安倍氏暗殺した犯人の政治的背景を洗え

報道

先にお断りしておくが、現時点で政治的な背景があったという話が明確になったということではない。そして、積極的に扱うべきネタでも無いとは思うのだが……。

ともあれ先ずは、故人を偲び、その御霊安からんことを祈念し、関連事項を記事にすることをお許し頂きたいと思う。

さて、そういうワケで、今回は暗殺犯関連のニュースを取り上げたい。

安倍元首相銃撃の山上容疑者の背後に2つの〝反アベ団体〟か 捜査当局が重大関心

2022年07月13日 11時30分

安倍晋三元首相(享年67)が今月8日、奈良市で行っていた参院選の街頭演説中に銃撃され、死亡した事件で、元海上自衛隊員の無職山上徹也容疑者(41)は、より殺傷能力の高い銃を選んだという趣旨の供述をしていることが12日、わかった。そうしたなか山上容疑者は複数の過激な“反アベ”の団体に所属していたとの情報が浮上した――。

「東スポWeb」より

毎日のように、実行犯のおかしな供述が報道されているのだが、どうにも腑に落ちない部分が多い。そんな時に出てきたのがこの東スポの記事だ。飛びつくのは危険ではあるが、可能性としてはあると思っていただけに、なる程なと思った次第。

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この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

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事件を真面目に考えてみる

暗殺である

報道の中で不自然に強調されるのは「銃撃され、死亡した事件」という持って回った言い方である。

一番驚いた記事はこちら。

安倍氏銃撃死、政権に激震 参院選中の凶行、影響不可避

2022年07月09日07時14分

自民党の安倍晋三元首相が凶弾に倒れ、岸田政権に激震が走った。

「時事通信」より

何だよこれ、「銃撃死」などと言う言葉は初めて見たが、これが日本のマスコミなのかと呆れかえった。どう考えても「安倍氏暗殺」だろう。違うのだろうか?

僕の記事で採用したタイトルはこれだが、各メディアはこれまでタイトルに「暗殺」や「テロ」という言葉を避けている印象が強い。

これに関しては晴川雨読さんの所で纏められているので(記事の趣旨は違うのだが)、参考にされたい。

安倍元首相が亡くなった翌日の社説 メディアの反省皆無
2022年7月8日 17時3分に安倍元首相が銃撃による失血死で亡くなりました。その翌日の社説をまとめました。※共同通信は佐賀新聞参照。上記以外のほかの社説はこちら。社説…

眺めてみると「テロ」という言葉は使っているところは少数だが、ある。Twitterを見ていたら「あれはテロではない」と主張する人もいて思わず反論したりしたのだが、その真意はおそらくマスコミと同じなのだろう。多くのメディアは「テロ」であるということすら認められないようだから。

安倍元総理亡くなる ゼレンスキー大統領「残酷な暗殺」

7/8(金) 20:07

ウクライナのゼレンスキー大統領が安倍元総理の死去を受けて、ツイッターでコメントを発表しました。「安倍晋三元総理への残酷な暗殺は恐ろしいニュースです。この困難な時期に、彼の家族と日本の人たちにお見舞い申し上げます。この忌まわしき暴力行為に言い訳は通用しません」

「yahooニュース」より

「暗殺」という言葉を使ったメディアは、ゼレンスキー大統領の発言を引用した括弧付きのタイトルを採用したくらいか。本文では「安倍元総理の死去」なる言葉を使っている。いや、殺害された事件を「死去」って、大丈夫か?何故、殺害された事案を「死去」「死亡」という言葉で説明するのかが理解出来ない。

「暗殺」「テロ」は犯行方法まで含まない言葉なので、好意的に捉えれば分かり易さを追求して「銃撃」という言葉を採用しているとも言える。だが、「暗殺」や「テロ」という強い言葉を敢えて避けた可能性が高いと僕は感じている。

何故なら、「テロリズム」とは「政治的目的を達成するために、暗殺、殺害、破壊、監禁や拉致による自由束縛など過酷な手段で、敵対する当事者、さらには無関係な一般市民や建造物などを攻撃し、攻撃の物理的な成果よりもそこで生ずる心理的威圧や恐怖心を通して、譲歩や抑圧などを図るもの」と一般的には定義されている。

