【参政党の主張】農業に農薬や化学肥料を使うな!だって、流石にムリ

政策

まあ、やべー主張をする政党は少なくない。いちいち突っ込みを入れていては、追いつかない。追いつかないのではあるが、これだけはどうしても看過できない。あ、防衛政策とかは別の所でやったから良いよね。

で、タイトルにも書いたのだが、参政党という新興政党の主張の中で、どうしても看過できない話があった。

<参院選さが2022 来援語録>参政党の神谷宗幣氏「今回必ず国政政党に」

2022/06/29 08:15

政治団体「参政党」の神谷宗幣事務局長が28日、参院選佐賀選挙区の稲葉継男候補(46)の応援で県内を訪れた。

「佐賀新聞」より

まあ、自民党より右側にいる政党の存在と言うのは貴重ではあるが、武田邦彦氏といい、この神谷宗幣氏といい、間違った主張というのはイタダケナイ。

……こんな記事を書くとブログが荒れる可能性もあるが、ちょっと酷かったんだよね。ああ、今回の記事では武田邦彦氏の方には言及しないことにする。武田氏は嫌いではないが、かなり間違った発言の多い人物ではある。だから、突っ込みを入れていると、記事がどんどん膨らんでしまうので、絞った内容にしておきたい。

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農薬は悪という風潮がオカシイ

食糧自給率の理解が間違っている

突っ込みを入れるのは農業に関するものだけ。

偏差値重視の教育、農薬や化学肥料を使った食料生産、外国資本による企業・土地の買収などを問題視。

「佐賀新聞”<参院選さが2022 来援語録>参政党の神谷宗幣氏「今回必ず国政政党に」”」より

一見良さそうな主張のように思えるが、主張を見ていくと、なかなか過激な内容であることが分かる。実際に、神谷氏のブログから引用して、中身を見ていきたい。

日本は現在食糧の7割近くを輸入、海外のものに依存しています。 そして安くて簡単で美味しい!をキーワードに野菜や精肉、総菜が所狭しとスーパーに並んでいます。

あなたが手に取っている、『安くて簡単で美味しい!』お惣菜や冷凍食品は本当に安全なのでしょうか? お子様に毎日食べさせて本当に将来健康な日本人として成長するのでしょうか? 例えばアメリカではうま味成分のMSG(グルタミン酸ナトリウム)は使用禁止となっていますし、トランス脂肪酸も2年程前から禁止となりました。

マーガリンやサラダ油、お菓子を作るショートニングの主な成分はトランス脂肪酸です。 総菜やお弁当にはトランス脂肪酸や添加物が多く含まれる食べ物を毎日大量に摂取すると病気になるリスクは激増します。

「神谷氏の公式ブログ」より

この引用部分を主に見ていくことにする。この9行程度の内容にかなり間違いが含まれている。

先ずは、「現在食糧の7割近くを輸入」って完全に嘘!

1.令和2年度の食料自給率

カロリーベースの食料自給率については、原料の多くを輸入している砂糖、でん粉、油脂類等の消費が減少したものの、米の需要が長期的に減少していること、小麦が特に作柄が良かった前年に比べて単収が減少したことにより、前年度より1ポイント低い37%となりました。

「農林水産省のサイト」より

これが、農林水産省のサイトからの引用で、令和2年度には「カロリーベースの食料自給率」が「37%」となったとある。一見、7割近くを輸入が正しいようにも思えるが、全く間違いである。

農林水産省の使っている食糧自給率という指標は2つあり、「カロリーベース」と、「生産額ベース」という指標を使っているワケだが、何れも食料の全体に対する割合を示すものでは無い

自給率を上げるということに関しては僕も賛成なのだが、そもそも主張の前提が間違っている話は聞く価値がなくなってしまう。

野菜の多くは国産

例えば、スーパーで販売されている野菜の殆どは国産である。では、野菜の自給率は100%かというと、そうではない。

一方で、スーパー、コンビニ、デパ地下等でのサラダをはじめとした加工用野菜や、外食チェーン店による大量・計画仕入れが前提の業務用野菜の需要が拡大していますが、家計消費用の野菜は国産割合がほぼ100%であるのに対して、加工・業務用の野菜は国産割合が約7割となっています。

このような生産・消費の変化に伴い、野菜の自給率(重量ベース)は、昭和40年度には約100%でしたが、近年は80%程度で推移しています。

「農林水産省のサイト」より

野菜の自給率は重量ベースで凡そ8割である。

そして、輸入野菜の殆どは加工野菜や外食チェーン店で使われている。「家計消費用の野菜は国産割合がほぼ100%であるのに対して、加工・業務用の野菜は国産割合が約7割」とあって、「外国産の野菜が危ない」というのであれば、野菜を買ってきて自炊すれば問題ないことになる。

食肉の国産化は難しい?

