支那、ロシアに兵器供与を計画

支那

この報道が正しいかどうかというのは現時点では分からない。だが、事実だとすれば支那としては思い切った決断をしたものである。

中国、ロシアに兵器供与計画か 米が同盟諸国に通知=米高官

2022年3月15日4:44 午前

ウクライナ紛争を巡り、中国がロシア側の要請に応じて軍事的・経済的援助を行う意思を示したと、米政府が14日に北大西洋条約機構(NATO)とアジアの同盟国に伝えた。米高官が明らかにした。

米情報当局が各国に外交公電を送付した。文書では、中国側がこうした計画を否定するとの見方も記されたという。また、詳細はブリーフィングで直接共有する見込みとした。

「ロイター」より

情報はアメリカからのリーク情報。残念なことに、アメリカからのこの手の情報はウクライナ危機においては何度もその正しさを示している。

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この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

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同床異夢の共産圏

支那はロシアに兵器供与をするのか

で、本当に支那が本気でロシアに兵器や資金を供与する気があるののか?という点に関して、僕は懐疑的ではある。

米国のサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は14日、中国の外交担当トップの楊潔篪・共産党政治局員とローマで会談を行い、中国の対ロシア支援に「直接的、かつ極めて明確な」懸念を表明した。

ロシアは中国による軍事援助などの報道を否定し、自国に十分な軍事的資源があると説明。中国外務省も報道は偽情報だと述べた。

「ロイター”中国、ロシアに兵器供与計画か 米が同盟諸国に通知=米高官”」より

ただ、考えてみればである、ちょっと前まではリスクが高すぎてメリットが殆どないため、ロシアはウクライナに侵攻しないだろうと考えていたわけで。独裁政権下における判断は、民主主義の常識で計れない部分はあるのだろう。

そして、支那は公式に報道を否定しているので、ちょっと怪しいかも知れない。

現状で、支那がロシアの肩を持つメリットはあまりない。残念ながら支那は西側諸国から金を搾り取ることで経済を肥大させてきた形になっているので、西側諸国に睨まれるとその経済にヒビが入りかねない。

また、支那は多数の食料を外国からの輸入に頼っている実情がある。

中国 食料不足への危機感 食糧自給低下による爆買いがもたらす影響

2021年6月11日 午前9:51 公開

大皿の料理を大勢で食べるのが一般的な中国。しかし今、その食べ残しが大きな問題になっています。ことし4月、「反食品浪費法」が可決。飲食店での大量注文に罰金が科されるようになりました。背景のひとつにあるのは、将来的な食料不足への危機感です。食料の増産とともに、輸入を急速に拡大する中国の戦略とその影響に迫ります。

「NHKニュース」より

現状で、この食料輸入の道が断たれると、支那は肥大した国内の人口を支える事ができない。

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この記事は以前も引用したね。

食料品の輸入相手国としては、ロシア、ウクライナ、アメリカ、ブラジル、アルゼンチン辺りがメインの取引相手なのだが、ロシアに荷担すればウクライナとアメリカとの関係は絶望的だろう。そうなると、小麦や飼料の入手が困難になる。

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食料を輸入に依存している支那は、とても国内生産分だけでは追いつかなくなり、食えなくなる人民が増える。そうなると、国内での暴動件数はさらに増えるだろう(現在はあまり報じられることもなくなったが、2012年時点で暴動の発生件数は1年間に18万件であった)。

化学兵器使用も噂される

支那の参戦が噂される一方で、化学兵器の使用も噂されている。

ロシア、ウクライナで化学・生物兵器の使用計画も=英国防省

2022年3月15日8:44 午前

英国防省は14日、ロシアがウクライナで化学兵器や生物兵器の使用を計画している可能性があるとの見方を示した。ロシア軍に対する偽の攻撃を演出し、それに対し化学・生物兵器を使用する可能性があるとした。証拠は示していない。

同省は「攻撃を装うという形を取ったり、薬剤や病原体、弾薬の『発見』を演出するなどし、ロシア側が主張するウクライナによる兵器使用の証拠をでっち上げる形を取る可能性がある」とツイッターに投稿した。

「ロイター」より

これに関しては、既にNATOが反応している。

化学兵器使用ならNATO介入も ロシアに警告―ポーランド大統領

2022年03月13日22時32分

ポーランドのドゥダ大統領は13日、ロシア軍が侵攻したウクライナで仮に化学兵器が使用されれば、北大西洋条約機構(NATO)が「何をすべきか真剣に考えなければならない」と述べ、ウクライナの戦闘に直接介入しないとするNATOの方針転換もあり得るとの見解を示した。英BBC放送のインタビューで語った。

「時事通信」より

NATOの方針転換=NATO直接介入という意味だが、ハッキリ言ってロシアにEUは舐められているため、この発言が意味を持つかどうかは微妙なところだ。

さておき、支那にとってロシアの化学兵器使用はなかなかヤバい。既にシリアで使用したのでロシアにとっては抵抗感は少ないかもしれないが、国際的な批判は免れないのは事実だ。

