【ロシアの報復?】トヨタ、国内全工場を停止へ

日本ニュース

ウクライナ危機の話をこのブログでも散々取り扱ってきたが、日本も当事者になった格好だな。もちろん、ロシアが犯人であるかは分からない。機会に乗じた別の国の犯行である事も考えられる。

トヨタ、国内全工場を停止へ 部品会社にサイバー攻撃

2022年2月28日 19:11 (2022年3月1日 1:34更新)

トヨタ自動車は28日、3月1日に国内全工場(14工場28ライン)の稼働を停止すると発表した。トヨタ車の部品をつくるサプライヤーがサイバー攻撃を受け、部品供給を管理するトヨタのシステムが影響を受けたため。2日以降に通常稼働に戻せるかどうかは精査中。日野自動車とダイハツ工業も同日、同じ理由で1日に国内工場を止めると明らかにした。

「日本経済新聞」より

しかし、戦争は始まっているのだと言うことは理解すべきだろう。

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この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

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戦争開始

日本の対露制裁について

昨日の記事で指摘したのだが、日本も国際連携を意識して、ロシアに制裁を決定した。

で、日本で何が起こったかというと、トヨタの国内全工場の操業停止である。

日本は、「出来るだけ目立ちたくない」という岸田氏の意向があるのかは知らないが、対露制裁も出来るだけ抑え気味にしている。

日本、対露制裁追加へ 第1弾は「集団後方」追走

2022/2/24 20:26

ロシアがウクライナに大規模な侵攻を始めたことを受け、日本政府は23日に公表した制裁第1弾より強力な制裁を追加する。2014年のロシアによるウクライナ南部クリミアの併合時は、日本が当初講じた措置が欧米諸国より緩やかなものにとどまり、批判を浴びた。今回は当初から先進7カ国(G7)で足並みをそろえる構えだが、第1弾の制裁に関しては比較的穏健な内容にとどめており、与党から批判の声も上がった。

「産経新聞」より

先ずは24日に報道された日本の対露制裁がこちら。

  • ウクライナ東部の親露派支配地域「ドネツク人民共和国」「ルガンスク人民共和国」(ともに自称)の議長・閣僚ら関係者24人及び1団体に対する資産凍結
  • 同2地域との輸出入禁止
  • 日本での証券発行を禁止しているロシアの特定銀行に対し、償還期間が短い証券も対象に加える
  • 2地域関係者への査証(ビザ)の発給停止

続いて26日に報道された日本の対露制裁がこちら。

  • ロシア政府による日本での証券新規発行・流通禁止
  • 軍事転用が可能な物品や技術の輸出に関し、継続的な取引先への輸出は一定期間分をまとめて政府が審査していたが、今後は個別の契約ごとに審査して厳格化

そして、SWIFT絡みの制裁が報じられたのは27日だったが、実際に実施されたのは3月1日付けのようだ。

  • ロシア連邦関係者6人及びロシア連邦の特定銀行3団体に対して、支払いや資本取引を許可制とする
  • ロシア連邦の特定団体49団体への輸出禁止措置
  • ロシア連邦の軍事能力などの強化に使われる汎用品の輸出禁止措置

それぞれの措置は、こちらの資料を参照のこと。

https://www.meti.go.jp/policy/external_economy/trade_control/01_seido/04_seisai/downloadCrimea/20220226press_russia.pdf

https://www.meti.go.jp/policy/external_economy/trade_control/01_seido/04_seisai/downloadCrimea/20220301press_russia.pdf

アメリカはこれを歓迎するが

で、この報道を受けて大喜びしたのがアメリカなのだが、しれっとこんな事を言いよった。

日本の追加制裁「歓迎」 米ホワイトハウス、異例の声明

2022年2月28日 0:49 (2022年2月28日 7:39更新)

米ホワイトハウスのサキ大統領報道官は27日、日本が米欧とともにロシアの大手銀行などを国際決済網から排除する措置に参加することについて「歓迎する」との声明を発表した。日本の対応に特化した声明を出すのは異例だ。

~~略~~

「岸田文雄首相と日本政府はプーチン氏のウクライナ攻撃を非難するリーダーだ」とも指摘。「今後も緊密に連携し、さらなる厳しい代償を科し、プーチン氏の選択した戦争を戦略的失敗にするよう取り組んでいく」と記した。

「日本経済新聞」より

スゴい事言うなぁ。

岸田氏、逃亡失敗である。

ロシア大使は激怒

もちろん、日本の措置に対してロシア大使は激怒している。

「ナチス支持した」在日ロシア大使館が日本を中傷 対ロ制裁に反発

2022年3月1日 7時29分

在日ロシア大使館は2月28日、「日本は2度もナチスを支持する挙に出た。かつてはヒトラー政権、今回はウクライナ政権を支持した」とフェイスブックに投稿した。ロシアは自らの軍事侵攻に抵抗するウクライナを「ネオナチ」と決めつけて批判しており、欧米の対ロ制裁に参加した日本にも中傷が及んだ格好だ。

