【ダメだこの新聞】朝日が勘違いする「国葬」の意義

報道

敢えてやっているのか、単にバカなのか。

(社説)安倍氏を悼む 「国葬」に疑問と懸念

2022年7月20日 5時00分

在任期間は憲政史上最長となったが、安倍元首相の業績には賛否両論がある。極めて異例の「国葬」という形式が、かえって社会の溝を広げ、政治指導者に対する冷静な評価を妨げはしないか。岸田首相のこれまでの説明からは、そんな危惧を抱かざるをえない。

「朝日新聞」より

よくもまあここまで嘘が書けるな。

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この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

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国葬は外交である

そもそも葬儀は既に終わっている

前回の記事ではあまり明確に書かなかったのだが、この「国葬」というのは一般的な葬儀とは違うのである。何故そこをまず説明しないのかが理解出来ない。

前回、「国葬をしろ」という旨の記事を書き、その理由は「外交的な理由だ」と書いた。

この「国葬」はまさに「外交」なのである。

事実だけ示すと、安倍氏の葬儀は既に終わっている

安倍元首相の葬儀営まれる 永田町に最後の別れ

2022年7月12日 19時17分

演説中に銃で撃たれて亡くなった安倍元総理大臣の葬儀が12日午後、東京 港区の寺院で営まれました。葬儀のあと安倍氏のひつぎを乗せた車は総理大臣官邸など長年政治活動の舞台となった永田町を回り、岸田総理大臣をはじめ政府や与野党の幹部らが車列を見送りました。

「NHKニュース」より

引用したのはNHKニュースだが、朝日新聞も書いたよね?葬儀のニュースは。忘れたの?バカなの?

「国葬」という名前で報道しているのだけれど、これは国が執り行う「告別式」なのである。わかった?大丈夫?

社会の溝は広げない

さて、朝日の社説なのだけれど、1行目からネジが飛んでいる。

> 在任期間は憲政史上最長となった

なったねぇ。

> 安倍元首相の業績には賛否両論がある

賛否両論という言葉がそもそもおかしいが、確かに全ての政策が成功したとは言えないけれども、立派な業績があり、否定される部分はほぼマスコミや野党の捏造によるものだ。後の歴史家が「結果的に失敗だった」という評価をすることはあるかも知れないが、今分かる安倍氏の業績で、明らかに失敗だったと分かる事例は一体何だったのか。1つでも挙げて見ろよ。

評価が定まっていない部分はあれど、明らかな失策が一体何処にあったのか。敢えて言えばロシア外交は現時点では成果がでなかったし、拉致事件は進展しなかったし、憲法改正は進まなかった。なる程、だがそれは失策と言える話なのだろうか。

> 極めて異例の「国葬」という形式

確かに「国葬」は異例の形式ではある。戦後、2例しかないのだから。国民葬とされた佐藤栄作氏の事例を含めれば3例である。

しかし、そうそうやるべき儀式ではないし、必要とされるケースが少ないことが「異例」である理由であるから、異例だからってやらない理由にはならない。

> 政治指導者に対する冷静な評価を妨げはしないか

え?何?国葬をやると、政治指導者の評価が変わるの?

異例な「国葬」または「国民葬」が行われた事で、吉田茂や佐藤栄作の評価が変わったなんて話は聞いたことがない。寧ろ、調べるまで「国葬」「国民葬」がやられたことすら知らなかったわ!

もう、最初の1行目からして議論の流れがおかしいのである。この文章の意味することは「安倍晋三の国葬は悪である」「故に執り行ってはならない」と、そういう事なのだ。

このロジックで、何故社会の溝を広げる事になるのか全く理解出来ない。じゃあ何か?吉田茂の国葬をしたら社会の溝は広がったのか?佐藤栄作の場合はどうだ?大体、両者ともその功績を讃えられる一方で、ダメな所もきっちりと批判されているではないか。何か「冷静な評価」がされなかった事例があるのか?

もう意味不明である。

岸田氏の説明

さて、次の一文だが……。

> 岸田首相のこれまでの説明からは、そんな危惧を抱かざるをえない。

岸田氏を悪者にしちゃったよ。では、岸田氏はどんな説明をしたのだろうか。

安倍氏「国葬」、今秋に 岸田首相「民主主義守る決意」―戦後2例目、閣議決定へ

2022年07月14日20時35分

岸田文雄首相は14日の記者会見で、参院選の街頭演説中に銃撃され死亡した安倍晋三元首相を追悼するため、今秋に「国葬」を行うと表明した。

~~略~~

首相は「この秋に『国葬儀』の形式で安倍元首相の葬儀を行う。わが国は暴力に屈せず、民主主義を断固守り抜くという決意を示す」と強調。「活力にあふれた日本を受け継ぎ、未来を切り開いていくという気持ちを世界に示したい」と語った。