また、「暗殺」とは「政治的な目的で要人を非合法的に殺害することをいう。テロリズム行為の1形態。広義には、非合法的手段による殺害行為全般を指す」と一般的には定義されている。

もちろんこれらの定義は百科事典などによって揺れはあるが、何れにも共通するのは「政治的背景がある」ということだ。メディアはコレを認められないのである。衆議院選挙前なら、その点は何とか理解出来たが、その後も論調が変わらないというのは、全く以て嘆かわしい。

元海自ではおかしい

そしてメディアに共通するのは、「元海上自衛隊員」というフレーズである。

確かに、そうした経歴があった可能性は示唆されている。

海自護衛艦で勤務 逮捕の山上容疑者と同一人物か

2022/7/8 23:38

防衛省は8日、安倍晋三元首相が銃撃された事件で、殺人容疑で捜査されている職業不詳、山上徹也容疑者(41)=奈良市大宮町=と同一とみられる海上自衛隊に所属していた同姓同名の人物について、当時、広島・呉港を母港とする護衛艦「まつゆき」で勤務していたことを明らかにした。生年月日も一致したが同省は同一人物か確認している。

山上容疑者と同一とみられる人物は平成14年8月に期限3年の任期制自衛官として採用され、佐世保教育隊で訓練を受けた後、14年12月に「まつゆき」へ配属。大砲や誘導ミサイルなどを扱う砲雷科で見習いとして勤務した後、16年4月に広島・江田島の第一術科学校に所属する練習船へ配属され、17年8月に海士長の階級で退官した。

「産経新聞」より

ただし、同姓同名の人物で、生年月日が一致するところまでは分かっているので恐らく同一人物だろうという推認は出来るものの、確定出来ない段階で「元海自」と断定するのは報道姿勢として明らかにおかしい。

確かに、「銃」が用いられた犯罪であることと、「海上自衛隊に所属していた」という情報は親和性が高くセンセーショナルではある。だが、公平で正確な情報を伝えるべき建前のメディアがこれで大丈夫なんですか、と。

更に、平成14年(2002年)8月に任期制自衛官として採用され、平成17年(2005年)8月に退官。士長の職での退官とあるけれども、2士として採用された後に、6ヶ月の訓練を経て1士に昇任、1年後には士長に昇任するのだが、そもそも任期制自衛官という職は契約社員と同じで、その上の階級である「曹」になる為には、曹候補生選抜試験に合格する必要がある。

記事によると処分歴は確認されていないことから、成績不良かその気がなかった為に「曹」になっていないということで、犯行との関連性を臭わせるには不適当であるように思われる。

加えて、退官して15年程度も経過しているにも関わらず、関連性を臭わせるのはおかしい。むしろ前職で報じるべき所だろうに、敢えてそれに全く触れていないところが不自然だ。

一方で、おととしの10月から勤務していた工場の責任者は、山上容疑者について、次のように話します。

山上容疑者が働いていた工場の責任者の男性:「本人の人格を疑うほどではないですけど、だんだんルーズな人という印象を徐々に受けていった」  

就職直後は「良識的な人」という印象だったといいますが…。  

工場の責任者の男性:「勤務を始めてから半年くらいが経過しますと、手順通りの仕事をだんだんしなくなった傾向を担当者から聞いている」  

勤めてから1年を超えた今年1月、決定的なトラブルがあったといいます。

「yahooニュース」より

既に前職は判明しているにも関わらず、相変わらず「元海上自衛官」という報道姿勢なのだ。意図的なものを感じざるを得ない。

モリカケサクラに言及の不合理

そして、晴川雨読さんの記事で言及されているのだが、なんと、「モリカケサクラ」に言及しているメディアが結構あることに驚きを隠せない。

森友学園問題(2017年よりメディアにより問題視される)に関しては安倍氏の関与は否定されたし、責任など発生しようがないという結論だった。この問題は寧ろ財務省マターで、財務省がやらかした文書改竄問題こそ追及されるべきだったのに、何故かメディアはそこには沈黙した。

加計学園問題(2017年よりメディアにより問題視される)に関しても、加計学園の学長と安倍氏に個人的な繋がりがあった事が問題視されたが、特別な便宜を図った事実が無かったことが確認された。この時に流行させられた言葉が「忖度(そんたく)」だ。しかしこの言葉はメディアの意図とは離れて皮肉にも安倍氏が無罪である事実を象徴した言葉でもある。