では食肉などは?と言うとこんな感じだ。

飼料自給率は、国内に供給された飼料に対する国内生産された飼料の割合を示しており、栄養価に換算した「TDN(可消化養分総量)」という方法で計算しています。令和元年度の飼料自給率は25%となっており、内訳をみると牧草などの粗飼料は国産が77%を占める一方で、とうもろこしなどの濃厚飼料では国産が12%にとどまります。

飼料自給率を反映した自給率は、牛肉は9%、豚肉は6%、鶏肉は8%となっており、先ほどの説明したそれぞれの自給率に比べて低い数字になっています。国産飼料の拡大は、食料自給率向上にも大きく関係しているのです。

「農林水産省のサイト」より

えらく低いな!と思った方は数字よりも、「飼料自給率」という文字を理解して頂きたい。これは、家畜の飼料の殆どを外国から輸入しているが故に、食肉の飼料自給率が下がるという結果になっている。

そこで、飼料が国産か輸入かにかかわらず、国内でお肉をどれだけ生産したかを評価するため、飼料自給率を反映しない「食料国産率」についても目標設定することとしました。食料国産率はカロリーベースで47%、生産額ベースで69%となっています。令和12(2030)年度にそれぞれ53%、79%まで引き上げることを目標に掲げています。

「農林水産省のサイト」より

実は、生産額ベースでは約7割が国産という事になっている。

じゃあ、畜産用の飼料も国産化すれば良いじゃ無いか!というと実際その通りではあるのだが、そう簡単な話ではないのだ。畜産用飼料は量産効果の高い商品なので、日本で大量に生産するには農地の面積が全く足りなくなる。

遊ばせている農地を畜産飼料栽培用に使えば良いじゃ無いか!という方もいるかもしれない。休耕田も沢山あるしね。だが、畜産飼料を国産化すると飼料が高騰して食肉の価格も高騰する。実際に休耕田で畜産用飼料の生産を推奨する政策もやってはみたようだが、さほど進んではいないようだ。休耕田利用は僕も賛成なんだが。

図1-32 稲発酵粗飼料及び飼料用米の作付面積の推移

危機感はあるようなんだけどね。

特集 飼料価格の高騰で輸入脱却への動き コメ農家の葛藤も

06月03日 21時03分

ウクライナ情勢などの影響で、畜産業界が厳しい状況に追い込まれています。輸入されるえさの原料価格が高騰し、経営に影響が出ているのです。

~~略~~

この製造工場では、多い時で1日に100トンもの飼料を作っていますが、今ではその6割近くを国産の原料が占めるまでになりました。 かつて上村社長が、国産の原料を使ってえさを作り始めたころは、「なんでバカみたいなことをやるんだ」と言われたこともあったと言います。 しかし、今、上村社長は時代が追いついてきたと感じています。

「NHKニュース」より

高価な食肉を作るのであれば、国産飼料を使うという流れも出来ると思うし、そういうメーカーも存在する。でも広く遍く庶民でも買う事のできるお肉となると、そういうワケにも行かない。

というわけで、肉や野菜の重量ベースの自給率を加味しても、食料の7割輸入なんてことにはならず、悪質な前提のすり替えである事が分かると思う。

そして、同時に食糧自給率100%等という事も不可能だし、その上での農薬を使わない農業など空想の産物となる。

グルタミン酸ナトリウムは悪なのか

グルタミン酸ナトリウムに関してだが、「味の素」という商品を思い出して頂ければ、良いと思う。一時期は「味の素」も攻撃されたのだけれど、MSG(グルタミン酸ナトリウム)、化学調味料が身体に悪いというのは完全に間違いである。

Questions and Answers on Monosodium glutamate (MSG)

November 19, 2012

What is MSG?

Monosodium glutamate (MSG) is the sodium salt of the common amino acid glutamic acid. Glutamic acid is naturally present in our bodies, and in many foods and food additives.

~~略~~

Is MSG safe to eat?

