支那から逃げ出す富裕層、行き先はシンガポール

支那

数年前は、カナダが人気だったが、最近はシンガポール方面らしい。何が?って、支那人移民の行き先である。

中国富裕層はシンガポールを目指す-習氏の経済支配強化受け流出加速

2022年11月15日 16:13 JST

中国の富豪にとって最もホットなワインバーの一つは、上海の高層オフィスビルの上階などではなく、シンガポール中心部の6車線の高速道路に隣接する地味なバンガローの中にある。

「Bloomberg」より

「先日行われた共産党大会を契機に」という記事になっているが、支那の富裕層にとって、共産党の締付けが更に強まることが鮮明になった共産党大会の結果は受け入れ難かったらしい。

だが、支那人移民の話は昔からあって、今に始まったことではない。「その傾向が加速」という事と、「行き先の傾向が少し変わった」というのが本日選んだ話題だ。

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この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

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人材と資金が流出?!

カナダ人気は低迷

カナダへ行く支那人が減った理由の1つはコレだろう。

華為技術CFOを釈放 カナダ裁判所 司法取引成立

2021/9/25 07:31

米ニューヨークの連邦地裁は24日、米司法省と中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)副会長兼最高財務責任者(CFO)孟晩舟被告(49)の司法取引成立を認めた。同省の要請でカナダ当局が拘束し詐欺などの罪で起訴された孟被告は、来年末まで合意の条件を守れば起訴猶予となる。カナダから米国へ身柄を引き渡す要求は取り下げられ、カナダの裁判所は孟氏の釈放を決定した。

「産経新聞」より

2018年12月、アメリカ政府の要請によりカナダ国内にいた孟晩舟氏は、バンクーバー空港で拘束され、裁判にかけられることになった。

ファーウェイのCFOだった彼女が逮捕されるに至った理由は、ファーウェイが絡んだマネロン疑惑である。

どうやらアメリカの対イラン制裁を逃れるための資金洗浄に加担していたらしく、巨額の資金の流れを把握したアメリカが、カナダ政府を巻き込んで逮捕に踏み切ったらしい。結果的には司法取引によって帰国が実現したのだが、逮捕当時、彼女の手元には彼女名義のパスポートが7通あったとも言われており(普通の人は1通しか持てない)、何らかの後ろ暗い取引に加担していたことは明白である。

カナダは、移民政策を推進して経済の発展に寄与させていたことと、香港の支那への返還(1997年7月1日)に伴って積極的に香港からの移民受け入れを行った。カナダは一定上の資産を持っている香港人の受け入れをおこない、支那本土からの移民もその中には多数含まれたとされている。

ところが、この大量の移民受け入れによって、支那系の議員が当選して一部地域を掌握してしまうなど、カナダがカナダ人のための土地ではなくなりつつあることが明らかになると、流石にカナダ政府も方向転換せざるを得なくなる。その頃から支那人の受け入れを抑制するようになった。

選挙に干渉

また、カナダ首相のトルドー氏は、最近になってこんな発言をしている。

トルドー氏

中国がカナダの選挙に干渉しようとしている=トルドー首相

2022年11月8日, 09:28

カナダのジャスティン・トルドー首相は7日、中国と他の多くの国が、選挙を含むカナダの民主的プロセスに影響を与えようとする積極的な試みを続けていると表明した。

~~略~~

トルドー氏は、中国が10人以上の候補者の選挙運動に資金を提供することによって、2019 年のカナダの選挙に干渉しようとしたとの報道についてコメントした。

「SPUTNIK」より

これも、昨日今日わかった話ではないのだが、近年の先進国の選挙に特に干渉しようとしているらしく、その証拠が各国で指摘されるようになって来ている。アメリカの大統領選挙も、カナダ、イギリス、フランス、ドイツなど各国で噂レベルから、実際にそれらしき証拠が出るレベルまで様々だ。もちろん、日本だって影響はあるだろう。

尤も、選挙の資金関連の話に関しては、かつてはロシア(ソ連)からの供給だとか、様々な影響があるのと、敗者の弁で実際には立証しづらい話もあって、どこまで警戒すべきかは良くわからないが。

