【アヘン戦争】アメリカで吹き荒れる麻薬旋風

北米ニュース

まーだやってたのね、これ。

全米国人の致死量の麻薬を押収

2023/1/12(最終更新: 2023/1/12)

違法な医療用麻薬フェンタニルの米国流入が止まらない。麻薬取締局は12日までに、2022年に押収したフェンタニルは粉末で4・5トン以上、錠剤で5060万錠に上るとし、3億7900万人分の致死量に当たると発表。約3億3千万人の米国人「全員の命を奪うのに十分な量」だと危機感をあらわにした。

中國新聞より

寧ろ悪化している……。

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この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

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180年前の手口と同じ

支那と麻薬

以前、お題を頂いて記事を1本仕上げたのだけれど、令和元年(2019年)6月の話。その時もアメリカに支那から麻薬が持ち込まれている旨の記事を書いた。

この時はアメリカと支那との貿易戦争が更に加速して、トランプ氏がアメリカへの支那製麻薬の持ち込みに激怒していた時代である。

かつて、イギリスからアヘンを国内に持ち込まれたことで、国内政治に深刻なダメージを受けたことのある支那が、今度はアメリカに対して加害者になっているのだ。恐らく意図してやっている事なのだろうね。

ということが、2019年にあって、冒頭のニュースにあるように、更に酷くなっていると。

米国で21年に薬物の過剰摂取で死亡した約10万7千人のうち、3分の2はフェンタニルが原因だとされ、社会問題となっている。

中國新聞「全米国人の致死量の麻薬を押収」より

戦争をやらなくても、アメリカ人を減らして経済に打撃を与える事ができるのだから、実に合理的だな。

製造量を増やしている

そして、ここに来て更に支那はフェンタニルの製造量を増やしているらしい。

米中関係悪化、オピオイド危機にも波及

2022 年 12 月 27 日 05:09 JST

中国の化学会社が違法に製造される合成オピオイド「フェンタニル」の原料をかつてないほど大量に製造している。米中関係の緊張で流通を止めるための取り組みが崩れつつある。

原料として入手可能な中国製化学物質には、メキシコの麻薬密売組織がフェンタニルの製造を目的に購入するデスプロピオニルノルフェンタニルなどの化合物がある。オピオイドの一種であるフェンタニルは米国でこれまでに最も多くの死者を出している違法薬物だ。

~~略~~

ジョー・バイデン米大統領と習近平国家主席が11月に会談し、米中間の緊張は和らいだ。それでも米当局者は今後も中国との激しい競争が続くと予想し、中国側は米国が中国の野望を抑え込もうとしていると批判している。

米国の合成オピオイド密売対策委員会は2月、中国政府がバイオ医薬品を経済のけん引役として重視しており、厳しく規制する気はないと指摘した。

THE WALL STREET JORNALより

違法なのに、アメリカは随分と支那からフェンタニルを持ち込んでいる。アメリカ当局の取締り強化くらいでは、出回る薬を減らす事すら叶わないでいるようだ。

何しろ、違法薬物は形を変えて持ち込まれるので、チェックすることが極めて難しいのである。そして、多くの麻薬がそうであるように、鎮痛・鎮静に有用な薬剤としても使えるため、完全にブロックするということもできない。

また、南北戦争時代から戦場でモルヒネが使われ、その依存性の高さが問題になって以降、ヘロイン、オキシコドン、フェンタニルと、長らくアメリカ社会を蝕む薬害は続くことになる。

当局が2020年以降にメキシコへの流入を阻止した化学物質を追跡したところ、あるメキシコの麻薬密売組織内部の上級バイヤーに行き着いた。取引はブローカーやダミー会社を通じて行われ、メキシコで誰が化学物質を購入したかは中国の化学メーカーに分かりづらい形で手配されていた。

国連麻薬委員会が3月に、各国が厳密に規制することで合意している薬物のリストに4-APを追加すると、代替物質が市場に現れた。その一つであるパラフルオロ4-APは武漢の翰弘医薬がネット上で宣伝している。

THE WALL STREET JORNALより

薬物を作っているのが武漢だというのがまた何とも皮肉な話である。

アメリカに問題がある

なお、支那はこんな発言をして、アメリカの逆鱗に触れているようだ。

フェンタニル乱用の根源は米国自身にある=外交部

2022-08-12 21:20:25

米ホワイトハウス薬物管理政策局(ONDCP)のラウル・グプタ局長はこのほど、ペロシ氏の台湾訪問に対する中国側の対抗措置について、中国側が中米麻薬撲滅協力を一時停止したことは「受け入れられない」とツイートしました。

外交部の汪文斌報道官は同件について12日、中国側が中米の薬物乱用撲滅協力の一時停止を含む8項目の対抗措置を発表したことは、米台の挑発行為に対する断固とした強力な対応であり、完全に合理的で適切かつ適度だと述べました。