FDA considers the addition of MSG to foods to be “generally recognized as safe” (GRAS). Although many people identify themselves as sensitive to MSG, in studies with such individuals given MSG or a placebo, scientists have not been able to consistently trigger reactions.

「FDAのサイト」より

実際に、アメリカFDAでも、MSGの安全性について「一般的に安全と認められている」と評価している。あれ、使用禁止になっているのは何処の国なんだったっけ。

アメリカでは過去にMSGが大量に使われたことで、健康被害が出たとして「MSGは悪だ」という風潮が広まって、「NO MSG」という表示がなされる食品もある様だ。

その後、多くの実験・研究が行われ、1987年にはFAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)が安全だと認め、EUやアメリカ食品医薬品局(FDA)なども同様の判断を示しました。しかし、風評は収まらず今に至っています。

アメリカでは、食品加工に添加した場合には原材料として表示することが定められていますが、「no-MSG」「NO ADDED MSG(MSG不使用)」などとパッケージに大きく表示している製品もあります。

「Buss Feed News」より

だが、これは誤解に基づくもので、少なくとも使用禁止にはなっていない

トランス脂肪酸に関する誤解

更にトランス脂肪酸に関する話なのだが……。過去にもこのブログで触れた気がするな。

トランス脂肪酸ってなんだろう?

不飽和脂肪酸には、炭素間の二重結合のまわりの構造の違いにより、シス型とトランス型の2種類があります。

~~略~~

トランス脂肪酸による健康への悪影響を示す研究の多くは、脂質をとる量が多く、その結果としてトランス脂肪酸をとる量が多い欧米人を対象としたものであり、脂質をとる量が少ない日本人の場合にも同じ影響があるのかどうかは明らかではありません。

「農林水産省のサイト」より

マーガリンを山ほど食べる欧米人と同じ感覚で禁止する必要は無いと、農林水産省は考えているようで、日本では禁止されていない。

(注)米国の規制に関し、「トランス脂肪酸の食品への添加が禁止された」等の報道がありましたが、規制の対象は、その製造過程でトランス脂肪酸ができることがある“部分水素添加油脂”です。加工食品の製造工程で、トランス脂肪酸自体を食品に添加しているわけではありません。 部分水素添加油脂についてはこちらの解説をご覧下さい。

「農林水産省のサイト」より

ついでに、アメリカでも「使い方」に関する規制があるだけで、禁止になったワケでは無い。

ショートニングはトランス脂肪酸からできているわけではない

更に、「ショートニングの主な成分はトランス脂肪酸です」と書かれているが、ショートニングの原料は植物油であってトランス脂肪酸ではない。主に大豆油や菜種油など、植物性の油脂を原料として作られている。確かに、長持ちするように水素添加をしてトランス型にしているのは事実だが、ショートニングにおけるトランス脂肪酸含有量は100g中重量比で12.0%である。

ところが、日本人の変態的な技術によって、トランス脂肪酸が悪者にされてからマーガリンやショートニングは魔改造され、今やマーガリンなら100g中0.99g、ショートニングでも100g中0.99gしかトランス脂肪酸が含まれていない(注:商品によって差がある)。

バターの中に含まれるトランス脂肪酸は100g中1.9%なので、その努力の結果は評価すべきだろう。

食品添加物だって悪者ではない

序でに言うと、食品添加物についても同じ様な誤解がある。

概要

食品添加物は、保存料、甘味料、着色料、香料など、食品の製造過程または食品の加工・保存の目的で使用されるものです。 厚生労働省は、食品添加物の安全性について食品安全委員会による評価を受け、人の健康を損なうおそれのない場合に限って、成分の規格や、使用の基準を定めたうえで、使用を認めています。 また、使用が認められた食品添加物についても、国民一人当たりの摂取量を調査するなど、安全の確保に努めています。

「厚生労働省のサイト」より

現在、食品に添加できる食品添加物の種類、量は決まっている。指定されたモノ以外は、食品に使用出来ない決まりになっているのである。

マーケットバスケット方式による年齢層別食品添加物の一日摂取量の調査

食品添加物を実際にどの程度摂取しているかを把握することも、食品添加物の安全性を確保する上で重要なことであり、マーケットバスケット方式を用いた食品添加物一日摂取量調査を実施しています。 マーケットバスケット方式とは、スーパー等で売られている食品を購入し、その中に含まれている食品添加物量を分析して測り、その結果に平均的な1日当たりの食品の喫食量を乗じて摂取量を求めるものです。 これまで実施した調査結果では、安全性上問題ないことが確認されていますが、仮に安全性上問題となるような結果が明らかとなった場合には、食品添加物の基準を改正するなど必要な措置を講じることとしています。

