岸田氏、不要な発言で炎上するも増税路線は取り下げず

政策

岸田政権批判は、不毛なことになるので避けてきた節があるが……、まー、今回の事は頭にきたね。

岸田首相の「国民の責任」発言、防衛費で協力お願いする趣旨=官房長官

2022年12月14日5:05 午後

松野博一官房長官は14日午後の会見で、岸田文雄首相が防衛費増額の財源として増税を考えていることに関し「国民自らの責任」として重みを負うべきと発言し、ネット上などで批判が相次いでいることに対し「国民の皆さまにご協力をお願いする趣旨だった」と述べた。

ロイターより

流石に官房長官が火消しに走ったが、岸田氏が「国民自らの責任」という発言をしたのならば流石に不用意ではないだろうか。

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この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

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やるべき事をやったのか?

岸田氏は何を言ったのか

さて、先ずは記事の引用を。

防衛費めぐる増税検討 岸田首相「未来世代に責任果たすため」

2022年12月10日 22時28分

防衛費をめぐる増税の検討に自民党内で反対意見があることについて、岸田総理大臣は防衛力を強化して日本の平和と安全を守り、未来への責任を果たすための対応だとして理解を求めました。

NHKニュースより

NHKニュースを引用してみたが、発言がボンヤリとしていて「国民の責任」と言ったとは受け取れない。未来への責任が(今を生きる)国民にあるという趣旨であれば、増税負担も国民の責任という理屈は通りそうだが。

では、もうちょっと分かりやすい記事を紹介しておこう。

岸田首相「国民の責任」発言に広がる反発 修正はしたけど…公約も説明もないまま 防衛費増の財源に増税

2022年12月14日 22時27分

防衛費増額の財源に充てるための増税を巡り、岸田文雄首相が「今を生きる国民の責任」と発言したとする自民党の説明に対し、反発が広がっている。国政選挙で公約に掲げることなく、具体的な使途に関する説明も不十分なまま打ち出した方針にもかかわらず、負担を受け入れて当然という響きを持っていたからだ。交流サイト(SNS)上では批判が相次ぎ、党内からも問題視する声が出た。党側は14日、実際の発言が「今を生きるわれわれの責任」だったと修正した。

東京新聞より

炎上させることに定評のあるパヨク的な新聞、頭狂……東京新聞である。

東京新聞は、岸田氏が「今を生きる国民の責任」であると発言した事になっている。

岸田首相の「防衛増税」表明に身内から猛反発 自民会合で「怒号」、閣僚から異例の注文も

2022年12月9日 20時29分

岸田文雄首相が防衛費増額の財源確保策として増税を打ち出したことを巡り、自民党や閣僚から9日、異論が噴出した。国民の負担増につながるため、来春の統一地方選に影響する懸念に加え、首相がトップダウンで増税を既成事実化しようとしたことへの反発も強い。政府は1兆円強の税収増が必要と説明するが、根拠さえ示せず旗色の悪さは否めない。

東京新聞より

この新聞、「増税」トーンについてかなり批判的な記事を量産していて、変更をも厭わない姿勢には天晴れ(正しお近づきにはなりたくない)だが、「新聞」を名乗るのは止めて欲しいものである。

っと、話が逸れてしまった。

とにかく、報道ベースで言われているのは、増税された場合の国民負担は、今を生きる国民の責任だと言うことであるということらしい。

正確な発言

さて、メディアの引用ばかりでは、正確性に欠けてしまう。なので、首相官邸の発表した岸田氏の発言を引用しておこう。

発言は、記者からの質問に答える形で行われ、讀賣新聞の記者から、「増税するって聞いたけど、どうやって国民の理解を得るの?解散して民意を問う?」という趣旨の質問がでて、岸田氏は以下のように答えている。

(岸田総理)

 まず御理解いただかなければならないのは、増税が目的ではないということであります。防衛力の強化・維持が目的です。

 今、国際情勢は不安定化、流動化しています。我が国をめぐる安全保障環境も厳しさを増しています。こうした状況を前に、総理大臣として、5年間で抜本的に防衛力を強化することを決断いたしました。5年間かけて強化する防衛力は、その後も維持・強化していかなければなりません。それが、国家国民の平和と安全をあずかる総理大臣、自衛隊の最高司令官としての総理大臣の使命だと考えています。