汪報道官は、「米国のフェンタニル乱用の根源は米国自身にある」と述べ、さらに「中国を含む国際社会によるフェンタニル類の管理はますます厳しくなっているが、米国のフェンタニルなどの合成オピオイドの乱用問題は悪化し続けており、過剰摂取による死亡者数は減少するどころか増加している。その原因は、米国が深く考えるに値する」と述べました。

CRI Onlineより

「買うヤツが悪い」のか「売るヤツが悪い」のかという議論は、余り意味が無いのだけれど、買う側からしてみれば「売られていなければ」という気持ちになるのは理解出来る。

そのうち、フェンタニルが「私達は買われた」と被害者ヅラする日が来るのかも知れない。

ただ、支那の主張も当たらずとも遠からずの部分があって、国内で麻薬が濫用されないようなシステムを考えていかねばならないとは思う。支那に「オマエガイウナ」とは思っていても、自国で解決すべき部分である事は間違い無いからね。

そして、両国の国民感情が悪化すると、アヘン戦争ならぬフェンタニル戦争が勃発するリスクも高まる。支那が輸出する側なので、アメリカが支那の貿易船を焼き討ちする……、展開にはならないとは思うが、既に貿易面ではぶつかっているので、時間の問題のような気もする。

チップ4

そして、貿易面でアメリカが攻勢を強めているのが、半導体産業である。そう、チップ4(実態はチップ3だが)と呼ばれる、日本、アメリカ、台湾の半導体連携のことだ。あ、ココに韓国を加えるとチップ4ということになるんだけど、韓国は恐らくココに加わることはできない。

チップ4の旗頭になっているのは台湾のTSMCで、これの割を食っているのがサムスンという構図になるからで、おそらくはサムスンは支那の方に擦り寄っていくしかない。

なぜTSMCが米日欧に工場を建設するのか ~米国の半導体政策とその影響

2023年01月19日 12時00分

2020年になってコロナの感染が拡大し、爆発的にリモートワーク、オンライン学習、ネットショッピングが普及したため、2021年に世界的に半導体が不足する事態となった。加えて、「半導体を制する者が世界を制する」というブームが到来し、世界中で半導体工場の建設ラッシュとなった。

特に、米国(3→18)、欧州(7→18)、日本(3→6)、東南アジア(1→6)では工場着工数が激増している。一方、それとは対照的に中国(34→20)は工場着工数が激減する(カッコ内は2018~2020年と2021~2023年の着工数を示す)。それはなぜなのか?

~~略~~

その『ガードレール』では、米国半導体産業の競争力を保護することを確実にするため、「補助金を受ける企業はその後10年間、中国の最先端のチップ製造施設(28nm以降)に投資/拡張することを禁じている」のである。

ee timesより

この記事では、アメリカが如何に支那を半導体の分野で締め上げているか?という事が言及されている。既にご存じの方はそれほど新しい内容ではないのだが、情報がまとめてあるために理解し易い。

ザックリ説明すれば、アメリカが支那に対して色々な方面で半導体の製造に関する技術を持つ企業に対する圧力を高めたために、支那はメンテナンスなどを含めて手が出せなくなってしまった。

どっちつかずの韓国勢はともかく、日米台は完全に支那を締め出す形になってきている。

鶏が先か卵が先かという議論になりそうではあるが、支那はフェンタニル攻勢をかけているのに対して、アメリカは半導体攻勢をかけているという構図になっている。殴り合うグラウンドは違えど、戦争状態になっていることは否定し難いところにまで来ている。

サイバー戦争

さて、もう1つ気になる事がある。

「サイバー攻撃の証拠ない」アメリカ・システム障害で航空便を全面停止

2023/01/11 23:30

アメリカで、飛行機の安全運航に欠かせないシステムに障害が発生し、すべての航空便の運航が停止しています。

アメリカのFAA=連邦航空局は、システムが復旧するまで飛行機の離陸を停止させるとしています。

ホワイトハウスは「サイバー攻撃の証拠はない」としています。また、バイデン大統領は「飛行機は安全に着陸できる」とコメントしました。

テレ朝ニュースより

日本では余り積極的に取り上げられなかったこのニュース、「サイバーテロの証拠はない」としていて、未だその原因についてはハッキリとは言及されていない。

一部にはシステムの老朽化による不具合が出たとする報道もあったが、「NOTAMシステム」の問題点は以前から指摘されていたもので、アメリカ全土で欠航する程の影響が出てしまったのに、然程大きな問題とは捉えていない。

この事件より前にあったこちらの事件。

サイバー被害の米パイプライン、身代金の大半を回収 米司法省が発表

2021年6月8日

アメリカ司法省は7日、サイバー攻撃を受けて先月5日間にわたり操業停止となった同国最大の石油パイプライン「コロニアル・パイプライン」がハッカーに支払った440万ドル(約4億8000万円)の身代金について、大半を取り戻したと発表した。

BBCより

こちらは明確にハッカーによる攻撃であった事が報じられていた。

航空麻痺の原因は不明だが、サイバー攻撃の影響であったとしても不思議はない。実際に、大なり小なりサイバー攻撃が引き起こす事故・事件は増えており、それに対する不安も増大している。

