インドネシアの支那高速鉄道、工事現場で事故発生

インドネシア

お悔やみ申し上げます。

インドネシアの高速鉄道工事現場で2人死亡 中国が主導

2022年12月19日 16:52

インドネシア運輸省は19日、中国が計画を主導する高速鉄道の工事現場で作業用の列車が脱線事故を起こしたと発表した。事故があったのは18日で、2人が死亡し、4人が重軽傷を負った。事業主体のインドネシア中国高速鉄道社(KCIC)は2023年6月の開業に向けたスケジュールに影響がないとしている。

日本経済新聞より

来年、2023年6月には開業する予定らしいけど、脱線事故かぁ。

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この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

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高速鉄道はいつ開通するのか

この件ではちょっと関わり合いになりたくないインドネシア

えー、このブログではこの件に関して幾度か取り上げてきた。

インドネシアの高速鉄道の案件は、日本が最初にインドネシアから調査依頼をされて、受注前提で綿密な調査をして、さあ受注だ、と言う段階になって、支那が横槍を入れてきてかっさらっていった。

腹立たしい思いはしたが、日本企業としてはしっかり調整が出来ていなかった部分もあったと反省せざるを得ない案件でもある。

が、もうインドネシアとはこの件では関わり合いになりたくはないね。

で、支那が受注したこの案件、随分と計画に遅れが生じていたが、どうやら開業に漕ぎ着けられそうだという状況にまでなっていた。その矢先の事故である。

KCICによると、事故現場は首都ジャカルタ近郊の西ジャワ州西バンドン県で、作業員の移動やレールの敷設に利用する列車が脱線した。SNS(交流サイト)で事故の写真が拡散した。中国から輸入した高速鉄道の車両に損傷はない。

日本経済新聞「インドネシアの高速鉄道工事現場で2人死亡 中国が主導」より

脱線事故だったらしいのだが、何故か車両に損傷は無いらしい。ちょっと不思議なニュースだな。まあいいや、別の記事も探してみよう。

脱線した高速鉄道?

さて、日本語の記事で適当なのが見つからなかったので、現地の報道を引用していこう。

KNKT Investigasi Penyebab Kecelakaan Kereta Cepat Jakarta-Bandung

20 December 2022 19:10

KNKT masih terus mencari kepastian penyebab kecelakaan Kereta Cepat Jakarta-Bandung, Selasa (20/12/2022). Saat ini, KNKT belum bisa menduga penyebab kereta teknis KCJB anjlok.

~~略~~

Suprapto menyebut kecelakaan ini bukan sebagai pelanggaran. Namun, ia menyebut kecelakaan ini terjadi akibat adanya kegagalan.

~~対訳~~

NTSCは、火曜日(20/12/20)に発生したジャカルタ-バンドン間の高速列車事故の原因究明を続けています。現在、NTSCではKCJBテクニカルトレインの事故原因を推測することができません。

スプラプトは、今回の事故は違反ではないと言っている。しかし、今回の事故は故障が原因で発生したという。

KAKTより

なるほどわからん。

原因究明はなされていないというのが現状である様だが、……この記事に紹介されていた動画の方が気になった。

ん?これが高速鉄道??

いや、何処かで見かけたな。

インドネシア高速鉄道に中国「中古機関車」の謎

2022/03/20 6:30

2019年の開業予定から二転三転、着工当初はジョコ・ウィドド大統領在任の最後の年、つまりタイムリミットともいえる2024年開業とまで囁かれたインドネシアのジャカルタ―バンドン高速鉄道。最新の動向では、今年2022年内の「ソフト開業」、2023年の本開業が有力視されている。

昨年10月には車両を製造する中国中車(CRRC)青島四方機車車両にて、1号編成と思われる車両が公開され、中国国内で試運転を行うとアナウンスされた。2022年のソフト開業を考慮すると、試運転期間なども踏まえ、早ければ年明け早々にも車両がお目見えするのではないかと期待が高まっていた。

東洋経済より

これだ。

記事によれば、工事用に用意された車両であるということだったのだが、それなら貨物列車が来てもおかしくない。が、何故か支那の標準型機関車が5両も届いたらしい。

現時点で東風4B型は5両がインドネシアに到着したことが確認されている。最初は昨年11月下旬、まず1両のみ陸揚げされた。高速鉄道を運営するインドネシア中国高速鉄道会社(KCIC)に問い合わせたところ、工事用とのことだった。

東洋経済「インドネシア高速鉄道に中国「中古機関車」の謎」より

意味がよく分からないが、中古の車両が届いて今回の事故に繋がったらしい。そして、ブレーキが効かなかったとの情報が。

この記事で「ソフト開業」なるやり方が紹介されていて、取り敢えず開業しましたという体を採りたい場合にインドネシアではよく使われる手法らしい。「おそらく代替」で用意された車両が事故を起こしたと言うことのようだ。

本当に2023年6月開業?

