支那の主張「香港はイギリス植民地ではなかった?!」

支那

なんとまあ、呆れて物が言えないな。

「香港はイギリス植民地ではなかった」 香港の新教科書に記述

2022年6月16日

香港がイギリスの植民地だったことは一度もない――。香港の学校で使われる新しい教科書にはそう記述されると、現地メディアが報じた。

新たな教科書は、香港でイギリスは「植民地支配を実施しただけ」だと明記する。この区別は、香港をめぐって中国の主権が途切れたことはないとする、同国の主張を強調している。

「BBC」より

凄いロジックだね。

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歴史捏造

支那の主権は途切れていない?!

歴史を捻じ曲げて自身に都合の良い歴史を作り上げていく、歴史をコリエイト……、違った、クリエイトしていくことで、自身に都合の良い支配を行う。

古来から為政者がやってきたことではあるが、近・現代においてもそれが通用すると思っている辺りが浅はかだな。

中国は一貫して、主権は放棄しなかったと主張している。香港をイギリスに渡したのは、1800年代のアヘン戦争における不当な条約のためだったとしている。

「BBC”「香港はイギリス植民地ではなかった」 香港の新教科書に記述”」より

支那にとってアヘン戦争(1840年~1842年)は屈辱の歴史であったと思うし、平等でもなかったのは事実だ。

イギリスがとんだ外道であったというのもまた事実である。

だが……、だからといって歴史を捻じ曲げて良いという話にはならない。

そもそも、植民地支配があっても主権放棄はしていなかったという主張は果たして成り立つのだろうか?

植民地支配と植民地は違う?!

驚きのロジックはこのようなものらしい。

現地メディアによると、新たな教科書は「植民地」と「植民地支配」の違いをわざわざ説明する。ある国が国外の領土を植民地と呼ぶには、その領土をめぐって主権と統治権をもつ必要があるとする。

香港の場合、イギリスは「植民地支配を実施しただけであり(中略)ゆえに香港はイギリスの植民地ではない」と、教科書は説明するという。

「BBC”「香港はイギリス植民地ではなかった」 香港の新教科書に記述”」より

言葉遊びのようなものだが、植民地支配を受けていたということは、支那の主権が実質的に及んでいなかったことを意味する。

しかし、香港は実質的に政治制度も違ったわけだし、法制度も異なっていた。一般的に考えれば独立した統治機構が統治する地域は、「別の国」であると認識することが一般的である。

確かに、「租借地」という体でイギリスの主権が及んでいたため、「貸しているんだから主権は残っている」と主張できそうな気もするが、実質的には異なる。

1898年~1997年の間と、日本統治時代の1941年~1945年を挟んで、それ以降のイギリスの統治が及んだ1945年~1997年の間は、完全に支那の支配権は及んでいなかった。これで「主権はあった」と言うのは無理だろう。

一国二制度

香港では当面の間は一国二制度の状況が続くとされている。

1997年の香港の返還後、中国共産党の指導層は、香港を独自の統治・経済システムをもつ特別行政区に分類。市民らに、本土より多くの自由を認めた。

だが、2019年の大規模な抗議デモを受け、中国は香港市民の自由の弾圧に乗り出した。

「BBC”「香港はイギリス植民地ではなかった」 香港の新教科書に記述”」より

支那にとっての支配の一態様である一国二制度、このロジックが使えるのであれば、イギリス統治時代の香港だってイギリスの支配は及んでいても、主権は支那にあったと言えると考えているのかもしれない。

しかし……、そもそも一国二制度という政治態様そのものが、主権が及んでいないという風に捉えるべきなのだろう。香港然り、台湾然り。

そして、支那の支配に抵抗しようとする勢力があり、それを抑えるのに躍起になっているのが、現在の香港であり台湾だ。一国二制度などという言葉自体がまやかしに過ぎないのだが、そうでも言わない限り香港や台湾を自国だと言えない支那の苦しい実情を示す言葉なのかもしれない。

さらに言えば、「支配は受けたが主権は失わなかった」というこのロジックがまさにロシアがウクライナ侵攻をしている理由にほかならないことを考えると、極めて危険な思想であるといえよう。

コメント

  1. こんにちは。
    「嘘は100回言えば本当になる」
    「声が大きいものが勝つ」
    の国ですから……

    ……そんなのが常任理事国ですからね。
    当時「敵の敵は味方」だったとしても、酷すぎる。
    とはいえ、今、新たな国際機関を仮に作れたとしても、あっちとこっちに二分されるのは目に見えている。
    本当に、困ったものです。

    • 教科書に書いて子供達に教えていこうというコンセプトですから、息の長い計画ではありますが効果はあるのでしょう。
      ご指摘の通り、国連の一翼を支那が担っている現状では、国連が機能不全に陥っても仕方がありませんね。

  2. >完全に支那の支配権は及んでいなかった。これで「主権はあった」と言うのは無理だろう。

    無理ですね。
    1984年の「香港問題に関する英中共同声明」には次のようにあります。
    https://worldjpn.grips.ac.jp/documents/texts/docs/19841219.D1J.html

    「中華人民共和国政府が一九九七年七月一日から香港に対し主権行使を回復することを決定したことを声明する。 」
    これも、主権はあったが行使していなかっただけだと強弁するのかな。