COP27がエジプトで開催、石炭を槍玉に上げる模様

外交

バカバカしい流れは未だ続くのか。

日本はどちらの味方をするべきか…COP27で途上国に一方的な脱炭素を押しつけるEUの不誠実

2022/11/04 18:00

11月6日から18日まで、エジプトのリゾート地、シャルム・エル・シェイクで国連気候変動枠組条約第27回締約国会議(COP27)が開催される。

「President」より

石炭を取り上げようという流れは、これからも続くらしいよ。

スポンサーリンク
同カテゴリーの人気記事

この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

<同カテゴリーの人気記事>

スポンサーリンク

EUの主張に欺されるな

何処が一番石炭を使っているのか

このブログでは、二酸化炭素排出量削減で石炭を止めるという話が出たときには、「誰が一番使っているのか」という話をする。

1.png

2021年のデータだが、世界の石炭消費量でぶっちぎりなのは支那だ。序でに、生産量もぶっちぎりである。

2.png

うんまあ、沢山生産して沢山消費している支那が頑張らないと、この二酸化炭素の話はどうしようも無いんだよね。話はここで終了……でもいいんだけど。

英国のグラスゴーで開催された昨年のCOP26では、EUが石炭火力発電の「段階的廃止(phase out)」を主張した。しかし会期を一日延長して実施された詰めの協議で中国とインドが異論を唱えた結果、米国の仲介もあって、表現が「段階的縮小(phase down)」に書き改められた。石炭火力に依存せざるを得ない途上国の立場を中国とインドが代弁したかたちとなった。

「President”日本はどちらの味方をするべきか”」より

COP26で、EUが石炭火力発電を止めろ!と言ったのに対して、支那とインドが「イヤだね!」と。そりゃ、「段階的廃止」とか言われても、ねぇ。

EUが石炭火力発電を悪者にしたところで、支那やインドにとっても代替発電手段が確保出来ていなければ、「それは納得できない」という風に言うのは当たり前だ。だが、一番使っている支那が「まだまだ石炭は燃やすぜ」と言ったら、「段階的縮小」であったとしてもまあ無理だろう。ちなみに2位のアメリカも、この流れには余り積極的には乗ってこないだろう。

正直、COP27で何かが決まるとも思えないのである。

バイデン氏は失言

とはいえ、アメリカ大統領のバイデン氏は、環境強硬派である。そして、痴呆が随分と進んでいるのではないかという疑いがある。

バイデン氏失言に身内反発 「石炭火力を閉鎖」

2022/11/6 23:06

バイデン米大統領が4日の演説で国内の石炭火力発電所を閉鎖すると発言したことに対し、身内である民主党のマンチン上院議員が5日、「ひど過ぎる」と反発した。マンチン氏は産炭地の南部ウェストバージニア州選出。大統領報道官は「大統領は発言を後悔している」と弁明した。中間選挙の追い込み時期に失言癖が出て、手痛い失点となった。

「産経新聞」より

カリフォルニア州で演説したバイデン氏、「石炭火力は風力、太陽光よりコストがかかる」「誰も建設しない」「米国にある石炭火力を閉鎖するだろう」等と言ってしまったらしい。

大丈夫か?

実際に、大統領報道官が火消しに走ることになって、実現不能な発言を無かったことにしようと躍起になっている様だ。

アメリカも、未だ、火力発電を無くすことは難しく、シェールガスやシェールオイルを使った火力発電に頼らざるを得ない部分はある。

そもそも再生可能エネルギー発電は火力発電とセットに

で、良く語られることではあるが、再生可能エネルギー発電は火力発電とセットで運用されている実態がある。太陽光発電の場合は、曇ってしまうと発電量が大幅に落ちるし、そもそも夜間の発電は不可能だ。これを補う為に火力発電でサポートする必要があるのが現状である。

当然、EUもそれは分かっていて、再生可能エネルギー発電を推進する代わりに何を選んだかと言えば、ロシアから輸入する天然ガスである。

もう、ここでEUの愚策っぷりが露呈する訳なのだけれど、どうしてロシアからパイプラインを引いて天然ガスを買っちゃうかな。

EU各国は石炭火力の再活用を「時限的な措置」と強調するが、気候変動対策を推進する立場から、昨年のCOP26で石炭火力に厳しい態度で臨んだ経緯がある。

そのため、石炭火力の再開に関して、EUは今年のCOP27で説明責任を果たすべきではないか。真摯なスタンスで臨まなければ、途上国はEUの主張に対して耳を貸さなくなるだろう。

