安倍氏の国葬を実施せよ

外交

ここまで国の為に尽くし、ここまで外国からも弔辞を頂いている安倍氏の葬儀を、国が取り仕切らないでどうするのか。

もちろん、国葬の是非について賛否両論あって然るべきではある。が、本件はどうにも違う方向で議論されている気がしてならないのである。

大規模葬儀、今秋実施へ 安倍氏死去、「国葬」求める声も―政府

2022年07月13日07時05分

参院選中に銃で撃たれ死去した安倍晋三元首相の家族葬を終え、政府・自民党は12日、各国弔問団などが参列する大規模な葬儀を今秋に執り行う方向で検討に入った。憲政史上最長の在職期間(通算8年8カ月)を踏まえ、党内からは戦後2例目となる「国葬」を主張する声も出ている。

「時事通信」より

多くの人があまり理解していないのだが、葬式というものは残された人々の為に行う儀式である。安倍氏のために、外国から1300件以上の弔意を示したメッセージを頂いていて、おそらく葬儀を執り行った場合には、来日する要人も多数いるだろう。

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国葬の意義を理解しない政治家達

国民葬以下の待遇では足りない

ハッキリ言うが、自民党の面々はアホな議論をしていてはダメなのだ。

ただ、自民党保守派からは、安倍氏の「功績」や遊説中に凶弾に倒れた「特異性」に鑑み、国葬を営むべきだとの声が上がっている。下村博文前政調会長は11日のテレビ番組で「安倍氏は国葬に匹敵するだけの歴史的足跡を歩んできた」と強調した。

「時事通信”大規模葬儀、今秋実施へ 安倍氏死去、「国葬」求める声も―政府”」より

安倍氏の功績や事件の特殊性とか関係ないのだ。

いや、関係ないというのはちょっと言い過ぎかな。安倍氏の功績があってこそこんな話になっているのであって、それに応えるべきというのが端的な答えなのだ。

安倍氏のために大規模な葬儀を行った場合に、外国から誰が来るかという話なのである。

大規模葬儀、今秋実施へ 安倍氏死去、「国葬」求める声も―政府

2022/7/11 21:59(最終更新 7/11 22:35)

トランプ前米大統領は10日までに、銃撃され死亡した安倍晋三元首相の葬儀参列を検討していると明らかにした。保守系メディアのブライトバート・ニュースに対し安倍氏とは「特別な関係を築いた」と述べ、安倍氏の親族と参列について「話し合っている」と語った。

「毎日新聞」より

トランプ氏は恐らく来日するだろう。当然、現職のバイデン氏も来日せざるを得なくなる。

それどころか、同時期に諸外国のトップであった面々は、来日する可能性が高く、何ならプーチン氏すら来日する可能性があるのだ。

これを誰がどのようにおもてなしするというのだろうか?自民党では格が足りず、国家としてもてなすしか他に方法が無いのである。寧ろ、諸外国にここまで影響を与えた人物の葬儀に参加できないとなると、外国から批難を受ける事請け合いである。

国が取り仕切って葬儀を行い、外国の要人をお迎えするのに警察を動員してテロを防ぐ。これしか無いのである。

そもそも国葬って?

ところが、国葬を行う事に異議を唱える層がいて、それが内閣や官僚の中にも一定数いるというから、頭が痛いというか、頭が悪いというか。

そもそも国葬とは、明治以降に国葬の勅令に従って執り行ってきた葬儀の形式で、国家に功績がある臣民が死去した場合に天皇の特旨により国葬が行われたものである。皇族の葬儀もこれに準じた形態で行われていて、これも国葬である。

しかし大東亜戦争に敗戦した後、国葬令が失効(1947年12月31日に失効)してしまったために法的根拠を失ってしまう。法の不備だね。

ただし、大東亜戦争後も行われた国葬は数例ある。

戦後、首相経験者の葬儀に政府が関与した例は少なくないが、国葬はサンフランシスコ講和条約を結んだ吉田茂氏の1回しかない。「国民葬」も佐藤栄作氏の1例のみ。1980年に死去した大平正芳氏以降は、一部の例外を除いて「内閣・自民党合同葬」が慣例化している。

