スリランカが破産

アジアニュース

破産かぁ。

スリランカが「破産」宣言 燃料不足、危機長期化

2022年07月06日18時19分

経済危機に直面しているスリランカのウィクラマシンハ首相は5日、議会で演説し、国の「破産」を宣言した。危機的状況は来年も続く見通しで、混乱の長期化は必至。ガソリンなどの燃料が極度に不足しており、AFP通信によると、給油所で自動車に乗って数日間列に並んでいた60歳の男性が車内で死亡しているのが5日見つかった。

「時事通信」より

スリランカと言えば、ちょっと前に支那に泣きついていたが。あれ、断られていたが、こうなったか。今後が大変そうだ。

あ、この記事は予約投稿にしてあったんだけど、失敗してしまったらしく投稿ができていなかったので、何か中途半端な時間の投稿になってしまった。

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この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

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スリランカの受難

債務の罠

えーと、1月の話だったような。

スリランカ、中国に返済再考を嘆願 債務のわな、コロナ追い打ち

2022年01月13日07時07分

巨大経済圏構想「一帯一路」の下で進出する中国への莫大(ばくだい)な債務を負ったスリランカが、中国に返済計画の再考を嘆願した。スリランカは行き詰まり、既に南部ハンバントタ港を中国国営企業に99年間租借させる事態に発展。海外拠点を築きたい中国の「債務のわな」にはまったと指摘されていた。

「時事通信」より

スリランカは支那に巨額の借金をしている。いわば「債務の罠」である。

スリランカは社会主義共和国で、インドの目と鼻の先に存在する島にある旧国称を「セイロン」という国だ。地理的にはインドの領土になりそうなものだが、民族的なあれやこれやがあって、別の国になっている。

まあしかし、これもイギリスのせいなんだよねぇ。何というか、イギリスひでぇ。

んで、スリランカはいろいろあって支那と近づくことに。分かりやすいと言えば分かりやすいな。インドとの関係が悪いので、インドと仲の悪い支那とくっつく。敵の敵は味方というわけらしい。

そんな簡単な関係ではないのだろうが、スリランカが「一帯一路」構想に一枚噛んで港湾施設を作るために金を借りた。一帯一路の海路を作るというようなアホな話に乗ったらしい。

へ、返済を待ってくれ!

どれだけ金を使ったのかは知らないが、スリランカが返済できなくなった。

スリランカのラジャパクサ大統領が9日、最大都市コロンボで中国の王毅国務委員兼外相と会談。大統領府の声明によると「新型コロナウイルス感染拡大に伴う経済危機」を理由として、債務返済計画を再考してもらえれば「非常に安心する」と伝えたという。

「時事通信”スリランカ、中国に返済再考を嘆願 債務のわな、コロナ追い打ち”」より

返済できないような借金を借りるなよ、という話なんだが、スリランカ的には返せる予定だったのだろうか。

スリランカはもともと対外債務の返済に窮していた上、コロナ禍で主要産業の一つである観光業が大打撃を受けた。AFP通信によると、外貨準備高は昨年11月末で約15億ドル(約1700億円)で、輸入の1カ月分を賄う程度しかない。12月には、イラン産原油の代金約2億5000万ドル(約290億円)をスリランカ特産の紅茶で支払うことで合意した。

ロイター通信によれば、スリランカが今年償還すべき対外債務は約45億ドル(約5200億円)。うち1割程度が対中債務とされる。外交筋によると、この額には中国国営企業への債務が含まれていない可能性があるといい、実際の財務状況はさらに「火の車」となっている恐れもある。

「時事通信”スリランカ、中国に返済再考を嘆願 債務のわな、コロナ追い打ち”」より

年間45億ドルねぇ、一体総額いくら借りているのだろうか。1割程度しか対支那債務というのでは、ね。どこからどれだけ金を借りているのやら。「債務の罠」というけれど、単に無計画なだけなんじゃない?