 そして、そのためには、強化する防衛力を未来に向かって維持・強化するための裏付けとなる財源は不可欠です。これは、未来の世代に対する私たち世代の責任でもあると考えています。このため、防衛力強化の内容、予算、そして財源、この3つを本年末に一体的に決め、国民の皆様に明確にお示しする、この方針を、国会においても、また会見においても、一貫して、度々申し上げてまいりました。

 そして、その財源については財務省に対し、歳出削減、余剰金、また税外収入の活用など、ありとあらゆる努力・検討を行うよう厳命いたしました。その結果として、必要となる財源の約4分の3は歳出改革等の努力で賄う道筋ができました。残りの4分の1について国民の皆様に御協力いただくことを考えていますが、これについても、現下の経済状況等を踏まえて、9年度に向けて、複数年かけて段階的に実施することとし、その開始時期については柔軟に対応してまいります。そして個人の所得税の負担が増加するような措置は採らないこと。また、来年度から増税を開始することもないということを申し上げているところです。

 国民の皆様に、私たちの今の平和で豊かな暮らしを守るために、また、私たちの世代が未来の世代に責任を果たすために御協力いただきたいと考えています。

 いずれにせよ、与党税制調査会で丁寧に議論をしてもらいます。国民の皆様には、引き続き丁寧に説明させていただきたいと思っています。

 なお、御質問にあった解散・総選挙については全く考えておりません。

 以上です。

首相官邸より

……長いな。

  • 防衛力強化は必要、5年間で抜本的な強化を決断した
  • 防衛力強化のための財源は不可欠
  • 財源のうち4分の3は確保出来たが、4分の1は増税で対応
  • 段階的に増税をする
  • これは、国民の皆様に、私達の今の平和で豊かな暮らしを守るために、また、私達の世代が未来の世代に責任を果たすためにご協力頂きたい
  • 詳細は議論し、丁寧に説明する
  • 解散総選挙はやらない

まあ、掻い摘まむとこんな感じなんだけど、「国民の責任と言った!」と、出来なくはないかなぁ。ただ、「私達の世代が果たすべき責任である」とも言っているので、国民に責任を押し付けるつもりだ!と騒ぐのは違う気もする。

そもそも防衛費は足りない

ただ、国防は国の専権事項であり、現在の防衛方針は与党の決定によって定められている。

自衛隊の「継戦」予算倍増、装備品整備9兆円 防衛3文書

2022年12月9日 21:30

政府は国家安全保障戦略などの防衛3文書で自衛隊の「継戦能力」に関する予算の倍増を盛り込む。2023~27年度までの5年間で、定期的に防衛装備品を点検し老朽化した部品を取り換えるといった維持整備費に9兆円、弾薬補充に2兆円を充てる。

装備品をいつでも使える状態に保って稼働率を上げ、継戦能力を高める。

日本経済新聞より

そして、今回の防衛費増額の話とは別の切り口として、継戦能力の増強を謳っている。

だが、裏返してみれば、これは現状の自衛隊に継戦能力が欠如していることを意味していて、そもそも戦えない軍隊であったことを示している。

「憲法9条を掲げているのだから戦えなくてもいい」「自衛隊は軍隊じゃ無い」というお花畑思考の方に言うべき事は無いが、軍隊である以上は戦えるように整備しておかなければならない。そうでなければ解体すべきだろう。曖昧な存在にしておくことは、自衛隊員の生命に関わる事態を招く可能性もあり、極めて無責任なのだ。

自衛隊装備品、部品不足の「共食い」解消 27年まで目標

2022年12月13日 17:30

政府は2027年までに防衛装備品が部品不足で稼働できない状況を解消するとの目標を掲げる方針だ。装備品全体の3割弱で部品が足りていない現状を改善し、他の機体向けに部品を流用する「共食い」をなくす。16日にも改定を決める国家安全保障戦略など防衛3文書に記載する。

