韓国大統領、武器輸出大国を目指す

お笑い韓国軍

実際に、韓国が武器輸出に力を注いでいるのは事実だ。んでも、武器輸出大国を目指しちゃうか。

韓国大統領、武器輸出拡大へ取り組み強化表明

2022年11月24日3:58 午後

韓国の尹錫悦大統領は24日、武器輸出の拡大と防衛分野の最新技術開発に向けた取り組みを強化すると表明した。世界4位の武器輸出大国を目指す。

ロイターより

韓国の製造業って、かなり残念なんだが。

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この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

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輸出に力を入れるぜ!

ハイテクはローテクあってこそ

そもそも防衛産業というものはあまり儲からない業種である。

「死の商人」などと揶揄されて嫌われるが、高額な兵器を売りつければ儲かるような気がするのは事実なんだけれども、儲からない。

何しろ、特殊な素材を特殊な技術を用いて兵器を作る事を求められる事が多い。そして、それを他に展開することは難しいのだ。デュアルユースという考え方もあるけれど、ある程度条件が揃わないとデュアルユースは成立しない。だから、基本的には基礎技術がしっかり揃っていてこそ、兵器開発は成立するのである。

同氏は「防衛産業は将来の新たな成長エンジンであり、ハイテク産業の主軸だ」と指摘。「技術覇権を巡る競争が激化する中、将来の戦争で形勢を一変させる兵器システムを開発する技術的な競争力を確保する必要がある」と述べた。

また、輸出中心の防衛産業構造を育成するため、研究開発や投資の環境を改善し、自律的な成長を促すエコシステムを構築する必要があると主張した。

ロイター「韓国大統領、武器輸出拡大へ取り組み強化表明」より

確かに、韓国は兵器輸出が好調で、K9自走砲やK2戦車、FA-50軽戦闘機などの売れている商品があるのは事実である。

これが継続的に売れるのか?というと、なかなか大変であると思う。何故なら、殆どの技術は韓国国内で賄う自国技術というわけでは無いからだ。割と上手いこと外国の組み合わせて兵器として成り立っているという側面があるのは事実だが、それだけでやっていけるとは思えない。

韓国のニュースを漁っていくと、どうにも不安な側面が強く出てくる。

内需中心から輸出中心に

特に不安に感じるのがこちらのニュース。

ユン「防産業、新成長動力…輸出積極支援」(総合)

登録 2022.11.24 13:24:59

尹錫悦大統領は24日、防衛産業が未来の新成長動力だと注目しながら輸出を積極的に支援すると明らかにした。

~~略~~

ユン大統領はすべて発言で「防衛産業は未来の新成長動力であり、先端産業を牽引する中枢」とし「技術覇権競争が深化する中、未来戦のゲームチェーン低級武器体系を開発できる技術競争力を確保し、防衛産業企業の研究・投資条件を改善し、防衛産業の構造を内需中心から輸出中心に転換し、自生的に成長できる生態系を構築しなければならない」と話した。

NEWSISより

何が不安かというと、この部分だ。

> 防衛産業の構造を内需中心から輸出中心に転換し、自生的に成長できる生態系を構築

防衛産業を輸出中心にする……、それってドイツがやって失敗していませんでしたかね?

そもそも、韓国の兵器がポーランドに大量採用された理由は、直ぐに大量の兵器の導入を好条件で受けてくれる国の候補が他に無かったからだ。

実際に、最近採用された新型戦車を持っている国といえば、以下の5カ国。

  1. アルマータT14(2020年制式配備)  ロシア連邦陸軍(ただし、開発中止になった模様)
  2. 10式戦車(2010年制式配備)  陸上自衛隊
  3. ルクレール XLR スコーピオン(1992年制式配備)  フランス陸軍
  4. K2 ブラックパンサー(2014年制式配備)  韓国陸軍
  5. アルタイ AHT(2012年制式配備)  トルコ陸軍 → ただし、中身はK2戦車

このうち、敵国となるロシア連邦からT14を購入する選択肢は無いし、どうもT14の開発は完了していないっぽく、何度か開発中止だとか生産中止だとかいう話が囁かれた。そして、ウクライナ戦線にてT14が活躍したという話は聞かない。いずれにせよ、ポーランドが導入する事はできない戦車だ。

では、10式戦車はどうかというと、こちらもまあ無理だ。日本が輸出する気がないからね。そもそも10式戦車は、世界でも評判は芳しくない。重量が軽いことや実戦経験がないこと、そして、世界でセールスされていないこともあって、その性能はあまり知られていない。

ということで、フランス製戦車のルクレールが俎上に上がりそうなのだが、そもそもポーランドはドイツ製戦車レオパルト2を採用してきた。ところが、レオパルト2の近代化改修は開発遅れているようで、2020年に発表されたポーランド仕様のレオパルト2PLの量産化には時間がかかりそうである。フランス製戦車採用はそういう意味で都合が悪いのか、そもそもポーランドが採用を検討した形跡は無い。

