全面戦争に突入する可能性が高いようだ。僕は随分とお花畑だったようで、今でも未だロシアがウクライナに侵攻したとは信じられない気持ちだが、事実である。
ロシア軍、ウクライナ南部上陸 全面侵攻に
2022/2/24 13:34
ロシア軍は24日、ウクライナ南部の黒海に面した港湾都市オデッサや東部ドネツク州マリウポリに上陸し、同国への軍事侵攻を開始した。ロシアメディアの報道として、ロイター通信が伝えた。
「産経新聞」より
オデッサやマリウポリに上陸する作戦を実行して、短期決戦で制圧する積もりのようだ。
本気で軍事侵攻
首都キエフへの空爆開始
更に、ウクライナ東部のみの作戦であるという発言をプーチン氏はしていたわけだが、ウクライナの首都キエフへの攻撃も行われているのだとか。
完全に全面戦争コースではないか。
ウクライナで空爆始まったか 軍事施設にミサイル、首都で爆発音続く
2022年2月24日 13時14分
ウクライナメディアによると同国内の複数の都市で24日未明、激しい爆発音が聞かれた。ロシア軍の空爆が始まった可能性がある。また、内務省当局者は国境警備隊の情報として、ロシア軍が北東部ハリコフ州の国境を越え、黒海の港湾都市である南部オデッサにも上陸を開始したと明かした。
「朝日新聞」より
まだ、確定情報とは言い難いところだが、ウクライナの複数の都市で激しい爆発音が聞かれたと報じられており、ウクライナの首都キエフにおいても爆撃音が聞こえたそうで、ウクライナ内務省はキエフの軍指令施設が巡航ミサイルによる攻撃を受けた模様。
ロシア、夜明けまでにウクライナに侵攻へ─米国務長官=NBC
2022年2月24日10:01 午前
ブリンケン米国務長官は23日、ロシアが24日夜明けまでにウクライナに侵攻するとの見方を示した。その上で「大規模な攻撃を回避」する機会は依然としてあると指摘した。NBCニュースのインタビューで語った。
「ロイター」より
アメリカはかなり正確な情報を掴んでいたらしく、国務長官のブリンケン氏は24日夜明けまでにウクライナ侵攻が行われるという見解を示している。
これに先立ってウクライナのオデッサ領事館でロシア大使館の職員が文書を燃やす状況が確認されており、オデッサでは先に機密文書が処分されて、予定通り侵攻が行われたことになる。キエフでもロシア大使館からの煙を確認していて、こちらでも文書が処分されていた可能性が高い。
そして、全面戦争へ。
ロシア国防省「軍施設に精密攻撃」
2022/2/24 14:12
インタファクス通信によると、ロシア国防省は24日、「ウクライナの軍事基盤、防空兵器、軍事飛行場、空軍を対象とした精密攻撃を行っている」と表明した。民間人に脅威は与えないとしている。
「産経新聞」より
未だ情報が錯綜していて、ロシア軍がオデッサやマリウポリから侵攻を開始したという情報を否定するところもあったり、巡航ミサイルでの攻撃も否定する情報もあるのだが、ハッキリした情報はそのうち明らかになるだろう。
ロシアは何故軍事侵攻したのか
僕自身は、「メリットがないから軍事侵攻はしないだろう」と、その様に踏んでいた。
改めて言及するが、結果的にはお花畑理論だった。申し訳無いと思う。
しかし、この様に考えた理由は、自身の考えの甘さによる部分が大きいと思うのだが、自己弁護するつもりは無いがそもそも民主主義国の国民の多くは「実は侵攻しないんじゃないのか」と考えていた人が多かったのではないだろうか。
実際に西側諸国の多くの指導者達も、「有事があっても軍隊を派遣しない」「経済制裁をするぞ」という対応だけだった。
だが、そもそも共産主義国家の考え方はちょっと違った。いや、独裁国家がというべきだろうか?
