フランスのパフォーマンスに日本はのるのか?日本を戦略上パートナー国に?!

欧州ニュース

本日はちょっと記事のアップロードが遅くなってしまった。仕事の都合で早めに記事を書いていたのだけれど、設定をミスっちゃったんだよね。

……それにしても、二枚舌のフランス外交が相手か。

フランス、日本を戦略上パートナー国に オーストラリアを格下げ

2022/2/23 20:22(最終更新 2/24 09:32)

米英豪の安全保障枠組み「AUKUS(オーカス)」創設に伴う潜水艦開発計画の破棄を巡る問題で、フランス外務省は22日に改定した「インド太平洋戦略」で、オーストラリアをインド太平洋戦略上の「パートナー国」から、その他の2国間パートナー国に格下げした。関係悪化が原因。

「毎日新聞」より

AUKASの件で怒っているのは分かるんだけど、日本はフランスに付き合う必要があるのかはちょっと……。

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外交交渉カードとしてはアリ

AUKUSでハシゴを外されたフランス

そもそも、オーストラリアが新しい潜水艦を建造するというところからこの話は始まっていて、日本とフランスでオーストラリアの新造潜水艦の入札をやって、競り勝ったのがフランスである。

当時表に報道されていたオーストラリアの出した要求条件を満たすのは日本の方が有利であると思われていたが、蓋を開けてみたらフランスの勝利という結果であった。これ、状況証拠を積み上げていくと、どうやらオーストラリアは原子力潜水艦が欲しかったのだと思う。だとすると、日本では逆立ちしても勝ち目はなかった。原子力潜水艦を作った実績は無いからね。

ところが、フランスは潜水艦建造でマゴマゴしてしまい、オーストラリアからの突き上げを喰らうことになる。オーストラリア側からも随分と無理な注文を付けられていたこともあって、フランスばかりの責任とも言えないのだが、出来ない事はできないと突っぱねれば良いのに。

ともあれ、オーストラリアからの最後通牒を無視した形になったフランス、ある日、オーストラリアから「もう、フランスの潜水艦はいいから」と言われてしまう。現在、アタック級潜水艦の計画は凍結中だ。

そう、AUKUSでアメリカから原子力潜水艦を調達する話になったのである。

その辺りの話はこの記事で触れている。

戦略上のパートナー国

で、フランスなのだが、戦略上パートナー国として、インドとオーストラリアを挙げていた。

オーストラリアに代わり、日本をインドに次ぐ戦略上のパートナー国として明記した。改定版によると、オーストラリアとはAUKUSを巡る問題が生じたとし、今後は「ケース・バイ・ケース」で2国間関係を継続するとした。

「毎日新聞”フランス、日本を戦略上パートナー国に オーストラリアを格下げ”」より

インドがフランスの「戦略上のパートナー」になた理由は、多分、ラファール購入だろう。

インドで仏ラファール戦闘機が就役、敵対国への「強いメッセージ」

2020年9月11日 10:52

印中の係争地争いが激化する中、インド国防相は10日、同国がフランスから購入した戦闘機「ラファール(記事&category[]=ワールドカップ&category[]=五輪”>Ambala)で行われた式典を経て、正式に就役した。

「AFP」より

フランスにとってインドはお得意様である。で、オーストラリアは?というと、アタック級潜水艦をフランスに発注した実績を買われたのだろう。何とも商売っ気のある話なのだけれど、まあ、それも外交手段の1つとしてはアリだろう。

ただ、当て馬に使われた日本側としてはたまったものではない。でも、よく考えたら、日本としても次期型戦闘機(F-X)の選定で、ユーロファイターやラファールを当て馬に使うので、お互い様である。ちょっと規模は違うのだが。