というわけで、消去法で行くと、韓国製戦車K2ブラックパンサーくらいしか残らないのである。なお、ポーランドはアメリカにも戦車を買うことを打診してM1A2エイブラムス250両の購入を決めたが、直ぐには納入できないっぽい。

つまり、大量に兵器購入するためには「OK」を出した韓国政府からの兵器を選ぶしかなかった可能性は高い。ただし、ポーランドは朝鮮戦争が継続中で、実戦で使われる戦車という評価でK2戦車を選んでいたわけだが、韓国が内需(国内配備)を疎かにすると、まさにドイツのような……。

そもそも輸出頼みの経済構造がマズイ

で、ちょっと話は逸れるのだけれど、これと良く似た構造になっているのが、韓国経済である。

韓国、「経済の柱」輸出が16.7%急減…今年の累積貿易赤字400億ドルに迫る

2022.11.22 06:47

2カ月連続で輸出がマイナス成長する危機に置かれ貿易戦線に赤信号が灯った。年間貿易赤字が400億ドルに迫る一方、8カ月連続の赤字も目前にしている。

関税庁は21日、こうした内容の11月1~20日の輸出入動向資料を発表した。この期間に輸出は332億ドルで前年同期比16.7%減少した。昨年の16.5日から15.5日に減った操業日数を考慮した1日平均輸出額も11.3%減った。輸入は376億ドルで1年前より5.5%減少した。

中央日報より

まあまあの規模の赤字を積み上げている韓国だが、赤字額だけ見ればたいした事は無い。ただ、韓国経済は、貿易頼みで内需が弱い構造になっている。

特に支那に依存する部分が大きい。

中間財の中国からの輸入依存度、韓米日のうち韓国の上昇幅が最大

登録:2022-01-12 09:15 修正:2022-01-12 11:53

韓国が2020年に中国から輸入した半導体は179億3千万ドルで、半導体輸入額全体の39.5%だった。韓国のこのような対中輸入依存度は、米国(6.3%)の6.3倍、日本(18.3%)の2.2倍の水準だ。半導体とともに米国のサプライチェーン再構築4大主要品目とされるバッテリー(リチウムイオン蓄電池)・抗生物質・レアアース類の対中輸入依存度も、米国や日本よりもはるかに高かった。

ハンギョレより

このお陰で、このブログでも扱ったように、ここ数年、尿素不足に陥ったり、石炭不足に陥ったり、フライアッシュ不足に陥ったりと、結構大変だった。

何が言いたいかというと、軍事に関して輸出に力を入れるのは良いのだけれど、そこで外乱によって転けてしまうと、取り返しの付かない事態を招きかねないと言うことである。

ムン君も相当やらかした感じなんだけど、ユンユンもちょっとヤバい事をやらかしそうな大統領である気がする。おかしな事にならないと良いけど。

追記

「おかしな事にならないと良いけど」とは書いたのだけれど、ユンユンは相当危ない橋を渡っているのかも知れない。

チュニジアから韓国へ: ロシアのナフサの新しい貿易ルート

2022 年 11 月 25 日12:30 GMT+9

韓国はチュニジアからナフサの輸入を開始し、ロシアからの供給が急増した。これは、ウクライナでの戦争をめぐる西側のモスクワに対する制裁を受けて、異常な貿易ルートが出現していることを浮き彫りにしている。

~~略~~

一方、国営石油公社(KNOC)のデータによると、ソウルは先月、チュニジアから74万バレル(約8万2000トン)のナフサを輸入した。

これは、2021 年全体ではゼロであり、2020 年 11 月にはわずか 192,000 バレルであるのと比較して、2019 年にさかのぼる KNOC データでチュニジアからのナフサ輸入の唯一の前月です。

リフィニティブのデータによると、ソウルは今月、チュニジアから約 274,000 トンのナフサを受け取る予定です。

ロイターより

なんと、ロシアからナフサを迂回輸入している疑いが出てきたのである。

チュニジアはナフサの生産を殆どしておらず、しかし、韓国は先月だけでも74万バレル規模の輸入を行っている。2019年11月から韓国はチュニジアからナフサ輸入をしているらしいが、ではこのナフサは何処産ですか?という話になってくる。

当然、資源を売る相手に困っている国からでは無いか?という疑いは出てくる。

いやー、ロシアのプーチン氏は韓国に対して名指しで「武器輸出するな」などと批判していた事があったが、こういう関係があればその脅しは効果が出るよね。

コメント

  1. 自動車制御用半導体も作れない韓国で軍用半導体をどう調達するんだろう?
    耐久性が恐ろしく低い韓国製を輸出用に使うと輸出市場を失う事になるのに、そこまで考えていないか。