「忖度」とは「他人の心情を推し量ること、また、推し量って相手に配慮すること」である。つまり、安倍氏に責任が無いと言っているも同然なのだ。実際に何らかの指導があった事を証明できるのなら、「忖度」などと言う言葉は使われないからね。

桜を見る会問題(2019年にメディアによって攻撃材料にされる)に関しては、更にバカバカしい話で、招待客の選定に何らかの意図が働いたと問題視されたのだが、そもそも桜を見る会の趣旨が内閣総理大臣が主催し、参加者を選定して園遊会を開くというものである。昭和27年(1952年)に始められて平成31年(2019年)まで続けられた公式行事なのだから、「私物化」という表現がそもそも失当である。税金の使い方に疑問があるという主張も分かるが、だったら開催を止めれば良いだけの話。事実、開催されなくなったのだからソレでオシマイである。

つまり、どの問題も「問題なし」で片付いたことなのだ。

にもかかわらず、この問題を延々2年も3年も国会で取り上げるというのが、そもそも犯罪的であり税金の無駄遣いである。

例えば、何か問題があるというのであれば、第三者委員会を立ち上げて調査するだけで済む話。国会審議を人質にとって何時間も費やした野党の責任は極めて重い。何なら損害賠償請求をしたいくらいである。

こういった事案だったにも関わらず、メディアはさも安倍氏に責任が暖かのように取り上げる辺り、頭がおかしいとしか思えない

宗教関係の問題が取り上げられる不自然さ

そして、未だに続けられているのが、宗教関係の問題で逆恨みしたというストーリーである。

宗教団体トップの襲撃難航「狙いを安倍氏に切り替えた」 銃撃容疑者

2022/7/9 19:12(最終更新 7/11 13:34)

安倍晋三元首相(67)が奈良市内で参院選の街頭演説中に銃撃されて死亡した事件で、殺人未遂容疑で逮捕された元海上自衛官の山上徹也容疑者(41)が「特定の宗教団体トップを襲う計画を立てたがうまくいかず、狙いを安倍氏に切り替えた」と供述していることが捜査関係者への取材で明らかになった。このトップへの接触が難しかったという情報がある。

「毎日新聞」より

バッカじゃねーの!

凄いな、毎日新聞の馬鹿さ加減もここに極まれりである。「銃撃容疑者」だって。

そもそも「容疑者」とは、「犯罪の容疑をもたれた者」の事を指す。したがって、「○○容疑者」というのであれば、そこに犯罪の罪状か人名が付け足されるのが一般的である。銃撃ってどんな犯罪なのかという話だ。まだ「殺人犯」というのであれば、人口に膾炙かいしゃしているのだから違和感はないが、「銃撃容疑者」って。

まあいいや、ともあれ、犯人による「宗教団体のトップを襲う計画」なる供述を採用して、ここから完全に報道は宗教問題一色に染まった。

だが、これ20年前の出来事である。

3年前、宗教団体トップ襲撃計画 容疑者供述、火炎瓶用意も断念―現場周辺に弾痕・安倍元首相銃撃

2022年07月13日13時32分

安倍晋三元首相が奈良市で街頭演説中に銃撃され死亡した事件で、無職山上徹也容疑者(41)=殺人容疑で送検=が2~3年前、母親が信者の宗教団体トップを火炎瓶で襲撃しようとしていたことが13日、捜査関係者への取材で分かった。山上容疑者は母親が破産した約20年前から同団体への恨みを募らせていたとみられ、奈良県警は経緯を詳しく調べている。

「時事通信」より

色々なメディアが、犯人の「不幸な過去」として宗教に纏わる悲劇を取り上げているのだが、20年前の恨みを晴らすのに2~3年前に襲撃未遂を起こしたというカバーストーリーは、破綻していないだろうか?

