これは……。
中国空母打撃群が「南西諸島攻撃」訓練…習氏指示で安保3文書決定の日に開始
2022/12/22 05:00
今月16日から沖縄県南方の西太平洋で活動している中国軍の空母「遼寧」を中心とする空母打撃群が、日本の南西諸島への攻撃を想定した訓練を実施していることがわかった。中国政府関係者が明らかにした。 習近平シージンピン 国家主席が、日本政府の「国家安全保障戦略」など安保3文書の閣議決定に時期を合わせて訓練を開始するよう指示したという。
讀賣新聞より
分かり易いと言えば分かり易いな。
その演習にしっかり反対を
空母打撃群ご出勤
ええと?
中国政府関係者によると、演習期間は16~26日で、空母打撃群には遼寧のほか、対地攻撃も可能な最新鋭大型ミサイル駆逐艦「055型」も複数、参加している。日本が南西諸島へのミサイル配備を検討していることへの「対抗戦略」として、西太平洋の海上から、南西諸島へのミサイル発射を想定した遠距離打撃の訓練を行うという。艦載機の夜間発着艦訓練も行っている。
讀賣新聞「中国空母打撃群が「南西諸島攻撃」訓練…習氏指示で安保3文書決定の日に開始」より
支那空母の「遼寧」が来ているという話はあったのだけれど、情報が支那政府関係者からという所で、日本に対して「ミサイル配備するなよ」という圧力を感じる。
こちらが防衛省のサイトのお知らせである。
中国海軍艦艇の動向について
海上自衛隊は、令和4年12月17日(土)から20日(火)に引き続き、21日 (水)及び22日(木)に、中国海軍クズネツォフ級空母「遼寧」(艦番号「16」) を含む複数の中国海軍艦艇が、以下のとおり太平洋上の海域において航行しているこ とを確認した。
統合幕僚部 報道発表資料より
「打撃群」とはいえ、お出ましになったのは空母「遼寧」+ジャンカイII級フリゲート+レンハイ級ミサイル駆逐艦の3隻らしい。未確認だが恐らく潜水艦も周辺海域にいるとは思われる。
監視活動は、「きりさめ」と「いずも」によって行っている模様。護衛艦「いずも」といえば、空母化改修が行われた後ではあるが、残念な事に現時点でF-35B戦闘機を搭載しているわけではない。
発着訓練を繰り返す
だからこそ、支那は空母「遼寧」での発着訓練を繰り返しているわけで。
中国空母遼寧、発着艦180回に 沖縄東方
2022/12/23 21:10
防衛省は23日、中国海軍の空母「遼寧」が21~22日に沖縄東方の太平洋上で艦載戦闘機やヘリコプターの発着艦を繰り返したと発表した。2日間で戦闘機は約40回、ヘリは約20回発着監し、17~22日の合計は計約180回となった。
産経新聞より
それにしても、このまま放置するつもりなのかな?日本政府は。



今回、支那が訓練を行っている海域は、極めて挑発的な位置である。
EEZどころか沖ノ鳥島に極めて近い位置にまでノコノコと近づいて来ているのを、遠くから監視するだけという状況で、日本のEEZ内での軍事訓練が如何なる意味を持つかと言うことくらいは、分かりそうなものだが。
3文書改訂への抗議?
なお、讀賣新聞は、3文書の改訂がトリガーになったというような分析をしている。
空母打撃群の冬季演習は例年、12月頃に年間計画に基づいて実施しているが、日本が16日に3文書を閣議決定したことを受け、習氏が「同じ日に遼寧の冬季遠洋訓練を実施する」よう命じた。演習期間中、台湾に対する戦略爆撃機による東西からの挟撃訓練も行う。
讀賣新聞「中国空母打撃群が「南西諸島攻撃」訓練…習氏指示で安保3文書決定の日に開始」より
EEZ内での軍事訓練は、国連海洋法条約上で違法というわけではない。ただし、他国に大きな刺激を与えることから、真っ当な国家がやることではない。他国のEEZ内での軍事訓練・演習に際しては、沿岸国の権益等に「妥当な考慮」を払う義務があり、一般的にはその他国が「止めてくれ」と言えばやるべきではない。
そして、これを許してしまうと支那に更なる行動のエスカレーションを許すというメッセージを送ることになりかねず、極めて不当である。
そう言えば、防衛3文書改訂に対して、日本国内でも過剰に反応している組織があったっけ。
悪戯に日本を刺激したならば、しっぺ返しを喰らうくらいのことを実際にやらないと、抑制が効かない状況になりつつある。毅然とした対応をお願いしたい。
コメント
(文字通りの意味での)水面下では、丁々発止のやりとりが、なんてのなら良いのですが。
※一方的にやり込めてるならなお良し。
その辺りは分からないですよね。
ただ、支那の側に立ってみれば、こういった訓練は非常に意味があることです。日本を挑発しながら訓練も出来る有意義な作戦ですね。相手は、反撃してきませんし。
そういう所が問題だと思います。