支那の戦闘機22機が台湾海峡を急襲

台湾

かなり緊迫した事態であった事は間違い無い。これでも台湾有事が幻想だという人がいるとしたら、かなりおめでたいのでは無いか。

中国戦闘機22機、台湾海峡中間線越え 米下院議長の訪台に反発か

2022/08/03 23:27

中国軍の戦闘機27機が3日、台湾の防空識別圏に進入し、うちの22機が台湾海峡の中間線を越えたことが分かった。国防部(国防省)は同日夜発表した。

飛来したのは、殲16(5機)、殲11(6機)、スホイ30(16機)。そのうち殲11とスホイ30の計22機は台湾海峡の中間線を越えた。

「フォーカス台湾」より

この記事が何を言いたいのかは、恐らく記事を読んだだけでは意味が分からない。単に、台湾海峡の中間線を支那の戦闘機22機が超えただけという意味では無いのだ。

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この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

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台湾有事は直ぐそこに

ペロシ氏は台湾から離れた

この件はアメリカ中間選挙とも大きな関係がある。

アメリカでは民主党が担いだバイデン氏が大統領の座に就いているのだが、しかしバイデン氏の続投は極めて厳しい状況にある。さりとて民主党には他に碌な候補がいない。

2024年米大統領選の民主党候補、64%がバイデン氏以外を望む、世論調査

2022年07月12日

米国の「ニューヨーク・タイムズ」紙とニューヨーク州のシエナ大学が7月11日、2024年大統領選挙などに関する世論調査結果を発表した。

それによると、2024年の大統領選挙が今日行われたら、誰に投票するかという問いに対して、ジョー・バイデン大統領が44%、ドナルド・トランプ前大統領が41%で、バイデン氏が3ポイント上回った。一方で、民主党は候補者としてバイデン氏を再指名すべきか、もしくは別の候補者にすべきかという問いには、「バイデン氏以外の候補者」が64%と大多数を占め、「バイデン氏」は26%と3割を下回った。その理由として、「年齢」33%、「仕事ぶり」32%、「誰か新しい候補者を望む」12%、「進歩が十分でない」10%などが挙がった。バイデン氏の大統領としての仕事ぶりに対する支持率は33%(「強く賛同する」13%、「やや賛同する」20%)にとどまった。

「JETRO」より

アメリカの世論調査で興味深い結果がでていて、2024年の大統領選挙でバイデン氏とトランプ氏が出馬した場合に、44:41でバイデン氏が3ポイントリードしているようだ。トランプ氏は随分敵を作ったものだね。

しかし、バイデン氏の再指名に関しては否定的な意見が多かったと言うから、民主党の他の候補者を!という希望があるという調査結果であると分析できる。

調査会社ラスムッセン・レポートが7月9日に発表した中間選挙に関する世論調査結果では、議会選挙が今日行われたら、民主党、共和党いずれの候補者に投票するかを聞いたところ、共和党候補(48%)が民主党候補(40%)を8ポイント上回った。

「JETRO」より

ところが副大統領のカマラ・ハリス氏を始めとして、とても大統領として仕事が出来るような人物は見当たらない。民主党の重鎮ナンシー・ペロシ氏が代表して訪台する程度には人材不足なのである。バイデン氏が苦々しく思っている背景には、そういった人材不足のアメリカの実情がある。

バイデン政権が続いている事で、民主党の支持が得られにくくなっている。ペロシ氏はそのポイント稼ぎにアジア歴訪をしたのだ。そしてこのアジア歴訪の目的は対支那ということで、アメリカにとっては政権が交代しようと、支那と対立することに変わりはなく、アメリカの利益を守る為に支那と対立するということをアメリカ国民は望んでいるのだ。

だからこそ、支那に対して厳しい態度を示すことで知られているペロシ氏は、アジア歴訪をしたという経緯がある。そして、ペロシ氏は台湾と自由主義について台湾の女性リーダーである蔡英文氏と話し合った。支那にとってはこれ程嫌な展開もあるまい。

ペロシ氏訪台/ペロシ米下院議長、台湾離れる

2022/08/03 18:03

台湾を訪問していたペロシ米下院議長は3日夕方、専用機で台湾を離れた。

アジアを歴訪中のペロシ氏は2日夜に台湾入り。3日には台北市内にある立法院(国会)などの他、総統府を訪問し、蔡英文(さいえいぶん)総統と会談した。

「フォーカス台湾」より

そんなペロシ氏、3日夕方に専用機で台湾を離れている。

ペロシ氏訪台に反発してのパフォーマンス?

