アイヌに纏わる不適切発言だと北海道新聞が言論弾圧を煽る

政策

最初に謝罪を。ここのところコメント返しがいつも以上に遅れていて申し訳ありません。なんとか、何処かで纏まった時間を確保したいところですが……。

さて、それで本日のお題なのだけれど、新聞への突っ込みがメインである。まあ、北海道新聞ですから。

北大教員、アイヌ民族に不適切発言 SNSで繰り返す

2023年1月21日 23:00(1月21日 23:21更新)

北大は21日までに、同大の教員が交流サイト(SNS)でアイヌ民族に関し、不適切な発言を繰り返していたことを明らかにした。

北海道新聞より

なお、記事は会員限定なので、重要な部分は読めないような記事となっている。だからもしかすると真っ当なないようなのかも知れないので、そこは「読んでいない」と言うことでご容赦を。

しかし、タイトルと読める部分からは、どう解釈してもおかしな事が書かれているように思える。そして、こんな感じのタイトルの付け方で記事内容を会員限定で読めなくした場合、非会員に誤解を与える可能性は極めて高い。そうした在り方が報道機関として如何なものかとは思う。

……思うが、今回はそれはさておきたい。今回の記事はアイヌに関して、だ。

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先住民族は何故保護されるべきなのか

侵略され、蹂躙された悲惨な歴史

世界的な傾向として、「先住民族には敬意を払え」ということになっている。

アメリカのネイティブアメリカン、オーストラリアのアボリジニ、エクアドルのオートクトンなど、他国の侵略を受けて絶滅寸前にまで追い込まれた民族は、世界各地に点在している。

それぞれの先住民族達には悲惨な歴史があり、国連ではこうした歴史を踏まえて先住民族に対する保護を働きかける動きがある。

先住民族は世界のもっとも不利な立場に置かれているグループの一つを構成する。国連はこれまでにも増してこの問題を取り上げるようになった。先住民族はまた最初の住民、部族民、アボリジニー、オートクトンとも呼ばれる。現在少なくとも5,000の先住民族が存在し、住民の数は3億7000万人を数え、5大陸の90カ国以上の国々に住んでいる。多くの先住民族は政策決定プロセスから除外され、ぎりぎりの生活を強いられ、搾取され、社会に強制的に同化させられてきた。また自分の権利を主張すると弾圧、拷問、殺害の対象となった。彼らは迫害を恐れてしばしば難民となり、時には自己のアイデンティティを隠し、言語や伝統的な生活様式を捨てなければならない。

国連のサイトより

こうした先住民族の中には、民族の誇りを維持し続けたいと願う人々がいて、僕もその事を否定する気は毛頭無い。

ただ、恐らくはそこに含まれるであろうウイグル人やチベット人達の処遇を考えると、そう簡単には解決出来ない政治的問題が絡んでくるだろうことは容易に想像が付く。

そして厄介な事だが、権利と利権は表裏一体の部分がある。

人権保護の難しさ

こうした流れを受けて、「先住民族の権利に関する国際連合宣言」が2007年に国連で採択される運びとなった。

2007年9月13日 先住民族の権利宣言、国連総会で採択

2021年9月10日 14:30

2007年9月13日、国連総会で「先住民族の権利に関する宣言」が採択された。世界で3億7000万人とされる先住民族への差別を禁じ、人権を保障するための包括的な基準で、文化的伝統や慣習を実践する権利、土地や資源に対する権利などを明記。法的拘束力はないものの、各国に「適切な措置」を求めた。

日本経済新聞より

「先住民族の権利を守る」という、その理念は素晴らしいとは思う。ただ、この決議に関してアメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドは反対した。

実は、こうした決議はヨーロッパの国々が主導して行われたのだが、北欧における先住民族の保護というのは、聞いて呆れる状況なのだ。

彼らにとっては蹂躙・略奪の歴史の上に「今」がある事は、何の良心の呵責も感じない事で、もしかすると自分達が先住民族となって守られれば良いという考えなのかも知れない。いずれにせよ、守るべき先住民族は北欧にはほぼ存在しない。

一方で、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドは、自分達の犯した罪について気が付くタイミングがあって、保護政策に乗りだした歴史があって今がある。そして、それなりの人口規模の先住民族が今も暮らしている地域を抱えている。

「先住民族の権利に関する国際連合宣言」とは、まさに、これまでのアメリカやカナダ、オーストラリアが推進してきた政策にぶつかる部分の多いもので、ニュージーランドでも恐らくそれは同じ。

下手すれば、国家分断の危機に向かってしまうような危うさを、この「先住民族の権利に関する国際連合宣言」は抱えているのだ。人権保護とかけ離れた結果に向かう危うさを内包しているといっていい。