「時事通信」より

岸田氏の発表で、国葬という形式を選んだ理由については以下のような説明をしている。

  1. 憲政史上最長の8年8カ月にわたり重責を担った
  2. 東日本大震災からの復興、日本経済の再生、日米関係基軸の外交など大きな実績を残した
  3. 外国首脳から極めて高い評価を受けている
  4. 民主主義の根幹たる選挙中に突然の蛮行により逝去した
  5. 内閣府設置法に則った儀式である

この5項目の説明で十分だと思うのだが、何が足りないのだろうか。

上にも書いたように告別式なのだから、お別れを言いに行きたい国民のために行われるのが「国葬」である。しかしもっと大切なことは、地球儀を俯瞰する外交を行った安倍氏とお別れを言いたい国家元首レベルが沢山いることだ。その為に、厳重な警備を必要とする告別式をやるのだから、そりゃ税金投入するしかない。

故に国葬である。

え?法的根拠が怪しい?

(所掌事務)

第四条 内閣府は、前条第一項の任務を達成するため、行政各部の施策の統一を図るために必要となる次に掲げる事項の企画及び立案並びに総合調整に関する事務(内閣官房が行う内閣法(昭和二十二年法律第五号)第十二条第二項第二号に掲げる事務を除く。)をつかさどる。(各号省略)

 前項に定めるもののほか、内閣府は、前条第一項の任務を達成するため、内閣総理大臣を長とし、前項に規定する事務を主たる事務とする内閣府が内閣官房を助けることがふさわしい内閣の重要政策について、当該重要政策に関して閣議において決定された基本的な方針に基づいて、行政各部の施策の統一を図るために必要となる企画及び立案並びに総合調整に関する事務をつかさどる。

 前二項に定めるもののほか、内閣府は、前条第二項の任務を達成するため、次に掲げる事務をつかさどる。

 内外の経済動向の分析に関すること。

~~略~~

三十三 国の儀式並びに内閣の行う儀式及び行事に関する事務に関すること(他省の所掌に属するものを除く。)。

三十四 迎賓施設における国賓及びこれに準ずる賓客の接遇に関すること。

「e-GoV」より

内閣法制局の判断は、内閣府設置法の所掌事務として規定される、4条3項33号の「国の儀式」に当たる「国葬」を執り行えば良いと、その様なものであった。筋は通っていると思う。

だが、個人的には、「閣議において決定された基本的な方針に基づいて(4条2項)」という部分と、4条3項34号の内容そのもの、つまりこれは「外交そのものである」という説明をすべきだったとは思っているが。

まさに外交である

「外交」になる理由は前回も挙げたが……。

大規模葬で「弔問外交」展開へ 各国が代表団派遣検討―安倍氏死去

2022年07月14日07時06分

政府・自民党が今秋検討している故安倍晋三元首相の大規模葬儀の前後に、各国との「弔問外交」が展開されそうだ。既に代表団の派遣を表明している国もあり、岸田文雄首相は、安倍氏が提唱した「自由で開かれたインド太平洋」構想を内外にアピールする機会としたい考えだ。

「時事通信」より

これの前の日にもこんな記事があった。

安倍元首相への弔問希望殺到 対応追われる外務省

7/13(水) 16:27配信

参院選の街頭演説中に銃撃され死亡した安倍晋三元首相への弔問を希望する各国からの連絡が殺到し、外務省が対応に追われている。政府は各国要人らが参列できる大規模な葬儀を検討しているが、葬儀の形式や招待者の対象範囲をめぐっては「参考になる前例がない」と頭を悩ませている。

「yahooニュース」より

実際に、安倍氏の葬儀に当たっても多くの外交官が日本を訪れていて、対応に非常に苦慮した実態がある。何しろ、警備のやり方などに大きな問題があったのだ。

安倍氏の通夜にも多くの外交官が参列し、記帳するのに2時間かかったとかいう話もあったが、「改めて機会を設ける」との理由でお断りしたケースもあったやに聞いている。もはや国葬を執り行わないと、外交的に大きな問題が出てしまう。そういう状況なのである。

なお、外交は政府の専権事項であるので、外野がとやかくいうのはそもそも筋違いという側面もある。文句をつけるのは構わないが、やらない理由を捏ねるのは違う。

法的根拠はある

というわけで、国葬が外交そのものであり、国民としてもお別れの機会が与えられるという意味で、意義があるワケだが、朝日新聞は法的根拠についても言及している。

国葬の費用は全額、国が賄う。ただ、その対象や形式、手続きなどを定めた法令はない。戦前は「国葬令」があったが、1947年に失効した。首相は国の儀式を内閣府の所掌事務のひとつとした内閣府設置法を根拠にあげたが、基準がない以上、時の政権の政治判断となることは避けられない。

「朝日新聞”(社説)安倍氏を悼む 「国葬」に疑問と懸念”」より

いや、まさに政治判断なんだが、何言っているんだ?