「厚生労働省のサイト」より

更に、実際に食品添加物をどの程度接種しているかの調査も行われていて、WHOの基準に照らしても安全上問題ないことは確認されている。

そもそも、食品添加物は、食品の腐敗や発酵を抑制する目的で使われていて、食中毒などの発生を抑えている側面もある。一概に悪と決めつけるのはどうかと思うのだ。

農薬を使わないことと、食糧自給率を上げることは両立が困難

そんな参政党の農業に関する主張だが、本日思わず突っ込みを入れたのはこちら。

有機無農薬農業で、できれば自然栽培(無農薬・無肥料)などという、スピリチュアルな事を主張されている。

更にそういった食品を子供達が食べることで、病気を減らせると主張されているのだが、これが事実無根である事は、突っ込みを入れるまでもない。

まあ、アレルギー、アトピーといった皮膚トラブルを減らす一助になる可能性は否定しないのだが、いちいち思想が大げさである。

地産地消を目指すという取り組みは良いと思うが、これは既に農水省も推進している話で珍しくも無い主張だ。一方の、有機無農薬農業というのは、生産性が極めて悪い。

実家で似たような事をやっていて僕も手伝ったりはするのだが、無農薬というだけでも相当シンドイ。今の時期には雑草が伸び放題になって始末に負えないのである。除草剤も使わないからねぇ。

それでもとれた野菜は美味しい。だが、それは、無農薬だから美味しい訳では無いのだ。取れたてを頂くから美味しいのである。

無肥料など狂気の沙汰で、日本の農業は原始時代に戻っても無肥料かどうかは怪しいレベルだ。農業従事者の手取りを増やすという主張は賛同するけれども、農薬を使わないというのは食糧自給率の向上とは真逆の方針だし、肥料を使わないのはもっと有り得ない。化学肥料を止めるというのであれば、多少賛同出来るが、これも現実を考えるとかなり無理筋だろう。

有機栽培と無農薬栽培の違い | 農業ジョブ
有機栽培(オーガニック)とは何か、無農薬・減農薬・自然農法の違いと定義、表示に必要な有機JAS規格、食品の国際的な基準「グローバルGAP」とその取得メリットを農業ジョブがご紹介します。

無農薬、有機農業などなど、色々な定義があるが、そうした作り方でも割と容易に作れる作物であれば、栽培すれば良いと思う。だが、そうでない野菜も多いのが現実である。

現実を知らないで主張しているのだとすれば問題だし、知っていてこの様な発言をしているとすれば詐欺に等しい。

参政党の主義主張の全てに反対する積もりは無いが、少なくとも農業関連の主張には怪しいものがかなりある。ご注意あれ。

追記

農薬を使用するメリットも語ろう

コメントを頂いたので、農薬と収量の話について少しだけ追記しておきたいと思う。

「農林水産省のサイト」より

農薬については、あくまで「適切に使用する」ことが前提となっているものの、使えば収量を上げることができるなどのメリットがある。

この、社団法人日本植物防疫協会のデータを信用するかはお任せするが、適切な農薬の使用が収量を上げてくれるというデータである。特にリンゴは恐るべき状況である。

植物の品種改良が進んだ結果、野菜の味を美味しくする一方で、病害虫に弱くなってしまうことがある。この部分をサポートしてくれるのが農薬の働きである。農薬というととんでもない毒薬のような扱いをされるが、基本的には効果を発揮出来る期間はさほど長くない。よって、多くの作物に農薬を使って良い時期が定められ、残留農薬のチェックもされている。

したがって、リスクは低減されていることと、得られるメリットの方もしっかりと語らねば、おかしな議論になってしまうのだ。

もう1つ。これは、水稲の単価に関してだが、有機農業で作ったお米は、慣行と書かれた農薬を使ったお米よりも価格が高くなっていることが分かる。単価は凡そ2倍強。これは単純に必要な資材コストと労力などを加味した数字になっているが、収量が減るので、実際にはもうちょっと価格差は大きくなると予想される。