「President”日本はどちらの味方をするべきか”」より

ロシア軍がウクライナ侵攻した結果、天然ガスが手に入らなくなって石炭火力によってこれを補う選択をしたEUだが、あくまで「時限的措置」だとして将来的には石炭火力発電を止めるんだと息巻いている。

EUには、石炭火力に依存するあまり、酸性雨の発生を招いてしまった。

特にドイツはシュヴァルツヴァルトの枯死が衝撃だったようだ。

多くの森がこんな感じで枯れてしまい、シュヴァルツヴァルト(黒い森)も、その豊かだった緑を失ってしまった。これが酸性雨が原因だったと騒がれたのである。日本でも酸性雨は随分騒がれたが、いつの間にか聞かなくなった。

シュヴァルツヴァルトがああなった原因はどうやら気候変動(乾燥)だったようで、酸性雨の影響は殆どなかったことが後に判明している。その後、地球温暖化が犯人であるという話になっているらしい。懲りないねぇ、ドイツは。

どういう訳か、先ず、再生可能エネルギー発電への切り替えありきになっていて、再生可能エネルギー発電のデメリットには殆ど言及されていない。電気は基本的に貯められないのだから、昼だけとか風が吹いている時限定でしか発電出来ない方法に対する補助が必要となる。それを外国から買う事ができれば良いのだが、そう簡単でもないんだな。

それを分かっていながら、酸性雨騒動と同じく「温暖化」で地球がおかしくなると信じて疑わない。酸性雨の時と同じで、因果関係ははっきり分かっていないのだけれどね。

日本は石炭火力を維持すべきか

さて、にほんにおいて石炭火力発電の技術が進んでいることはこのブログでも何度か触れている。

この辺りを読んで頂けば、ある程度は伝えたいことが分かると思うが、世界に先駆けて「二酸化炭素排出量を抑える技術」の開発を続けているのだ。

これを無駄にするな!という話なのである。

「石炭火力発電を明日から止めなさい」などとは言えるワケも無く、じゃあ、刷新することで排出量を削減しましょうという話にするのが筋であり、発電効率を上げて二酸化炭素排出量が下がる日本の技術を輸出できれば、発展途上国としても二酸化炭素排出量削減に貢献が出来る。

ところが、それではEUは金にならない。原発を作ってもEUでは建設出来る国が無い状況なんだけど、日本に石炭火力発電所を輸出されるのは面白くないらしい。

「世界一の火力発電技術」を活用できる…日本が「アンモニア火力」に進むべきこれだけの理由

2022/06/29 17:00

石炭火力に代わる脱炭素エネルギーとして、アンモニア火力に注目が集まっている。基幹電源とするにはどのような課題があるのか。国際大学の橘川武郎教授は「一番はアンモニアの調達方法だ。製造時も二酸化炭素を排出しないグリーンアンモニアやブルーアンモニアの確保に向け、日本企業が動き出している」という――。

「President」より

アンモニア火力発電も、良さそうな話は聞こえてくるけれども、なかなかハードルも高く、簡単には行かないと思う。ただ、技術的には面白い観点で開発を進めていると思うので、簡単に捨て去るべき技術ではないのである。

石炭火力から抜け出せ

2022年5月14日(土)

地球温暖化対策推進法改正案が13日、参院本会議で審議入りし、日本共産党の山下芳生議員が質問に立ちました。

山下氏は、国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)が平均気温上昇を1・5度に抑える努力の追求で合意したと指摘。日本が掲げる2030年に46%の二酸化炭素(CO2)削減目標ではCOP26の合意と整合せず、大型石炭火力の新規建設を依然続けていると批判し、「G7(主要7カ国)で唯一石炭火力を廃止する期限を示していないという恥ずべき地位から即刻抜け出すべきだ」と述べました。

「しんぶん赤旗」より

まあ、日本共産党が大はしゃぎして「石炭火力を止めろ」と怪気炎を上げているらしいのだけれど、ここの方針を見るだけでも、「ダメな方向」が何かが分かり易い。

日本は原子力と火力に力を入れる。良くも悪くも資源が少ない日本にとっては、ある程度の問題を呑み込んででも、そういった技術に力を入れていくしかないのだ。

COP27で、岸田氏がおかしな発言をしないことだけを願うばかりだな。

追記

うーん、説得力がない。

「COP27」 欧州首脳 “石炭回帰は一時的 脱炭素は変わらず”

