オーストラリアの総選挙で与党・保守連合敗れる

オセアニアニュース

週末にあったオーストラリアの総選挙、結果を心配していたのだけれど。

豪総選挙で野党・労働党勝利、9年ぶり政権交代へ

2022年5月22日

21日に投開票が行われたオーストラリア下院(任期3年、定数151)総選挙で、アンソニー・アルバニージー氏(59)率いる野党・労働党が、スコット・モリソン首相(54)の与党・保守連合を破り、勝利が確実となった。政権交代は2013年以来約9年ぶり。

「BBC」より

おおぃ、マジですか。

与党・保守連合で首相のスコット・モリソン氏が、オーストラリアの防衛政策について大きな決断をしてきたことはご存じの方も多いと思うが、ここへ来て政権交代の流れになるか。

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オーストラリアは従来の方針を継続するか

左派の闘士

オーストラリアの労働党は、熱心な環境問題への取り組みをやっているのだとか。この時点でかなり不安な要因が大きいのだが、アメリカとの連携という部分でも不安な部分が大きいな。

首相となるアンソニー・アルバニージー氏は、ケビン・ラッド政権(2007年12月~2010年6月)発足時には国土交通大臣を務めている。

ケビン・ラッド氏は根っからの親支那派で日本との関係は重視しない人物だった。続くジュリア・ギラード政権は、初の女性首相として期待されたものの、国内での支持率は低迷。再びラッド氏が首相に返り咲くにいたる。が、2013年にはラッド政権も選挙で敗北して政権交代に。

アンソニー・アルバニージー氏は、こうした親支那派かつ環境問題への熱心な取り組みを推進する労働党の伝統を引き継ぐ人物のようで、過去には空港の騒音問題や、労働者や先住民、同性愛者の権利を擁護する立場で活動していたために「左派の闘士」とよばれる人物のようだ。

アルバニージー豪新首相就任 クアッド出席で訪日へ

2022年05月23日10時45分

21日に行われたオーストラリア総選挙で勝利した最大野党・労働党のアンソニー・アルバニージー党首(59)は23日、首都キャンベラで宣誓を行い、新首相に就任した。アルバニージー氏は、24日に東京で開かれる日米豪印の連携枠組み「クアッド」首脳会議に出席するため、訪日する。

アルバニージー氏は、外交の柱に(1)米国との同盟(2)インド太平洋地域への関与(3)多国間フォーラムへの協力―を設定。クアッドを「重要なフォーラム」と位置付ける同氏は、首相就任後の記者会見で、就任早々の外交デビューとなる首脳会議出席などについて「豪州に変化を象徴する新政権ができたと、世界にメッセージを送ることになる」と強調した。

「時事通信」より

とはいえ、現状の「アメリカとの同盟関係」や「インド太平洋地域への関与」「多国間フォーラムへの強力」というオーストラリアの方針は、ある程度は引き継ぐようで、「クワッド」首脳会議にも出席する予定となっているようだ。

環境問題には前向き

防衛方針としては、前政権の方針を否定はしないようなので、ちょっと安心できるかもしれないが……。環境問題は、やっぱり熱心にやるつもりらしい。

また、人々を団結させ、社会事業に投資し、「気候をめぐる戦争を終わらせる」と誓った。

~~略~~

ただ、労働党が過半数議席を獲得できるかは依然不透明。今回の選挙では、気候変動対策を掲げた緑の党や無所属候補への支持が急上昇した。

「BBC」より

オーストラリアで「環境」について騒ぐ意味はよく分からないのだが、武漢ウイルスによる影響もあったようで、今後のオーストラリアによる国際的な取り組みをどう変えていくのかは、注意が必要だろう。

方針変更がなければ良いのだが

日本としては、取り敢えず外交・防衛の面でオーストラリアの態度が以前と大きく変わらなければ良いと思う。トニー・アボット政権は比較的親日の立場だったが、続くマルコム・ターンブル政権では、かなりの親支那ぶりを発揮した。

ターンブル氏は支那について「オーストラリアと抗日で戦った最も長い同盟国だ」などと発言した人物で、支那の資金を使ってオーストラリアの経済を上向きにさせたが、ダーウィン港の99年租借を認めるなど致命的な失策もやらかしている。そんなわけで、オーストラリアは保守政権だからといって安心は出来ない。

だから、労働党が政権をとったからといって心配する必要があるかと言われれば、一概にそういうワケでも無いのだろうが……。

コメント

  1. 豪州の場合、ソロモンやキリバスその他への中共の浸透が、豪州の安全保障を脅かし始めている一方で、毎年発生する国内の自然火災や洪水の被害が大きく、内憂外患状態ですね。今回の総選挙では、豪州の有権者たちは、”国内問題”の解決を重視したということなんでしょう。
    ただ、地球の各地で発生する自然火災や洪水は、地球の循環システムが変調したため頻発するようになったことで、豪州一国が気色ばんでも仕方がないんですけどね。

    • そういえばオーストラリア、大規模な山火事やら干ばつやら洪水やら、自然災害があちこちで発生していた気がします。
      とはいえ、あれって、そこまで特別な事案だったわけではないような気がしますが、オーストラリア人にとっては外国の話よりもまずは国内という事なんでしょうか。
      潜水艦の件でも結構揉めましたし、モリソン政権も上手くいかない部分はそれなりにあったのかもしれません。

  2. オゾンホールが原因で皮膚がんの患者が増えたのが、オーストラリアで環境重視の政策が支持される原因。

    • 日本の影響で学校制服を導入したのが60年代なので女子はミニスカート、皮膚癌を防ぐために足の毛を剃ってはいけない法律がある。

    • メラノーマでしたっけ。
      オゾンホールが原因かは分かりませんが、アメリカの3倍以上の患者が発症するとなれば、それなりに影響はあるのでしょうね。

  3. こんにちは。

    まあ、オーストコリアのやる事ですから、長い目の安定より目先の経済、でしょうか。
    懲りるって事を知らないのは、困ったもんです。
    ※コリンズ級の故事を、アタック級で熨斗つけて再現するあたりも。

    >オーストラリアで「環境」について騒ぐ意味はよく分からないのだが

    環境ねぇ……
    牧畜で、
    ・持ち込んだ犬が狂犬病蔓延させて土着のイヌ科が全滅
    ・同様に、犬が捕食して有袋類壊滅
    ・牛が草食って地面踏み固めるから砂漠化が進行、プレイリードッグ他の土着生物が壊滅
    ・アボリジニが(以下略
    はっきり言って、白人が豪州に入植して、環境に良かった事なんか何もないのですが。

    • オーストラリアも、長期的なビジョンというヤツは苦手なんでしょうかねぇ。
      何とも場当たり的な政策が多い気がして仕方がありません。
      何より、国家観が分からないのですよね、オーストラリアって。国として何処を向いているのか?というのがよく分からない。
      それが歴史の重みに関係している、ということなのかも知れませんけどね。