確かに敗戦直後まで存在した「国葬令」は失効した。だが、そもそも上で紹介したように内閣府設置法を根拠にすることは出来る。特別法が必要という議論は分かるが、国家元首を失った場合については法的手当てが行われているし、今回のケースはイレギュラー的な話なので閣議決定で足りるだろう。

何度も言うが、時の政権の「外交にプラスになる」という判断そのもので、それに国費を投入する事に何の問題があるのだろうか。

いや、国葬令がないからダメというのであれば作れば良いが、国葬を執り行うまでの時間を空けるのも外国に対する失礼にあたる。

国葬令の議論は別にやれば良いが、安倍晋三の国葬は国益に資するので、是非執り行うべきだと日本政府が判断したのだ。実際に国益になるかどうかは岸田氏の手腕にかかっているのだが、「根拠が無い」は説得力がないわー。そんなこと言ったら、前例に乏しいことは何もできない国になってしまう。

野党の反対は説得力に欠ける

なお、野党からの反対意見も理由に挙げているが、それに説得力があると思うのか?

今回の国葬には、共産党、れいわ新選組、社民党が反対を表明し、立憲民主党は閉会中審査での説明を求めるとしている。こうした異論も予想された中、首相は早々に方針を打ち出した。

「朝日新聞”(社説)安倍氏を悼む 「国葬」に疑問と懸念”」より

何でも反対をする日本共産党に、れいわ、社民などを例に挙げるのもどうかと思うが、立憲民主の要求する「閉会中審査」もバカバカしい話だ。

茂木幹事長「国葬反対は国民の認識とずれている」 野党の一部に反論

2022/7/19 11:53(最終更新 7/19 14:25)

自民党の茂木敏充幹事長は19日午前の記者会見で、安倍晋三元首相の「国葬」を巡り、野党の一部から国会での閉会中審査を求める声が上がっていることについて「法律上も全く問題ない。国葬は極めてふさわしい、適切なあり方だ」と述べた。

 野党の一部には安倍氏の政治的評価が割れているなどとして、国葬に反対する意見がある。これに対し茂木氏は「国民から『国葬はいかがなものか』との指摘があるとは、私は認識していない」と指摘。「野党の主張は聞かないとわからないが、国民の認識とはかなりずれているのではないか」と反論した。

「毎日新聞」より

この茂木氏の発言は一部で炎上していると報道されているのだが、その発言の背景には、国民の支持を得て国会議員となった野党議員の背後にはそれを支持する国民がいる。その民意を無視するものだというロジックがあるらしい。

だが、それを言ってしまうと、茂木氏の背後にも国民の支持があるし、自民党は前回の選挙でも圧勝していて、圧倒的な支持を得ている。そして、自民党内で「国葬すべき」という議論になっているのであれば、それは国民の多くが「国葬を支持している」という事になるのでは?

「国葬」を「評価する」49% 「評価しない」38% NHK世論調査

2022年7月19日

~~略~~

政府は、安倍元総理大臣の葬儀を、国の儀式の「国葬」として今年秋に行う方針です。 この方針への評価を聞いたところ、「評価する」が49%、「評価しない」が38%でした。

「NHKニュース」より

実施に評価をしている国民が反対より多い事も数字として表れている。

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そもそも「評価しない」という意見が「国葬をやるな」という意見であるとは言えないので、このデータは参考程度にしておきたいが、それでも国葬実施が評価されている事実はある。

安倍氏を支持してきた党内外の保守勢力への配慮だとしたら、幅広い国民の理解からは遠ざかるだけだ。

「朝日新聞”(社説)安倍氏を悼む 「国葬」に疑問と懸念”」より

そして、こんな風に続けているのだが、「国葬賛成派の意見は聞くな」ってことですかね?

