インドネシアの高速鉄道、来年6月に開業?!間に合うの?

インドネシア

随分と遅れた感じはするのだけれど、まあ、遅れることは当初から指摘されていたので特に驚きはない。寧ろ、来年6月に開業できるという事に驚くよ。

習主席の試乗会立ち消え 中国受注の高速鉄道―インドネシア

2022年11月12日07時12分

20カ国・地域首脳会議(G20サミット)が15日から開かれるインドネシアでは、首都ジャカルタを起点とする高速鉄道の工事が来年の開業を目指して進められている。日本との激しい受注競争の末に中国が建設を請け負ったもので、当初はG20サミット時に中国の習近平国家主席が試乗するとされていたが、先月末、オンライン視察に切り替えられた。

「時事通信」より

噂によると、G20サミットの際に習近平氏が鉄道に試乗する話があったらしいのだけど、未だ試験運転レベルに至っていないために流れたようだ。

走れない列車に乗っても絵にならないよね。

スポンサーリンク
同カテゴリーの人気記事

この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

<同カテゴリーの人気記事>

スポンサーリンク

予定通り

遅れる開業

日本が受注するハズだったこの案件、「何故か」支那が受注する事になった。

詳しい説明は省くが、日本が7年にわたって現地調査を行い、見積もりと詳細な計画を提出したら、何故か支那が「入札に参加する」と表明して、日本の見積もりとそっくりの計画をベースに安値で入札をしてきた。

そこで決着するかと思ったら、「高速鉄道の必要は無い」「中速鉄道でいい」などというインドネシアの意味不明な話となって、それに追従できた支那が入札するに至った。

この辺りの記事で言及しているので、参考にして頂けたらと思う。

高速鉄道の開業が予定されているのはジャワ島西部で、これまで在来線で約3時間半かかっていたジャカルタと西ジャワ州の主要都市バンドン間約140キロを最短35分で結ぶ。最高速度は時速350キロだ。

「時事通信”習主席の試乗会立ち消え 中国受注の高速鉄道―インドネシア”」より

それにしても、いつの間にか最高速度は350km/hとなっているな。ちなみに、新幹線の最高速度は路線によって違うのだが、東北・秋田新幹線の「はやぶさ」「こまち」が最高運転速度320km/hで営業運転している。

なお、支那の高速鉄道は最高運行速度350km/hを達成しているらしく、インドネシアのそれも同じレベルで運行できるという事らしい。

……中速鉄道で良いよ、という話はどこにいったんだろうな。

なお、開業が2018年という話は何処かに行ってしまって、日本が提案していた2018年着工2023年開業のスケジュールよりも遅れ、総事業費64兆ルピア(日本案)という話も約113兆ルピア以上に膨らむ可能性が高い。

国費投入と「準高速化」の話

で、今年の3月頃のニュースではこんな話があった。

インドネシア高速鉄道、一転「国費投入」の理由

2022/03/24 4:30

インドネシア政府が今年2022年内の「ソフト開業」を掲げ、急ピッチで工事を進めるジャカルタ―バンドン高速鉄道。ジョコ・ウィドド大統領は、政府負担なしを掲げたそれまでの高速鉄道建設スキームの前提を反故にし、2021年11月に約4.3兆ルピア(約357億円)の国家予算を投じることを決定した。

~~略~~

ジャカルタ―バンドン高速鉄道を中国が受注した当初は、総工費約60.7億ドル(約88兆ルピア=約7312億円)と謳われていた。ちなみに、日本案も金額だけを見ればほぼ互角か、若干安いくらいであった。結局、工事遅れによる物価の上昇、土地収用の問題等々で工費は膨れており、最終的に約79億ドル(約113兆ルピア=約9390億円)程度になると見積もられている。

「東洋経済」より

この記事を読むと、何かインドネシアに問題があって支那に全く責任がないように感じるのだが、ソレは違う。少なくとも着工が1年近く遅れた原因の1つが支那にある事は確実だし、着工後も工事が遅々として進まない理由に、支那の本気度が足りていなかったのでは?という疑いを払拭できない。

