現代のシベリア抑留政策か?ウクライナ人連行の噂

ロシアニュース

人道回廊設置というあたりから、きな臭い感じはしていたが。

市民数千人をロシア領へ強制移送か 南東部マリウポリ

2022.03.20 Sun posted at 10:24 JST

ロシア軍の激しい攻撃が続くウクライナ南東部の港湾都市マリウポリの市議会は19日、一部の住民がロシア領へ強制的に移送されているとの声明を出した。

声明は、この1週間で数千人が連れ去られたと主張。ロシア軍が、女性や子どもら1000人以上が避難していたスポーツクラブの建物などから違法に人々を連れ出したとしている。

「CNN」より

ウクライナ側の発表に基づいていることもあって、情報を鵜呑みにすることはないと思うのだが、しかしロシアならやりかねない。何故なら、過去にもシベリア抑留というとんでもない事をやらかしているからだ。

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「シベリア抑留」と言う名の強制連行政策

シベリア抑留は強制連行

日本の歴史であまり語られることのないシベリア抑留だが、かなり悲惨な話である。日本人の被害者は約57万5千人、うち約5万8千人が抑留先で死亡し、氏名などの個人が特定された数は2019年12月の時点で4万1362人であるとされている。つまり、未だ1万人以上の犠牲者が名前すら特定されていない状況なのである。なお、公式な記録にはないようだが、女性の抑留者も何人かは確認されているようだ。

捕虜の扱いが現行規定になったのはジュネーヴ条約(1949年)だが、それ以前の俘虜の待遇に関する条約(1929年7月)は日本が批准していなかったため、ハーグ陸戦協定(1910年1月)が適用されると思われる。

ただ、何れの条約にせよ、捕虜の待遇に関しては一定の優遇措置を求めており、早期帰還をさせずに1割以上の死者を出したシベリア抑留の在り方は違法であった可能性が高い。

そもそも、戦闘中の捕虜ということならまだしも、日本が降伏宣言を出した後に捕虜となった方も多数いたようで、果たして正当な捕虜だったかも怪しい。

時系列的な話

当時のソ連は、日ソ中立条約を破棄して昭和20年8月9日に対日宣戦布告を行い、満州国や朝鮮半島北部に軍事侵攻している。日本は8月14日に降伏声明を出し同日、アメリカ、イギリス、中華民国の名において日本に出されたポツダム宣言を受諾している。

調印・発効は同年9月2日。ロシアは同年8月8日にポツダム宣言への参加を表明しているが、後のサンフランシスコ平和条約(昭和26年9月8日)には参加していない。

ソ連は日本の一部を領土とする野心があったため、対日宣戦布告後直ぐに南下政策を実施している。満州とソ連との国境付近に展開されていた兵力は174万人の極東軍で、モンゴルと共に日本軍に対して攻撃を仕掛けた。8月16日には大本営から即時停戦命令が出され、多くの日本軍は武装を解除し無抵抗のまま撤退を余儀なくされた。

有名なのは占守島の戦い(昭和20年8月18日~21日)で、停戦後の8月18日未明に、ソ連軍は未だ非難を終えていない日本人が残る占守島を急襲。21日に日本軍は降伏し、23日に武装解除がなされ、多くの日本兵はその場で捕虜となった。

満州国では関東軍総司令が現場にいて、ソ連極東軍司令官との停戦交渉が行われて8月26日にはすべての戦闘が終わっている。ただ、この時も捕虜の扱いについては協議されなかったようだ。

ソ連側も当初は日本人の捕虜をとるつもりはなかったようだが、8月23日にはその方針を翻して日本軍捕虜50万人のソ連内への捕虜収容所への移送し、強制労働を行わせる命令を下している。

シベリア抑留の発覚と帰還

こうした事実を日本政府は把握できておらず、その情報をつかんだのは昭和20年11月になってからのことで、翌昭和21年5月になって日本政府はアメリカを通じてソ連との交渉を開始、同年12月にようやく引き揚げに関する話し合いが成立。

だが、強制労働をさせられていた日本兵捕虜たちの帰還が実現するのは昭和22年になってからのことであった。

ロシア軍がウクライナの民間人をロシア領へ強制的に移送

目的は不明

さて、現代の話に戻るが、今回、ロシア軍のウクライナ侵攻によってウクライナの民間人が避難する羽目になったのだが、その避難民をロシア領へ移送しているという情報が出てきた。

住民らはロシア軍の拠点で携帯電話や書類を調べられた後、ロシア国内の遠隔地へ送られているという。

ウクライナ軍の将校によると、マリウポリはロシア軍に包囲され、絶え間ない爆撃を受けている。路上には遺体が散乱し、住民らは限られた食料や水を分け合っている。

「CNN”市民数千人をロシア領へ強制移送か 南東部マリウポリ”」より

マリウポリという都市で包囲戦が行われており、避難した住民をロシア領へ連れ去っているというのである。

にわかには信じ難い話だが、しかし、マリウポリの民間人避難に関しては、人道回廊と呼ばれる避難道路の設置に際しても色々とトラブルがあった。

ウクライナの人道回廊に地雷 赤十字が指摘

2022年3月8日 1:00

赤十字国際委員会は7日、ロシア軍が包囲したウクライナの都市マリウポリで、民間人を避難させる「人道回廊」とされた道路に地雷が埋設されていたため、人々が避難できなかったことを明らかにした。

「AFP」より

ウクライナ、ロシアとベラルーシへ向かう人道回廊を拒否

2022年3月7日 19:31

ウクライナ副首相は7日、ロシアが申し出た、ウクライナからロシアおよびベラルーシへ向かう「人道回廊」の設置案を拒否したと明かした。

 ロシアは先に、首都キエフ、港湾都市マリウポリ、第2の都市ハリコフ、スムイの各都市に人道回廊を設置すると提案していた。

「AFP」より

避難経路となる人道回廊が、何故かロシア側に向かう道しか設置されなかったとか、途中に地雷が埋まっていただとか、良くわからない状況が報告されていたのである。

ウクライナ人をロシアに連れて行って一体何をするというのだろうか?

