チャイナリスクと取り付け騒ぎ

経済危機

支那・四川省で電力供給不足が進んでいるようだ。

中国四川省、工場の電力供給制限を延長-トヨタはきょう工場再開

2022年8月21日 23:12 JST 更新日時 2022年8月22日 17:58 JST

中国四川省は21日、「極めて顕著な」電力不足に対応するため、工業向け電力の供給制限措置を延長し、最高レベルの緊急対策を発動した。工場の操業停止を余儀なくされている同省の製造業には、厳しい日々が続く。

「Bloomberg」より

猛暑が続いている事と、そもそも電力需要が全体的に高まっているのに、電力供給力が追いついていない現状が、表面化した話だと思う。

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この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

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リスクの表面化

チャイナリスク

こうした支那共産党のエネルギー政策の失敗が、支那へ進出した企業へのしわ寄せとなって現れているのだが、トヨタだけではなくフォルクスワーゲンやアップル、テスラなどもこの影響を受けているようだ。

中国では電力不足以外にも、新型コロナウイルスの厳しい感染対策という試練がある。突然のロックダウン(都市封鎖)や頻繁な検査、行動制限が消費者のセンチメントを圧迫し、製造業セクターに負担を強いている。

「Bloomberg」より

猛暑によるエアコンの利用の増大などが影響しているようだが、その程度のことで電力不足に陥る事自体がエネルギー事情の拙さを示している。

更に猛暑の影響が関連しているのか、水不足も深刻化しているようだ。半導体製造には直ちに影響が出そうなので、チップ4の動きが加速してただでさえ爆弾を抱えている支那にとって、不都合な状況が増してきていると思う。

武漢ウイルスも再び

この他にも、「ゼロコロナ政策」を掲げる支那共産党の武漢ウイルス対策の失敗が影響をしているようで、そろそろ感染の波が訪れる兆候を見せている。

中国でコロナ再燃、経済に暗雲 行動制限、緩和求める声も

2022年08月20日07時02分

中国で8月以降、新型コロナウイルスの流行が再燃し、回復の緒に就いた経済の先行きに暗雲が漂い始めた。各地で行動制限が強化される中、「再失速は避けられない」との懸念も浮上。今秋の共産党大会を控え、感染拡大を徹底的に抑える「ゼロコロナ」政策に対する批判が高まりかねない情勢だ。

~~略~~

封鎖される都市も増え、海南島では一時、観光客ら約15万人が足止めされた。飛び火を恐れる各地の当局も警戒を強化。北京市が入境制限に乗り出したほか、上海では大型家具店が突然封鎖され、買い物客が48時間も店内に閉じ込められる事態も発生した。

「時事通信」より

正直、日本の陽性判定者数を見ると、一体何で騒いでいるのか意味が分からないのだが……。一体何時まで続けるんだろうな、この方針。いや、秋までは最低限続けることは分かっているんだけど、経済的な損失を含めてこれ以上傷が深くならないように方針転換すればいいのに。

そして取り付け騒ぎへ

とまあ、こんなチャイナリスクが表面する中で、支那経済がかなり劣化してきて、具体的に現金が足りないというような話がチラホラと出始めた。

預金引き出そうと「北京銀行」に行列できる騒ぎ…市当局の新規制が発端か

2022/08/21 20:39

中国北京市を地盤とする北京銀行の複数の支店で19日以降、預金を引き出そうとする顧客が集まり、多い所では150人を超える行列ができた。一部の特定口座に関する引き出し規制の通知が発端となったようだ。

~~略~~

地元紙・北京日報(電子版)によると、市当局は19日、個人向け医療保険口座へ9月1日以降に入金したお金について、引き出せずに積み立て用に使われる制度を導入すると発表した。

「讀賣新聞」より

この取り付け騒ぎ、以前は別の理由で発生している。

こちらは「村鎮銀行」と呼ばれる地方銀行の資金繰りが悪化した事による(どうやら銀行側の人間がお金を持ち逃げした模様)混乱であったが、こちらの北京銀行の騒ぎは、特定口座に関する引き出し規制が発表されたからだという。

支那の銀行システムは色々な問題があるが、一番の問題は運用の安定性の部分だろう。

デジタル人民元、金融取引に用途拡大 理財商品や保険の購入など

2022年6月17日7:03 午後

デジタル人民元が買い物だけでなく、金融取引にも用途を広げている。

中国建設銀行は、デジタル人民元で理財商品を購入できるサービスを開始。証券時報によると、先週にはデジタル人民元による初の自動車保険の購入が行われた。

新華日報によると、中国農業銀行の蘇州支店は今月、新型コロナウイルスの流行で打撃を受けたコンクリートメーカーにデジタル人民元で150万元(22万ドル)の融資を行った。

まだ試験ベースだが、中国社会科学院のシニアエコノミスト、張明氏は学習時報で「将来、デジタル人民元は治療、教育、ファイナンスなど応用範囲が広がる可能性がある」と指摘した。

「ロイター」より

日本の地方銀行も相当苦しい状況にあるが、支那の村鎮銀行はレベルが違う。規模が小さく脆弱であるというのも問題の1つだが、村鎮銀行自身がリスクの高い資産運用をやらざるを得ない体質なのだ。

2021年末時点で村鎮銀行は中国の金融機関数の84%を占めるが、資産総額では全体の13%にすぎない。中国政府は村鎮銀行を地方の農家や零細事業を支える小口金融の柱と位置づけ、2006年に6カ所の農村地域で試験的に設立させた。その後の15年で中国の金融機関では最多の1651の村鎮銀行が誕生したが、いずれも小規模で、リスク管理能力は脆弱を極める。

~~略~~

中小銀行は中国の金融システムの最も脆弱な部分だ。主要な構造的問題の1つは、資金調達手段が限られていること。中小銀行は利益率が低いため、内部で資金を生み出すことができない。規模が小さく信用も低いため、新規株式公開(IPO)などで外部から資金調達することも望めない。同業他社と生き残りを競う中小銀行にとって、唯一の頼みの綱はフィンテック企業が運営するネット金融のプラットフォームだ。ネット金融は、当局の認可を受けずに行え、規制にも縛られずに済む。

「yahooニュース」より

そして、当然ながら不動産開発業が焦げ付いている影響もあって、台所事情は火の車である。これが地方だけではなく中央の銀行にも波及してきたというのが、北京銀行の取り付け騒ぎの実態である。

支那経済がどうなるかはよく分からないが、失速している事実は隠しようが無くなってきている。天文学的な負債をどうやって清算するのか。

コメント

  1. こんにちわ、

    いまの支那は、かつてのソ連末期とよく似てきた印象です。たとえば…
    問題山積みだが、皆が知らん顔
    問題が起こっても、だれも解決しようとしない
    失敗がバレそうになると、政府がウソを強弁

    これまで、共産党が国家運営の根幹で滅茶苦茶な操作を行ってきましたし、
    問題が起こったら起こったで、共産党が力技の”修正”を繰り返してきました。

    そろそろ時間切れでしょうか。

     

    • なるほど、末期のソ連ですか。
      ロシアも今まさに末期症状が現れていますが、あそこもどうする気なのでしょう。

      支那が「時間切れ」を迎えるのかはちょっとわかりませんが、外国への巨額の借金はどこかでロールオーバーさせなければなりませんから、大変ですね。