2022年11月8日 20時05分

エジプトで開かれている、気候変動対策を話し合う国連の会議「COP27」は、8日も首脳級会合が続いています。ヨーロッパの首脳からは、ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー危機を受けて、石炭への回帰を進めていることを踏まえ、脱炭素に向けた取り組みは変わらないとする訴えが相次ぎました。

「NHKニュース」より

「一時的に石炭は使うけどー」とヨーロッパ各国は口にしたらしいけれど、じゃあ、いつまでにどうするのよ。

COP27首脳級会合 深刻化する異常気象 石炭回帰の動きも【詳しく】|NHK NEWS WEB
【NHK】ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、地球規模の課題に対して、各国が足並みをそろえて一致したメッセージを出せるのか。注目が集まる今回のCOP27のポイントを解説します。

NHKは寝ぼけた特集をしていたけれども、気候変動と二酸化炭素排出量の総量に因果関係があるかというと、それは定かでは無い。

そもそも、2年前に世界各地がロックダウンして、二酸化炭素排出量が減った時に、何か気候変動に対して顕著な影響があっただろうか?

あそこまでやっても大差無いとしたら、一体何処までやれば大丈夫なのか?という話になってしまう。

なお、日本は随分と排出量の削減を行っている。……正確に言うと、経済が縮小していると言うべきだろう。だって、原発を止めて火力発電で9割の電力を賄う時期は2013年以降ずっとである。

最近は、日本国内に製造業が回帰する流れが出てきている。おそらく、電力の問題はその流れの足を引っ張るだろう。だが、そんな事にならないように政治目標を立てて、努力すべき時期である。

今回も欧州が何を言おうと、日本の利益が最大化できるような方向で頑張って欲しいところだな。

追記2

やったー!

COP27で日本に「化石賞」 環境団体、公的拠出を問題視

2022年11月10日 09時02分 (共同通信)

世界の環境団体でつくる「気候行動ネットワーク」は9日、気候変動対策に後ろ向きな国に贈る「化石賞」に日本を選んだと発表した。市民団体の分析で、化石燃料への公的拠出が世界トップだった点を理由とした。

「東京新聞」より

どう考えても、日本のサヨク案件なのだが、「化石燃料への公的拠出が世界トップ」って、これ、ガソリンの高騰を防ぐ為に政府が支援をしているという意味で、コレができるということは素晴らしい事でもある。何しろ、国民生活に大きく影響するのがこの化石燃料への公的拠出であり、日本のインフレが抑制されている理由でもある。

これの何が問題かサッパリ分からないが、まあ、サヨク的にはダメなんだろうね。

コメント

  1. こんにちは。

    >バイデン氏失言

    中間選挙期間中に、これはイタいですね。

    >黒い森

    こういうところで、ドイツさんはやらかすから……

    結局のところ、COP27もG20も「船頭多くして船山を登る」以外の何者でもない、ということで終わっちゃう話だというのが何とも哀しいところで。

    ※船頭多くして船山を登る→やれば出来る、くらいの気概を見せて欲しいところです。

    • もともと、民主党の得票には希望が持てない状況で、おそらくは共和党が勝つのだろうと予想されていました。
      そして、バイデン氏の失言ぐせもまあ織り込み済みでしょうから、態勢に影響はないのかも。
      どちらかというと、イーロン・マスク氏の発言の方が影響がありそうですよ。

      ドイツさんだけというよりは、欧州で集団ヒステリーになっている感じですよね。
      それでも、ガッツリ方針を変えてしまうドイツに比べて、他の国はもう少し抑えめな感じの政策である印象ですな。
      COP27、G20と人が多い会議はダメですよね。船頭が力を合わせて船を山に引き揚げることを期待していますよ。

      • 重ねレス&関係ない話になりますが。

        「船頭多くして船山を登る」
        これ、最近は、脳裏に「ヴィンランド・サガ」の冒頭が浮かぶんですよね。
        山というか滝登ってきやがるので。

      • そう言えば、ヴィランド・サガはアニメ化されていましたね。
        プラネテスの時から原作者のファンなんですが、アニメはちょっとチガウというか。原作のマンマはできませんよね、アレ。