27年度までの5年間で防衛装備品などの維持整備費に契約ベースでおよそ9兆円をあてる。

日本経済新聞より

もう何年も前から恒常的に共食い整備が行われていて、兵器の稼働率も芳しくない。その状態を放置していたのは防衛省の責任であり、延いては政府の責任なのである。

つまり、国はコレまで散々税金を国民から吸い上げながらも、責務を十全に果たしてこなかったと言える。そのツケを国民に支払わせようという魂胆は言語道断である。

これが、現状は十分だが、昨今の情勢に鑑みると喫緊に足りなくなる見込みだ、ということであれば増税して国民負担をという話にしても理屈は通るのだが、コレまでの怠慢を棚上げしておいて、「足りないから増税ね」とか言われても反発を招くだけだ。

岸田氏にその積もりは無いかも知れないが、現状を考えれば、負担や責任を国民に上から目線で押し付けるみたいに映ってもおかしくは無い。

財務省の狗

ちなみに、財務大臣の発言がこれまた火に油を注いでいる。

“増税検討” 鈴木財務相「国民の理解得られるよう説明必要」

2022年12月9日

防衛費の増額で不足する財源を賄うため、政府・与党が増税を検討していることについて、鈴木財務大臣は国民の理解が得られるよう、丁寧に説明する必要があるという認識を示しました。

~~略~~

一方、与党内から財源を国債でまかなうべきだという意見があるのに対し、鈴木大臣は「一般論としてだが、国債を安定的な財源と位置づけるのは難しい」と述べ、国債は将来世代に負担を先送りすることだとして、防衛費の財源とすることには否定的な見方を改めて示しました。

NHKニュースより

国防費の財源を国債で賄うことを否定し、「安定財源ではない」などと答弁しているのだ。さらに、「国債は将来世代に負担を先送りすること」などと言っているが、コレは間違いだ。

岸田氏も上で引用した首相官邸の紹介する記事で国債発行を否定しているが、完全に財務省のレクによるものだろう。同趣旨のないようだからね。

ただ、もし国債発行が無責任であれば、なんであれ国債を財源にしてはいけないって事になってしまうし、民間の株式会社は株を販売して会社を運営していて、これは借金に他ならない。

毎年、30兆円以上の社会保障関係費を賄っているのは極めて無責任だと、財務省が言っているも同然である。

新規の国債発行額は、36兆9260億円と、今年度の当初予算と比べて6兆6710億円減り、2年ぶりに前の年度を下回りました。

このうち、公共事業などに使いみちが限られている「建設国債」は、6兆2510億円で、今年度の当初より900億円減り、歳入不足を補うための「赤字国債」は30兆6750億円で、6兆5810億円減ります。

この結果、歳入全体に占める国債の割合、いわゆる公債依存度は34.3%となります。当初予算としては、7年ぶりに40%を超えた今年度よりは改善するものの、依然として国債頼みの状況が続きます。

NHKニュースより

既に1000兆円以上の政府債務も極めて無責任だと、財務省は考えているに等しい。

しかし、国債発行ゼロで国家の運営をすることは無理がある。単年度で必要な予算と複数年度に跨がって必要とする予算は違い、予算の積み残しや貯金をしない以上は大掛かりな財政出動を伴う国家事業は出来ないことになる。

そもそも防衛費の優先順位は、社会保障費等よりも上のハズだ。国家の存続を維持する為に必要な予算を削って社会保障費に充てるという考え方そのものが歪である。

防衛費の歪

そして、更に不思議なのはこちら。

自衛隊ボロすぎ官舎・隊舎「衝撃写真」に見る実態、40年前の現役マットレスも

2022.9.27 4:15

この写真は、西日本のある自衛隊官舎の浴室の写真である。自衛隊官舎で今もよく見られるのがバランス釜(湯沸かし器)と呼ばれる装置が横についた風呂だ。バランス釜で幅をとられるため、風呂釜が狭くなり足を伸ばすことはできない。さらに浴室の洗い場はコンクリートむき出しだ。

