支那空母「遼寧」が石垣島沖南で戦闘訓練

支那

少し古い記事の引用からになるのだが、これに関連して既に日本と支那との間での海戦が始まっている状況となっているという解説を見て戦慄した。まあ、正確には探り合いという状況ではあるんだけど、演習よりも実戦よりの状況というべきかも。

とはいえ、まずは関連事項を順を追って説明していきたい。

まずはこちら。

中国空母「遼寧」、石垣島南で戦闘機など発着艦…4日連続で確認

2022/05/07 18:42

防衛省は7日、中国海軍の空母「遼寧」が6日、沖縄県・石垣島の南約170キロ・メートルの太平洋の公海上で艦載の戦闘機やヘリコプターを発着艦させたと発表した。発着艦は同日午前9時頃から午後9時頃まで行われ、航空自衛隊の戦闘機がスクランブル(緊急発進)して警戒した。領海侵入や領空侵犯はなかった。

「讀賣新聞」より

これが5月7日の記事で、僕自身は「ああ、又やっているんだ」という認識であった。この時点で、支那の術中に嵌まっていた訳なんだが。

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いつものやり取りかと思っていたが

支那空母「遼寧」を巡るやり取り

この件について、日本はどう見ていたのか。後に日本の防衛大臣である岸氏が一連の支那の訓練について言及している。

岸防衛相、中国空母「遼寧」の連日の発着艦に「懸念持って注視せざるを得ない」

2022/05/17 19:36

岸防衛相は17日の記者会見で、中国海軍の空母「遼寧」が太平洋上で繰り返す艦載機の発着艦について、「我が国および台湾に近接した海空域での活動であることを踏まえれば、懸念を持って注視せざるを得ない」と述べ、警戒監視が必要だとの考えを示した。

「讀賣新聞」より

この時点で「懸念を持って注視している」という表現を使っていた。

石垣島から170kmの海域で空母の発着訓練などされては、即時危険な行為に繋がりかねない状況ではある。艦載機にとって170kmなど数分とかからない距離だからね。だが、日本側としては「懸念」を口にしたのみ。

この時も、「ああ、日本政府は又何もしないんだ」という風な感想を持っていたと記憶している。

中国空母「遼寧」発着艦が300回超に 官房長官「警戒監視に万全期す」

2022/5/19 13:16

松野博一官房長官は19日午前の記者会見で、沖縄南方の太平洋に展開している中国海軍の空母「遼寧」について、艦載戦闘機やヘリコプターの発着艦が300回を超えたと明かした。18日に確認された中国空軍爆撃機2機の飛行と合わせ「太平洋など遠方海空域での作戦遂行能力を高めるための活動の可能性がある。周辺海域における動向を引き続き注視する」と述べ、警戒監視に万全を期す考えを示した。

「産経新聞」より

ただこの後に、官房長官の松野氏が、空母「遼寧」に対する「懸念を持って注視」に関するもうちょっと具体的な情報を開示した。艦載戦闘機やヘリコプターの発着艦が300回を超えたと、その様に言及したのである。

後の方に紹介するが、防衛省はバッチリとこの様子を監視していたわけだが、その詳細情報が出てきて支那としても面白くなかったに違いない。

お抱えカメラマンと揶揄される

見られているのが嫌なのか、支那はとうとう報道官を使って日本に対する揶揄を始めた。いつものお得意の戦狼外交である。

日本の軍艦・軍機という「お抱えカメラマン」、中国は「いらね」

2022-05-27 12:46:11

日本側が軍艦と軍機で中国の「遼寧艦」空母艦隊を追跡と騒ぎ立てていることについて、国防部報道局長、国防部報道官の呉謙大校は26日、「遼寧艦の訓練活動は完全に合理的かつ合法的だ。日本側の喧伝は自国の軍事拡張の口実を設けるためであり、この『お抱えカメラマン』はいなくてもよい」と述べた。

「支那網」より

黙っていりゃ良いのに、「お抱えカメラマン」「いらない」などの発言をした。

この件、実は支那の言うように一応、国際海洋法条約に照らしてみても合法である。理性的な国ならまずやらないが、違法か合法かでいえば合法ではある。だって、公海上だからね。

だから、本来なら支那は特に何かを言う必要はないはずなのだ。だが、日本の行為を嫌がった。

空母「遼寧」の訓練活動は合法的、日本は無意味な妨害活動を止めるべき

2022年05月27日14:29

日本側が、中国の空母「遼寧」を中心とする艦隊に対する自国艦艇・航空機による追跡を大々的に誇張したことについて、国防部(省)の呉謙報道官は26日の定例記者会見で、「『遼寧』の訓練活動は完全に合理的かつ合法的なものであり、日本側の誇張は自らの軍拡の口実作りのためだ」と指摘した。