各国の財界にも大きな影響

また、選挙だけでなく経済活動の根幹を担うシステムにまで干渉するようになっている。

中国政府機関、カナダによる中国企業への投資引き上げ命令に反発

2022年11月11日

カナダ政府は11月2日、中国企業3社(注)に対して、カナダの重要鉱物企業からの投資引き上げを命じた。これに対して、中国政府機関が相次いで反発した。

カナダでは10月28日に、中国への警戒の高まりを背景に、同セクターを保護するための規定を強化したガイドラインを発表していた。

中国外交部は11月3日の記者会見で「鉱物資源のグローバル産業チェーン・サプライチェーンの形成と発展は、市場ルールと企業の選択がともに作用したものだ。カナダが国家の安全という概念を拡大し、人為的に中国とカナダの企業間の正常な経済・貿易・投資の協力に障害を設置することは、自身が掲げる市場経済の原則と国際経済・貿易のルールに背くものだ」と批判した。その上で「中国企業への不当な抑圧をやめ、カナダでの正常な経営活動に公平、公正、無差別のビジネス環境を提供するよう求める。中国政府は引き続き自国企業の正当な合法的権益を断固として守る」とした。

「JETRO」より

この記事ではカナダ政府の決定に対し、支那外交部が異を唱える流れになっているのだが、「どの面を下げてこんな発言をするのか」というレベルの内容になっていて、なかなか笑える。

「市場ルール」も「企業の選択」も、支那においては支那共産党の干渉を受けるのが当たり前なのだが、資本主義の国は違うのだ。

なお、この話もアメリカやイギリス、ドイツなどで類似の事例が見られ、日本でも当然にある。左派に結びついて昔から活動は活発だが、近年は沖縄や北海道でその活動を活発化している模様。要は西側諸国共通の課題になりつつある。

台湾政策でも不一致

そして、台湾に対するスタンスでも距離をおきつつある。

中国、カナダが台湾干渉なら「強硬手段」と警告 議員団が訪台計画

2022年8月25日1:25 午前

中国は、カナダの議員団が台湾訪問計画を発表したことを受け、カナダが台湾に干渉すれば「強硬手段」を取ると警告した。

カナダ自由党のジュディー・スグロー議員は先週17日、カナダの議員団がアジア太平洋地域での経済機会を求め10月に台湾を訪問すると発表。これについて在カナダ中国大使館は23日夜に発表した声明で「カナダに対し『一つの中国』政策の原則を守り、中国の主権と領土を尊重するよう求める」とし、「中国の主権と領土の一体性を妨害、または侵害しようとするいかなる国に対しても、中国は断固として強硬な措置を取る」と表明した。

「ロイター」より

カナダは良くも悪くもアメリカとの共同歩調で、政治・経済・防衛・外交にいたるまでその方針を決定する国である。

アメリカが台湾政策において、支那と対立することになれば、カナダも同様にその選択を迫られることになる。これまでは、カナダは支那寄りの立場を表明する場面もあったが、流石に対支那包囲網を作っていくのがグローバルスタンダードとなっている昨今、そんな立場を続けられるわけもない。

実際に、カナダの議員団は台湾訪問計画をたてており、今後、一層、支那からの距離は遠くなるだろうと予想される。

こういった政治的背景によって、カナダに在住する支那人に対する締め付けは強くなっているし、今後は支那からカナダに容易に移住することはできなくなるだろう。

シンガポールは好調な経済を背景に成長中

一方で、「明るい北朝鮮」と呼ばれるシンガポールは、リー一族の独裁体制が続いていて、そのことも支那との親和性を高くしている。

シンガポールDBSの時価総額、三菱UFJ並みに

2022年11月8日 19:33

好調な業績を背景に、東南アジアの大手銀行の時価総額が拡大している。シンガポールのDBSグループ・ホールディングスやインドネシアのバンク・セントラル・アジア(BCA)の米ドル換算の時価総額は、三菱UFJフィナンシャル・グループに並ぶまでになった。

「日本経済新聞」より

シンガポールの現首相はリー・シェンロン氏で、建国の父であるリー・クワンユーの長男である。2代目首相であったゴー・チョクトン氏はリー・クワンユーの右腕で、リー・シェンロン氏への中継ぎと言われるような立ち位置であったため、実質的にリー一族が独裁体制を続けている状態である。

リー・シェンロン氏

超監視国家で、かつリー一族が製造から金融まで幅広い分野で権力を独占した状態であるため、上述した記事に出てくるシンガポールのDBSグループ・ホールディングスも例に漏れずリー一族から巨額の出資を受けて設立されて、実質的な影響下にある。

とまあ、そんなシンガポールだが、支那人にとってみれば自由度は支那本国と変わらないか、むしろ緩いので、移住には適している。元々、華僑と呼ばれる人々が沢山住んでいる土地だしね。

とはいえ、こういった実態を支那皇帝の習近平氏が憂慮していないはずもなく、それがこちらの記事に関連してくる。

そう、ゼロコロナ政策を推進することは、支那人とその富が海外に流出するのを止めるのに使うのに誠に都合が良いツールなのである。

そして、ゼロコロナ政策推進こそが、支那から人や富が逃げ出すキッカケとなるものなのだから、なかなか矛盾した話である。

人口減少?