そもそも「保守勢力への配慮」とは誰が決めた?あんたらだろうに。

この、「もし○○だったら~」と仮定をした上で、批判に繋げる流れは良く使われる手法だが、国葬は外交だというのに的ハズレにも程がある。

モリトモサクラガー

そして得意技を繰り出す。

社説は安倍氏の政策の是非を厳しく問い、国会を軽視し、異論を排除するような政治姿勢も批判してきた。立憲主義をないがしろにした安保法制の強行は世論の分断を招き、森友・加計・桜を見る会をめぐっては、長期政権の弊害が明らかで、それはいまも解明されていない。

「朝日新聞”(社説)安倍氏を悼む 「国葬」に疑問と懸念”」より

いや、ソレ、解明したから。

そもそもこの問題、勝手にマスコミや野党が疑惑を作り上げたが、その証拠は1つも示されていない。疑惑を突き付けるためにはまず証拠が必要である。悔しかったら新たな証拠を持って来いという話だ。

同じ話を何年もグルグルやるなよ。

大体、国会を1日開くのに3億円くらい金がかかると言われているが、国葬1回で10億円かかったとしても(注:中曽根氏の葬儀に1億円弱かかったので、2億円くらいだろうという試算をしているサイトもある)、国会開催1週間分にも満たない。

天皇陛下がなくなった際に行われる大喪の礼(これも国葬である)は100億円程度費用が掛かったと言われているが、それでも1年以上国会が空転したことを思えば比べるのもバカバカしい。これでまた国葬の為の閉会中審査をやれというのだから、怒りしか沸かない。

1年以上、モリカケサクラで浪費された国民は怒っていいよ。あれだけ騒いで幾ら国費を浪費したと思っているんだ!悪魔の照明やらせやがって。何が、疑惑を持たれたら、持たれた方が説明しろだ。頭がおかしいんじゃないのか?

弔意の強制はない

もう、色々話にならない社説だが、最後の締めがまたどうしようも無い。

首相は「暴力に屈せず、民主主義を断固として守り抜く決意を示す」と、国葬の意義を語った。安倍氏を悼むのは当然だ。ただ、弔意の強制はあってはならない。国葬が政権の評価を定めるものでもない。自由な論評を許さぬ風潮が生まれれば、それこそ民主主義の危機である。

「朝日新聞”(社説)安倍氏を悼む 「国葬」に疑問と懸念”」より

何を言っているのか。

> 安倍氏を悼むのは当然だ。ただ、弔意の強制はあってはならない。

何を以て「弔意の強制」と言っているのかは知らないが、例えば一般人の故人を偲ぶために葬儀を行い、告別式をやったら、「弔意の強制」になるのだろうか?

国が儀式を取り仕切るからダメ、という意図なのだろうが、何度も言うが外交である。警察官を動員して警備すべき事案なのだ。これで「国費を使わない」という話になるのかというと、そんな事にはならないと思うぞ。

今回の国葬の意義はまさに岸田氏が主張しているが、日本が要人テロに屈して葬儀をやらない愚かな国だと思われるのを防ぐ意義がある。

それの何処が弔意の強制なのか理解が出来ない。

> 国葬が政権の評価を定めるものでもない。

何だよ、前の方で「安倍元首相の業績には賛否両論がある」とか「政治指導者に対する冷静な評価を妨げはしないか」とか言っていなかったか?

国葬が政権の評価を定めるものではないのだから、何の問題があるというのだろうか。もはやダブスタとか理解不足とかそういうレベルではなく、社説を書きながら頭が混乱しているのではないだろうか。僕にはサッパリ意味が分からない。

> 自由な論評を許さぬ風潮が生まれれば、それこそ民主主義の危機である。

……オタク、自由な論評していますよね、まさに社説でも、それ以外の記事でも。それを誰かが止めたのかな?そう言えば、おかしな川柳を並べて大炎上していたけど、それについて政府が何か文句を言ったという話は聞かないぞ。国民から散々文句を言われていたけど。

安倍氏川柳への批判「重く、真摯に受け止める」 選出・掲載の朝日新聞社が回答

7/19(火) 20:35配信

2022年7月15、16日付の朝日新聞「朝日川柳」に、安倍晋三元首相の銃撃事件を揶揄するような内容の作品が複数掲載されたことが、SNS上で物議を醸している。

朝日新聞社は7月19日、J-CASTニュースの取材に対し、指摘や批判を重く受け止めているとして、「様々な考え方や受け止めがあることを踏まえて、今後に生かしていきたいと考えています」と答えた。

「yahooニュース」より

ああ、何だ。川柳でやっちまったので、社説で怪気炎をあげたのか。江戸の敵を長崎で伐つみたいな話だが、そういうつまらない意趣返しをしたのね。よしよし、くやちいでちゅねー。

ところで、「安倍の葬式はうち出だす」と吠えたのはオタクの元論説主幹だったんではないですかねぇ?葬儀費用を国費で出す「国葬」スタイルが嫌なら、朝日新聞が費用を全額負担したらどうですかね。主張した通りにね。