    • 軍用半導体の調達は、韓国国内でも恐らくやれるハズなのですが、信頼性と言う意味ではかなり怪しいと思っています。
      外国から買い付けて、組み入れるのが韓国流なので、韓国兵器に韓国産のチップをのせるような形にはならないのではないかと思います。少なくとも、韓国はその点を危惧していないのではないかなぁ。

  2. アメリカやロシアは今はなかなか廉価でそこそこなモデルはないので。
    真面目に、廉価でそれなりの数をそろえやすく、そこそこ使える兵器は世界的に選択肢が少ないですからね。
    K9自走砲はライバル不在と呼んでいいし、FA-50も非対称戦の攻撃機としては十分で、古い軽戦闘機の後継もできるという時代の要請に合っている。
    さらに、元がロッキードマーティン製という旧アメリカ産の航空機を使っている国にとっては筋目正しい兵器ですし。

    商売の目の付け所は良いというか、旧式兵器の物量戦術と後方浸透ゲリラ戦術で攻め込んでくるであろう北朝鮮との戦争(核を除く)を想定して開発している兵器が、国内外での非対称戦も多い顧客となる国々ににちょうどいい感じなのかもしれません。

    • ご指摘通り、韓国兵器はカタログスペックを出せるのであれば「ちょうど良い」のですよね。
      だからこそ売れる。
      ただ、エコサイクルまで考えると、「韓国製を選んで良いのかな」という不安はあります。

  3. こんにちは。

    >殆どの技術は韓国国内で賄う自国技術というわけでは無いからだ。

    システムの供給元が、ちょっと蛇口閉めるとすぐ干上がるのが韓国の日常ですからね……タレスとかLMとかGEとか、よい顧客で居る間はともかく、競争相手に甘い会社じゃないですよね。

    追記:
    >そもそも10式戦車は、世界でも評判は芳しくない。

    それでよし。甘く見て、「話が違う!」って泣き叫びながら爆散する某国を見るのもまた一興かと。
    ※ま、実際に敵対する現場はそこまで甘く見てないでしょうけれど。

    • 韓国は、外国製品と競合しないレベルの兵器を用意しているので、直ちに問題になるということはならないと思います。
      とはいえ、「嫌がらせ」はされるのではないでしょうか。
      アメリカも、部品供給の一部を停止するようなことを結構やってきますから、武器輸出大国への道というのは外的要因に関しても問題が大きいと思います。
      実際に、1000両の戦車をポーランドに売りつける話が成立した段階で、アメリカは随分とこの話を懸念したようです。虎の尾を踏まないように頑張らないといけないのは辛い所ですね。

  4. こんばんは、

    ユンユン大統領は、2045年までの火星到達宣言まで出したそうですよ。
    https://japan.hani.co.kr/arti/politics/45230.html

    まず韓国は、延び延びになっている有人月面着陸を実現させなきゃね。
    火星は遠いから、事前準備に相当な期間を要するだろうから、月に何度か探査船を飛ばしてリハーサルしたほうがいいだろうね。

    でも実際には、イーロン・マスクに依頼して、国旗を火星に立ててもらうほうが手っ取り早いのでは?とも思うけど。

    それにしても、あの国の大統領は、だれもが自分の任期後もしくは死後に結果が出るように計画を立てるんだよねw 後の大統領にはいい迷惑だろうねw

    • 待っているんですけどね、有人月面着陸の実現を。
      日本は無人探査機の月面着陸に失敗してしまったので、好機ですよ!(違)

      韓国の大統領の決定は概ね投げっぱなしジャーマンですから、次の大統領はそれを受け止めるのがまず大変ですよ。
      まあ、何もかもを否定するので、ノーダメージの方が多いですが。後始末をする人は大変でしょうね。

  5. 軍事の民営化と企業国家の台頭による国家解体戦後モノ。と、いえば、一昔前(…でもないか、ちょうど今水魔女やってるし…)の近未来SFのド定番だった気がしますが…PMCの類がそこそこ幅を効かせるようになってきてはいても、今一国家の代替にまではなり切れないのは、結局のところ、「損な仕事も引き受ける(というか、断れない。国民総顧客ですしね、公務員は。)のが国のお仕事。」で、「その損の最たるモノこそは、軍事。」だからなのかな。とも思うところです。
    …軍産複合体は汚職塗れのヌルゲー。って印象は一部界隈で根強いようですが…だったらF15はボーイングになってないんじゃないかなぁ…とも。

    • PMCの台頭というのは、数十年前から言われていて、ロシアではそれが顕著に出ているようです。
      しかし、ご指摘の様にそれが国家として成立しないのは、PMCが近視的な利益の追求が先行しがちな体質故なのかもしれません。何しろ、株主が許してくれないとなかなか独自路線を釣らぬことは難しいですからね。

      軍産複合体が、「儲かる」というのがそもそもの幻想だと思っています。
      利益が出るときは莫大な利益を生むのでしょうけれど、リスク要因が政治的すぎてコントロールが難しく、商売としては成立しにくいのが実情です。政治を動かすところまでは至れないというのが現実でしょう。