こうしたことに加えて、支那共産党にはもう1つの懸念がある。それが、人口減少である。

中国が2023年にも「人口減少時代」に突入の必然

2022/08/10 18:00

「中国の人口増加のペースは顕著に減速しており、第14次5カ年計画(2021~2025年)の期間中に減少に転じるだろう」。7月21日、中国国家衛生健康委員会人口家庭司(訳注:「司」は日本の中央省庁の「局」に相当)の楊文庄司長は、中国人口学会の年次総会でそう発言した。

これに先立つ7月11日、国際連合は2022年版の世界人口推計を発表。それによれば、中国の総人口は早ければ2023年に減少に転じ、2024年には総人口に占める60歳以上の比率が20.53%に上昇する。

「東洋経済」より

長い間、一人っ子政策を続けてきた支那だが、その弊害が人口減少というのは矛盾した話ではある。一人っ子政策はまさに人口減少を目指す政策なのだから、それが成功したとして胸を張るべきだ。

しかし現実問題として、人口減少と高齢化は支那経済にとっても深刻な影響をもたらす。

2億人もの高齢者を抱えた支那だが、その高齢者を支えているのはその子供であって、支那共産党は全くケアを考えてはいない。そのことが更に人口減少に拍車をかける結果になるという皮肉な話となる。何しろ、子供達は親の介護などを負担するために、結婚を含めた将来設計を諦めているのだ。

これが直近の傾向で、何故かここ数年で急速に人口増へと転じてはいるが、全体的な傾向から見てこれはちょっと不自然である。一説には、共産党大会を控えて数字が「盛られた」とも言われているが、支那統計局が「出生率から死亡率を引いた自然増加率は61年ぶりの低い水準となった」と発表しているので、高齢化の傾向が進んだことは事実だろう。そして、「何らかの原因」で人口は微増したと。

……人口増加する要因は無さそうなんだが、まあ、数年この傾向が続くのであればまた認識を改める必要があるね。ただ、出生率が下がっている以上は減少傾向は避けられないため、富裕層の海外流出と合わせて人口減少は続くだろう。

案外、ダイナミックゼロはこういった諸問題を一挙に解決する妙手なのかもしれないが、普通に考えれば相当に厳しい状況であることには違いない。

コメント

  1. こんにちは。

    >人口増加する要因は無さそうなんだが

    今までカウントされてなかった、農村部での無戸籍分を算入したとか、そういうカラクリかな?
    って思いました。
    単純に、あっちこっちで水増ししたらトータルで爆上げしました、が正解に近い気もしますが。

    ※都市部で、そうそうパコパコ子供増やすとは。養育費がバカにならないので。
    ※農村部は、そもそも今までと大して変わらないだろうし。

    • 本文では書かなかったのですが、ご指摘の可能性は確かにあります。
      「黒孩子をカウントした」「台湾をカウントした」「先島諸島をカウントした」とか、カウント方法を改めればすぐに人口は増えそうですね。

  2. どこに逃げ出すにしても日本に来ないで、と切に願います。
    なにせ、彼らはその土地のルールなんて無視で「騒ぐは汚すは」なので、
    定住なんてされたらどうなるやら。
    既に(おそらくは)定住者が「潮干狩りや牡蠣の殻捨て」とかで、
    いろいろやらかしているようですし。
    観光客だって、インバウンド効果とかいうけれど、
    彼らの出すゴミ(関空のスーツケース含む)の処理やら、
    汚した後の清掃やら、
    その経費を考えると結果黒字かどうか怪しいと思っています。

    • 現在、支那からの観光客は若干増えてきているようなのですが、武漢ウイルスに対する支那のゼロコロナ政策によって、入国が抑えられているようで幸いです。
      ただ、土地の購入などの影響力工作は続いているようなので、この状況に変化があれば、シンガポールより日本へ、という流れはあるかもしれませんね。

      インバウンドに関しては、その経済的影響についてしっかりと考慮されていないのですが、細かい報道を見ていると、支那人観光客が多数入って来る状況は営業的にプラスにならない事が多いようですね。

  3. こんにちは、

    国外脱出といえば、ロシアからの兵役忌避者の大脱走は大きな珍事でしたが、
    今年のジョージアのGDPは+10%の爆上げが予想されていて、いま「ウクライナ戦争」
    特需が起こっているそうです。

    同様に、シンガポールも今年から来年にかけて、富裕な移住者たちによる活発な
    消費需要の恩恵がありそうですね。

    • なるほど、ジョージアですか。
      戦争特需というのは、いつの時代にも発生するのですな。
      シンガポールは経済伸びていますから、目立たないかもしれませんが影響はあるんでしょうね。