「朝日新聞」より

これ以前にも日本に対して牽制を出していたのだが、その牽制に効果がなかったので、更に激怒したというわけだ。

【速報】ロシア大使「重大な対抗措置とる」  追加制裁の日本に警告

2022年2月25日 金曜 午後5:14

駐日ロシア大使が日本政府に対し、「重大な対抗措置をとる」と警告した。

25日午後、外国特派員協会で会見したガルージン駐日ロシア大使は、「ロシアも重大な対抗措置をとることになる。両国に影響は出るだろうが無益だ」と述べ、追加制裁を発表した日本政府に警告した。

「FNNプライムオンライン」より

冷静に話をされているが、腸が煮えくり返る気分じゃないのかな。

林外務大臣によるガルージン駐日ロシア連邦大使の召致

同日、このガルージン氏は外務大臣の林氏に呼び出しを喰らっている。

林氏は大したことを言ってはいないが、呼び出しをしたという形式が大切な場合もあって、このケースでは必要な措置だったのだろう。

なお、駐日ロシア大使のガルージン氏が直接的に反応した事案は、北方領土に関する日本の見解を予算委員会で述べたことで、「北方領土もクリミア半島も不法占拠されている」「国際法違反だ」と断言した事に対して、激しい口調で攻撃したということらしい。

トヨタ、操業停止

で、対日サイバー攻撃の激化ということなのだが、この流れを考えればロシアが関与している可能性は極めて高いだろう。

ただ、能力を考えると、他の容疑者としては、北朝鮮と支那が考えられる。

が、このタイミングでトヨタに対して仕掛けることにメリットがあるのはロシアだろう。日本経済への嫌がらせという観点でいけば、大きなダメージを負ったと言える。

トヨタ きょう国内全工場の稼働停止へ 取引先へのサイバー攻撃

2022年3月1日 0時06分

トヨタ自動車は3月1日、国内のすべての工場の稼働を停止することを明らかにしました。 関係者によりますと、主要な取引先がサイバー攻撃を受けたということで、部品の調達に支障が出るおそれがあるため、全工場の停止に踏み切ったものとみられます。 会社が原因を調査しています。

~~略~~

岸田総理大臣は、28日夜、総理大臣官邸で記者団に対し「報道で承知している。政府としても実態を確認させている状況だ」と述べました。

また、記者団が、今回のサイバー攻撃がロシアなどと関係あるか質問したのに対し「ロシアとの関係などについても、しっかり確認した上でなければ答えることは難しい」と述べました。

「NHKニュース」より

事実関係は不明ではあるが、ロシアの矛先は日本に向かった可能性は高い。日本政府もそう認識している事は間違い無い。

サイバー空間での戦火は、日本にも及んできた。日本はこの攻撃に対する防衛をする手段を殆ど持たないのである。それ以上に問題なのは、サイバー攻撃することを想定した法整備も進んでいない点である。

第三次世界大戦はこの様な形で始まるのだろうか?

そして、岸田政権はどうするのだろうか。

追記

とりあえずは復旧できた模様。

トヨタ きょう全工場で稼働再開 取引先へのサイバー攻撃

2022年3月2日 7時07分

取引先の部品メーカーのシステム障害の影響で1日、国内すべての工場の稼働を停止したトヨタ自動車は、暫定的なネットワークでこのメーカーと部品の発注などに関するデータをやり取りできるようになり、2日、稼働を再開します。

トヨタは、愛知県豊田市にある取引先の部品メーカー「小島プレス工業」で発生したシステム障害の影響で、1日、子会社のダイハツ工業と日野自動車を含め、トヨタ車を製造するすべての工場の稼働を停止しました。

「NHKニュース」より

どんな手立てをしたのかは不明だが、稼働は再開するとのこと。

一日で、トヨタがどれだけの経済的損失を被ったかは分からないが、ことはトヨタ単体ではなく、日本経済にとってもかなりの影響がある。

原因を特定して、次は防げるようにしたいところだね。

追記2

これがロシアに起因する問題であれば、ロシアにとっては余り面白くないニュースとなったかな。

トヨタ、ロシア工場を4日から停止へ 「安心と安全を何よりも優先」

2022年3月3日 11時30分

トヨタ自動車は3日、ロシア・サンクトペテルブルクの工場の稼働を4日から止めると発表した。ロシアのウクライナ侵攻に対する経済制裁などの影響で、国外からの部品調達に支障が出ているためだとしている。再開時期は未定という。

この工場では、SUV(スポーツ用多目的車)の「RAV4」とセダン「カムリ」をつくっている。2021年は計8万台程度を生産した。

また、日本や欧州からロシアへの完成車の輸出も全面的に止める。在庫がなくなり次第、販売もやめる。

「朝日新聞」より

ロシアでのトヨタ車のシェアはさほど大きくないと思うのだけれど、ロシア国内での市場の混乱には影響を与えそうだ。

コロナなのにクルマがバカ売れ? ロシアでトヨタの販売台数が前年比26%増の怪──RAV4もアルファードもハイラックスも!|Motor-Fan[モーターファン]
新型コロナウイルス(COVID-19)による景気低迷が続くなか、なぜかロシアの自動車市場が活況を呈している。とりわけ目を惹くのがトヨタで、2020年第1四半期の販売台数は前年比で26%も増加! カローラやカムリはもちろん、RAV4、C-HR、アルファード、ランドクルーザー、そしてハイラックスなど、軒並み販売好調なのだと...