そして、日本は迂闊にもこの宣言を受け入れてしまっている。

文化・民族の誇りを守ること

一つの国家の中に、「特別な民族」がいて「特別な保護法」が出来上がることは、一見理想的なように見えて、その実、かなり危うい側面を抱えている。

世界の多くの国や地域で民族紛争が勃発しているのに、「先住民族」だけは保護されるべきという文脈で語られた先住民族の権利に関する国際連合宣言は、理想はさておき、実現には大きな問題を抱えている。

何を以て、「先住民族」と認定し、どのような理由で「特別な権利を付与」すべきなのか、が「先住民族の権利に関する国際連合宣言」では極めて曖昧で、明言されていない。

そもそも先に住んでいたから偉いという訳ではなく、保護すべき文化か否かを判断する基準は、なかなか決定が難しいのである。

これは、「先住民族の権利」が守られる必要がないという事ではなく、「民族の誇り」が必要無いという意味でもない。

現存する民族の話を挙げるとイロイロと問題があるので、アステカ文明の担い手であったアステカ人の話をしようと思う。

帝国滅亡から500年、アステカ人とは何者だったのか?
ヨーロッパ人が「アステカ」と呼んだメキシコ盆地の三国同盟は、1521年にスペインに征服されるまで、複雑な交易網と戦争によってメソアメリカを支配していた。

ザックリ説明すると、優れた文明を持っていたアステカ人ではあったが、スペイン人のエルナン・コルテスが南アメリカ大陸に上陸したことを切っ掛けに滅亡に至る。アステカ人は特に治水や建築面において優れた技術を持っていたのだが、人間の新鮮な心臓を神に奉げることで太陽の消滅を先延ばしするという儀式を行っていたことでも有名である。そして、この儀式とも関連する花戦争と呼ばれる宗教的色合いの強い戦争が盛んに行われる時代があった。

通説として、エルナン・コルテスはこういった野蛮な風習を嫌って、侵略を決断した等というもっともらしい話があったが、僕自身はそれは眉唾だと思っている。何しろ、侵略を行う過程で多数のアステカ人を虐殺している。そして、征服された後、アステカ文明は徹底的に破壊され、アステカ人達は奴隷として使役されるに至った。

ここで、「アステカ人の誇りを守り、文化を守れ」という文脈で、彼らの儀式まで守るべきか?というところが課題となるだろうと思う。つまり、現代における殺人罪と、儀式の犠牲となる人身御供にどのように適用されるのか?それは例外扱いなのか?という、話になるわけだ。

それが国家レベルであっても問題となるとは思うが、国家に属する民族レベルでの話となると支配側にとって都合の悪い「文化」をどう扱うか?という事は、その国家毎にどの程度許容できるかを決める必要がある。「生贄文化の否定は民族の文化の否定だ」などという話になった時に、その国家が対外的にどうするのか?ということも含めて極めて難しい判断が必要になるだろう。

そこまで極端な例ではないのだが、例えば日本国内でも、やれ「ハラール食を出せ」だの「ヒジャーブを被らせろ」だの、多様性について声高に叫ぶ人々が居るのだから、ある程度は理解出来るだろうと思う。

「アイヌ民族」は先住民ではない

民族として括って良いか?という点には疑義がある

とまあ、最初に脱線したのだけれど、「先住民族の権利」という文脈で語られる部分にも、様々な問題を孕んでいるということは先ずご理解頂きたい。その上で、アイヌの話である。

学術的な意味で言うと、北海道新聞は「アイヌ民族」という風に一括りにしているが、実は、アイヌ文化を持つ人々は複数の部族から成っていて、1つの言語で統一されていたわけではなかったようで、民族の括りが正しいのかという部分にも、疑義がある。

つまり、少数民族の集まりがアイヌと呼ばれる人々だという事のようだ。故にこのブログでは「アイヌ民族」という括りで論じる事は避けたいと思う。

実際に分かっている事を少し掻い摘まんでおくと、北海道におけるアイヌ地域集団は5つ以上あった事が知られている。

img

これらの集団は、それぞれ違う文化を持っていたようで、同じ言語を使っていたかも定かでは無い。

研究から、「北海道アイヌ語」と「千島アイヌ語」「樺太アイヌ語」の少なくとも3つがあるとされており、これ以外に本州アイヌと呼ばれる人々が北海道以外の地域に在住していたことが分かっていて、彼らの言語、或いは方言はどんなモノかは知られていない。この3つの違いは方言レベルで言語としては共通しているという研究もあるようだが、残念ながら彼らは文字を持たなかったので、記録が残っていないのである。