捜査関係者によると、山上容疑者は「2~3年前に団体総裁が来日した際に襲撃を計画した」と供述。2019年に愛知県で開催された大会のために来日した時とみられ、同容疑者は「火炎瓶を用意して行ったが、会場に信者しか入れず断念した」などと話しているという。

「時事通信”3年前、宗教団体トップ襲撃計画 容疑者供述、火炎瓶用意も断念―現場周辺に弾痕・安倍元首相銃撃”」より

そして3年前の話も、犯人の供述だけで実際に事件化はしていない。

嘘だったとしても全く検証のしようがないのである。そうなると、母の入信やら資産売却、破産が関連する可能性だけが残されるのだが、それこそ20年前の出来事である。

母親が入信する団体は旧統一教会だとわかっていて、登記簿によりますと、母親は入信したとみられる1998年に相続した奈良市内2か所の宅地を翌年6月までに売却。その後、破産しています。

「yahooニュース」より

具体的には、平成11年(1999年)に売却し、自己破産は平成14年(2002年)のことである。つまり、海上自衛隊に入隊した時期と破産時期が重なっている。何れも過去の話だ。

確かに、家族をメチャクチャにされた恨みがあったというストーリーは分かり易いが、何故ソレが安倍氏暗殺に結びついたのかは意味が分からない

メッセージ動画を寄せる

なお、安倍氏と旧統一教会の関係については、随分と前から噂されていたように思う。その当時からバカバカしい話だと認識してはいたが、昨年、メッセージ動画を寄せたというニュースが報じられている。

「クロ現」で安倍元首相の旧統一教会関連団体へのメッセージ動画

7/11(月) 21:48配信

NHK「クローズアップ現代」が11日放送され、安倍晋三元首相の銃撃事件について報道。安倍氏が、世界平和統一家庭連合(2015年に統一教会から名称変更)の関連団体「UPF(UNIVERSALPEACEFEDERATION)」が昨年開催したイベントにメッセージを送っていたことを伝えた。

イベントにはトランプ前米大統領もオンラインで参加していたと説明。続けて「安倍元総理大臣のビデオメッセージも紹介されました」とし「演説する機会をいただいたことを光栄に思います。UPFの平和ビジョンにおいて、家庭の価値を強調する点を高く評価致します」と語る動画をオンエアした。

「yahooニュース」より

ふーん。

だから何?としか。

一応探してみたが、どうやらコレが問題の記事のようだ。

S. Abe: Address to Rally of Hope VII

Sunday, September 12, 2021

It is an honor for me to speak together with my good friend, former US president Donald Trump, at this Rally of Hope hosted by UPF in the presence of heads of state, parliamentarians and religious leaders from 150 countries, addressing today’s problems and engaging in dialogue on how to create a better world.

My expectations are high that Think Tank 2022, which is set to be launched on this occasion, will play a significant role.

「UPFのサイト」より

もう1つ関係ありそうな記事があったのでソレも紹介しておきたい。

S. Abe: Address to World Summit 2022, Summit for Peace Assembly & One Million Rally

Sunday, February 13, 2022

The keynote address from H.E. Shinzo Abe, former prime minister of Japan, was read by Dr. Yun Young-ho, co-chair of the Executive Committee of the World Summit 2022 and director general of UPF.

I am the former Japanese Prime Minister Shinzo Abe. Greetings to everyone attending the 2022 Summit for Peace on the Korean Peninsula. I would like to express my deepest gratitude and respect to the founder of UPF, Dr. Hak Ja Han Moon. And, I would also like to thank Prime Minister Hun Sen of the Kingdom of Cambodia and former UN Secretary-General Ban Ki-moon, the co-chairs of this Summit.

「UPFのサイト」より

両方とも読んだが、この2つの事実をもってしても安倍氏がこの宗教団体に関係しているとはとても思えない。

まあ、統一教会という組織であった時代に、色々問題を起こしたことは皆さんもご記憶な事とは思う。宗教団体と言うことで、後ろ暗い部分があっても不思議はないのだが、それと安倍氏が関係した証拠になるとは思えない。

ちなみに、教団側もこんな声明を出している。

実際に安倍元首相は、世界平和統一家庭連合の団体である天主平和連合(UPF)と同連合が昨年9月に仁川(インチョン)の松島(ソンド)セントラルパークホテルで共催した「新統一韓国定着のためのシンクタンク2022」発足式に続く希望前進大会で、映像で基調演説を行っている。安倍元首相はこの演説で「全体主義、覇権主義国家の、力によって現状の変更を強行しようという策動を阻止しなければならない」、「日本、米国、台湾、韓国などの自由と民主主義の価値を共有する国々の結束が、より一層求められている」と述べている。この行事では、安倍元首相だけでなく米国のドナルド・トランプ前大統領、カンボジアのフン・セン首相、ジョゼ・マヌエル・バローゾ元欧州委員会委員長らも同様の方法で参加している。