誰が嫌がっているのか

なお、書き忘れてしまったが、岸田氏が上の方で引用した記事で「安倍氏が提唱した「自由で開かれたインド太平洋」構想を内外にアピールする機会」なる事を主張している旨の報道があった。

これって、誰が嫌がるのかと言えば支那である。

そういえば、支那は武漢ウイルス蔓延を理由に国葬のときには来ないような話が出ているらしいな。来んなよ、塩撒くぞ。

追記

この話は、「飯田浩司のOK!コージーUP」という番組からの受け売りなのだけれども、折角なので追記しておきたい。

サンフランシスコ講和条約(1951年9月8日調印、1952年4月28日発効)は、アメリカのサンフランシスコで開催されて、日本と48カ国によって結ばれた条約である。

ところがこのサンフランシスコ講和条約締結について、国論は二分してしまったのである。第三次吉田茂内閣は、単独講和に踏み切ったが、全面講和論と単独講和論に二分していて、野党は全面講和論を唱えていたという。

連合国による日本の占領を終結させ、対日講和条約を締結する動きは1947年からみられましたが、日本で議論が活発になったのは、49年の秋にアメリカのアチソン国務長官らが講和のあり方を具体的に検討し始めたという情報が入ってきた頃からでした。

ソ連など社会主義国も含めた全面的な講和か、米英仏など西側諸国だけとの講和(単独講和ないし片面講和)かが議論になりました。政府は、冷戦の激化を考慮すると片面講和しかないという立場を採りました。これに対して丸山真男、大内兵衛らの学者・文化人の「平和問題談話会」は、50年1月、全面講和を主張しました。社会党も51年1月には「全面講和、再軍備反対、中立堅持、軍事基地反対」(いわゆる「講和4原則」)を決定しました。

「JICL」より

吉田茂は、とにかくこの講和を早期に結ぶことで、日本が独立国になることに拘ったという。そして、吉田茂が亡くなった時にも、国葬にするかどうかの議論は戦わされたという。

つまり、国葬にするか否かは、政治的評価や成果によって判断されるべきではなく、内閣によって決められた前例があるというわけだ。

戦後初の「国葬」となった吉田茂元首相の葬儀は…

2022/7/16

戦後初の「国葬」となった吉田茂元首相の葬儀は皇族を含む6500人が参列して東京・日本武道館で営まれた。1967年10月31日のことだ。献花を待つ人波は約1キロ離れた毎日新聞社前まで続き、夜までに3万5000人を超えたと小紙は伝えている▲戦後混乱期に復興の重責を果たした宰相である。「国民あげて冥福を祈る」の大号令の下、当日は競馬や競輪などの公営競技が中止となり、テレビから歌謡曲やクイズなどの娯楽番組が消え、全国各地に鳴り響くサイレンに合わせて職場や街頭で黙とうがささげられた▲「国民全体を強制的に喪に服させるやり方だ」との反発もあった。葬儀副委員長の塚原俊郎総務長官(当時)は「根拠になる法律もなく苦労した」と振り返っている。

「毎日新聞」より

一部引用に留まったが、いつもダメな毎日新聞のこの記事は参考になった。

個人的にも、国葬に対する議論があって良いとは思うのだ。国葬令だって作れば良い。ただ、今回の安倍晋三の国葬に関しては、閣議決定で速やかに行われるべきだと、そう思っている。

国葬に対して国民的議論をやって、国葬は事件後3年後に行われた、などといったら、後の人に笑われかねないし、世界の政治家から笑われかねないぞ。

諄いようだがこれは外交なのである。

コメント

  1. ロシアのウクライナ侵攻で安倍元総理のロシア外交を否定する人たちがいますが、「2014年のクリミア危機からウクライナとロシアは緊張状態が続いているが、安倍元総理の在任中にロシアは大きな問題を起こさなかった」という事実からは目をそらしていますよね。

    • 安倍氏の対ロシア外交は、支那を挟むための戦略、つまりインドに通ずる外交姿勢であったと聞き及んでおります。それ故、インドのモディ首相とは極めて深い絆が出来ました。
      北方領土返還をゴールとするのであれば成功とは呼べませんが、ロシアとの関係を一定の距離感をもって続けるという意味であれば、非常に大きな成果を収めていたと言えるでしょう。
      結局、それは後の歴史家が決める評価でありまして、現時点で評価をするというのは早計だと思います。

      文中の言及は、あくまで現時点で評価するのであれば、という条件付きであります。僕自身は、安倍氏の外交、菅義偉氏の内政は高く評価しています。