結局、ロシアには、ウクライナに侵攻できるだけの能力があり、リターンは経済的な利益がメインではなく、「強いリーダーの姿を示す事ができる」という感覚的なものだったと言うことだろう。
要は独裁者の保身である。

プーチン氏は定期的に裸になって「強さ」をアピールするのだが、これがロシア国民にウケるらしい。そして、希に他国に侵攻するのだが、これもロシア国民にウケるのだとか。
理解し難い話ではあるが、プーチン氏は自らの帝国を維持する為に、他国に侵攻したのである。そして、それに対する文句を、ロシアからガスを買っている国々は言えないのである。そして、西側諸国が「マゴマゴして見せている」ことこそ、プーチン氏が求める「大国」の在り方である。

BBCがもう少し分かり易い説明をしているが、ロシアにとって経済封鎖は既に大きなダメージになるとは言えない。アメリカがロシアを叩きつぶすという強い意志を示さないことを分かっていて、この様な態度に出ていると思われる。
日本の採るべき対応
さて、ウクライナとロシアの戦力差は明確である。

全面衝突をしたら、ウクライナ軍は程なくすり潰されるだろう。
ウクライナの戦い方としては、じりじりと後退戦をしながら西側の支援を待つというやり方をするしかなく、如何に負けない戦いをするか?というところに注力すべきだろう。
既に、様々な噂がウェブ上を飛び交っていて、ウクライナ軍の圧倒的な劣勢を伝えるメディアもあるのだが、イマイチその情報の正しさはよく分からない。ロシア側の情報戦に踊らされている可能性が高いと思う。
で、日本がやるべきことだが、やれることは全てやるという姿勢を見せて、実際に効果が薄くても経済的な圧力をかけるくらいしかできる事がない。もともと、北方領土をとられている状況であるから、寧ろ日本はこれを期に、「ロシアは日本の領土を占領したままである」と国際的なアピールをして、ロシアの悪行を強く糾弾するくらいのことを言うべきだろう。
ロシアが国際的に孤立するというような、全方位からの圧力をかけるというやり方くらいしか、今日本にやれることはない。
そして、ロシアに対して断固とした姿勢を見せるべきで、これは台湾有事などが発生する、或いは尖閣諸島へのアプローチに対しても断固たる態度をとるというメッセージにも繋がるのである。
コメント
戦争は、短期決戦では終わらない。それをどこよりも身に染み込ませているのも、アメリカという国でありましょう。そうして終わりのない泥沼に引き摺り込む。ある意味いつもの米国な気もしないでもないです。
それにしても、攻め込んでおいてウクライナを制圧する気は無いという、プーチン氏の発言の無責任さは度し難いというか、この手合いが一番タチ悪いなと改めて思うところです。
プーチンもプーチンなら、バイデンもバイデンなのです。
今回のアメリカのやる気の無さといったら。
このアメリカのロジックでいくと、同盟国の日本にも「第三次世界大戦になるから出兵しない」という話になりそうです。
ウクライナ軍。粘っているようですね。開戦理由が雑過ぎたせいか、露軍の士気も今一上がり切ってないのかな?とも。日本でも自主国防への道が開けるなら、それも良いんでしょうか、ね…
ご無沙汰しております。
やるとは思わなかったですね。
ただ、パイプライン関係の問題も考えれば、ロシア側にも正当性らしきものもなくはないんですよね。
殴りかかった時点でアウトですけど。
ジョージアの件といい「未回収のロシア」を全て押さえたいという古い覇権主義的な動きも見え隠れしますが、とりあえず、早期に収束することを祈るばかり。
ほんとうに「まさか」という感じではありますが、大東亜戦争の後、「力による現状変更」つまり国境の書き替えはNGのハズなんですけど。
何故か、共産党が独裁をやっている国はそれが許されているんですよね。
木霊さん、みなさんこんばんは
>経済的な圧力をかけるくらいしかできる事がない
ウクライナの大学や識者からの要請は「自衛隊と米軍との大規模演習@北海道」です。
戦力分散狙いですね。
—-ああ〜! ロシア軍か チェルノブイリ原発エリアに侵入 ウクライナ内務省が発表
https://news.yahoo.co.jp/articles/a2d2596f8a2e139ac4c280272d3694d5434cd7bb
プーチン おまえはウクライナや西欧の敵 どころか「人類の敵」の異星人か何かなのか?!!
自己レス ふう〜〜〜いったん落ち着いて
木霊さんがお花畑だったわけではなく、プーチン氏は精神に変調を来たしており、それで行動が読めないのかも知れない。
バイデン氏・岸田氏が精神に変調を来たした場合、止めることは可能だろう。 しかしプーチン氏、習近平氏の場合、周りが止めることは可能なのか?