「時事通信”大規模葬儀、今秋実施へ 安倍氏死去、「国葬」求める声も―政府”」より

一人は吉田茂で、サンフランシスコ講和条約を結び、日本の方向性を決定付けた人物として国葬が行われている。この時は閣議によって決定されて実施されたようだ。

特殊事例として、国民葬というのがあって、これも国葬に準じる形ではあるのだが、佐藤栄作の葬儀は「自民党、国民有志による国民葬」として行われ、経費の一部を国庫から支出する旨閣議決定され、実施されている。

なお、法的根拠のある国葬は残っていて、大東亜戦争後1例だけ行われた天皇崩御に伴う「大喪の礼」と呼ばれる葬儀がそれに当たる。

1989年2月24日 昭和天皇の大喪の礼、20万人が葬列見送る

2021年2月22日 15:30

1989年2月24日、87歳で同年1月に死去した昭和天皇の「大喪の礼」が新宿御苑(東京・新宿)で営まれた。この日は本葬にあたり、国事行為の大喪の礼には国内外の要人約9800人が参列。雨の中、皇居から新宿御苑までの沿道で20万人以上が葬列を見送った。

「日本経済新聞」より

これも国民の多くが、国家の象徴たる天皇陛下をお送りする儀式を望むから、国が葬儀を取り仕切る恰好になっているのである。

というわけで、国葬反対派が唱える「前例がない」というのは、説得力がない話であることがわかる。国葬の前例はあるし、法的根拠はなくとも閣議決定すれば実行可能なのだ。要は、政府が腹を決めればやれる話なのである。何なら、国葬令を復活したって良いだろう。

アホな意見を言わされるテレビのコメンテーター

なお、メディアは安倍氏の功績を隠蔽し、国葬などとんでもないという立場で報道している所が多い。

谷原章介 安倍元首相死去「衝撃的事件ですが安倍さんを神格化するのではなく客観的に見つめ直すべき」

7/13(水) 10:24配信

俳優の谷原章介(50)が13日、MCを務めるフジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。参院選の街頭演説中に銃撃され、67歳で死去した安倍晋三元首相の葬儀が12日、東京・芝公園の増上寺で営まれたことについてコメントした。

~~略~~

谷原は「本当に衝撃的な事件でした。ですが、今回の事件だからといって安倍さんを神格化するのではなく客観的に安倍晋三さんという方を見つめ直すべきだとも思いますし、それがなんか安倍さんをきちんと悼んで送ることなのかなあと思います。あらためて安倍晋三元総理、お悔やみ申し上げます」と悼んだ。

「yahooニュース」より

何言っているんだこの人。

ちょっと事件と神格化の関係性がよく分からない。意図としては「正しく評価しろ」「殺されたからと言って、実績を盛って評価するな」という事なのだろう。

だが、客観的に見ることができていないのは自分達メディアじゃないのか。何故、モリカケサクラを今頃になって引っ張り出すのか理解が出来ない。その上で「神格化するな」だと?日本では死者は全て神様になるんだよ!(注:神道の考え方です)

「死して護国の鬼となれ」とは、大東亜戦争中に国を守る為に命をかけろという意味で使われた言葉だが、ここで使われる「護国の鬼」とは即ち国を守る神になるという意味である。メディアはその事こそ恐れていて、安倍氏の政策・方向性が正しかったのだ、という論調になる事を何としても避けたいのだろう。それは即ち自己否定に繋がるのだから。

更にふざけた事を言う言論人も少なからずいるが、人の心の無いアホウのコメントをいちいち言及する積もりは無い。

税金を使うなと言う荒唐無稽な主張もあるのだが、ハッキリ言って要人警護のために警察を動かす必要があるのに、税金を使うなという話は無いわー。これはそれだけ大きな話なのだ。

