる」といってライフル銃を持ち出した人が何人もいたようで。

UFOだという風に片付けていた問題が、一気に社会問題化してしてしまった事で、アメリカ政府としても対応せざるを得なくなったという面もあったようなのだ。

当然、アメリカ議会もかなり怒り心頭で、国民も相当この件に対して怒りを感じているらしいので、今後は丁寧に撃墜して行くだろうと思われる。

中国の偵察気球、日本に飛来したら「必要なら撃墜」 防衛相

2023/2/7 16:02(最終更新 2/8 05:19)

米国本土の領空に中国の偵察気球が侵入したことを巡り、浜田靖一防衛相は7日の記者会見で、日本で同様の事案があった場合に撃墜できるのかを問われ「(国民の)生命・財産を守るのに必要なことであれば、実施すると思う」と述べた。米政府は4日、南部サウスカロライナ州の沖合で中国の偵察気球を撃墜している。

毎日新聞より

日本の防衛相、浜田氏が「必要なら撃墜」と口に出して言ったことも、それの裏付けとして読み取れる。おそらく、今までならば「厳正に対処」等というような言葉を使っていたと思うが、実際に撃墜するところまで口にしたのだから、「アメリカが今後はそういう対応に切り替えるのであれば、日本も同様の対処を必要とされる」と判断した可能性は高い。

コメント

  1. こんにちは。

    >「必要なら撃墜」
    ヒゲの隊長さんによると、現行法の下では「明確に国民に脅威」でない限り攻撃出来ないらしいですね。

    ……「怪獣」もしくは「禍威獣」判定しちゃえば?

    • 恐らくですが、防衛大臣の言って居る意味は、「総理大臣の裁量で撃墜する事ができる」ということで、「必要であれば」というのは、判断してくれればいつでも対応しますよという理解が正しいのだと思います。

      • つまるところ、
        「総司令官である総理大臣が、キモの据わった奴じゃないとダメ」
        って事ですね。

        ……岸田は論外ですが、他も今の状態だとどうでしょうね……

      • 現行法制ではそうなってしまいますね。
        恐らくは超法規的措置にて、決断という思い判断になると思いますので、法改正によって政治判断に委ねるのではなく、現場である程度の判断ができるレベルにまで法制化できる事が望ましいと思いますよ。

  2. こんにちわ、

    時折、支那の公式発表をどこか間が抜けていると感じるのは、対外的なメンツよりも、自国民へのアピールが優先されるからなんでしょうね。国民のほうは政府発表はウソと分っているようですが。
    しかし、支那は今回の気球騒動を、米政権にうまく利用されたのかもしれません。
    いまや米国は支那を切り崩そうと激しく動いていますが、先日B大統領は連邦議会での教書演説で、共和党に対支那で協力し合おうと満面の笑みでぶち上げていました。
    B大統領は自分と息子のスキャンダルを抱えて支持率が低下していますが、自分の下で米国を反支那でまとめ、自分の政治力を強めたい思惑があるようです。
    米中間選挙が終わり、事実上2024年大統領選レースが始まっていますが、B大統領と民主党は次の大統領選勝利のために、支那をダシに使うつもりかもしれません。

    • 支那の外交部は大した情報を持っていませんからねぇ、常に。
      なにかチグハグな、場当たり的な発言になるのは避けられないのでしょう。そういう意味では、吠えるだけの戦狼外交はなかなかの便利な手段だったようです。評判が悪くて止めたみたいですけど。

      今回の気球騒動は、アメリカに上手く利用された側面はありますが……、支那としても対流圏に監視手段を送り込めることと、その為のテクノロジーを持っていることを示したわけですから、痛み分けとまでは行かずとも、一矢報いるくらいの成果があった気はします。
      中間選挙以降の綱引きは、バイデン氏はそこそこ有利に展開してる感じであることは間違いなさそうですが。