中国外務省の汪文斌副報道局長は、12日の記者会見で「中国は可能な範囲でスリランカの経済・社会発展を援助しており、今後もそうだ」と強調。具体的な債務処理策への言及は避けた。

「時事通信”スリランカ、中国に返済再考を嘆願 債務のわな、コロナ追い打ち”」より

んでもって、スリランカが支那(国際ヤミ金融)に泣きついたら、支那は「しっかり返せ」と。

IMFに泣きつく

ちなみにスリランカ、IMF(国際高利貸し)にも泣きついたようだ。

8月末までに債務再編計画提出 経済危機のスリランカ、IMFに

2022年07月05日20時48分

深刻な経済危機に見舞われているスリランカのウィクラマシンハ首相は5日、議会で演説し、国際通貨基金(IMF)に対し、金融支援を得るための債務再編計画を8月末までに提出すると表明した。

「時事通信」より

まあ、不幸だったとは思う。今や、世界的にインフレ状況になっていて、燃料高等でひーひー言っている国も多い。更に武漢ウイルスが蔓延したせいで、主力だった観光業がだめになったと。

首相は議会で、金融支援獲得に向けた国際通貨基金(IMF)との交渉について説明。地元紙デーリー・ミラー(電子版)によると、「過去には発展途上国として(IMFと)協議してきたが、今は破産国家として協議しているため、交渉はより困難で複雑になる」と述べた。年末にインフレ率が60%に達するとの見通しを示し、「2023年も困難に直面するはずだ。これは真実であり現実だ」と強調した。

「時事通信”スリランカが「破産」宣言 燃料不足、危機長期化”」より

インフレ率が凄いことになっているスリランカ。このままスリランカ経済が行き詰まるのは時間の問題なので、早めにギブアップと。

IMFに再建計画を出すとは言っても、このままではおそらく駄目だろう。スリランカの産業は紅茶に環境。そしてちょっとした農業と鉱業なんだが、金になる観光業がかなりやばい状況が続いているだけに、なかなか大変そうである。

ただ、それでも支那に泣きつくよりはマシだろう。

そして、何故、支那がスリランカを頂いてしまわなかったか、は少々気になるところではある。それだけの余裕がなかったという事であれば、支那の経済は思ったよりもヤバいのだが。

追記

大きな失策

コメントで教えて貰ったのだが、スリランカ、思った以上にヤバいことに手を染めていたようだ。

そして、この経済・財政危機を受け、スリランカ政府はその対策の一つとして、スリランカ国内で生産が可能な農作物の輸入を制限すると共に、化成肥料および農薬の輸入規制による国内生産の向上と有機農業への転換を決断しました。日本でも今年2021年5月に、国土の25%まで有機農地を拡大する政策が農水省により打ち立てられ、2050年までの実現を目指しています。スリランカにとっても、上記の輸入規制が大きな挑戦の一つとなっており、これまで当たり前のように政府より供給された化成肥料や農薬、除草剤は、現在店に残っている在庫のみとなり、価格高騰し、入手できなくなりました。現在、政府に対する抗議デモなどが全国的に行われており、既に農家の生計の大部分を占める雨季の稲作を行わないと決めた農家もいます。

2021年11月、スリランカは有機農業への政策転換後、初めてのマハ期(農家が大規模な稲作を行う雨季)を迎えます。仮に収量が大幅に低下した場合、農家の生計は大打撃を受け、国内の食糧事情にも大きく影響すると思われます。スリランカの農家たちの挑戦が始まります。

「peace-winds」より

うはぁ、参政党の記事でコメントを貰ったんだけど、コレは確かに。

|スリランカ|政府の有機農業政策にコメ農家が困惑

18 FEBRUARY 2022

農場で化学肥料の使用を禁じたスリランカ政府の有機農業政策が、産米地帯であり与党の政治的地盤であるこの地域の農民たちを困惑させている。また、スリランカの食料安全保障がこの政策で危機に瀕していると警告が出されるなど、農業専門家からの批判も招いている。

