国連人権理事会で外交官が一斉退席する事件

国際ニュース

なるほど、歴史の教科書でこんなの見たぞ。

ロシア外相の演説、外交官ら一斉退席 国連人権理事会

2022年3月2日 12:24

ジュネーブで開かれた国連人権理事会で1日、ロシアのラブロフ外相がオンラインで演説した際、各国の外交官らが一斉に退席した。ロシアによるウクライナへの侵攻に対する抗議の意思を示した格好で、ロシアの孤立ぶりが際立つ一幕となった。

退席した外交官は100人程度に上ったとみられる。

「日本経済新聞」より

映画の様な展開だな。

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この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

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誰が残ったのか?

松岡洋右、国連総会を退席ス

時は昭和7年:1932年12月8日、当時、全権を任された松岡洋右は、国連総会にて1時間20分の大演説をぶちかました。

その当時、日本は大陸に進出した結果、満州事変が勃発(1931年9月18日)。そして、リットン調査団が支那に派遣され、その調査結果が同年10月に国連に報告された。その報告は「満州を満州国として認めない」旨の内容であった。まさに、列強に睨まれていた時期だったのである。

日本世論はこれに大きく反発し、国連総会に送り込まれた松岡洋右は、脱退まで視野にいれた全権を委ねられていた。総会の演説では、「欧米諸国は20世紀の日本を十字架の上に磔刑に処しようとしている」と述べ、後世にて「日本の正当性は必ず明らかになる」と主張するものだった。

しかし好評を博した大演説も、日本の劣勢を跳ね返すに至らず、昭和8年:1933年2月24日、総会において日本に対する勧告案が出され、賛成42票、反対1票、棄権1票、投票不参加1国という状況になったため、松岡は予め準備していた宣言書を朗読して会場から退席した。

これ以降、日本は開戦へとひた走っていくことになるのだが、そんな歴史の一コマに似たシーンがこんな形で見られるとは。

ロシアのラブロフ外相の演説をボイコット

ウクライナ問題で揺れる国連だが、スイスのジュネーブで開催中の国連人権理事会はラブロフ氏に演説をさせる機会を作ったようだ。

ところがこの演説の際に、多くの国の外交官が席を立って会場を退席したというのである。

松野博一官房長官は2日の記者会見で日本を含む各国代表の退席に言及した。「ウクライナへの連帯を示すものとして現地各国代表部間で呼びかけられ、調整の上、行われたものだと承知している」と語った。「今こそ国際秩序の根幹を守り抜くため、結束して毅然と行動しなければならない」と強調し、その立場から日本も一斉退席に参加したと説明した。

「日本経済新聞”ロシア外相の演説、外交官ら一斉退席 国連人権理事会”」より

日本もこれに参加したようで、100名近い外交官がぞろぞろと退席する様は、さぞや見ものであったと思う。

しかしそれ以上に見ものだったのは、退席しなかった国だ。

ロイター通信などによると、退席を主導したのはウクライナの大使で、日本や米国、英国などの外交官が賛同した。演説中に議場に残ったのは、ロシアのほか、中国やシリア、ベネズエラなどわずかな国の外交官にとどまった。

「讀賣新聞」より

ロシア、支那、シリア、ベネズエラという名前が挙がっているが、「など」というのが気になるな。他にも残った国があったのだろうか?

確かに少し人が残っている様子はわかるが、この写真ではどの国が残ったのかは不明である。可能性があるのはベラルーシあたりだと思うのだが、どうだったのだろう。韓国が残ったという噂が出回っているが、流石にそこまで韓国は覚悟が決まっていないと思うんだが、今のところ裏はとれていない。

でかい会場に用意されたスクリーンに、ラブロフ氏が映し出され、その周りには誰もいない。そんな様は、何とももの悲しげである。まるでロシアの現状を示すが如くだ。

そして、我が代表堂々退場す、という事になった。

コメント

  1. 木霊様、皆さま、今日は

    退席しなかった国のリストは見つかっていませんが、緊急特別総会で棄権した国のリストがありました。

    TBS News
    「国連・緊急特別会合の決議 「棄権」投じた国の論理」

    https://news.yahoo.co.jp/articles/b811ca31c468cc1230c9415242e3de783cb9ba9a

    ◎棄権(35):アルジェリア、アンゴラ、アルメニア、バングラデシュ、ボリビア、ブルンジ、中央アフリカ共和国、中国、コンゴ、キューバ、エルサルバドル、赤道ギニア、インド、イラン、イラク、カザフスタン、キルギス、ラオス、マダガスカル、マリ、モンゴル、モザンビーク、ナミビア、ニカラグア、パキスタン、セネガル、南アフリカ、南スーダン、スリランカ、スーダン、タジキスタン、ウガンダ、タンザニア、ベトナム、ジンバブエ

    だそうです。退席しなかったのもこのあたりではないのかな。
    同意する、しないにかかわらず、聴くだけ聴くという態度はありなので、もう少し多いかも知れませんね。

    • 緊急特別会合の決議ですか。
      反対した国は、ロシア、ベラルーシ、北朝鮮、シリア、エリトリアの5カ国でしたねぇ。
      支那が棄権に回ったのが印象的でした。若干、ロシアからは距離を起きたいというような意思も見え隠れします。
      アフリカ諸国は軒並み棄権をしたというのもなかなか興味深い。
      もともと、欧米とロシアとの争いには首を突っ込みたくないというスタンスではありますが、支那との関係も影響しているのかもしれませんね。