流石に、お米が今の倍額になったら、庶民にとってはかなり辛い。

もちろん、農薬を使わない方が美味しい作物があるのも事実ではあるが、完全にモノによるとしか言えない。

有機農業を広げていくことは反対しないが、現状では農作物全体の0.5%程度の流通量しかない。これを100%にしろというのは現実味に乏しいと言わざるを得ない。

コメント

  1. こんにちは。

    「農村に、若い人が農業をやりに移住してきた。村民は最初歓迎だったが、蓋を開けたらその若人はお花畑の無農薬原理主義者、その若人の畑には害虫が湧きまくり、本人は一つも意に介さないが周囲の畑の被害甚大、自分の畑に薬撒いても、発生源が安全地帯ではまるで追いつかない。苦情を言っても馬耳東風、ほとほと困り果てている」

    上記の内容を、ずっと前にどこかで読んだ記憶があります。

    地に足がついていないと、周りが苦労するんですよね……(某セクシー元大臣を見ながら)

    • まあ、世の中、理想主義者の馬鹿でも、ソレを信じ切ることによって素晴らしい成果を出されるケースもあります。そんなのは、レアケースですけどね。
      農業に関しては、ほんの少しだけだけれども関わっているが故に、「ちょっとソレはムリでしょう」と実感するんですよね。
      無農薬で頑張っている方もいらっしゃるし、尊敬はできます。ですがあれは趣味の領域だから許せるのであって、政治があれをやれと押し付けるのはダメだと思います。

  2. 日本で販売されている農薬の99%は植物由来。

    セロリは無農薬有機栽培すると致死性毒を作る可能性があり、その毒は少量でも子供や特定の薬を服用している大人に直ちに影響が出るので、市販されているセロリは適正に農薬と化学肥料が使われています。

    • セロリもそうですが、ジャガイモやトマトもその仲間だったような記憶があります。
      病害虫にやられると、実に毒性のある物質を作るんだったかな。ジャガイモは「ソラニン」で、セロリは「フラノクマリン」、トマトは「トマチン」でしたか。
      とにかく適切な量を使うことを守れば、農薬は危険な毒薬というわけではないのですよね。

  3. 厚生労働省の「有機農業をめぐるわが国の現状について」なんかを読むといいところ悪いところは見えてくると思うんですがね。
    https://www.maff.go.jp/primaff/koho/seminar/2019/attach/pdf/190726_01.pdf
    水稲でいえば、有機栽培の場合、慣行栽培に比べて、収穫量は4/5になる程度で済みますが、労働時間は1.5倍になり、粗収益は(言い換えれば売り上げは)約2倍、これは面積当たりなので、収穫量を考えると卸売価格は2.5倍になると考えられます。
    (もちろん単純計算とはいかず、有機栽培が増えればスケールメリットもあるかもしれません。)
    コメの価格が2.5倍になった時、それでも国産米、買えますか?
    外食産業も外国産米を輸入するか、価格を大きく上げるしかないわけで。
    輸入(=自給率の低下)と第一次産業の労働力確保としての移民政策の拡充なしに、現実的な有機栽培の原則化は難しいんじゃないかな、と思います。

    • 農薬をやたらと叩く人がいるのは嘆かわしいことですが、確かに適切に使わないと毒性があります。その辺りには十分注意しなければなりませんよね。
      収量の話は、もうちょっと突っ込んで書くべきでした。追記させて頂きたいと思います。

  4. スリランカが国の破綻を宣言しましたが、これも有機農法の急激な推進による要因も多いといわれています。
    もちろん、産業構造が違うので日本ですぐ同じようになるとは思いませんが、無計画な有機農法の急激な展開と慣行農法の過激な否定を主張される方は、スリランカの事例をよく調べて、それに対して必要な対応策を主張することを望みます。

    もちろん、全ての農薬が国の基準数値ギリギリで全く無害とは思いませんし、国の農薬規制が全部適正だとも思いませんけど。

    • これ、コメントを頂いて調べましたが、かなり酷いですねぇ。
      スリランカのトップはアホなのかと。
      有機無農薬農業って、本当に怖いですねぇ。

  5. こう、化学や科学を新興カルト宗教の類と思ってる人達って、定期的に湧き続けますよね。単に太古の昔から積み上げてきた叡智の結晶。より良いもの、を、求め続けてきた成果物なのですけれど…

    • 前のコメントにも頂いていますが、まさに国家で嵌まってしまったのがスリランカで、国家レベルでの無農薬カルトに突き進んでしまった辺り、スゴイとしかいいようがありません。
      英知を投げ捨てるんだ!という、カンボジアでしたっけ、そんな雰囲気を感じましたよ。