これについて統一教会は、声明で「日本の首脳級の指導者である安倍元首相が本連合に映像演説を送ったという理由で犯行対象にしたという容疑者の主張は、常識では理解できない」、「家庭内での理解し難い成長過程を経て発生した極端な事件であるため、手続きに沿って司法機関によって容疑者の犯行動機が明確に調査されるものと予想する」と語った。

「ハンギョレ」より

犯人の主張が「常識では理解できない」と。この部分は僕も同意したい。メッセージを寄せたから関係者だというのであれば、トランプ氏もフン・セン首相もジョゼ・マヌエル・バローゾ元欧州委員会委員長も暗殺対象である。だが、暗殺されてはいない。

殺人事件を起こすような犯人に論理的思考を求めることが間違っているといわれればソレまでだし、宗教団体側の主張を採用するのが正しいとまでは言わないが、説得力があるのはどちらかというと宗教団体側だろう。

人生を宗教にメチャクチャにされたというのは、実に気の毒な話ではある。が、そういう因果関係で政治家に対する殺人事件が起こるというのなら、公明党なる党は早々に消滅するだろう。

反安倍団体に所属の噂

さて、こうした背景から考えて、東スポの理論構成は納得できるものだが、最後の所で反安倍団体に所属の噂について言及している。これを鵜呑みにすべきかというと、そこは気をつけたいところ。

そんな中で浮上したのが、山上容疑者は“反アベ”の団体に所属していたとの情報だ。

「山上容疑者はリベラル色が強い“反アベ”団体に所属していたのではないかと言われています。安倍氏の長期政権の“独善的”な姿勢を嫌う団体。会員は数千人規模です」とはテレビ局関係者。この団体は安倍氏だけでなく、父の故安倍晋太郎元外相、祖父の故岸信介元首相の安倍ファミリーをも敵視する。特に団体幹部は、SNS上で安倍氏を攻撃していた。

山上容疑者は奈良県警の調べに、動機について「安倍氏の政治信条に対する恨みではない」と供述。同関係者は「その団体の中で積極的に活動していたというより、団体の活動を“支持”していたのではと言われている」と話す。この件について団体幹部に「山上容疑者は団体会員か」と問い合わせたが、折り返しはなかった。

「東スポWeb”安倍元首相銃撃の山上容疑者の背後に2つの〝反アベ団体〟か 捜査当局が重大関心”」より

この噂が荒唐無稽なものであるかどうかは、調査が進めば分かる事だろうと思う。

ただ、気になるのは、情報を出したのが「テレビ局関係者」だという所だ。

お分かりだろうか?

テレビを始めとするメディアが恣意的に情報をねじ曲げていた様子は、上で色々と述べてきたが、その当事者が別の情報を持っていると言う話だとすると、いかがわしい構図が描けてしまうのだ。

そもそも、犯人が「思い込んでいた」と供述している旨は、散々報道されているが、その思い込まされた原因は一体何だったのか?そういう事を考えると、どうしても組織的関与が疑われる様な印象となる。

どうにも、犯人の単独犯行ということを強調し、恨みがあったというストーリーをマスコミは作り上げているのだが、どう考えても政治的な背景は確実にありそうだ。少なくとも何らかの組織に関わっていた結果である事は確実である。

マスコミは、一匹狼タイプの一過性の事件ということで片付けたいようだけれど、そんな単純な話で本当に良いのだろうか。そして、全く別のストーリーをマスコミ自身が知っているとすると、コレは非常にきな臭い。

したがって警察には全力で捜査にあたってもらって、事件を究明して欲しいのだけれど……、操作捜査を担当しているのが警備でやらかした奈良県警だというのが、何とも心許ない。

追記

産経新聞の酷い記事を見た。

一方的な安倍氏への恨み、「無敵の人」はなぜ生まれた

2022/7/13 19:00

演説中の安倍晋三元首相(67)が銃撃されて死亡した衝撃的な事件は、宗教団体をめぐり容疑者が抱えていた苦悩が、安倍氏への「一方的な恨み」へと発展した可能性が浮上している。容疑者の供述や犯行形態から専門家が推測するのは、「他責的傾向の強まり」と「怒りの置き換え」だ。過度な思い込みやゆがんだ意識は、なぜ生まれるのか。