要研究、というところだろうが、現存する北海道アイヌ語しか確認されず、その他は存在を知られるだけで消滅してしまったとされているため、難しい課題だろうね。

では、「民族」の定義はどうかというと、言語・人種・文化・歴史的運命を共有し、同族意識によって結ばれた人々の集団となっている。

そんなわけで、言語の問題1つをとっても、異なる部族を一括りにして民族としてしまう事には問題があるように思う。

先住民ではなかった

さて、では、先住民族か否か?ということなのだが……、これがまた怪しい。

img

この年表にある様に、少なくとも「アイヌ文化」があったとしても、それ以前の文化が存在していることも事実である。そして、「アイヌ文化」は年表によれば13世紀以降である。

問題となる点は、それ以前の文化の担い手がアイヌ人では無かったことだ。北海道には縄文人達が先住していたのである。一方で、DNA解析によって、縄文人とアイヌ達の関係性が指摘されている。

日本書紀にも出てくるように、蝦夷と呼ばれた人々が東北から北海道にかけて住んでいたのは事実であり、蝦夷が民族として括られているか否かは定かではないが、縄文人をルーツとする集団が北方と南方に分かれて残っており、弥生系渡来人と混血した人々が中央に残ったという説が報告されている

北方に居を構えた集団は、更に北方の集団と交わってアイヌ達の祖ととなった。

北海道地方は一時期、北方から侵略した民族によって席巻され、オホーツク文化と呼ばれる文化圏が形成された時代があった事が分かっている。

縄文人の起源、2~4万年前か 国立科学博物館がゲノム解析

2019年5月13日 18:02

国立科学博物館の神沢秀明研究員らは13日、縄文人の全ゲノム(遺伝情報)を解析し、縄文人が大陸の集団からわかれた時期が今から約2万~4万年前とみられることがわかったと発表した。日本人の祖先がどこから来たのかといった謎に迫る貴重なデータとなる。詳細を5月末にも学術誌で発表する。

~~略~~

東京でサンプルを取った本州の人々では縄文人のゲノムを約10%受け継ぐ一方、北海道のアイヌの人たちでは割合が約7割、沖縄県の人たちで約3割だった。

日本経済新聞より

これは上の報告とは別の研究員の研究が記事になったもので、こちらでも縄文人のゲノムをアイヌの人達が色濃く受け継いでいることが指摘されている。

こうした事実より推定されることは、外部から北海道に侵入したオホーツク人達の手によって広まったオホーツク文化と、同時に日本国内から広まっていた擦文文化が混じりあった結果、アイヌ文化が継承された地域があったという理解が出来るのだと思う。

これはオホーツク人が略奪と蹂躙をした結果、縄文人達との混血が進んでアイヌの人達が生まれた可能性を示唆している。そうすると、アイヌの人達が果たして「先住民族」か?という点には疑念を生ずる結果になる。少なくとも、北海道は縄文人達の土地であった時代があったことは事実なのだから。

アイヌ新法制定の誤り

さて、そうした事が分かってきたにも関わらず、平成31年(2019年)4月19日に、いわゆるアイヌ新法が国会を通過して制定された。

ところが、これが大間違いなのである。

(目的)

第一条 この法律は、日本列島北部周辺、とりわけ北海道の先住民族であるアイヌの人々の誇りの源泉であるアイヌの伝統及びアイヌ文化(以下「アイヌの伝統等」という。)が置かれている状況並びに近年における先住民族をめぐる国際情勢に鑑み、アイヌ施策の推進に関し、基本理念、国等の責務、政府による基本方針の策定、民族共生象徴空間構成施設の管理に関する措置、市町村(特別区を含む。以下同じ。)によるアイヌ施策推進地域計画の作成及びその内閣総理大臣による認定、当該認定を受けたアイヌ施策推進地域計画に基づく事業に対する特別の措置、アイヌ政策推進本部の設置等について定めることにより、アイヌの人々が民族としての誇りを持って生活することができ、及びその誇りが尊重される社会の実現を図り、もって全ての国民が相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現に資することを目的とする。

e-GoVより

これがアイヌ新法の1条の「目的」なのだが、「北海道の先住民であるアイヌの人々」と認定してしまっている。が、上述したように「民族」も「先住」も学術的には疑義が示されているのだ。

縄文人とオホーツク人達の混血によって誕生したアイヌの人々は、縄文人の末裔と言えるが、本土に住む弥生人達との混血により生じた人々との繋がりがあるとも言える。

そして、アイヌ文化が途絶えた明治時代以降、和人との混血が進んでしまった。

そうすると、アイヌ新法が「誰」をどのように守ろうとしているのか?という事が問題となる。「近年における先住民族をめぐる国際情勢」というのは、先住民族に対して、後から入ってきた民族がその地域を席巻し、その結果、先住民族が差別される状況になった。そのことを改善しようという文脈であるからだ。

アイヌの人々は現存するのか?