この官舎に住む自衛隊員の話では、入居時にはすでにバランス釜が壊れて使えなかったそうだ。仕方なく修理申請を出したが、それから半年がたった後、管理する業務隊から設備の新規交換は認められないと無慈悲な回答が返ってきた。代替案として、他の官舎への移動を認められたが、それに関わる引っ越しの費用は自己負担という非情な対応だったという。

DIAMOND Onlineより

自衛隊の官舎・隊舎が総統に老朽化していて建て替えもままならない状況らしいのだが、これに対して建設国債を発行するのはNGらしい。

意味がよく分からないのだが、海上保安庁や警察庁などの官舎を建設するにあたっては建設国債発行が認められているのだから、謎ルールもここまで来るとアホらしくなる。

そもそも自衛隊の官舎や隊舎だけでなく基地に至るまで、建設国債で賄えない構造はおかしいのである。防衛国債発行とは別に、こうした運用そのものが間違っているので正さねばならない。

本当に足りなくなるのか?

そもそも、財務省の説明がおかしいのである。

こんなザックリしたイメージで「1兆円が足りません!」とか言われても困るのだ。何が足りていて、何が足りないのか。

防衛力強化資金から財源4.6兆円、年明けにも「財源確保法案」=政府原案

2022年12月14日1:55 午後

政府が16日閣議決定する新たな防衛力整備計画の財源確保案が判明した。2027年度に約9兆円と想定する防衛予算のうち、過半に相当する4.6兆円を新設の防衛力強化資金から捻出する。新たな資金制度に必要な「財源確保法案」を整備し、次期通常国会に提出する方針だ。

ロイターが案文を入手した。資金枠の創設は23年度を想定し、税外収入などを防衛力の整備に計画的、安定的に充てられるようにする。

防衛力強化資金には外国為替資金特別会計から3.1兆円、財政投融資特別会計からは0.6兆円を繰り入れる。累次のコロナ対策で積み上がった不用分として計0.4兆円の国庫返納を想定。商業施設「大手町プレイス」の売却収入0.4兆円も同資金に充てる。

防衛力強化に伴う決算剰余金の27年度までの活用額は3.5兆円とする。直近10年間の決算剰余金の平均が年1.4兆円だったことを踏まえ、本来なら国債償還に充てる2分の1相当額となる年0.7兆円を防衛財源に回す。

ロイターより

防衛力強化資金について取り上げると、外為特会から3.1兆円、財政投融資特別会計からは0.6兆円、累次のコロナ対策で積み上がった不用分として計0.4兆円の国庫返納などと書かれている。

突っ込みどころ満載だな!

そもそも、防衛力強化資金もそうだが、歳出だけ見て歳入のことを考慮に入れないというのも不思議な話だ。

国の一般会計の税収67兆円、2年連続で過去最高 主要3税とも増収

2022年7月5日 18時18分

財務省は5日、2021年度の国の一般会計の税収が67兆379億円となり、2年連続で過去最高だったと発表した。コロナ禍から経済が回復してきたことなどで所得税、法人税、消費税の主要な3税がいずれも前年度より増え、総額で20年度を約6兆円上回った。

朝日新聞より

ここのところ税収は増えている。今年度は円高によってさらに税収は増えるだろう。

見込みより3兆円ほど増えているので、順調に税収を伸ばすことが出来るのであれば全く問題ないハズだ。もちろん、他の予算との兼ね合いもあるので、歳入が増えたから全額防衛費に回せ等という野暮なことは言わない。しかし、税収を伸ばすという概念が、政府が「足りない」としている予算見立てからは感じられない。

更に言えば、今年、為替介入で6.3兆円程使っているけれども、この介入で得た利益が3兆円分ほどあるんだな。そもそもの話、外為特会は158.2兆円(2022年3月時点)も積み上がっているのだけれど、先進国でここまで外貨準備を積み増している国はない。

一気に取り崩せとは言わないが、一部を取り崩したところで全く問題はない。寧ろ、資本主義国家でここまで外貨準備を積み上げてしまうと、「何のためにそんなに持っているのか」と疑われかねない。一気に使えば何処かの国の経済をメチャクチャにすることは容易だから。

こうした「使えるお金」を本当に洗い出したのかは、極めて怪しい。未執行予算の7兆円は何処行っちゃったんだ?