「産経新聞」より

いやー、これはヒドイ。

「無敵の人」が一定数存在して、社会的問題になっている事は承知している。が、本件の犯人が無敵の人だったかどうかは、「可能性」だけに過ぎない。寧ろ、本文で書いたようにその可能性は薄いのだと僕は認識している。恐らく、東スポもそうなのだろう。

であるならば、「無敵の人」の話と安倍氏暗殺事件の話を並べて書くのは、偏向報道といって然るべきだろう。

社会的に失うものがなく、躊躇(ちゅうちょ)なく凶悪犯罪に及ぶ人間は「無敵の人」とも揶揄(やゆ)される。逮捕も刑罰も抑止力にならず、抜本的な対策は難しい。事件後、逃走や抵抗することなく、取り押さえられた山上容疑者もまた、その典型といえる。

「産経新聞”一方的な安倍氏への恨み、「無敵の人」はなぜ生まれた”」より

「その典型と言える」じゃねーよ!何言っているんだ。

まだ、可能性の段階だろうに。

何故こんな記事を書くのかが理解出来ない。頭が悪いのだろうか?事件の背景が判明してからでも遅くはないはずなのに、こんなおかしな論調にした理由は、恐らく安倍氏暗殺というセンセーショナルな事件と結びつけることで読者に「読んで貰おう」というゲスな意図があるのだろう。

追記2

「宗教施設で試し撃ち」という話は供述内容にあったとされているが、それを裏付けるような証拠も出てきたようではある。

「試し撃ち」供述の宗教施設扉に弾痕か…近隣住民が破裂音聞く

2022/07/11 15:00

安倍晋三・元首相(67)が8日午前、街頭演説中に銃撃されて死亡した事件で、無職の山上徹也容疑者(41)(殺人容疑で送検)が手製銃の試し撃ちをしたと供述している奈良市内の宗教団体関連施設の玄関に、銃で撃たれたような痕が残されていることが読売新聞の取材でわかった。奈良県警が確認を進める。

「読売新聞」より

果たして関係があるのかどうかは不明だが、証言内容と一致したということだろうか。

コレが弾痕だとされる写真らしいが、さて、本当にそうなのだろうか。

素人が想像する弾痕とは違うわけだが、コレを見て直ちに「そうだ」とも「違う」とも言い難い。ただ、少なくとも供述内容と辻褄は合うことにはなるだろう。

今回の事件で不可思議なのは、以下のような点がすべてクリアできたことだ。

  • 前日に変更された安倍氏の演説スケジュールを犯人がしっかり把握していたこと(ホームページで公開された情報を確認したと供述している)。
  • 現場まで誰にも見咎められずに到着して犯行場所を確保できたこと(演説者の背後を確保できたこと)。
  • 武器の自作するにあたって、弾薬を確保できたこと(銃身は鉄パイプなどで代用できるが、パイプ内径にあった弾と火薬を用意するのはかなり困難である)。
  • 実際使った武器を試射できたかということ(素人が手作りの武器は暴発の危険性と常に隣り合わせである。一度も失敗せずに武器を完成させたというのは理解しがたい)。
  • 安倍氏だけに強い殺意を抱くような動機があったこと(本文で説明した通り、なぜ安倍氏だったのかという点がクリアにならない)。
  • 当日の警備が極めて杜撰であったこと。

日本国民にとっての不幸は、犯人の杜撰な計画が奇跡的に噛み合って実行できてしまった点にある。余りにも噛み合いすぎる点が組織的な関与を疑う理由でもあるのだが、コレはそのうち明らかになるだろう。

追記3

一体、日本の警察は何をしているのか知らないが、事件の背景はちっとも明らかになってこないし、連日宗教団体の追及ばかりしているマスコミにもそろそろ飽きてきた(注:ほとんど見ていない)。