そして、この法律のもう1つの問題点は、アイヌ語話者は色々な努力によって受け継がれているが、アイヌ語を母語として話す人々はもう存在しない点である。すると、アイヌの伝統や文化を研究することは大切であるにしても、守るべきアイヌ人は存在しないということになる。

となれば、「アイヌの人々が民族としての誇りを持って生活することができ、及びその誇りが尊重される社会の実現を図り」という目的は、法律施行時に既に達成不可能という疑いがある。

もちろん、この「アイヌ人はもう居ない」という認定そのものが誤りであるとされる人が居るのは知っている。が、民族が「言語・人種・文化・歴史」での結びつきを持つ人々だという定義である場合に、言語について母語がアイヌ語ではなく、人種も上述したように混血が進んだことが少々ネックとなる。

そして、文化についてなんだが……、この法律を盾に「新しいアイヌ語」を作り出そうという集団が現れたというニュースが報じられた。

第一言語をアイヌ語にするために──国立アイヌ民族博物館の挑戦:キュレーターズノート|美術館・アート情報 artscape
基本展示室のなかに「私たちの交流」というコーナーがある。この「交流」という語も、どう表現すべきか議論を重ねた単語である。

既に知られているアイヌの人々の口伝から伝えられた言葉をベースにしているとはいえ、新たなアイヌ語を日本人が継ぎ足してしまうことは、寧ろ文化の汚染だといえる蛮行ではないのか。

アイヌ語話者が既に数人というレベル(2017年の記事でたったの5人)にまでなって、新たに話者を増やす試みがなされたという。しかし、その人々はアイヌの血を引いているかどうかも定かではない。

そうすると、アイヌ新法の適用対象となるアイヌの人々というのは一体ナニモノなのか?という問題が生じてしまう。

どんな差別発言があったのか

ということで、アイヌ絡みの話はおかしな話が沢山ある。

だが、上に示したような学術的な事実があるにも関わらず、アイヌは先住民ではないとtweetして北海道新聞に「不適切な発言を繰り返していた」などと書かれてしまった。

アイヌは「先住民族」ではない
北海道大学の教員(大学院保健科学研究院の境信哉教授)が「アイヌは先住民族でないことは確かです」などとツイッターに書いたことが「不適切発言」だとして、大学が削除させた。これは大学に活動家が「差別発言だ」と抗議したためらしい。北大教員、アイヌ民

本人のtweetは消されているそうなので、池田信夫氏のサイトのリンクを貼っておくが、本ブログと論旨はほぼ同じである。

国連が問題視した「先住民族の問題」について、ココに乗っかるように日本ではアイヌ新法が出来上がってしまったのだが、そもそもそれがおかしいのである。

日本の先住民族は縄文人達ではあるが、既に日本人に同化してしまった。

「アイヌ文化を守れ」という話であればともかく、「先住民としてアイヌ人を守る」というのは色々な面で筋違いなのだと僕は思うのである。

旧法、北海道旧土人保護法

なお、江戸幕府や明治政府にもアイヌ保護の指示があったのだが、十分な成果が得られず、アイヌの人々はその数を減らしてしまった。そして、明治32年に作られたのが「北海道旧土人保護法案」である。

しかし、この法律はアイヌの人々の文化を守るようには機能しなかった。何故なら、農耕を忌避する文化を持つアイヌの人々に土地の無償貸与というのが馴染まず、結果的に開拓者が利用するに至り、アイヌの人々を土地から締め出すような事になってしまった。

更にコレに拍車をかけたのが昭和23年に、マッカーサーの指令に基づいて出された農地改革法である。不在地主地は無条件で解放されアイヌは土地を失うことになってしまったのだ。しかし、逆に和人との同化が進むことになる。

皮肉な話ではあるが、こうした現状にあっても北海道ウタリ協会(元アイヌの人々によって組織されたが、アイヌの人々によって運営されているわけではない)は、昭和45年、北海道旧土人保護法の廃止運動に反対している。その理由は、アイヌを保護する法律が他に無いからという消極的な理由であったが、後にアイヌ文化振興法の制定(平成9年)に伴い、北海道旧土人保護法は廃止に至った。

「旧土人」という響きが良くないという話もあったが、趣旨としては間違ってはいなかったのである。ちなみにアイヌ文化振興法もアイヌ新法制定によって廃止されている。

「北海道旧土人保護法案」「アイヌ文化振興法」「アイヌ新法」と、切り口を変えながらも、アイヌの保護の意思は日本政府にはあって、それは江戸時代から存在はしていたのである。

にもかかわらず、アイヌの人々はその数を減らしてしまい、今は「確かに存在している」という事の確証が得られないほどになっている。日本の戸籍制度は過去の血脈を調べる上では有効ではあるが、残念ながらアイヌの人々は、そこに後から加わった人々なので立証する為の材料としては弱い。