「ミネリヤ統合農業機関」のアニル・グナワルドゥナ議長は、「政府の有機肥料計画は、適切な準備と作業計画なしに発表されたものであり、大失敗だ。」と指摘したうえで、「政府の当初の計画では、10年で有機農業を達成するということだった。しかし、農民との協議なしに化学肥料の輸入を禁じてしまった。」と苦情を訴えた。

農業科学者のサマン・ダルマケーティ氏は、政府が化学肥料輸入を禁止した直後の昨年5月、『サンデー・タイムズ』紙で、この方針によって森林が失われ食料危機が起こると警告していた。

「.sdgsforall.net」より

大した準備もせずにいきなり有機農業に切り替えて、化成肥料や農薬、除草剤の輸入を止めてしまったそうな。

いくつかの記事を拾い読みしたのだけれど、印象的にはかなり悪い状況のようだ。日本としても余り笑い事では無いのだが、スリランカは急速な近代化と、農業や漁業、鉱業が忌避されるような社会の風潮を生んでしまって、各分野で人手不足が深刻な状況になりつつあるらしい。

大統領が問題か

その様な社会状況の中で、とんでもないアホを大統領に選んでしまった模様。2019年11月18日に大統領に就任したゴーターバヤ・ラージャパクサ氏だが、政治家の家系に生まれてアメリカに住んでいた時代に民主主義に触れて革新的な思想に染まったようだ。

そして、帰国後に政界に進出して国防次官を務め、2019年の大統領選挙に出馬し、大差で勝利。議員経験無しにスリランカ大統領になった初の人物であるらしい。そして、親支那派で金権政治を展開と。

日本との開発合意破棄の港、中国が開発へ

2021/11/25 13:25

松野博一官房長官は25日の記者会見で、スリランカが日本やインドと協力して開発予定だったスリランカの港湾を、一転して中国企業が開発することが決まったと明らかにした。松野氏は「スリランカ政府が閣議決定を行った」と認め、詳細を確認する意向を示した。

日本、スリランカ、インドの3カ国は2019年、スリランカのコロンボ港の開発で協力覚書に署名したが、今年2月、スリランカ政府が開発・運用を同国のみで行うなどと決定し、事実上、合意を一方的に破棄していた。

「産経新聞」より

よっぽど、支那から貰う金が嬉しかったんだろうか。

ところが、武漢ウイルス感染症の拡大などに伴って経済状況が悪化。その結果、大規模なデモから暴動に発展したと。

いやー、絵に描いたような失策ですな。

スリランカ、非常事態宣言 経済危機でデモ暴徒化

2022年4月2日 6:04

スリランカのゴタバヤ・ラジャパクサ(Gotabaya Rajapaksa)大統領は1日、過去最悪の経済危機に対する抗議デモの激化を受け、治安当局に広範な権限を与える非常事態宣言を発令した。前日に行われたデモでは、参加者数百人が大統領私邸への突入を試みる事態が起きていた。

「AFP」より

スリランカの政治はノーマークだったので、「債務の罠に陥って破産か」くらいのつもりで記事を書いたのだけれど、思いの外深刻な状況だった!

無能な大統領をトップに据えると、どうしようも無い事態に陥るな。

これ、日本は迂闊に手を出すと面倒な事になるぞ。そもそもスリランカには過去に日本から莫大な支援がなされていたが、結局それを活かせなかったばかりか、支那に乗り換えて、そして手を切られてしまった。学習出来ない国とは付き合えない。

追記2

セイロンティーがー!コメントありがとうございます。

動画:セイロン紅茶の危機? スリランカ有機革命の波紋

2021年9月12日 8:00

スリランカは、国内の農業をすべて有機生産とする世界初の国となることを目指しているが、その取り組みのあおりを受けているのが、主要産業である紅茶だ。生産量が激減すれば、低迷している経済に新たな打撃を与えかねないという懸念も生まれている。