尤も、記事にあるようにインドネシア側の問題も大きく影響していたことは事実だし、今後も混乱は続く可能性が高い。

最初から国費を投入すれば問題とならなかったのだが、この状況だと日本案を採用した方が良かったという事にもなりかねない。

その辺りの突っ込みはこちらの記事にも言及しているが、しかし、去年11月の段階で工事の進捗率は79%であった。

Update Pembangunan Kereta Cepat Kereta Cepat Jakarta-Bandung, Progres Sudah 79 Persen

Jumat, 5 November 2021 16:26 WIB

TRIBUNNEWS.COM, JAKARTA – Pembangunan proyek Kereta Cepat Jakarta-Bandung (KCJB) terus dipercepat untuk mengejar target operasi pada akhir 2022.

Sampai saat ini, progres proyek yang akan disuntik Penyertaan Modal Negara (PMN) tersebut sudah mencapai 79 persen.

Direktur Utama PT KCIC Dwiyana Slamet Riyadi mengatakan, pengerjaan KCJB pada saat ini, sudah dilakukan pemasangan girder box untuk menyambungkan struktur layang pada trase dengan menggunakan girder launcher.

「tribunnews」より

今年は進捗率88%かぁ。

インドネシアのジョコ大統領、中国が建設請け負う高速鉄道の工事現場を視察―中国メディア

2022年10月16日(日) 14時0分

インドネシアのジョコ大統領は13日、西ジャワ州の主要都市バンドンで、同国の首都ジャカルタと約142キロメートル離れたバンドンを結ぶ高速鉄道の工事現場を視察した。

中国ウェブメディアの極目新聞やジャカルタの中国大使館によると、インドネシアと中国の鉄道建設大手、中国中鉄の合弁会社が建設を請け負う同鉄道について、ジョコ大統領は「東南アジアで最初の高速鉄道となる。建設は概ね順調に進んでいる」と述べた。

同鉄道は2016年に着工し、工事の進捗率は88%に達している。23年6月の開業をめざす。

「レコートチャイナ」より

1年で9%しか進んでいないが、残り12%を来年6月までに終わらせて、開業準備をするのか。時間が本当にないのだけれど、大丈夫だろうか。

おそらく順調に行けば工事完了が2024年半ば位なんだろうと思う。そこからテストをやって営業の準備をすると、2025年末に開業できれば良いところだろう。

もしかして支那が本気になれば、突貫工事で2023年までに開通することはやるだろう。でも、高速鉄道の試運転はしっかりやらないと様々なトラブルを招く。安全運転でいって欲しいね。

コメント

  1. 日本の見積もりと詳細な計画。ですが、考えてみればそんなモンに、トラップというか、裏切られた時用の誤情報の一つも紛れ込ませてないワケも無いんじゃないかな。とも思うところですが。他所が作ったプランなんぞを本気で丸まま信じちゃったんでしょうかね。中国。まぁ、日本だし、て油断はあるでしょうかね。…国はともかく、土建屋さんたちはその辺の心得ありそうではあります。
    現地現物の確認。ちゃんと自分の手でやるのって、当たり前に大切ですね。

    • 日本の見積もりは日本の設計技術前提ですから、支那にとって都合の悪い部分もあったのではないでしょうか?想像ですが。
      その辺りを現地でしっかり修正できていれば良いんですが、どうなんでしょうね。
      インドネシアは日本に似た急峻な地形なので、支那で建設するような線路とは勝手が違う部分もありそうです。
      うまく開通できるといいなー、と、思っています。

  2. こんにちは。

    インドネシアが、契約の相手としては最悪に近い事を露見してくれたという意味で、本邦には高い授業料だけど良い薬にはなったでしょうね。

    KF-21とかで深入りしている某国は、もはや足抜け出来ないみたいですが……

    • インドネシア高速鉄道受注失敗は、日本政府にとっても日本企業にとっても高い勉強代になったと思いますよ。
      ただ、Kf-21の経緯を見ても、インドネシアも一筋縄ではいかない相手です。受注したとしても、苦労したかもしれません。インドでは日本が受注して随分苦労しているようですエイね。