国葬の意義が国民に説明できない政治家達

安倍氏の葬儀にあわせて、各国から大物が次々と来日したわけだが、台湾の副総統が来日してちょっとした騒ぎになった。

台湾副総統、異例の来日 安倍元首相死去で弔問

2022年07月11日20時53分

台湾の頼清徳副総統が11日、安倍晋三元首相の死去を受けた弔問のため、日本を訪問した。台湾メディアによると、1972年の日台断交後、政府最高位の訪日となる。

「時事通信」より

これも大きな事件ではあったが、メディアは積極的には取り扱いたくないようだ。台湾にとっても安倍氏の存在は非常に大きかったことを証明する話である。

安倍元首相への弔問希望殺到 対応追われる外務省

7/13(水) 16:27配信

参院選の街頭演説中に銃撃され死亡した安倍晋三元首相への弔問を希望する各国からの連絡が殺到し、外務省が対応に追われている。政府は各国要人らが参列できる大規模な葬儀を検討しているが、葬儀の形式や招待者の対象範囲をめぐっては「参考になる前例がない」と頭を悩ませている。

「yahooニュース」より

それで無くとも各国から色々と問い合わせが来ているのだ。参考になる事例はあるじゃ無いか。大喪の礼だよ。

つまり、安倍氏の国葬を執り行うと言うことは、外交にとってのチャンスでもある。特に、安倍氏がすすめたセキュリティ・ダイヤモンド構想から派生したクワッドの枠組の連携強化にはもってこいのタイミングでもあるのだ。

日本の政治家にその事が分からずに、うだうだ言っている理由がサッパリ分からない。政治的決断をして国葬を執り行う。これが日本国のためになるし、そうするために動く事こそが安倍氏を弔う事にも為るのだ。国葬に数億円レベルで税金を使ったとしても、それに資するだけの外交的チャンスが得られる。どうしてそれを理解しないのかなぁ。

追記

虎ノ門ニュースで、「確度の高い情報として、岸田氏が腹を決めた」という内容が報じられていたが、どうやら決定した様だ。

安倍元首相の「国葬」 ことし秋に行う方針固める 政府

2022年7月14日 17時11分 

演説中に銃で撃たれて亡くなった安倍元総理大臣について、政府は、歴代最長の期間、総理大臣の重責を担い、内政・外交で大きな実績を残したなどとして、ことしの秋に国葬を行う方針を固めました。

「NHKニュース」より

岸田氏が閣僚を説得できたようで何よりである。

トバシ記事でなければ、閣議決定がなされて決定ということになるので、この報道にて反論を抑えようという意図があるのか、或いは事前にリークして国葬という決定を潰したいという意図があるのか。虎ノ門ニュースの情報を正しいと仮定すれば、という話ではあるんだけど。あちらこちらの報道機関が一斉に「速報」として報じているところを見ると、前者っぽいね。

が、何にせよ、国葬でやって欲しいと切に願う。

追記2

なんと、どうやら国葬に拘ったのは岸田氏だったようだ。

「国葬」慎重論 首相が押し切り決断

2022/7/14 20:17

岸田文雄首相が14日、参院選の街頭演説中に銃撃され死亡した安倍晋三元首相の「国葬」を秋に実施する方針を表明した。昭和42年の吉田茂元首相の国葬以降行われておらず、戦後2例目。政府内にも慎重論があったが、首相が押し切る形で決断した。

「最初から国葬でやると決めていた。法的な問題を詰めていた」

首相は14日夜、周囲に語った。政府関係者によると、内閣法制局などと調整し、実施のメドが立ったのは記者会見前日の13日だった。

「産経新聞」より

なるほど、嫌いじゃないよ、こういう強引さは。

コメント

  1. こんにちは

    安倍氏の国葬は必要ですよ。それは日本の意思を世界に示すことにほかなりません。

    岸田首相、安倍氏の国葬を閣議決定すれば、優柔不断(検討使)との評価を国民から見直してもらえるかもしれませんよ。

    本件は日本の未来に影響を与えるだけでなく、岸田首相の個人評価にも関わる重大事であることは間違いないですな。

    • どうやら早速決定した様です。
      国葬実施に向けて動き出した岸田政権、この点に関しては圧倒的な国民の支持を受けるでしょうが、何故、国葬を行うのかはしっかり国民に説明して欲しいです。
      安倍氏の実績をしっかりと説明する良い機会だと思います。