「支那網」より

別の記事でも指摘があるのだが、わざわざ複数の記事が挙げられて、「余計なお世話」とばかりに支那は「合法性」を説いた。

だが、一方で日本の監視活動も又合法なのである。自国の海域または公海上から監視活動をしている。もちろん合法だとも。

よほど気に入らなかったのか

で、苛立ちを隠せない支那に対して、岸氏が煽る煽る。

岸防衛相「よほど気に入らなかったのか」 空母写真めぐる中国反応に

5/31(火) 19:21配信

防衛省が中国海軍の空母「遼寧」の発着艦などを写真付きで随時公表していたことに対し、中国側が不快感を示したことについて、岸防衛相は「よほど気に入らなかったのか」などと述べた。

~~略~~

これに対して、岸防衛相は31日の会見で、日本周辺の警戒監視活動は「防衛・警備の観点から当然」と述べた上で、「国際法に則って、安全に配慮した上で行った」と強調した。

また、中国側が写真の公表に不快感を示したことについては、「よっぽど気に入らなかったんですかね」と感想を述べ、「国民にこうした空母等の活動について、わかりやすく伝える観点から、写真とあわせて公表を行っている」と説明した。

「yahooニュース」より

こうした一連の駆け引きがあって、日本政府としては強気ではないにせよ「いつもの姿勢」で臨んでいたと。

でも、防衛大臣の岸氏は体調不良にも関わらず、しっかりと言うべき事を言っているのだというだけの印象だけだったのだが……。

支那との海戦

青山繁晴氏の解説

この動画を見て、なる程と腑に落ちたわけである。

なる程こういう見方もあるのか、と。

なお、青山氏を嫌いな人も結構多いし、彼の言うことが正しいとは限らない。特に、サムネイルに使われる文字なんかは、少々誇張が多い印象だ。そのため、僕も鵜呑みにしているのではない点は、この場で指摘しておきたい。

だが、符合する点も多い。

公式発表を改めて読んでみる

実際に防衛省の資料を読んでみると頷ける部分も結構ある。

統合幕僚部が出しているプレスリリースを読んでいくと、P-1哨戒機やらP-3C哨戒機やらを出している事が明記されている。

P-1哨戒機やP-3C哨戒機、確かに空中から敵の艦艇の動向を探るにも使われるが、当然、潜水艦の動きを探知するのにも長けた哨戒機である。そしてそれは日本の得意分野なのだ。

自衛隊は、遼寧とその潜水艦を含めた取り巻き、空母打撃群が本当に機能するかどうかの監視をしているのであって、その様子を逐一世界に発信していると、そういう構図なのだ。

この他に、支那の航空機がロシア機と一緒に共同飛行をした事も紹介されている。つまり、空母「遼寧」は、単独運用などではなく空母打撃群として複数の哨戒機や戦闘機、潜水艦などもいたと。そう考えるのが妥当であろう。

そして、プレスリリースでは暗に「把握しているぞ」と煽ったわけだ。

侵略の意図

まあ、地図から見ても「単なる訓練」とは言い難い場所なんだけどさ。

青山氏の動画にもあるが、訓練海域が台湾島の真横にあることは偶然ではない。何の訓練かと言えば、台湾侵攻の訓練なのである。つまり、この発着艦訓練は即ち、実質上の台湾への圧力なのである。

更に、それは沖縄侵攻、或いは牽制の意図も見え隠れする危険な行為である。

こんな時期にやらなくても、と思うのだが、支那にとってはこんな時期だからこそ、この恫喝を行うのだ。理由は、秋に予定されている共産党大会である。

こちらでも書いたが、最近、支那は台湾に対する圧力を高めている。台湾は支那にとっての核心的利益なので、手中に収めることが習近平氏にとっての「支那の夢」への第一歩となる。

そして、今年の共産党大会で習近平氏は3期目の支那皇帝を務める異例の支持を得るために、「実績」が欲しい。だから、台湾には圧力をかけ続けて「早いこと折れて欲しい」と願っているのである。台湾が支那の軍門に降れば、それこそ習近平氏の威光は支那中に轟くのである。

日本にとってはいい迷惑なんだが。

コメント

  1. 共産圏の独裁者。或いはその体制全体を見渡してみても、ボスの面子は国体以上に重要か。と、中露の動向を見てて思うところです。もう退けなくなってる以上、国が滅ぼうが何だろうが暴発するまで秒読みですかね。こっちも。

    • 独裁者の言いなりという構造になっていると、どうしてもメンツが大切にされますよね。
      厄介な状況ではありますが、ここは凌がねばなりませんから、注意深く見守り、対応していく必要があるのでしょう。