何れにしても、フランスは日本に「兵器を買ってよ」と言い出す可能性は否定できない。

日本外交的には何の意味があるのか

そんな訳で、フランスの戦略上パートナー国になった日本だが、事前にそういった打診があったかどうかは不明であるし、今後、日本とフランスとで、どんな戦略的な交渉が有り得るのかというのも微妙な感じである。

日本とフランスとの関わりで行くと、Five Eyseの拡大版であるファイブアイズ+3としたUKUSA協定あたりが思い当たる。

米英など5カ国「ファイブアイズ」、日独仏と連携 サイバー攻撃、中国の機密情報共有

2019/2/4 02:00(最終更新 2/4 02:58

「ファイブアイズ」と呼ばれる米国や英国など英語圏5カ国の情報機関が、日本、ドイツ、フランスの3カ国と連携し、中国などのサイバー攻撃に関する情報共有の新たな枠組みをつくった。

「毎日新聞」より

これも結局は対支那ネットワークの一環なのだけれど、フランスにとってアメリカやイギリス、オーストラリア(AUKUS加盟国)を外してしまうと、次点でカナダかニュージーランド、日本、ドイツという様な話になる。

ただ、「インド太平洋戦略」としては、インド以外だと日本くらいしか選択肢に残らないだろう。

クワッドという枠組みの柱になっている日本の立ち位置は、フランスとしては「利用価値がある」と、そのように感じている可能性はある。何しろ、インドもクワッドの一員だからね。

そうすると、日本政府としては安倍政権が推進した路線を、岸田政権も継承・発展して行く気があるのであれば、フランスとも手を組むという選択肢はアリだと思う。しかし、そうでなければ、フランスとの付き合いを深めることに余りメリットが無いのは事実なんだよね。二枚舌外交が基本だし、技術力がさほどあるわけでもない。何より、余り信用出来ない相手なんだよね。フランスを相手にするなら、イギリスの方がよっぽどマシである。

インドがもう少し前面に出てきてこれば、3カ国でタッグを組んでおいて、クワッドと連動させるような意味も出てくるのだけれどね。岸田氏にそうした新たな枠組みを立ち上げるだけの気概があるとも思えない。コネがあるとも思えないしね。

こういった話を外交カードとして使えるセンスが岸田氏にあれば良いのだけれど。

コメント

  1. こんにちは。

    防衛面から言っても、仏よりは英かと。
    仏の二枚舌外交は信用出来ません。というか欧州は基本ロシアにキ○タマ(天然ガスその他)握られてますから。
    ※今回の弱腰外交で明白になりましたね。

    やはりドーバー海峡の存在は大きいのですね、地理的にも、地政学的にも。

    • やはりフランスはちょっと信頼できませんよねぇ。
      「一体何を言っているんだコイツは」という感じですが、特にマクロン氏は信用が出来ません。
      こまったものです。

      • 七面鳥さん 木霊さん みなさん またまた数週遅れコメ お許し下さい。

         「戦略的パートナー」とは そも厳密にはどういう意味か? てな疑問もありますが、七面鳥さん仰る通り、防衛面からは英ですよね。
         しかし日本としてはもし、仏と「軍事同盟」を結ぶことが出来れば(現状できないですが)とてつもない利益があるますぅはずですぅ。

         国連敵国条項の削除や改定は絶望的(総会加盟国&常任理事国のそれぞれ2/3以上の批准&各該当国議会の議会承認が必要 wikipediaより)で
         あるが故、少なくとも軍事的には現状日本は米国傀儡状態であることが生存条件となってしまっています。 

         米単独依存は正直多少不安もあり、ならば、常任理事国との同盟関係は増やしたい。ならば英や仏からのラブコールはありがたい。

         米・英・仏と軍事・準軍事同盟を結べるならば理想ですが。しかし日米安保みたいなタダ乗り同盟を英・仏が認めてくれるかは難しいですね、、、9条破棄すれば独から提案のNATO加盟も夢じゃないですが、せめて集団的自衛権の拡大の範囲で英・仏等と同盟結べないかなあ。