東洋経済の記事は、2022年3月のもので、この時点で2022年10月開業のスケジュールは極めて怪しいとされていた。

しかし、10月までにソフト開業できるかと言えば、かなり怪しい。政府発表の進捗率8割という数値も眉唾ものだ。KCICの担当者は、この数値は橋やトンネルなどの基礎的なインフラ部分、一般人から目に見える部分のみの数値なのではないかと首をかしげる。実際、電力や信号、通信設備などの部分はまったく手つかずの状態である。試運転なしでぶっつけ本番で走らすとしても、10月の開業は絶望的である。しかし、先の担当者は「とは言え、政府から指示されたことを日々やっていくしかない」と、神妙な面持ちで語る。

東洋経済「インドネシア高速鉄道に中国「中古機関車」の謎」より

実際には、2022年10月に一応線路を列車がテスト走行したのだが、インドネシア大統領のジョコ氏も、駆けつけるはずだった支那の習近平氏もナシだった。いや、オンライン視察と称して試運転の様子を確認はしたようだが。

中国との合弁事業なのに、習近平が試乗辞退したインドネシア高速鉄道に暗雲

2022.11.25(金)

インドネシアの首都ジャカルタから西ジャワ州の州都バンドンまでの143キロを結ぶ高速鉄道。受注を日本と競り合った中国が落札し着工したが、2019年に予定されていた完成時期は遅れに遅れ、現在もなお建設途上。現時点の工事進捗率は80.4%に止まり、営業開始予定は2023年6月に変更されている。

JB pressより

こうしたトップ二人の欠席も、ある程度仕方が無いかと思えるほどには工事が遅れていて、「進捗率80%」というのは嘘だろうというのが一般的な見方である。

だからこそ、二人とも来なかったのだ。見るべき場所はまだ殆ど無いのだから。

もう1つの問題は、一部のトンネルの着工、進捗が大幅に遅れていることである。バンドンは標高約700mの高原都市であり、途中の山越え区間(約40km)に12カ所・計約15kmのトンネルが存在する(このほか、高速道路地下をくぐるためのトンネルがジャカルタ側に1カ所ある)。

東洋経済「インドネシア高速鉄道に中国「中古機関車」の謎」より

なる程、まだ開通出来ていない場所は幾つもあると。

脱線事故と言うより……

ところで、そもそも今回の事故はどうやら「脱線事故」というのは適切ではないようだ。何故なら、脱線と言うよりはオーバーランに近い。

走っていた電車は、上で紹介した様に機関車で、ディーゼル機関を搭載しているので電力が供給されなくとも自走できる。で、この方のtweetが興味深い。

線路は途中までしか出来ていない。

機関車は線路を爆走していてブレーキが効かずに線路の無い所を走って行ってしまったと言うことのようだ。だから、車両に損傷が無いなどということになった模様。

ちなみに、上の写真に写っている黄色い車両は工事用の車両らしく、「衝突した」というような表現がなされていたので、玉突き事故みたいなことになったと予想される。

死者がでてしまったのは残念だが、工事に大きな影響はなさそうだ。尤も、事故がなくとも開業が遅れる可能性はかなり高そうだが。それでも、無事に完成することを祈っているよ。

コメント

  1. こんばんは、

    >何故か支那の標準型機関車が5両も届いた…
    つまり、そのKCICはまだ線路を敷設し終わっていない内に、東風4B型ディーゼル機関車で線路走行テストでもしていて機関車を脱線させたと、そういうオチ話?
    (なんで5輌も持ち込んだんですかね?)

    インドネシア高速鉄道は、もう日本の手を離れているので、泣きついてきても無駄でしょう。
    只でさえ、インドネシアはいまでも日本からODA無償援助や円借款を受けていますしね。

    まぁ、日本の援助で開通した地下鉄だけでも成功して良かったんじゃないでしょうか(棒
    こちらは現地の方々に大好評で、延伸工事が進められているそうですよ。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220911/k10013812801000.html

    • 引用元の記事を見ると、最終的には10両届く予定になっているようで。
      走行テストですから、2両あれば十分にお釣りが出ます。150km程度しか作りませんし。

      地下鉄の方が順調のようで何よりです。
      ただ、地上に作るよりは地下に作った方が色々と都合が良さそうですし。邪魔に会いにくいですから。

  2. まあインドネシアも、首都を狭い今の地から北の広い島に移す大事業がありますから、日本もそれで沢山仕事を請けれて現地の雇用も出来ればいいですね

    • こればかりは、支那が早く工事を終えて、高速列車が走ってくれるのを願っていますよ。
      インドネシアは、良くも悪くも関係を深める必要のある国ですから、日本側が隙を見せないように付き合うしかありません。

  3. こんにちは。

    ……まあ、ある意味起こるべくして起きた事故、なのでしょう。
    無理筋のオーダー、工期も資材も技術も予算も足りない中での突貫工事、出来なければ(物理的に)首が飛ぶ環境。そんな感じですかね。

    真っ先に思い出したのが、不謹慎ですが、これでした。
    https://www.youtube.com/watch?v=WC2dLwfDa7g

    • なかなか工事は進まないようです。
      インドネシアは土地の買収からして色々難航するようですしね。
      ともあれ、こういった事故にめげずに建設を続けて穂石井ですよね。