財務省の振り付け通りに踊る岸田氏は、未だ増税路線のようだが……、裏で暗躍する輩もいるようだね。

そもそも財務省は信用が出来ない。直ぐに「国の借金ガー」といって増税しようとしているのだが、ソレは必要あるの?との疑念が払拭できない。

公明党とは手を切れ!

更に、今回の方針に陰に日向に影響を行使している党がある。それが公明党である。

公明・山口代表、国債論に否定的「将来にツケ」 防衛財源

2022/12/14 12:54

公明党の山口那津男代表は14日のラジオ日本番組で、防衛費増額の財源確保策として自民党内で上がっている国債発行論に否定的な考えを示した。「国債は(負担の)先送りだ。将来世代につけを回すことになる」と述べた。自民では岸田文雄首相が掲げた1兆円強の増税方針に反発し、国債発行を含めて検討するよう求める声が出ている。

政府はこれとは別に、自衛隊施設の整備費の一部約1兆6千億円に建設国債を活用する方針。

産経新聞より

何やら国債発行に反対しているようだが、そもそも公明党はもともと防衛費増額にも否定的であった。途中で方針を転換したようだが、それでも横槍を入れるのは怠らない。

面倒くせぇ。

手を切ってしまえ。

ともあれ、国政の方針を変えるのに足を引っ張る政党との関係は今一度見直すべきだし、何なら国民民主党と連立を組んでも良いだろう。ハッキリ言って、公明党の圧力が弱まるならアリだ。

国民民主、「緊急事態条項」の改憲条文案まとめる

2022年12月14日 20時00分

国民民主党は14日、憲法に「緊急事態条項」を新設する条文案をまとめた。武力攻撃や大規模災害の際に政府の権限を一時的に強めるものの、国会などの統制を重視したことが特徴。憲法改正に前向きな国民民主は、具体案を示すことで来年の通常国会での議論をリードしたい考えだ。

朝日新聞より

最近、玉木氏は実に良い提案をしている。前向きな提案をする党と手を組んで行政を進めることは、国民生活にとってもプラスになるのだから。

何処かの玉城氏とはえらい違いだな!

将来の増税

話がちょっとそれがた、そもそも今回のこの議論は変なのだ。

そして、その財源については財務省に対し、歳出削減、余剰金、また税外収入の活用など、ありとあらゆる努力・検討を行うよう厳命いたしました。その結果として、必要となる財源の約4分の3は歳出改革等の努力で賄う道筋ができました。残りの4分の1について国民の皆様に御協力いただくことを考えていますが、これについても、現下の経済状況等を踏まえて、9年度に向けて、複数年かけて段階的に実施することとし、その開始時期については柔軟に対応してまいります。

首相官邸より

岸田氏のこの説明に、上でも紹介したこの図。

この図が正しいと仮定しても、税制措置は2025年以降の話。「その時に増税出来るように今から準備しましょう」と説明しているのだが、それこそ、「増税ありき」の話になってしまっている。

何故なら、上にも書いたように歳入の伸びが全く考慮されていないからである。将来増税するために、岸田氏は今、血を流そうとしている。しかし、歳入を増やす為に経済を成長させるためには、今増税の議論をするのは極めてマズイ。

そして、これ、無理に押し通したら岸田内閣は倒れますよ。

防衛増税に反対する自民議員が会合 「内閣不信任案に値する」との声

2022年12月13日 17時58分

「内閣不信任案に値する」「財務省の陰謀だ」――。岸田文雄首相が防衛費増額の安定財源として増税の検討を表明したことについて、増税に反対する自民党議員が13日午前に会合を開き、岸田首相へ反発姿勢を鮮明にした。

朝日新聞より

未だ確定的な動きとは言えないが、岸田氏がこのまま押し通せば内閣不信に決議案が与党内部から出かねない。そうすれば確実に不信任決議は通るだろう。

岸田氏は刺し違える覚悟なのかもしれないが、しかし、「そこまで頑張る理由は一体何なのですかね?財務省の省益以外に何かメリットがあるんですか?」と、そう聞いてみたい。冷静に考えれば、議論は極めて荒い状態だし、何より主張が不明確だ。分かっているのは増税路線であることだけだ。