軍事超大国が権威主義でトップに逆らえないと言うのは、、人類の悲劇かもしれない。
自衛隊と米軍との大規模演習@北海道ですか。
岸田氏がそもそもそこに踏み込まない気がします。岸氏にお願いするしか無いかもしれません。
チェルノブイリに関しては、確定情報とまでは言いづらいようですが、あれ、何をするつもりなんでしょうかね。
建屋を破壊するだけでも大きな被害が出そうですが。
木霊さん、おはようございます。
残念ながらついに悲劇が始まってしまいましたね。
僕もプーチン大統領がここまでやるとは正直想像外でした。
欧米&日本の腰の引けた経済制裁なんてさほど効かない予想はしていましたが、プーチン大統領は全て計算した上での侵攻でしょうからヤバイですね。
邪魔する国には核攻撃もチラつかせていますから、アメリカもNATOも簡単には派兵できない状況に追い込まれてしまった...。
これが東部制圧の短期の電撃戦ならまだ救われるのですが、プーチン大統領が長期戦覚悟の上でのウクライナ全土侵略を意図しての事ならば、欧米には打つ手は限られ厳しく追い込まれそうです。
今が最悪ではなく楽観は禁物な気がしますし、更なる戦況の拡大(=WWⅢ)を恐れます。
トランプ元大統領が「プーチン大統領は天才だ」と発言したのが、恐ろしい事に今のところ当たってしまいました。
日本としては台湾・尖閣有事と共に北方領土への厳重な対支那・ロシア警戒が必要と考えます。
プーチン氏はどの辺りを落とし所と考えているんでしょうかね。
ウクライナ全域を押さえた上で、東部地域だけという話、にはなりそうにはありませんね。
しかし、「ウクライナを緩衝地帯と考えるロシア」が本当であれば、ゼレンスキー大統領の殺害、政権交代で親露派政権の樹立という流れも、可能性としてはアリマス。
ありますが、それなら内紛を誘発させるべきで、侵攻にまで踏みきったことを考えると、もしかしたらウクライナの隣国までという可能性すら考えるべきかも知れません。
ナザレンコ氏のツイートの通り、ロシアは北、南、東から同時侵攻中です。
ロシア軍は、白ロシアからウクライナ西部の諸都市に弾道弾を撃ち込んだ模様です。
また、東部港湾都市マリウポリは激戦とのことです。
追伸いたします。
プーチン大統領は気が触れているわけでも、守旧派のラブロフ外相に唆されたわけでもなく、
主に自身とロシアの国益と米欧との関係を比較考量して決定したのだと推測されます。
あくまで一個人の見解として申しますが、現在のロシア軍によるウクライナ侵略の戦略目的は、
ウクライナの東半分ー境界はドニエプル川ーを占領することと観られます。
ロシア軍が北部でチェルノブイリを占領し、首都キエフに迫り、南部でヘルソンへ侵攻して
いることから、そのように推測されます。
ロシアの侵攻具合をみると、完全にウクライナ全土掌握の流れに思えるのですよ。
プーチン氏の精神安定性はちょっと疑わしいという噂もありましたが、冷徹な判断でウクライナ侵攻を決定したということは間違いなさそうです。
ただ、何処を落とし所に考えているのかは、僕にはちょっと判断しかねております。
外交的解決は当面無理でしょう。
ロシアが停戦協定のテーブルに着くとは思えません。一体、プーチン氏は誰と交渉するつもりで戦っているのやら。それが見えない現状というのは、本当に危機的ですね。
木霊さん、みなさんこんばんは
ウクライナの人々の愛国心・国を守るための覚悟には、素直に頭が下がります。ゼレンスキー大統領はもとより、ご存じ
・一般市民オバサンのロシア兵への詰め寄り
https://www.bbc.com/japanese/video-60533687
・住民は命捨てる覚悟―キエフ在住NGO代表
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022022600209&g=int
特に後者アンドレ・カメンシコフ氏の信念 (上記リンクより引用、『』はBOOK補記)
「長期的に見れば『この戦争でロシアは負ける』軍事対立の行方を左右する主な要素は、経済・軍事力や人口ではなく『心理的なものだ』
国民が自分たちの大義のために命を捨てる覚悟があるのなら、-中略-
ロシア軍が首都や軍事拠点を制圧したとしても、国を完全に征服することはできない。」
ホントに頭が下がります。自分を含めた私たち日本人に、これほどの愛国心と覚悟があるのか?