この様な状況なのに、アイヌを守れといわんばかりに多額の公金が投入されている状況にある。

アイヌ政策推進の交付金 29市町に計19億8500万円余

2021年4月10日(土)

内閣府は、アイヌ文化の普及などを目的にした「アイヌ政策推進交付金」を交付する自治体を発表し、今年度は道内外の29の市や町に19億8500万円あまりが交付されることになりました。

NHKニュースより

一体、投じられた多額の費用は、一体どんな目的で何に使われるのか?という話である。

要するに、「先住民」という言葉に縛られずに、一体何を守りたいのか?という部分に立ち返らないと、同じ過ちを繰り返すだけではないのだろうかというのが、僕の懸念なのだ。

国際社会のトレンドに踊らされると、本質を見誤りかねないと思うし、ソレを盾にして言論弾圧など言語道断だと思う。様々な議論をした上で、正すべきは正さなければならないと思う。少なくとも、アイヌの人々が先住民族だという認定することは、誤りである事を指摘しておきたい。

追記

そういえば、先日こんなニュースがあったな。

航空自衛隊機にアイヌ文様マーク 抗議する市民グループの真意とは? 外国では守られる権利が日本では

2023年1月21日 06時00分

アイヌ民族や学者でつくる市民グループが、航空自衛隊第2航空団(北海道千歳市)の航空機にアイヌ文様のマークが使われたとして抗議し、使用の差し止めを要請している。和人に文化を奪われ続け、近年ようやく「日本の先住民族」と定められたアイヌ民族。どんな「権利」を求めているのか。

東京新聞より

意味が分からない訴訟なのだが、こんな特例が認められたら大変なことになるよ。

特例と言えば、こんなニュースも。

アイヌ先住権訴訟「大きな転換点に」「議論深まれば」

2020年8月18日 11時00分

アイヌ民族が伝統的に占有してきた土地や資源を利用する「先住権」をめぐる訴訟が初めて起こされた。北海道浦幌町のアイヌ民族の子孫でつくる団体「ラポロアイヌネイション」が17日、国と道を相手に、地元の川でのサケ漁を認めるよう求めて札幌地裁に提訴した。アイヌの人たちや専門家は、裁判を通じて議論が深まることを期待する。

朝日新聞より

この訴訟、流石に認められなかったのだが、原告は「サケ漁をして生計を立てたい」「アイヌの伝統文化だ」といって憚らなかったようだ。しかし、モーター付きボートで網を使った鮭漁をするのが、アイヌの権利だというのは、なかなか理解し難い。

原告の方が「アイヌの血を引いているから伝統的漁法により生計をたてる権利がある」という主張をしているが、別に北海道の漁協に入って漁師として漁をすればイイ話のようにも思える。北海道の漁協では、鮭漁が続けられるように環境保全や禁漁区などの定めをしたり、ロシアとの交渉にて漁獲に関する取り決めに参加するなどの取り組みをしている。

そうした努力は他人に丸投げし、自分達は好きなように漁をしたいというのは、ちょっと無理があるんじゃないですかね?

斯様に、先住民族の権利が存在するとして、日本国民の利益との調整というのは難しいものなのである。

コメント

  1. こんにちわ。返コメはお忙しい中ですから皆が待ちますよ。お気兼ねなく。
    この問題、実は山童的には頭痛い(T_T)
    木霊様と読者諸兄に謝罪せねばならない話でありまして。数年前にこの件を書いたのですが。間違いでした。
    本州の古代の蝦夷とアイヌが共に毒矢を用いる事、さらに蝦夷の騎射が大和朝廷の俘虜となって流鏑馬の起源となった事、さらに蝦夷の蕨手刀が日本刀の原型な事から、私はアイヌ≒蝦夷説を信じていたのですが。コレ嘘らしいんです。 
    前の投稿にも書いたけれど、アイヌが民族意識を持ったのは、北の元寇つまり、
    北方領土へモンゴル帝国の入寇があり、
    それを北海道、樺太のアイヌ族連合軍が撃破した事に由来します。
    この時に大陸騎馬民族である元兵は毒矢を知らず、アイヌの毒矢に散々な目に合うのですが。コレが坂上田村麻呂の蝦夷征伐時の朝廷軍の苦労に似てるので、あっさり同根と勘違いした。
    んで、義経北紀行を観ると、もともとは
    義経はジンギスカンでなく、金王朝の武将になったのが伝承でして。金は女真族つまりツーングース系の騎馬民族です。
    彼らは元に帰朝するも、元寇には酸化してませんが、フビライの第3次日本侵略計画において、文永役の高麗に変わり軍船建造をフビライに命じられてます。
    つまり……もともとツーングース系は革船でトドを狩る事から、渡海能力が高いんです。これは平安時代に対馬から九州北岸を襲った刀洟入寇を見ても解る。
    ツーングース系の海賊なんですよ!
    連中は騎馬民族ですが、狩猟民で海獣を飼っていた為に、蒙古と違い航海民族でもあったと。つまり毒矢云々は蝦夷≒アイヌの証拠にはならない。
    フゴッペ洞窟の線刻画を見ても、日本の古代からツーングース系が北海道に現れていたのは事実ですし。
    さらに昨今は、蝦夷は実は出雲や蘇我氏などの残存勢力が、北陸から奥州へ逃れて、そこでタタラ製鉄や馬飼育を産業としていった子孫て説も出てきており、
    どうもアイヌと蝦夷は関係なさそうなんですね。ポリコレ的な話は別に、合理的に考えると、先住民ではなさそうですね。そういう訳で、皆さんすみません。
    私の間違いでしたm(__)m