Twitterで拡散されていたが、この動画がなかなか興味深い。少量の黒色火薬を使いながら量を調整していく必要が、動画を見れば理解頂けると思う。

一人で人を殺害できる手製の銃を作り上げたという所に、どうしても違和感を禁じ得ない。可能性としてゼロでは無いのだろうが、あまりにも出来すぎである。

コメント

  1. 木霊様、皆さま、今晩は

    今日はロクでもない書込みです。

    >【操作】を担当しているのが警備でやらかした奈良県警だというのが

    【捜査】の誤変換なんですが、笑ってしまいました。
    奈良県警には【捜査】をやって欲しいですね。【操作】したらダメですよ。

    • 嗚呼、ろくでもない誤字をしてしまいました。
      ご容赦を。

  2. 木霊さん
    安倍元首相暗殺事件のまとめありがとうございます。
    この件、マスコミの言葉の使い方や歴史上の事件との対比がおかし過ぎると思ってます。
    ご指摘のように、この事件は間違いなく暗殺ですよね。民主主義や言論の自由への挑戦ではなく、日本への挑戦です。自衛隊との関連付けも無理筋。どこかのアホのTV局は大好きな半島で起きたぴったりの歴史上の事件(元首相、長州)があるのに、今回の事件と515を対比してたのは驚きました。
    また、犯人は喋りすぎ過ぎのように思えます。安倍さんを全国規模で付け回していたのに、奈良の宗教施設で試し撃ち?時系列で矛盾が出ないかと。確かに、日本の敵であるとんでも教団で庇う余地は無いのですが、話題性満載であまりにも都合が良すぎる。案の定、マスコミは祭り状態になって、主役が宗教教団になっている節があります。想定したシナリオがあり、矛盾も含めて予定通りに話題をリークいるのでは訝ってしまいます。陰謀論は好きでは無いですが、未知な力がはたらいているのではと。しばらくは注意深く見守りたいと思います。願わくば、誰か本件の報道や出てきた内容についてビックデータ解析をしてくれないでしょうか。

    • おかしな報道が多い昨今ですが、この件は飛び抜けておかしい気がします。
      どうにも、奈良県警の情報の出し方も不自然な感じがしますし。

      どうなるんでしょうね。

      • 本事件の疑問点の極めつけは、山上容疑者は本人なのかです。ここまでくると、陰謀論の極みになりますが。本人の特定ほど難しものはないので

  3. 宗教団体関連の恨み、というストーリーは、
    「政治的背景のある暗殺」より、「私怨による殺人」の方が罪が軽くなるから、ですかね。
    ずっと暗殺を狙っていたのかも、などと「小説」を書いています。

    安倍氏がどこかで遊説するのはわかっているので、
    「組織的に」遊説の名所(?)で、「警備がザル」な地域を洗い出しておく。
    複数の候補地に複数の「実行犯」を飼っておく。
    事が成った時にどうしゃべるかの打ち合わせもしておく。
    そして何度か報道関係者を装ったりして実行を試みたが、
    近づく前に制止されたりして果たせなかった。
    が、ついにチャンスが来たのでそれを逃さずにやった。
    なので、選挙直前という自民党の勝利を助けるような「このタイミング」になってしまった。

    • 僕自身、日本の政治と宗教が無関係であるとは欠片も思っていません。
      実際に某党はガッツリ支持母体にカルト団体が食いついていますからね。
      統一教会の影響に関しても、全く無い、とは思いません。安倍氏だって、多少は関係していた可能性を否定は出来ませんし。
      ただ、それと今回の暗殺を結びつけるのは無理筋だろうと、僕は考えています。

      興味深いストーリーを紹介して頂きましたが、少なくとも逮捕されるときに逃げる素振りが無く、逮捕後にペラペラと供述を重ねている事を考えても、事後のことを想定していたのでしょうね。

  4. 木霊さんみなさんこんばんは!

    不自然なマスゴミ報道。で私からの視点をひとつ述べます。犯人の背後には「組織」がないとこのテロは成立しない。

     木霊さん、や技術系の人、ならお分かりと思いますが、あのお手製銃器は聞きかじりの知識があれば作れます。

    しかし「火薬」はそうではない。

     私BOOKは学生時代、化学専攻でしたので火薬の合成方法ぐらいわかりますが、実際に合成しろと言われれれば整った安全設備、最低でもオウム真理教が準備したような、個人では手の届かない安全設備がないと、手・足・眼球や命がいくつあっても足りません。

     もちろん銃器用の火薬は千年近く前から作られ使われてていますが、扱いには「数年以上の修行」が要るレベルの秘儀で、現代では花火工業・職人に細々伝わるのみです。

     現代の銃器の火薬は「薬莢」というブラックボックスがあるので聞きかじり素人でも扱えるのであって、火薬と弾を別々につめる銃器というのは現代ではほぼロストテクノロジーであって、個人が自衛隊に3年所属した程度で扱えるものではありません。
     すなわち A現代火薬->組織が準備した設備が必要 B伝統火薬->組織がお膳立てた「数年の修行が必要」

