報復ねぇ。
露、日本の制裁に報復検討 「長年築いた関係破壊」
2022/4/7 00:42
ロシア外務省のザハロワ情報局長は6日の定例会見で、日本の反露的行動に対抗措置を取るべく内容を検討していると述べた。ウクライナ侵攻を受けた日本の対露制裁への報復を指しているとみられるが、内容は明らかにしなかった。
ザハロワ氏はまた、日本の現政権は「長年かけて築かれてきた両国間の協力関係を破壊している」とも述べ、ウクライナに侵攻したロシアを批判する岸田文雄政権の対応に強い不満を示した。
「産経新聞」より
日本とロシアはどんな関係を築いたんだっけ?嘘をつかれたことくらいしか記憶に無いんだけど。サハリン2事件は忘れないぞ。
振り上げた拳をどうするのか?
北方領土交渉は暗礁に乗り上げたが
安倍政権時代、日本とロシアとの和平交渉への道は近づいたように錯覚していた。しかし何かが進んだかというと、大したことはなかった。
ロシア外務省は3月、日本が対露制裁に加わったことに反発し、北方領土問題を含む日本との平和条約締結交渉を中断すると発表。北方領土へのビザなし交流停止や北方四島での共同経済活動からも撤退すると表明した。
「産経新聞」より
あえて言えば「ビザなし交流」くらいなものだが、これだって平成3年からの話で、非常に大きな制限がある。
ロシアは譲る気はサラサラ無いのだ。
「長年かけて気づかれてきた両国間の協力関係」が聞いて笑わせる。それどころか北海道を盗むことすら画策している。
「我々は北海道の島に対する権利を持っている」
しかしまあ、良くもそんな事を言うな。
下院はロシアの北海道への権利を発表した
2022年4月4日
必要に応じて、どの国も領土要求を提出することができ、ロシアは北海道に対する権利を持っています。4月4日のREGNUM特派員によると、これはSRZPのリーダーである下院副セルゲイミロノフによって述べられた。
「どの国も、必要に応じて、隣国に対して領土問題を提起し、その観点からこれに対する確固たる正当性を見つけることができます。最近まで、千島列島に関してそのような願望を示したのは日本だけでしたが、多くの専門家によると、ロシアは北海道の島に対するすべての権利を持っています」とミロノフは言いました。
「regnum」より
一見、ロシアの主張が「北海道の島」=「千島列島+北方4島」であるように思えるが、ロシアの真意が北海道も含まれると認識していることは間違いないだろう。
更に、こんな話もある。
これは、アイヌ政策検討市民会議というところの主張であり、荒唐無稽な話なのだけれども、何かとっかかりがあればロシアに利用されるだけである。
「まさかそんなことはしないだろう」というような事をプーチン氏ならやらかす可能性がある。ウクライナに侵攻して結構負けが込んでいる感じなのに、さらにおかしなフラグを積み上げる可能性はある。
テクカルデフォルト
そういえば、ロシア、テクニカルデフォルトと呼ばれる状態になることが確定したと言われている。
ロシア ドル建て国債を初めてルーブルで支払い ロシア大統領報道官「人為的デフォルト」
4/7(木) 5:35配信
ロシア財務省は今月4日に支払い期日を迎えたドル建ての国債の利払いなどについて、初めて自国通貨のルーブルで行ったと発表しました。
ロシア財務省は、今月4日に支払い期日を迎えたドル建て国債の利払いや償還、あわせて6億4920万ドル、日本円でおよそ800億円を初めて自国通貨のルーブルで実施したと6日、発表しました。
「Yahooニュース」より
ドル建てのロシア国債の利払いを6億4920万ドル相当のルーブルで支払ったと、ロシア財務省が発表した。そして、「これで債務返済が全て履行された」と。
これまでに国債の格付け会社は、利払いがルーブルで行われた場合、デフォルト=債務不履行とみなすという見解を示していますが、ロシアのペスコフ大統領報道官は「人為的なものであり、本当のデフォルトではない」と主張しています。
「Yahooニュース」より
ロシアの大統領報道官は謎のコメントを出しているが、国際社会にソレは通用しない。テクニカルデフォルトが確定したものの、ウクライナ侵攻以降にロシア国債を積極的に買う投資家がいたとも思えないので、世界経済に対する影響というのは少ないだろう。
ただ、ロシア経済には大きな影響が出るだろう。
既にロシアから引き上げている企業も多いが、今後はソレが一層加速する。また、資金調達ができなくなるため、ロシア政府は行き詰まるだろう。
ウクライナ侵攻で目ぼしい成果が出ないとなると……、早い段階で次の獲物探しが始まるかもしれない。
コメント
ロシア・ウクライナ戦争は、首都に進攻したロシア軍部隊が全面撤退したことで、
R1はロシア敗退で終了しました。これからウクライナ東部~南部でR2が開始される
でしょうが、米欧が先手を打って、ウクライナに軍事経済支援を押し込み始めました。
ロシア軍はドンバスで大攻勢に出ると予測されており、激戦が危惧されています。
昨夜、米上院で”あの”レンド・リース法がウクライナ軍事支援のために全会一致で復活、
米国の戦争エンジンが回り始めました。
https://www.politico.com/news/2022/04/06/senate-unanimously-approves-lend-lease-00023668
ロシアの対日報復は原油・ガス関連だろうと思われますが、それが転じて原発運転再開の
切っ掛けになれば、むしろ有り難いことです。
ロシア側によれば、第1ラウンドはドンバスの掌握が目的で、キエフ侵攻は囮だったとかなんとか。
いやー、大本営発表の様相を呈していますな。
レンドリース法の復活で、どの程度ウクライナへの支援になるのかは分かりませんが、ロシアにとっては「短期決戦をしないと」と焦る要因にはなりそうです。
ただ、ロシアの前線の士気は低く、統率も怪しい感じなので、どうなることやら。
追記です。
昨夜岸田首相はロシアへの追加制裁としてロシア産石炭の輸入禁止を発表し、不足代替エネルギー源として原発再開に言及しました。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA088B90Y2A400C2000000/
政府は燃料費の高騰で経済界から原発再開の要請を受けていますので、日本の現状で”検討”の余地はありませんね。
木霊さん みなさん こんばんは
ロシアは日本を恐れているとともに、彼らからすると裏切られたと感じているんじゃないでしょうか?