    • 何を仰いますやら。
      謝罪は不要ですよ。お気持ちだけはありがたく。

      そもそも、こうやって広い視野・深い知識から頂くご指摘は、新たな気づきに繋がります。僕自身の見解も間違っている事もありますから。
      そして、蝦夷とアイヌは無関係とのことですが……、これが昔から様々な人から関連性を指摘されているのですよね、Wiki等を見てもその事が分かります。そもそも蝦夷とは、東北から北海道にかけて居住する人々のことを指していましたから、強ち間違いとも言い切れません。イコールで結ぶと問題があるかもしれませんけど、アイヌの人々もまた東北地方にまで点在していたといいますから、同一視も無理はないのかと。

  2. 因みに……ですが。この種の先住民保護が
    欧米で詠われるのは、アフリカ、中東でやってきた事を糊塗するタメデないすかねぇ?
    「最凶都市ヨハネスブルグ」彩図社という本をヤメ朝日記者がだしてますが。
    そこにね、内心では白人優越論てありながら、表向き平等を歌う白人記者が、現実の児童就労とその背後にある人種偏見に直面して、自らの人種優越勘違いを認めざる得ず、苦悩する姿が書かれてる。
    それと同じでしてね。中東やアフリカの国境線がやたらと直線なのは、サイクスピコ条約などのせいですし、19世紀の欧米の植民地支配によるものですね?
    ドイツやベルギーなんか自分だけ良い子をぶって日本を非難してますけと、メルケルはユダヤ以外のアフリカ植民地に謝罪きなかったし、ベルギーはコンゴで住民の手首で手塚を築いた写真残ってるのに、2022にようやく遺憾の意を示した有様です。さらに闇を追求すると、南北米大陸への奴隷貿易はさ、アフリカで栄えたダホメ王国ちう黒人帝国が奴隷がりしていて、それをアラブが仲買して、ポトシ銀山やルイジアナ(仏領)に売ってた。ディズニーランドの「カリブの海賊」アトラクションが、なんで、平底蒸気外輪ボートで川下りしてから、海賊の宝あるカリブ海へゆくのさ?
    そりゃメキシコ湾からルイジアナ(ルイ王の土地の意味)に運び、銀貨を製造していたからでせう。それを狙った海賊(正確には国が海賊免許を出した私掠船)がカリブの海賊でせう?
    んで、その銀の為に奴隷を連れてきた!
    圧倒的に南北問題は、16世紀以後の西欧の略奪を「産業革命の源資金」としていて、そこからのがれる筋はないのだが、
    そこを何とか無かった事にしたくて、
    日本を悪者にしたり、表向き原住民保護を謳っとるのですよ!
    ようは白人が何もかも悪いんです!!

    • ダホメ王国の事を書いたのは、黒人帝国が積極的にかつ組織的に奴隷輸出していたところです!
      与那国島とかには琉球王朝による苛烈な人頭税で、老人が身投げした崖がある!
      でも、被害者が加害者である歴史は常に糊塗され、それを言うと極右のレッテルを貼られる!!

    • ダホメ王国の話は、寡聞にして知らず、勉強になりました。
      欧州がアフリカで行った非道は、イロイロと読みましたが、今に至っても欧州ではアフリカを下に見ているようでして、偏見や人種差別というのは簡単にはなくなりませんよね。

      ただ、白人が何もかも悪いというより、アングロサクソン人達の歴史がそもそも略奪と侵略の上に成り立っています。
      彼らにとってそれは常識として脈々と受け継がれた歴史ですから、口でどう言い繕っても、ヘイトの連鎖を断ち切ることは難しいのでしょう。

      • ああ……神経毒なのは間違いないですが、その作用はやはり「麻痺」ですね。考えてみれば力んだ方が沈み易い。これは医療人として恥ずかしい。ごめんなさいm(__)m
        ニューロンを破壊するタイプと、
        呼吸筋を弛緩させる(肺そのものは動力がない。筋で胸郭のサイズを変化させ、内圧の上下動で吸排気している為)ことで窒息させるタイプとあるようです。m(__)m