何とも情けない話だが、コレが国民への丁寧な説明かと思うと、ため息しか出ない。

追記

さて、散々揉めた上で、実質先送りになった模様。

防衛増税、実施時期先送り 岸田首相、政権運営に火種残す

2022年12月16日07時06分

岸田文雄首相が掲げる防衛力強化に向けた自民党の増税論議は、最終決着を先送りする形でひとまず収まった。首相の指示に沿って税目や税率を明示する一方、慎重派の理解を得るため増税時期を曖昧にし、痛み分けを図った。ただ、近い将来、対立が再燃するのは確実。党内には議論の進め方を巡る首相への不満も渦巻く。

~~略~~

ただ、火種は残った。妥協案は対立の先送りにすぎず、1年後の24年度予算案編成の際にぶり返すのは必至。所得税の付加税の負担感をなくすため、復興特別所得税を1%引き下げる枠組みには、増税容認派からも懸念が漏れる。東日本大震災の復興費の転用との印象を拭えないためだ。

時事通信より

結論先送りで「検討します」という訳らしい。なるほど、岸田氏らしい幕引きである。

コメント

  1. そもそも世界一般的に国防費は国債で賄うのが普通であり、それは課税標準化理論という経済の基礎を知っていれば当然の結論なんですよ。
    アメリカだって国債だしドイツだって今回軍備増強に使う特別基金は中身国債ですからねあれ。
    そんな世界の常識を無視して増税ありきで結論出している財務省はまさに寄生虫ですよ。
    財務省の原稿読むだけの壊れたスピーカーは今すぐ政治の世界から消えるべき。

    • うーん、国防費を国債で賄うのが当たり前、というところを前提においてしまうと不味いと思います。
      文章の組み立て方が悪かったとは思いますが、本来の予算執行は歳入に見合った歳出を組み立てるべきであり、国債発行を前提に予算を組み立ててはならないという点に異論があるわけではありません。
      ただ、今回の防衛費増額の話は、防衛計画にリンクした話になっていないところと、財務省の話に明らかな嘘が含まれていることで、「そもそも使えるお金があるよね」「使える仕組みがあるよね」「そもそも設備の建設については建設国債とか使えないのが問題だよね」というところが問題だと思います。

      そういった原理原則の話を踏まえて、国際環境の激変によって防衛費を増やしていろいろ備える必要があるよね、予算の折衝をするにも時間がかかるよね、直ぐに予算が必要だよね、という事であれば国債を発行して予算の調達しましょうという結論になって当然であります。
      そういう意味では、アメリカやドイツが(ドイツが国債発行して予算調達をしたのは見ましたが、アメリカの状況は確認していません)国債で予算調達をしてもおかしくはありません。まあ、アメリカもドイツも日本とは状況が違うので比較するのも難しいところではありますが。

  2. まあ財務省もあれだけ他所に噛みついて絞らせてるのに、特別扱いは出来ないでしょうし。増税したけど更に必要だから国債も使うよってそういう風にするからとか裏では決めてるとは思いますけどね。しいていえば、明らかにブッ叩かれるの分かってる「国民の責任」とか言えただけ、コイツもアベの下で経験積ませてもらってた頃に背中見てて今それで覚悟は決まってんだなとは感じるけれど、うちの橋本岳にも爪の垢くらいもらっとけというか加藤じゃ務まらんだろうなと愚痴しかないか。ぶってぶって姫は黒歴史ですが…