     結論

      犯人の背後には「組織」がないと、今回のテロは実行不可能である。

    • こんにちは、横合いから失礼します。
      ご発言の結論を否定するものではないのですが、小学校の頃に爆竹バラして火薬集めてガラス瓶の中で鉛筆でつついて暴発させたバカを見たことある者として、以下のように思いました。

      恐らくですが、使用されたのは黒色火薬、難易度は高い(すり潰している最中に暴発する可能性はある)けれど、木炭:硫黄:硝石を3:2:15で混合出来れば作れちゃいます。
      ※木炭はともかく、硫黄と硝石の入手に多少問題はある、けど、何なら薬局で買えないことは無い(多分、認め印必要だけど)。
      点火するための雷汞は、どうやら今回は省略して、電気着火にしたようで。
      どこかに書いてありましたが、「電気式の火縄銃」とは言い得て妙。
      先込めでパチンコ玉(ゴムスリング用鉄球かも)を6発ほど詰めて、こぼれないようワッズを詰めるだけなら、さほど技術的難易度は高くないと考えられます。
      ※銃身が裂けない程度かつ威力のある火薬量は、だんだん増やして探ったのでしょう。

      とはいえ、「そそのかした誰か(個人とは限らない)」が居る可能性は否定しません、というか、当方も恐らく居るものと思ってます。
      下手人は「鉄砲玉」にすぎない、と言う意味で、結論に同意するものです。

      • ご指摘の通り黒色火薬を使った犯行であったという事みたいですね。
        ベアリング球をソフトシェルに詰めて、火薬を爆発させた勢いで弾を押し出すという形なんでしょうねぇ。
        しかし、そのテストが個人で行えたかという点については、どうかなという感じです。

        よほど執念を燃やして、火薬を作ってテストを繰り返した。そこまでは何とか飲み込めても、その先の実行に移す段階にどうにもおかしな点があるような。やっぱり団体が絡んでいる可能性が高いと思います。洗脳されている線はあるんでしょうな。

    • コメント頂いた内容について、若干アレンジして追記させて頂いています。
      七面鳥さんが一部否定はされていますが、僕自身も火薬のことは引っかかっていて、そんなに簡単に着火させて推力を生み出せるものなのか?という疑念は尽きません。
      そういえば、黒色火薬を使ったという報道がでていましたが、それを自作したという話でしたね。花火の火薬も使ったとか何とか。
      着火方式は電気を使う方式だったようなので、火縄銃のような感じの銃だったということですかね。ソフトシェルタイプの銃弾を作る事はさほど難しくはなく、山中で何度もテストしたとも報じられていますから、何度もテストを繰り返して精度を高めたというストーリーが描けると思います。
      ただ、それでも、そんなに簡単に実現可能なのかと。

      • 木霊様、皆さま、今晩は

        ずいぶん前に「材料があれば、そして被曝したり爆死する覚悟があれば、核爆弾を作るのは難しくない。兵器として使えるもの(爆発させたくない時には決して爆発せず、意図した時に確実に爆発する。十分な威力がある)を作るのは難しいけれど、テロに使ったり脅迫に使うには十分な物が作れる。」という記事を読んだ覚えがあります。「作っている時に爆死してもいい」と覚悟を決めれば、さほど難しくはないようにも思えますね。自爆テロをやる程度の覚悟があれば出来るのではないかなぁ。

      • 覚悟があれば、ですか。
        失うものが無ければ、何でもできるという理屈をつけることも可能というわけですよね。
        うーん、そうするとマスコミが主張する路線も、ありと。

        犯人は信じられないほどの幸運を積み重ねて犯行を行った。
        安倍氏が信じられないほど不幸だった。という結論にはしたくないのですがねぇ。

  5. マスコミはどうやら統一教会を吊るし上げる方向に舵をきったようですね。しかしそれはそれで、現代韓国人による日本人差別の実態を明かす事になっておるようで。弁護士連の方々も、今度こそ使えるものは何を使ってでもぶっ潰す。と、いう覚悟も見えるような気もします。安部氏暗殺の本筋からは逸れてはいる。の、かもしれませんが、そっちもそっちでいいぞもっとやれ。と、いうのも正直な感想であります。