  3. アイヌ関連の話は「部○問題」や「○日問題」と同じ、「被害者ビジネス」としか見えないですよね。
    この二つがどうやら先細りなので、新たに「公金チューチューシステム」を作りだそうとしているのかな、と思っています。
    (最近話題の弱者女性うんぬんも同じかな。)
    どこかの国が「被害者面してゆすりたかり」をしてきたのと同じ匂いを感じます。

    • 実際に、被害者ビジネスと深く結びついている部分はあるようですよ、アイヌ問題は。
      どうも、チュチェ思想の大家がアイヌ団体に入り込んでいるという話もあって、民族問題にしたい一派が暗躍している可能性はありそうです。
      「同じニオイ」はして当たり前なのかもしれません。

  4. こんにちは。

    ネイティブアメリカンもそうですが、文字を持たない文化は、潰えてしまうと何もわからなくなってしまうし、そうでなくても伝承がおろそかになりますよね……

    まあ、文字があっても伝承を捏造する奴らもいて、そう言う事に後ろめたさがないからドンドンこういうところに浸食して……という「文化を維持すると言いつつ、文化に対する破壊行為」が行われている訳でもありますが……これもある意味「弱者」ビジネス、「弱者」って付けるととりあえずの大義名分が出来て、(その裏にどんな悪意があろうとも)一人歩きしちゃいますから、頭痛い問題です。

    • 文字ではなく口伝で語り伝える文化は、歴史として固定され難い部分はあります。
      コリエイトする民族もいますし、文字で残された歴史書が必ずしも正しいとは限りませんけど。

  5. 木霊様へ蛇足
    いちおうダホメ王国については、ノーベル賞受賞の経済人類者のカール・ポランニーが「経済と文明」という著書にしており、ちくま学芸文庫から翻訳されてます。ダホメ王国については政治家に転身した栗本慎一郎なども「パンツをはいた猿」で書いていたかな。
    無文字社会なのに、高度な計算を操り、
    西洋の商人をキリキリ舞させたのがダホメ人でして。子安貝を用いて市場経済を持ってました。無文字社会にも経済があるという事で、人類学者が調べたのですね。彼らが戦争で奴隷狩りして、それを産業にまで育てたのは、こうした
    「市場」というものを知ってたからと思うのですが。蛇足報告でした。

  6. 「先住民族には敬意を払え」、、、「民族自決」のバリエーションに見えるのは私だけ?

    何を言いたいかと言うと。○○族を(虐待から)救出する。てのは歴史をひもとけば、①分割統治 ②政権転覆 ③侵略戦争のありふれた口実で、最近だと「④被害者ビジネス」も加わりましたね。このために都合の良い事説をつなぎ合わせて口実を美化するのもお約束。

    で「民族自決」(レーニン:おまゆう)は国際連盟つくる時ののための休戦線引きの妥協ネタとして「近年一時的に」非常に役に立った。だけで、そこに基本的人権や文化の保護に繋がるような「大原則、法則」などと言うものは無い。(お約束通りあるよう見せかけているだけで、このことが現在弊害を呼んでいる)

     少数or弱い民族が有力民族に自ら望んで同化した例は、歴史を紐解けば事例に事欠かない。例:アングロサクソン~スラブまで古代ローマ文明の正当後継を自称するのとか、

     民族が自決し文化を守りたいかどうかは、当民族の多数派にしか本当にはわからない。
       
     今回のアイヌのように、当事者がほぼいない例ならば、分割統治、政権転覆、侵略戦争、被害者ビジネス、どれかであるのは確実で「先住民族としての正当性」なんて真面目に考察するだけ無駄と思いますよ。

    • 「民族自決」ですか。
      ウラジーミル・レーニンの発言を引くか、ウッドロウ・ウィルソンの発言を引くか悩むところですが、何れにしても碌な思想ではありません。いや、或いは崇高な理念の元にある考えかも知れませんが、その先にあるものは国家分断工作です。その辺りはご指摘されていますね。
      文化の保護という側面はあるのかもしれませんが、文化というのは時代や環境によって変遷していくものです。
      二つの文化がであったときに融合して新たな文化ができるという話であれば良いのですが、そうすると過去の文化の保護というのは、一体どのようにすべきか?ということは、新しい文化をベースにして考えるべきであり、「過去そのまま」ということは有り得ないのだろうと思います。歴史という形で保存する。或いは良いところだけを都合良く取り入れるというのならば、アリですが、ソレを民族主義をベースに、「守らせよう」というのは歪んでいるのではないかと。

      そうした意味でも、特権階級を作って文化の守り手を作るのは、宜しくないのだと思いますよ。

      • 木霊さま 皆さま こんばんは

        複数レスありがとうございます。その上で

        >特権階級を作って文化の守り手を作るのは、宜しくないのだと思いますよ。
        見方によっては前レスとは正反対にも見える、、違う角度の意見を,or妄想、ご容赦を

        先住民族 あるいは 少数民族 あるいは マイノリティー を保護するべきなのは何故か?どこまでする必要があるのか?