    ところでムン政権の頃に韓電の記事があったような気がしますが、そろそろ本当にヤバイみたいですね
    借金地獄〟韓国の公営電力会社 来年には社債限度超過で…不渡りかブラックアウトか 日本の新聞にめったに載らない資金事情
    https://www.msn.com/ja-jp/money/other/%E5%80%9F%E9%87%91%E5%9C%B0%E7%8D%84-%E9%9F%93%E5%9B%BD%E3%81%AE%E5%85%AC%E5%96%B6%E9%9B%BB%E5%8A%9B%E4%BC%9A%E7%A4%BE-%E6%9D%A5%E5%B9%B4%E3%81%AB%E3%81%AF%E7%A4%BE%E5%82%B5%E9%99%90%E5%BA%A6%E8%B6%85%E9%81%8E%E3%81%A7-%E4%B8%8D%E6%B8%A1%E3%82%8A%E3%81%8B%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%83%88%E3%81%8B-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E6%96%B0%E8%81%9E%E3%81%AB%E3%82%81%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%AB%E8%BC%89%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%84%E8%B3%87%E9%87%91%E4%BA%8B%E6%83%85/ar-AA15hKRN?ocid=msedgntp&cvid=bd084fabd31848a09e71fcbd82349a6f

    • 財務省に特別扱いしろという意図はありません。嘘をついて「お金はありません」「1兆円足りません」というところがそもそもの問題だというお話です。
      必要であれば増税ということもやむなしとは思いますが、今はタイミングが悪いこともあって増税ではなく、他所からの予算調達などが適切ではないかと思います。増税は経済が回り始めてからで良いのです。
      財布の中にお金があるのに、「借金して買い物しようぜ」というのはちょっと。「そのお金、何かに使う予定があるならともかく、ただただ持ち歩きたいだけですよね」という突込みですな。

      韓国経済の方は別の記事で触れていますが、ご指摘のようにヤバイですね。前からヤバイヤバイと噂はされていますが、何とか乗り切ってきました。今回も、という可能性もありますが……、ヤバそうですよ。

  3. こんにちは。

    官邸の発表文章、典型的な答弁原稿にも思えましたが、まあ、にしては揚げ足取りやすかったかもですね(文章の内容は、間違ったことは言っていないと思う)。

    国民じゃなくて「プロじゃ無い方の市民」とでも言えばよかったのかな(笑)

    • そうですね、言っていることはさほど間違っていないと思いました。
      ただ、不用意な発言であったことは否めませんな。

      兎にも角にも、今は頑張りどころですよ、岸田氏は。

  4. 木霊さんもフォローされていると思うけど、今週の茨城県議選で、10名の自民党議員が落選したというニュースがあった。
    https://news.yahoo.co.jp/articles/5d1571d53e713ff7a7b6d03a4c8e189e22c4d8b6

    この結果は、岸田政権の失言閣僚の更迭や防衛増税論議、流行り病による営業自粛問題などを受けての民意の表れだと、どこのメディアでも触れられているけど、率直に言って、岸田政権がもう国民から見限られての結果だろうね。
    防衛増税は自民税調で一時棚上げにされたらしいが、岸田政権はすでに防衛増税を「やります」と明言したので、来年4月の統一地方選挙で自民が議席を減らすことはもはや避けられないかな。

    • 茨城県議選の話は分析せずにいましたが、なるほどそういう解釈は出来ますね。
      岸田政権、確かにメディアに叩かれていますが、色々手を付けています。
      頼りない部分はありますが、頑張って欲しいところ。そう長くは保たないかもしれませんが。

      • 岸田首相には、公僕として、政権自滅覚悟で日本の未来ための布石を打ってほしい。

        再登板がウワサされる菅氏も、薄っぺらくて心許ないしね。
        彼は、特に外交・安全保障領域はまったくの”素人”だし。
        岸前防衛相は政界を引退されるそうだし。
        自民は学級崩壊状態だし。

      • 自民党は力のある政治家がグリップしている状態になっていないようで。
        浮き足立っている様子に見えますね。

        岸田氏は覚悟を決めていろいろやって欲しいのですが、その結果が「増税」かもしれません。
        菅氏再登板はどうかなぁ……。菅氏の実績は高く評価していますが、やはり支える側に回って輝く人だと思います。期待できそうなのはジャイアンくらいかなぁ。ただ、何れにしてもバックボーンがしっかりした人物が登板しないと、総理としての力を発揮出来ない感じなんですよね。やっぱり岸田氏にはもう少し頑張って頂きたいです。