これを読んで「日本が出来ること」をもう一つ思いつきました。日本人の精神的支柱「天皇陛下」の「軍事侵略への反対宣言」です。
おまけ1– 陛下のお言葉は、東南アジア諸国や中東の諸王国に対しても大きなメッセージとなりえるのでは?
(現代の世界2大皇室?エリザベス女王との共同宣言でも良いかも英皇室の世界への影響力はよくわかえいませんが)
おまで2— ローマ法王にも是非お願いしたいですね。
— イスラム・仏教、、世界共通の精神的支柱となる方は見当たらなくて残念
— ヒンディー、、、、4人のシャンカラチャーリア ?
ウクライナの大統領であるゼレンスキー氏ですが、コメディアン出身の大統領と言うことで随分と苦労はされたようです。
色々と経緯を調べて見たのですが、やはり政治の素人丸出しの部分は否めず、今回の危機に際しても、事前情報を十分に活用するところまでは行けなかったのは残念でなりません。
ただ、覚悟が決まっているというか、「見せ方を知っている」という意味で、コメディアンの経歴は無駄では無かったようです。
「国を守る」というメッセージを色々出してはいますが、首都から脱出することなく、留まって指揮を執っているというのは、なかなか真似できないことであります。
そして、その蛮勇と言えるような覚悟こそが、ウクライナ国民の国防意識を高めることに一役買っているのでしょう。
応援したいです。
天皇陛下に政治的発言をしてもらうというのは、なかなかにハードルの高い事であるとは思いますが、御言葉として何かウクライナを応援して頂けることがあれば、良いと思いますよ。一方、ローマ法王は、この手の機会に乗じてコメントする事が多いようには思いますから、何かはあるんじゃ無いかなと思っています。
ロシアは単にウクライナ南部に寒波が襲来して、地盤が凍結する時期を待っていただけで、侵攻意志は前から固まっていたという説が真実味を帯びてきましたね。演習名目で国境に軍を集めた時からそれは一貫していたとも。バイデンの足下を見透かしていたのでしょうね。トランプならなにするか分からない怖さがあって、それなりにロシアを扱っていたこともあり、侵攻とはならなかった気がします。民主党は中間選挙大敗でしょうから、トランプ再登場が現実味を帯びて来た気もします。
いずれにしても被害、特に人的被害が少ないように祈るだけです。
2014年から、ロシアはウクライナを虎視眈々と狙っていましたし、東部では散発的に戦闘が発生していました。
着々と準備を進めていたのでしょうね。
トランプ氏だったら、と思わずに入られない部分には賛同したいところですが、歴史にIFはありません。
中間選挙でどうなるか?というところでうが、アメリカが今回の事態で主体的な役割を果たすことが出来れば、まだバイデン氏にも挽回の余地はある気がします。
木霊様、皆さま、今晩は
ロシア軍、キエフへの侵攻に手こずっているらしい。ロシア軍の士気が低いと思えるような記事も見かけます。ロシア国内でも反戦デモなんかもあるらしい。
ロシアが失敗してスゴスゴ退却でなくても、長期化、泥沼化したら、ロシアが混乱状態になるかもしれませんね。「良くない」指導者であっても、統制がとれていれば混乱状態よりはマシかもしれません。どうなるんでしょうね。
予想外にウクライナ侵攻に時間がかかってしまっているというのが、ロシアの悩みではあるようです。
プーチン氏にしてみれば、早いうちにゼレンスキー氏の身柄拘束に成功できるかどうかが、作戦の成否を分ける感じですが、どうやら補給線の寸断もあるような報道が出てきていて、ロシアの戦意の低さが戦いに影響し始めているという分できもありますね。
ウクライナ側も大本営発表の気があるようで、どちらの情報網の身にはできません。
ですが、ロシアの苦戦はウクライナの継続的な抵抗が続いていることからも明らかで、今後どうなるのやらという感じです。