      • 早速のご返信、痛み入ります。

        岸田首相が安倍氏の国葬にゴーサインを出したのは僥倖です。
        (首相の早い決断を高評価します。)

        また、今冬の電力不足を解消するために、原発再稼働も決意したようです。
        (遅きに失したが、正しい決断をしたことは評価します。)
        https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-07-14/RF0165T1UM0X01

        日本政府はしっかり舵取りをしてほしい。岸田首相は在任期間中に
        安倍氏の意思を継いで、憲法改正までやるべし。

      • 青山氏の動画を見ると、護る会からの上申があったのが昨日で、虎ノ門ニュースでの有本氏の発言を信じるのであれば、朝の段階で岸田氏は国葬を執り行う決断をしていた、と。
        どちらもソースとしては心許ありませんが、実際に岸田政権は閣僚たちの了解を取り付けた。
        おそらく、防衛大臣の岸氏や経産大臣の萩生田氏は賛成派、国交大臣の斎藤氏は反対、外務大臣の林氏は反対したいところだけれども、外務省の現状を考えると産生せざるを得なかった(外国からの問い合わせが殺到)という感じだったのではないでしょうか。
        特に強く推進した可能性のある萩生田氏に引っ張られた可能性はありますね。
        半旗にする判断が遅れたのも負い目だったように思います。

        まあ、何にせよ判断いただけたことは何よりだと思いますよ。
        原発再稼働に関しては、役職的には萩生田氏ですかねぇ。内閣のパワーバランスが、なんとなく透けて見える気がしますよ。

  2. 決定は僥倖ですね。

     ただし、事案が事案なだけに、参列頂けた要人の方々に万が一でも何かが起こらないよう、それこそ「国を挙げる」必要がありますね。自衛隊・警察・警備だけでなく
    我々も外出・仕事を止めるぐらいの最低元の協力は必須義務として受け入れる必要があるでしょう。

    また特にマスコミ! 国内・海外の記者にも人数制限をつけ、一人ひとりに私服警官をつけるぐらいは必要でしょうね。

    あと、紛争当事国の要人に関しては、、、今のご時世「オンライン」をお願いしても許されるのではないでしょうか?

    • ついでに、これはコロナ下オリンピックのノウハウが活かせるはずですね。菅さんにしきってもらうのが良いかも。

    • あんな事件があっただけに、警視庁は相当気合を入れて警備する必要があります。
      そのあたりの信頼をどうやって獲得していくかは、9月までの課題でありますので、おそらく頭を抱えねばならないんではないのかなと。更にまずいことに武漢ウイルス感染拡大期に入っていますので、おそらく8月ピークで9月には減少傾向となるでしょうが、そうなるようにまたぞろ「行動自粛」をかけかねないですね。

      ですが、ここは諸外国が既に考えを切り替えていますから、気にせず国葬を執り行なえば良いと思うのです。
      日本も、国葬を見据えた姿勢に変更すべきでしょう。5類相当に切り替えることも視野にいれるべきではないでしょうかね。

      あと、紛争当事国の要人ですが、それこそお招きするのはアリではないかと。
      どのみちテロ対策を厳重にやらねばなりませんからそこはキッチリやるとして、話し合いの機会を設けることは当事者にも利があるでしょう。たとえ、停戦には至らなくとも、その緒を迎える足しにはなるかもしれませんし、そうあるべきではないでしょうか。ちょっと、希望的観測過ぎますが。

  3. こんにちは。

    >日本では死者は全て神様になるんだよ!(注:神道の考え方です)

    仏では「一周忌」「三回忌」……ですが、神道では「一年祭」「五年祭」……なんですよね。神になったので、祭りを行う。
    ※間隔の取り方は宗派や地域性、個人の事情あり。
    ※七面鳥の実家は浄土真宗ですが、カミサンの実家は神道なので。

    増上寺は浄土宗ですから、安倍さんもそうなのだと思いますが、ならばなおのこと、国葬という最上級の供養をもって、地獄の十王の裁判(前世の行いに関係なく、亡者は必ず受ける)をサクッと天国行きで判決していただきたい。