「米が化学兵器」はロシアの化学兵器使用の予兆か

2022年3月14日(月)16時40分

アメリカがウクライナの「バイオ研究所」で長年、生物・化学兵器の極秘開発を進めている──ロシアの主張する陰謀論に中国も同調するなか、アメリカが反論に出た。

サキ米大統領報道官は3月9日、自身のツイッターでこの主張を虚偽情報だと一蹴。

「Newsweek」より

既に、ロシアの陰謀論として「アメリカがウクライナで化学兵器の研究している」という話が出ているため、かなり怪しい感じはする。

偽旗作戦(false flag)という言葉を、報道で最近よく見かけるのだが、やり方自体は古くから知られている古典的な手法だ。ここでいう偽旗作戦は、ロシアが仄めかす陰謀論を、ロシア軍が化学兵器を使用した後で「本当だったこと」にするという意味である。

支那が求める貿易規制の解除

さて、近年、支那の五ヵ年規画が、見通しが立たずに暗くなっている背景には、アメリカとの貿易戦争の存在がある。

トランプ政権時代のアメリカと支那との貿易戦争の話は随分と書いたが、もはやアメリカと支那との利益は相反するものになった。アメリアのやっているエゲツナイ商売のネタは支那も真似したいし、それどころか一歩先を行って利益を独占しようとしている。

そんなこんなで利益相反ということになって、貿易戦争に発展してしまった。この貿易戦争、そもそも知的財産や企業間訴訟に関わる話まで及ぶものなので、考え方の異なるアメリカと支那ではすり合わせが難しい。

しかし、支那にとってはなんとしても関税の引き下げを求めたいわけで。ロシアへの支援と天秤にかけてアメリカに緩和を迫っているんではないかと勝手に想像している。

要するに、ロシアをダシにして自らの利益の拡大を狙っているんではないのかな?と、そうでもない限りは、ロシアに加担するメリットは薄いハズ。……なのだけれど、共産圏の考え方はイマイチ理解できていない部分があるので、当てられる自信はあまりない。

とにかく、支那がプレイヤーとして参加してくるといよいよ嫌らしいことになる。

或いは、ロシアの要望はまさにアメリカを参加させないための駆け引きに支那を担ぎ出すことかもしれないんだけど。

追記

コメントを頂いたので少し関連記事を。

ロシアとウクライナは穀物輸出の好敵手同士

2021.01.12

世界の主な穀物輸出国による輸出動向をまとめた図1をご覧いただくと、アメリカの存在が頭一つ抜けてはいますが、近年になって旧ソ連のロシアおよびウクライナが世界の穀物市場におけるプレゼンスを急激に高めていることがお分かりいただけると思います(2019年のロシアこそやや不振でしたが)。

~~略~~

このように、輸出量という観点では、もはやロシアもウクライナも世界に冠たる穀物輸出大国です。ただし、両国産の穀物に共通する課題は、品質が安定せず、ゆえに輸出量ほどには稼げていないという点です。穀物のうち、大麦はもともと、家畜用の飼料や、加工食品の原料としての用途がメインです。ところが、直接食用に使われることが多いはずの小麦についても、ロシア・ウクライナ産は、低品質ゆえに輸出先で飼料用として使われるケースが少なくありません。

「GLOBE+」より

もう一つ、図6のウクライナの輸出で顕著なのは、アジア太平洋経済協力(APEC)市場への輸出増です。ウクライナからアメリカ大陸への穀物輸出はごくわずかなので、これはほぼ全面的に東アジアおよび東南アジアへの輸出と理解して差し支えありません。特に、中国への輸出増が目覚ましく、中国は2019年の時点でウクライナの穀物輸出先として第4位にまで浮上しています。それに比べると、ロシアはアジアに面した国の東部にも穀物産地と港を抱えているのに、それほどAPEC市場に食い込めていません。なお、2012~2019年の平均で、日本は、ロシアの穀物輸出相手国としては第45位、ウクライナの穀物輸出相手国としては第21位でした。

「GLOBE+」より

世界における小麦の供給の3割をロシア・ウクライナが占めていて、何れも輸出量は激減すると考えられる。そうすると、それが飼料グレードがメインであったとしても小麦の供給量が減ることは事実なので、全体的な傾向として小麦価格の上昇は避けられないだろう。

そして、輸入量を増やしていた支那には大打撃になりそうである。

コメント

  1. 地球温暖化によりロシアは小麦の輸出が出来る様になりましたが、ウクライナ・ロシアの小麦は飼料用の品質。
    中国としては食用を優先するでしょう。

    別件ですが、ドイツはニュークリアシェアリング維持のため、F-35導入決定。

    • 支那はとんでもない事を言い始めましたね。
      ロシアと心中する積もりでしょうか。

  2. 下のFT記事に拠れば、少なくとも米国は、中国がその主張とは裏腹にロシアへの支援に”前向き”であると見做しているようです。外交筋は、中国はロシアのウクライナ侵攻に理解を示していると。
    https://www.ft.com/content/52ea7aab-f8d1-46b6-9d66-18545c5ef9b9

    ロシアの意図は、木霊氏が推測する通り、中国をウクライナ戦争に”関係させる”ことにあるのでしょう。聞き及ぶところでは、中国は数十名の諜報工作員をウクライナに潜伏させており、BC兵器関連情報の取得を狙っているやの話もあるようです。なんとも香ばしい話ですが、そういうことはロシアの知るところでもあるのでしょうし、露中交渉には表沙汰には出来ない裏取引が実際あるのかもしれません。
    ローマでの米中交渉では、そのあたりのボクシングがあったのではないかと、ぼんやり感じています。

    • 前向きみたいですねぇ。
      オドロキを通り越して少々呆れています。
      支那にとってロシア派少なからず関係のある国ですが、その一方で付き合うリスクも当然ありまして。その辺りを理解した上での判断というのはなかなか。