ゴタバヤ・ラジャパクサ(Gotabaya Rajapaksa)大統領は今年、化学肥料の輸入を禁止する方針を発表し、有機農業の推進を開始した。しかし茶園主は、10月にも生産が落ち込むと予想。シナモンやコショウ、さらにコメなどの主要産物の見通しも暗い。

コロンボ(Colombo)南方160キロのアハンガマ(Ahangama)で世界有数の高級な紅茶を生産しているハーマン・グナラトナ(Herman Gunaratne)氏(76)は、化学肥料の輸入禁止により「紅茶業界は大混乱に陥っている」とし、政府が方針を変えない限り、スリランカの紅茶の年間平均生産量は約3億キロから半減する恐れがあると語った。

~~略~~

元スリランカ中央銀行副総裁で経済アナリストのW.A.ウィジェワルダナ(W.A. Wijewardena)氏は、政府が推し進める有機プロジェクトを「社会的にも政治的にも経済的にも、想像を絶するほどのコストがかかる夢」と評した。

スリランカの食料安全保障は「損なわれ」、外貨がなければ「日に日に悪化する」と指摘した。

「AFP」より

紹介頂いた記事は2021年9月のもの。実際に外貨が日に日に失われて、ついに破産に至った。

こ、これはもう、大統領をクビにするしか無いのでは。

なお、この方針、一部は撤回されているようだ。理由は、スリランカの宝である紅茶の品質に深刻な影響が出たかららしく、化学肥料の硫酸アンモニウムの輸入を再開したというニュースが、去年の10月末頃にあった。

この政策、何と大統領及びその側近の思いつきで始められたらしく、上手く行かないと見るや、一部緩和などの優柔不断っぷりである。

コメント

  1. こんにちは
    参政党のほうでコメント書いたものです。
    話題として拾っていただきありがとうございます。

    どちらかというと、今回の破産については、紅茶のほうが影響は多いようです。

    https://www.afpbb.com/articles/-/3365722

    葉で生産するので、有機農法のメリットもあろうかと思いますが、外貨獲得の最大手段の紅茶生産が半減に近い打撃を受けることにより、国としての貿易収支が大きなダメージを受けそうです。

    • こちらこそ感謝いたします。
      紅茶に関しても追記させて頂きましたが……、酷い話ですね。
      貿易量が半分になるとか、そういうレベルでダメージを受けるような感じですが、どうなることやら。

  2. 債務の罠。焦げ付いた分はカラダで返せ。と、言うことなのでしょうけど、それが成り立つのもそのカラダに貸した分以上の価値があれば、のお話で…スリランカの人々には失礼ですが、中国が丸損して終わるのかな?という気もしている今日この頃です。

    • 焦げ付いてIMFに泣きついて、ブラッドバス会計コースとなると、スリランカは更に貧乏な国になりそうです。
      指導者が賢くないとダメなんですね。

  3. スリランカに日本から約3億8千万円の緊急無償資金協力

    記事からスリランカの対外債務を見ると、中国と日本とでそれぞれが10%と大きな割合を占めている事がわかります。

    https://news.yahoo.co.jp/byline/nakamuratomohiko/20220523-00297255

  4. おはようございます、

    スリランカはネパール同様に支那の影響が強い国ですね。
    いまの大統領は親中派で、首相職は親中派(大統領の弟)と反中派(現職)が相克を繰り返して互選されている状態ですが、安定していません。国会での与野党の乱闘が常態化しています。

    支那の「債務の罠」外交で国が傾き、さらに支那の支援に頼り、いまでは支那から「取り立て」を受けている最中かと。コロンボ港開発が支那に回されたのも、そういうことでしょう。

    また、一部の対外債務をお紅茶で現物弁済していますが、実際お紅茶だけではどうにもなりません。でも、藁をもつかむ思いなんでしょうね。

    IMFが再建支援を受け入れてくれれば、対外債務の減免が期待できますから、スリランカが立ち直る切っ掛けになればとは思います。(でも、落ちるところまで落ちたという印象です。)