ありそうな可能性として考えたのが、上で紹介した「シベリア抑留」方式である。

このシベリア抑留は日本兵だけではなく、ドイツ兵の捕虜なども多数いたようなのだ。

元々、ソ連はスターリン体制時に政治犯などの囚人に過酷な強制労働させるといった手法で、労働力不足を補っていた。その後、戦時に獲得した捕虜を強制労働させることも増えたようで、ポーランド侵攻(1939年)以降、各国人捕虜は389万9397人に及ぶという資料もあり、その中でもドイツ人は死亡率が高かったようだ。スターリングラード攻防戦(1942年)での捕虜は6万人いたが、帰還できたのは僅か5千人であったという。

まさに捕虜を使い潰してきた実績があったわけだ。日本兵のシベリア抑留はその延長線上にあったもので、不幸な歴史として忘れ去られていい話ではないのである。

だから、ウクライナ人達を連行してどうするのか?と考えたときに、真っ先に浮かんだわけである。尤も、連行した人数が少ないので、或いは浸透工作をやらせるために洗脳するという可能性はあるのだけれど、何ともわからない。

まあ、ハッキリしたことはわからないので続報を注意深く見ていきたい。

追記

続報と言えるのかは微妙ではあるが、情報を追加しておきたい。

一方、ロシア国営のRIAノーボスチ通信によりますと、ロシア国防当局は18日、「マリウポリで人道支援活動を続けている。ネオナチの恐怖から、今まで5万6000人以上がロシアに避難してきた」と主張しました。

さらに、ウクライナ全土から、270万人を超える住民がロシアへの避難を希望していると述べました。

「yahooニュース」より

ロシア側の主張としては、「住人達の希望によってロシア領に逃げていったのだ」ということにしたいらしい。

しかし、ウクライナ全土から270万人を超える住民を移住させる計画か。

「人道に配慮」と言えば、何でも許されると思っているらしいが、欺されないぞ。

マリウポリ死者「3000人超」 市民6万人、ロシアに「避難」

2022年3月22日 12時04分

ロシア軍の包囲攻撃が続くウクライナ南東部マリウポリ市の幹部は22日までに、攻撃開始後に3千人以上が死亡した可能性があると国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)に述べた。ロシアは21日、市民6万2千人以上をロシア側に誘導して避難させたと発表。ウクライナ側は「強制連行」だと反発している。

「東京新聞」より

ロシア側の発表では、6万2千人以上のウクライナ人をロシア領に「避難させた」と主張しているようだ。桁が多すぎで意味が分からないが、拉致と何が違うのか分からないな。

コメント

  1. ロシアの捕虜ですか。
    なりたくないな・・・
    シベリアでなにさせるんだ?というのもありますが、
    補給品が不足している現状からすると弾薬製造で強制労働辺りじゃないですかね。
    そして浮いた労働者を前線に。
    ソビエト時代じゃあるまいし、
    普通ならそんな事はしないだろうとは思いますがプーチンですし・・・

    それにしてもレッドストームライジングばりのロシアの侵攻。
    トム・クランシーが生きていたらなんというだろう。
    そして「戦略のミスは戦術では取り返せない」というのが実例として観れてしまった。
    もっとも戦略どころか戦術でも失敗続きですけど。

    • 今のところ分かっている話は、捕虜ではなくてあくまでもロシア領内へのウクライナ人の誘導なのですが、まあ、結果的には捕虜みたいな扱いになるのでしょう。
      流石に「そんなことはしない」と言いたいところですが、ロシアのプーチン氏、散々「やらないだろう」ということをやらかしてきましたから、信頼できません。

      ロシア軍、かなりの苦戦が続いている事もあり、前線ではなかなか卑怯な振る舞いをしているような話もチラホラと聞こえてきています。
      泥沼の中の戦い(表現的にも、現実面でも)の様相を呈しているようですから、どちらの国も苦しい状況のようです。

  2. 今回のウクライナ侵攻を正当化する為の証人に仕立て上げる為ではないでしょうか?
    どう考えても無理の有る言い訳を次々にでっち上げるロシアなら何やってもおかしくないですね。
    最悪のパターンとして思い付きで連行したは良いがどうにも思いどうりにならず何処ぞに殺害して埋めてしまうパターン、扱いに困ると殺して埋めるは前例が有るので。

    • 洗脳や情報操作などを駆使して、ロシア側に有利な発言を引き出そうという狙いはあるかも知れません。
      ロシア軍なら何でもやる、という感じになっていますが、勝った後に色々な情報を封殺してしまおうという魂胆があるのかも知れませんね。