恐れ
政治学者 中村逸郎先生(ソ連邦科学アカデミー「国家と法研究所」に留学経験あり)によると今日本は、経済支援ハイブリッド戦争による北方領土奪還のチャンスだそうです(武力奪還でないところがミソ、というかロシアのやりくちに近い)
https://news.yahoo.co.jp/articles/2185ea12016cf636ab1379ac23ab0f2890150d64
木霊さん上げられたロシアからの嫌がらせは、特にクリミア事変・ロシア制裁に日本が参加後、なので防衛的ハイブリッド先制攻撃なのでしょう。
裏切られた
彼らの心理は「ロシア軍がキーフに侵攻したら民衆が花束で迎えてくれると思ってたのに裏切られた」と似た感覚で日本に裏切られたと思ってるのじゃないかな?たまったもんじゃない(苦笑)
再度 中村先生によるとロシア人メンタリディーは支那や半島に近く、まずウソをつく
https://bookmeter.com/books/17441805
そのスタンスで彼らなりに友好?協力関係を築いてきたつもりなのかな?と、、
しかし残念なことに?日本人のメンタリティーの中には(捻じ曲げてしまった支那・半島とちがい)仁義礼智信があり、これはアングロサクソン・大英帝国が広めた正直・約束を守る者が得をする、との方が親和性が高い。(どちらも理想論なので努力が必要ですが)
我々側からすると、とても友好?協力関係が築けているとは思えない。
余談
裏切られたと言えば、そもそも2000年にクリントンに対しプーチンはロシアのNATO加盟を打診したが軽くあしらわれた、この時クリントンがもっと熟考していれば、今のウクライナ事変は起こらなかった。などという言説もあるようですが、
いやあ、ロシアのNATOとかEU加盟を認めるって、近年までの支那に対する西側の油断と同じ、ロシアは今の支那に並ぶ、今よりやっかいな国になってたと私は思います。
なるほどー。
ロシア心は難しいですな。
日本を恐れるロシア……、日本からしたらロシアは恐ろしい嘘つきな国なんですけどね。
どうも、クレムリンと現地との現状認識の乖離が激しい気もしておるところです。なればこそ、中央政府は自身の権威を維持するため だけ に、軽はずみに「ちょっくら北海道取ってこい」くらいは言って当たり前。という怖さはありますが…現場となる極東地域政府は恭順を示せるのか、否か。
日本としては、もう中央なんて見捨てて独立しちゃいなYO。くらいのことを唆せなきゃ駄目なんでしょうけれど。
クレムリンというか、プーチン氏の周りが上に情報をしっかりあげていない状況が続いているみたいですね。
周りも随分と粛清されたという話も聞きますが、ロシア皇帝プーチン氏に逆らうというのは現実的ではありません。嘘の情報を上げるところまでは行かなくても、少しずつ正確な情報がそぎ落とされている気がしますよ。
そして、ソ連時代にやった凄惨な戦いはロシア軍にも共通する部分はあるでしょう。なんとも悲惨な話ではありますが、ブチャなどで起こっている事は、言い逃れができない話でもあります。流石にアレが「役者だ」というのは無理があると思いますよ。
こんにちは。
少々遅いコメントになりますが……
・色々なところで、5月7日の戦勝記念日に何らかの大本営発表をプーチンがすると、あちこちで囁かれていますね。であるならば、これを一応のタイムリミットと見て、それまでに誰が何をするか、非常に興味深いかと。
・EUのナンバー2がゼレンスキー氏と肩を並べてキーウを歩き、ウクライナのEU加盟を推進する旨発表したと聞き及んでおります。参加承認が全会一致か多数決か寡聞にして存じ上げないのですが、EUも一枚岩ではないし熊公の圧力もあるでしょうから全会一致はあり得ないでしょう。なので、EUトップがどこまでやる気かが問われる(特例で承認する手を考えるとか)かと。もし5/7までに、参加を確定出来れば……
・そのEUも、未だにロシアからの石油や天然ガス輸入を続けており、為に、一度暴落したルーブルが息を吹き返しているとか。こればかりはどうにもなりませんが、欧州のダブルスタンダードに一言釘を挿してほしいものです>日本の政界
・そして、その日本に対してあーだこーだ言ってきていますが、ここは開き直って、「今までは二国間で平和的にやって来てが、よかろう、そう言う態度であれば容赦しない、多国間の国際問題化するから覚悟しておけ」くらい言い返して欲しいところ。
・アイヌは、ウポポイの件もあって部落とか在日とか色々入り込んでいるのが明白ですが、「にっくきあいつらに一泡吹かせてやるニダ」で小細工した挙げ句に国破れて山河あり、と言う未来が目に見えるようで、どうしてこう、大事な局面で毎回最悪の方を選ぶのか……
・長期戦を予想する向きが多いですが、この一~二ヶ月が峠だと感じます。中国もかなりキナ臭く、北海道と台湾で同時に事を起こされるとたまったものではないですが、恐らくその体力はない、あっても一度キリだと思われるので、そうなって欲しくはないですが、「国連」には世界戦争を是非とも避けて戴きたいものです。