そして、支那は22機の戦闘機を持ち出して「パフォーマンスをした」という。

ペロシ米下院議長が2日から3日にかけて台湾を訪問していたことへの反発だとみられる。

2日にも21機の中国軍機が台湾の防空識別圏に入っており、2日連続で20機超が飛来したことになった。

「フォーカス台湾」より

へー。

台湾海峡をバッチリ監視しているぞ、と台湾側が示した支那の戦闘機の飛行ルートだが、中間線を越えてくる戦闘機がコレだけの数に上るケースは過去にもあまり例がないようだ。

ペロシ氏訪台、中国なぜ激怒? 習氏の青写真くじいた「最悪の時期」

2022年8月2日 18時00分(2022年8月2日 23時56分更新)

ペロシ米下院議長が2日夜、台湾を訪問した。中国は軍事行動を示唆してまで訪台を阻止しようと動いた。中台統一を「悲願」とする習近平国家主席にとって、米国による台湾への介入が続く状況は認めがたい事態だ。ただ、ペロシ氏の訪台にこれほど反発するのは、いまの中国特有の事情がある。

「朝日新聞」より

朝日新聞は、習近平氏の青写真を挫いた「最悪の時期」の訪台だったという記事を書いたが、会員向けの記事だったので肝心の部分は読めない。

恐らく、秋の共産党大会(5年に1度行う大きな大会)が行われ、習近平氏にとって台湾は「核心的利益」にあたる。台湾を取り戻すのが習近平氏の夢で、台湾を支配下に置いているアピールをしたい時期に来ている。にもかかわらず、ペロシ氏の訪台でアメリカに挑発されたという恰好になってしまった。

短期的には「メンツに泥を塗られた」という事実が残ってしまったのである。長期的にも、アメリカとの対立を印象づけてしまい、経済は大きく失速している。

【ペロシ氏台湾訪問】「誰もメリットを説明できない。米中の対話ムードは吹き飛んだ」専門家が指摘
東京大学東洋文化研究所の佐橋亮・准教授は「ペロシ氏の訪台が台湾や台湾海峡の安定にとって何かプラスを生んだのか、説明できない」と批判しています。

ハフィントンポストはこんな的外れな記事を書いていたが、失笑するしか無い。

「何も得ることが無かった」かどうかは主観的問題に過ぎないので勝手に評価頂ければ良いが、支那にとっては今回のアメリカ側のとった行動は非常に頭にくる問題であった。一歩間違えば台湾有事、そんな状況にまで追い込まれたのである。

前の記事にも書いたが、アメリカ軍はペロシ氏の訪台に消極的であった。その理由が台湾有事の引き金を引きかねない状況を作り出す可能性が高いからだというのは容易に想像が付く。

戦闘機22機というのは、そういう意味でもかなり威圧的で攻撃的な行為であった。今後も、天秤が少しでも傾けば台湾有事に至る可能性はある。今はそういう微妙な時期に来ていることを象徴するような出来事であったと思う。

追記

コメントでもいただいたが……、ミサイルも発射したようだな。

中国、弾道ミサイル11発発射=台湾囲み演習開始―米長官「一方的現状変更」と非難

2022年8月4日 20時59分

ペロシ米下院議長の台湾訪問に反発する中国の習近平政権は、予告通り4日正午(日本時間同日午後1時)から、台湾を取り囲む6カ所の海空域で軍事演習を開始した。

中国軍は台湾周辺海域に11発の弾道ミサイルを発射。台湾の軍事専門家によると、中国軍による台湾周辺への弾道ミサイル発射は1996年以来26年ぶりで、台湾をめぐる軍事的緊張が高まっている。

「Live Door News」より

やっていることが北朝鮮と同じなんだが。

追記2

支那の過激な軍事行動に対し、アメリカはちょっと腰が引けているようだ。

米高官、中国の動向注視 「米は軍事威嚇せず」

2022年08月03日08時13分

米ホワイトハウスのカービー戦略広報担当調整官は2日の記者会見で、ペロシ下院議長の台湾訪問を受けて中国が軍事的威嚇を強めていることに関して、「中国は今後さらなる行動に出るだろう」と指摘し、動向を注視する姿勢を示した。また「米国は軍事力による威嚇に関与するつもりはない」と述べ、中国に改めて自制を求めた。

「時事通信」より

正直、アメリカは軍事行動のエスカレーションを懸念したと思うが、この判断は寧ろ支那をつけあがらせるだけのように思う。こちらの記事は訪台直後で、時系列的にはミサイル発射前。

しかし、支那は強く出れば引くし、弱腰対応をすれば詰めてくる。「自制」などというものを求めたところでさほど意味は無いのである。

米、ICBM発射実験延期 台湾巡る中国との緊張の高まり回避

8/5(金) 2:48配信

米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は4日、台湾周辺で実弾射撃を含む軍事演習を開始した中国との緊張の高まりを回避するため、空軍が週内に予定していた大陸間弾道ミサイル(ICBM)「ミニットマン3」の定期発射実験を延期したと発表した。

「yahooニュース」より

したがって、このようなICBMの実験の延期も、支那に対してはかなりマズイメッセージとなる。恐らくアメリカは、経済的な指標が全てマイナスになっている支那の現状を鑑み、暴発のリスクを高く評価したのだろう。

その考えも分かるが、どうにも過去の情勢を考えて支那の選択は「ここで更に攻勢に出る」というようなものになる可能性は高いと考えている。

コメント

  1. 台湾国防部発表によると、中共軍が少なくとも2発の弾道ミサイルを演習海域に向けて発射したそうです。
    イザコザの切っ掛けはペロペロさんだとしても、中共は抑制の効かないアブない連中だということが、こういう時によく見えますな。
    日本政府は、偶発的な紛争勃発を警戒するべき。。

    • 言語道断ですよ。ミサイルは日本のEEZ内に撃ち込んだ上で、「日本のEEZに撃ち込んだ事実はない」と、この様な妄言を述べたようであります。
      支那も随分と自制が効かないようですな。
      どう考えても騒ぐのは悪手なんだが。