そして、支那はこう言ったサイバー空間への攻撃手段を持っているのだ。同じ事態を招くと限らないが、アメリカと支那との摩擦が激しくなれば、様々なシチュエーションでのトラブルも増大する可能性がある。

その切っ掛けがフェンタニルによるものだとしても、僕は驚かない。

コメント

  1. こんばんわ。フェンタニルはマジでヤバいですよ。錆びついたベルト地帯でも乱用される映像が普通にYou Tubeにアップされていて、街の一画がゾンビみたい。
    バイオハザードかとマジで思いました。
    ヤバいのは、シナからの輸入を止めても、メキシコのカルテルを通して三角貿易で流入する事です。メキシコ国境はマジで武装民兵とカルテルが銃撃戦してるし、メキシコ側には首を切られたり吊るされた死体がゴロゴロ。
    それにシナの言い分にも一理あり、そもそもは危険を全米麻薬取締局や、臨床医たちが乱用の危険を訴えていたのに、製薬会社の圧力で無視され、処方箋あらば薬局で買えるようにした!
    それが国民健康保険の無い国ゆえに、鎮痛剤として医療にかかれない貧困層が利用した。その貧困層はケンタッキー州あたりから、アパラチア山脈沿いの「ヒルビリー」、そして五大湖周辺の錆びついたベルト地帯に多い。もうお解りと思うのですが、
    ホワイトトラッシュ白人貧困層の絶望に、このオピオイドが使われ、そこから出てきたものなのですね。
    メキシコに中継&加工するカルテルがあるのも、そもそもはオバマ時代に、
    北米貿易協定で、メキシコの小麦農家(日本の米農家に当たる)が全く食えなくなり、生活の為にカルテルのケミカルドラッグ加工の農民工になったのが理由です。また、オピオイド禍の主流がアパラチア山脈から五大湖周辺なのは、
    オバマが温暖化対策として、ケンタッキーなどの炭鉱を閉鎖させ、多くの製鉄産業が韓国に市場を奪われ、大量の白人失業者を出したからです。錆びついたベルト地帯は、このアパラチア山脈ぞいの炭鉱から出る安い石炭を燃料にしていたので、コレも枕を並べて討ち死にです。 
    そこへ、ムンの野郎が国策として不当に安い鉄鋼を売りつけていた!!
    米政府の国内政策の失策だというのは
    シナの言い分にも理があるんですよ!
    じゃあコロナの責任取れ!!と言いたいですけれどね。

    • ラッパーのエミネムの自伝&主演映画である「8マイル」とかみると、チラですが
      すでにあの頃から、オピオイド禍がうっすら始まるてるのが透けて見えます。
      米国の連邦保安官(囚人の護送などを担当する組織。刑事警察ではない)を主役とする「ジャスティファイド」というドラマを見ると、ケンタッキー州のミリシアがアジア系の持ち込む合成麻薬で家族を失い、過激派になるエピソードがあります。はっきり言って、トランプが国境に壁を作ろうとたのには、それなりに意味もあったんですよ。リベラルは差別としか言いませんけどね!

      • 訂正)
        メキシコの小麦農家
        →メキシコのトウモロコシ農家
        失礼しましたm(__)m

      • 実はBLM運動も、これ絡みの騒ぎではないかと疑っています。
        尤も、根拠はないので記事としては取り上げていませんが、撃たれて死亡した方は薬物反応が出ていたと言う話もチラホラとあって、そうした背景が絡んでいる可能性はあるのでしょう。

        これもアメリカ社会の歪みなんでしょうが。

    • あー、同じ動画なのかは分かりませんが、フェンタニルをキメた方々が路上をウロウロするヤツは拝見しました。
      確かにゾンビですね、あれ。

      メキシコからの輸入ルートの話は話の構成上入れられませんでしたが、なかなか流入を止めるには厄介な状況のようで。詳しく解説頂き感謝。
      アメリカの石炭産業は、シェール革命によってもずいぶん傷ついたようですが、そのシェールガス、シェールオイルもイロイロ厄介な状況になっているようで。バイデン氏は消極的ですしね。
      トランプ氏がアメリカ経済を再生させるために奮起していましたが、彼の政策も万全ではありませんでした。まあ、万能薬のような政策はありませんから、何処かが疲弊してしまうのは仕方がないのですが、それでもメキシコとの国境に壁を建設することは理があったと思います。
      バイデン政権で、それををストップしたのは痛かったのではないでしょうか。
      あ、この下りは次のコメントで触れられていますね、失礼しました。

  2. その昔、ACの広告に「クスリ止めますか、それとも人間やめますか」
    というコピーがあったね。

    いまアメリカで同じ広告を流したらいいんじゃないかな。
    100億ドルくらいの予算を組んで。

    • 有名なコピーですね。
      アレはインパクトがありました。

  3. こんにちは。

    >フェンタニルが「私達は買われた」

    収支決裁報告が見たいですね(違

    • 収支決算報告は、莫大な金額に……。