一部の車種はロシア内でも根強い人気があるようなので、特に富裕層には大きな影響が出るかも知れない。ただ、ロシアでの日本車のシェアはそれなりなので、部品まで影響があるとすると富裕層だけでなく一般市民にも影響は大きかろうと思う。

登録乗用車のうち2割超が日本ブランド車

2019年12月05日

自動車市場調査会社のアフトスタトの発表(11月18日)によると、2019年7月1日時点のロシアにおける乗用車登録台数(4,410万台)のうち、日本ブランド車は990万台と、全体の22.4%を占めた。乗用車登録台数は前年の同日比で110万台増、日本ブランド車は20万台増となり、シェアは0.1ポイント減でほぼ変わらなかった。

「JETRO」より

ただ、この日本車のシェアは結構地域によって偏りがある。

おそしい事に、沿海地方やノボシビルスク州、イルクーツク州、ハバロフスク地方などは日本ブラン車のシェアは極めて高い。2019年のデータから大きく変わっていない限り、この状況を考えると、トヨタの決定は実は大きな意味を持つ可能性もある。

ロシアはコレ、長期化すればする程、プーチン氏の政権を揺るがす騒ぎに発展する可能性が高いだろう。その時プーチン氏が大人しくロシア皇帝の座を降りるのかどうか。

なかなか大変なことだな。

コメント

  1. 木霊さん、みなさんこんばんは

    詳しい情報はなかなか出てきませんが(今後も出てこないような気も、、)ロシアからのサイバー攻撃であるとして、、
    ・ランサムウェアで(出入庫管理の?)サーバーデーターが破壊(暗号化?)された
    ・脅迫状が届いている(ランサムウェアの場合、通常は金銭要求、支払い方法はbitCoin等の暗号通貨)

    ことから、これは
    >日本経済への嫌がらせ
    であることは元より、
    ・SWIFT断等で経済困窮しているロシアからの高額金銭要求

    かも知れませんね。洗練されたランサムウェア被害の場合、データ復旧は犯人に屈して秘密鍵を入手するしかなく、実際、大病院カルテが被害に合った場合など、身代金を払っている場合が多いとか、、、(@米国)

    出入庫データの場合、トヨタ下請けなら部品一個一個に「カンバン」が付いてますから人海戦術で照合すればデータ復旧、じゃない再構築は恐らく可能なので1日の休業で済んだのでしょう。

    >サイバー空間での戦火は、日本にも及んできた。日本はこの攻撃に対する防衛をする
    >手段を殆ど持たないのである。それ以上に問題なのは、サイバー攻撃することを想定した
    >法整備も進んでいない点である

    日本、弱いですもんねぇ。「政府クラウド」のハナシでも、これからの国内開発物件がどうなるかわかりませんが、「現状」では、AWSやAzureクラウドの方が恐らくセキュリティーは強固。

    >能力を考えると、他の容疑者としては、北朝鮮と支那が考えられる。

    これ以外にも、東欧・スラブ諸国はIT、セキュリティー強いですからね。

     ・kaspersky、Dr.Web (ロシア)
     ・JetBrains(チェコ:今はNATO加盟国ですが)
     ・MacPaw(ウクライナ:東欧のシリコンバレーと言われる)

    サイバー戦では、今だと日本よりウクライナの方が10〜20倍ぐらい強いでしょう(数値はいいかげん)。バイラクタルTB2(トルコ製UAV)が以外な戦果を上げてるようですが、ウクライナ独自の索敵ソフト等の魔改造が入っているのでは?と私個人は思っています。

    • 詳しい情報は出てこないんでしょうね。
      ランサムウェアでのサーバーデータを人質にという、アメリカのパイプライン封鎖事件に似た様な手口だと、解決金を支払って解決した可能性も出てくるだけに、ちょっと嫌な想像をしてしまいますね。
      ただ、トヨタには送金手段が無かったと思いますので、現地の支店を使ったのかな?
      あ、いや、未だ何も分かっていない段階ですね。

      そうそう、容疑者を色々挙げていた抱いていますが、このタイミングで実行してくるとすれば、やはりロシアに賛同する勢力である気がします。
      まあ、続報が出てこないことには何とも分かりませんが。

  2. こんにちは。

    モリゾーにケンカ売るのは、短期的には嫌がらせで溜飲下げたかも知れませんが、長期的には藪蛇で寝た子を起こしてしまった感が強いです。

    関連トラックメーカにも余波が波及し、全面取引停止まで行ったら……

    • ご指摘に関連する話を追記させて頂きました。
      トヨタ車の対ロシア向け新車販売が止まっても、中古車がロシアに送られれば余り意味は無いのかも知れませんが、現地の雇用も失われる結果となりますから、結構なダメージになりそうですよ。モリゾーを怒らせるというのはそういう事なんでしょう。