ちょっと時間が無かったので、本日は短い記事で。
<独自>沖縄初の補給拠点、5年で整備 防衛省の行程表判明
2023/1/22 19:23
防衛省が中国の南西諸島侵攻に備え、沖縄で初めてとなる補給拠点を新設する行程表が22日、明らかになった。陸上自衛隊の沖縄訓練場(沖縄市)に5年後までにロケット弾や迫撃砲といった弾薬を保管する火薬庫を設ける。
産経新聞より
補給拠点か。
今更なの?
拠点がないと活動に支障が
今まで無かったことに驚きだが。
補給処は弾薬や燃料を保管し、車両や化学、通信、衛生の装備を保管したり整備したりする後方支援拠点。北海道から九州に置き、支処と出張所が全国に27カ所ある。
だが、沖縄には支処も出張所もなく、物資は必要に応じて県外から輸送している。有事の際も輸送が必要で、沖縄に備蓄している弾薬の不足は南西諸島防衛の実効性を損なわせる欠陥と指摘されてきた。
産経新聞「<独自>沖縄初の補給拠点、5年で整備 防衛省の行程表判明」より
補給拠点が必要な事は分かる。九州の拠点から沖縄周辺海域に武器弾薬を持ち込むには、どうしたって時間がかかると思うのだ。
時間がかかると継戦能力に影響が出てくる。

例えば、長崎県佐世保市から沖縄県那覇市までは、直線距離で800km以上ある。速度は20ktの輸送船であれば、22時間弱かかる。
実際にはそんなにスムーズには行かない可能性はあるので、1日程度の時間がかかると予想される。制空権が確保出来ていれば、空輸することで時間短縮ができるのだが、支那の船がウロウロしている状況では恐らく輸送機は飛ばせない。
そうすると、やはり沖縄に補給拠点を構築することは必須である。小学生でも分かる理屈だな。
欲しいのは今ですよ!
で、いつ、出来上がるのか?というと、これがまた悠長な話で。
補給処は弾薬や燃料を保管し、車両や化学、通信、衛生の装備を保管したり整備したりする後方支援拠点。北海道から九州に置き、支処と出張所が全国に27カ所ある。
だが、沖縄には支処も出張所もなく、物資は必要に応じて県外から輸送している。有事の際も輸送が必要で、沖縄に備蓄している弾薬の不足は南西諸島防衛の実効性を損なわせる欠陥と指摘されてきた。
防衛省の行程表によると、沖縄訓練場に設ける支処には庁舎と火薬庫、燃料施設を設ける。①計画検討、調査・設計に1年ずつ②工事に2年③火薬庫の建設に1年-と見積もり、施設整備の完了は5年後の9年度末を予定している。
産経新聞「<独自>沖縄初の補給拠点、5年で整備 防衛省の行程表判明」より
5年後かぁ。
「現状では、即応できません」と、言っているようなものである。もちろん、有事になれば沖縄県から物資(食料)調達するような事はあるだろうが、武器弾薬・燃料の方は簡単には調達できないだろう。沖縄で調達できる量はたかが知れているからね。
在日米軍がある程度は持っているんだろうけど、在日米軍は、自前で消費する事を前提に保管しているので、大量の弾薬をはき出せるとは思えない。
南西諸島有事では日本版海兵隊の水陸機動団を展開させ、全国の部隊も派遣する。沖縄の宮古島には警備部隊を配置しており、初動対応にあたらせる。石垣島にも部隊配置を計画している。敵の射程圏外から発射するスタンドオフミサイルも新たに導入する。
これらに対応できるだけの弾薬を備蓄しておくため米軍嘉手納弾薬庫地区を共同使用する。行程表によれば、嘉手納弾薬庫地区の火薬庫を使うため来年度中に日米両政府で合意し、火薬庫の改修を行い、7年度以降に使用することを目指す。
産経新聞「<独自>沖縄初の補給拠点、5年で整備 防衛省の行程表判明」より
当然、そちらにも手を付ける予定にはなっているんだけど、こちらも令和7年以降の予定になっているので、3年ほど時間を要する模様。
どうして今まで放置してきたんだろうねぇ。
コメント
木霊様 皆様 こんばんは
>ちょっと時間が無かった
日本の運命を左右するような事体が多数進行中で、木霊さんのようなファーストブロガー(死後?ググっても出てこない)の方々にも負担がかかる時代。
自称徴用工問題、ナニカグループ問題?
な時にヘタレた只の感想申し訳ありません。
>どうして今まで放置してきたんだろうねぇ。
兵站基地ってのは「完全秘匿は無理な最重要軍事機密」 って矛盾を抱え、
古今東西、諜報戦の主戦場で、、本来、軍事機密では?
、、、産経新聞このタイミング—-て所がちょっと怪しいなあ(笑) ナニカグループの戦力分散を狙った諜報戦の一種か?だと頼もしいけど
横合いから失礼します。
>産経新聞このタイミング—-て所が
この報道(≒防衛省発表)自体が、有事に敵火力を誤誘導する盛大な釣りだったりしたら面白いですよね。
そこにあるのは「賞味期限切れ」の湿気った火薬だけ、みたいな。
弱小ブローガーでも、仕事には勝てませんorz
さておき、基地兵站の問題が今更出てきたのは、確かに気になります。
軍事機密を意図的に出した、ということもあるかもしれませんね。
ただ、それなりの規模の建物を建てると、イロイロとチェックされますから、ある程度の情報は明かしておかなければならない時代かも知れません。
こんばんわ、
これまで見ての通り、支那軍は兵站基地など短期間で整備してしまいます。
わが防衛省が、いつも時間をかけて防衛整備を行うのは、国内の反日勢力や
支那・露西亜を徒に刺激しないようにしているような気がしています。
また、配備先の自治体の説得に時間がかかる、という事情もあるのでしょう。
短期で整備がどこまでやれるのか。
色々な事情があっての情報開示だとは思いますが、「今までどうしてたのよ」という素直な感想を感じてしまった次第。
頑張って整備して欲しいですね。