        答えは全ての群れを為す動物等に備わる弱者保護の慈悲心ゆえ&それが命ずるところまで。人間の場合は「人道上」と言いますが「人道」などと思いあがって劣化しているので定量性が出せません(苦笑)。

        なので今の我々に分りやすい用語だとSFチックになって、
        何故か:集団の将来の生き残り確率を向上させるための遺伝子プールの大きさ維持のため
        どこまで:大きさ維持のコストによる現状の生き残り確率の低下が上記生き残り確率向上で相殺or向上する程度まで。

        少数・マイナーとなっている原因は通常、遺伝子・習性・社会システム・文明等が、現在の主流に比べて劣っているからであるが、将来環境条件が変わった際には現在の主流では全滅する可能性がある。 このときマイナーを保護していれば生き延びられる確率が高まる。

         すなわち 先住民族 あるいは 少数民族 あるいは マイノリティー を保護するべきなのは何故か? は人類が生き延びるための保険としてで、どの程度かは保険料負担が厳しすぎない程度まで、となります。
         自然の動物で生き延びている種はこれをきちんと見極められなかったら滅びてますので、すなわち今の人類より感性が確かなはずですが、人間の場合は「人道・モラル・宗教・etc」に加え①分割統治 ②政権転覆 ③侵略戦争④被害者ビジネス とグタグタ状態なのが困ったところですね。

         どうすれば何とかなるのか。 特に近年、資本主義・計画経済ともに近いうちの限界が見えてきているコンニチ、、、、

  7. BOOK様、木霊様〉
    仰る事はごもっともなお話です。国連憲章の草案を作ったのは英国のSF作家H・G・ウェルズ(タイムマシンや宇宙戦争の人)ですが、彼が一次大戦後に草案出した時には、民族自決とか言うてなかったと思います。ネイション・ステイツのネイション(民族・国民)の定義は、言語、宗教、領土で、生物学的な人種集団ではなかったはずと思うんですよね。
    南北アメリカ先住民やアボリジニ、イヌイットのように厳然と存在して、なおかつ差別迫害を受け続けているケースと混同してはいけませんね。

    木霊様〉例によって蛇足なのですが。
    女真族(満州族の先祖)を例に挙げたのですが、大事な事を書き忘れました。
    彼ら毒矢を用いるんですよ。それもアイヌと同系の神経毒です。出血毒は両者は用いません。ここ大事なポイントで。
    大型海獣を狩る時に、ぼやぼやしてると死体が沈んでしまう。で、神経毒は筋肉を緊張させますでしょ?
    緊張すると体は軽くなります。泥酔した人は重いけれど、力んだ人は簡単に持ち上げられる。もちろん質量は変わりません。筋緊張すると、重心が体幹の中央付近より上に移動するからです。これ水性動物でも同じ事で、重心移動する事で浮力が増す仕組みです。ビーチ板を用いずに水泳のケノビの姿勢と同じ原理ですね。それでトド(雄の成獣は1トンに達する)などを海上で回収する訳です。

    アイヌはツーングース系と同じ原理の矢毒を用いており、それは木霊様の仰る「混血」前提で伝わった可能性が高く、縄文人の末裔とは言い難いという話です。

    • いや、まてよ……神経毒は筋組織へのレセプターを阻害するから、むしろ弛緩させるか?
      横隔膜や肋間筋の動きを止めて、窒息させるタイプの毒(南米のヤドクガエルなど)は、弛緩ですね。
      近年、生物兵器として研究されている
      蛇毒(毒成分を合成する)は過緊張で殺すタイプと思いましたが……これは勘違いかも知れません。すみません削除を願えますか。また誤解情報を振りまいては、
      なんの為に謝罪したのか解らなくなってしまいます。勇み足でしたm(__)m

      • 横合いから失礼します。
        出血毒は口から入る分には分解されるけど、神経毒は口から入っても効果を失わない、って昔どっかで読んだ記憶があります。
        このあたりも、関係しているのでは?>アイヌと女真族の毒

      • 七面鳥様〉
        ありがとうございます。
        少し調べてみます。毒物については、悪用を恐れるためか、かなり専門的でないと教わらないですね。
        普通に習う生理学から逸脱してますから。確かに経口では効き目あるが
        外傷からの注入では効果ない毒や、
        体表や呼吸器からの浸透では致命的でも、経口だと大丈夫な毒があると聞きます。いや…医業者なのに面目ありませんm(__)m