「ピークアウト」を伝えたがらないメディア

政策

何というか、文字情報だけで伝えるメディアの悪意を感じる時がある。もっと図表を積極的に使えば、的確な情報伝達が行えると思うのだ。

<新型コロナ>一部地域で「ピーク越えた可能性」 日本医師会の中川俊男会長

2022年2月16日 20時12分

日本医師会(日医)の中川俊男会長は16日の定例記者会見で、新型コロナウイルスの第6波について、「ピークを越えた可能性もある」とした一方、「当面、新規感染者数は高止まりが続くと考えられる」との見方も示した。

「東京新聞」より

日本のメディアは何というか、「空気感」を作り出したいのかもしれない。

なぜここまで「日本はダメだ」「日本は悪い」という空気が好きなのかと、時々腹が立つのだが、武漢ウイルス感染症の場合にも、メディアは必要な情報を出し渋る傾向が強いようだね。

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この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

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データで説明して欲しい

日本医師会会場の言葉を使うメディア

メディアが好きなのは「権威ある人の言葉を借りる」というパターンで、東京新聞も日本医師会の会長の言葉を使っている。

一般の方は、日本医師会の会長なのだから医学関連の情報なら間違わないだろうと感じるのかも知れない。しかし、この方、特に感染症の専門医というわけではない。専門は脳外科である。感染症は完全に専門外だね。

大体、会長の言う「ピークを越えた可能性もある」なんて、素人でもわかる話だ。あまり使いたくはないが、陽性判定者数のグラフを見れば一目瞭然である。

適当にピックアップした都道府県を並べてみたが、ほぼすべてピークを越えているのは一目で見てわかるし、一番怪しい愛知県だってピークだと思われる位置にある。

そして、今までの傾向から日本において感染が再拡大したケースはほぼない。

実効再生産数

全国の実効再生産数も1を下回る地域が増えてきている。

実効再生産数が1で横ばい、1を下回れば減少傾向になる。一時期は5を超える地域もあっただけに、オミクロン株の感染力が如何に爆発的であったかを物語っているが、1月中旬には、多くの地域で減少傾向にあったのである。

例えば東京だが、こんな感じの推移をたどっている。

緑のラインが実効再生産数を示しているのだが、1月10日をピークに減少を始めており、陽性判定者数も遅れて2月6日ごろにはピークを迎えた。

足踏みを続けている愛知県はこの通り。実効再生産数が1を切ってこれば感染者は減ってくるだろうことは容易に予想がつく。

実効再生産数が重要だという話は既に武漢ウイルスの感染の始まった2020年には指摘されていたのだが、未だにマスコミはこの数字を重視はしない。

グラフを見ればこんなに分かり易いのに。

そもそも緊急事態宣言や時短要請の意味があったかは今となっては怪しい

データの検証は、今後必要になってくるだろうしぜひともやるべきではあるが、今まで発出してきた「緊急事態宣言」や「蔓延防止等重点措置」の効果があったかどうかについて、今となっては怪しいと思っている。

実際に、データを検証されている人もいて、このサイトなどは参考になる。

【代表ブログ】感染拡大と飲食店利用に相関関係はあるのか?
今回のブログは、「飲食店利用と感染拡大に相関関係があるのか?」という疑問に、当社の来店・予約データ分析から答えようと試みたものです。

もうちょっと大規模に相関分析しているところもあって、こちらを見ると一見関係があるようにも思えるが、強い相関関係があったとは考えにくい。

https://corporate-web.agoop.net/pdf/covid-19/agoop_analysis_coronavirus_infection.pdf

武漢ウイルス感染症には潜伏期間があるので、一見、緊急事態宣言などを出してから感染が収まったかのように見える部分もあるが、そうでない部分の方が多い。つまり、相関は薄いだろうと結論付けられるのである。

既に「人流」という事を懸念する意味合いも薄い事が分かっていて、特にオミクロン株の場合には家庭内感染の状況が顕著である事も分かっている。

「市中感染 → 家庭内感染」というパターンだと、なかなか対処のしようが無いというのが現状で、結局のところ、最初に言われていた「三密」というのがキーで、国民はそれに注意して上手く付き合っていくしかないのである。

重症者の波は遅れてやってくる

なお、陽性判定者数の増加が落ち着いてきたから大丈夫とまでは言いたくない気持ちは分かる。何故ならば、重症者の波は遅れてくるからである。

入院患者数のピークも、ICU患者数もこれまでの傾向からみてもう少し増える可能性があるからだ。ただ、既に陽性判定となる人の数が落ち着いている地域が増えてきているので、こちらもピークを迎えるのは時間の問題だろう。

東京都の検査数は減少傾向にあるが、陽性率は高止まりの状況にある。

陽性率は、検査した結果陽性であった方の割合なので、「何でもかんでも検査しろ」という時と「怪しいから確定させるために検査しておけ」という時で違いが出るのは当たり前である。特に、1月中は検査能力がパンクしていたので、無症状の方の検査や積極的疫学調査などやっていなかったことも関係していると思う。

細かいことはさておき、何が言いたいかというと、病床の方の逼迫度合いが楽になるのはもう少し先と言うことである。

尾身氏 重症者の推移「数週間でピークアウトの可能性」

2022/2/16 12:12(最終更新 2/16 12:12)

政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は16日の衆院予算委員会分科会で、コロナの重症者数の推移について「すぐにピークアウトしないし、何カ月ということもないと思う。数週間で重症者もピークアウトする可能性がある」と述べた。

「毎日新聞」より

慎重な発言の多い分科会の尾見氏も、「数週間で重症者もピークアウトする可能性」について言及している。

付き合っていくしかない

結局のところ、武漢ウイルス感染症は消えてなくなりはしない。

「ゼロコロナ」は幻想なのである。

であれば、既に多くの方から言われていることだが、この感染症とも上手く付き合っていくしかないのである。

米メルクのコロナ飲み薬、供給前倒し 3月まで80万人分

2022年2月14日 12:48

米製薬メルクの日本法人であるMSDは14日、新型コロナウイルスの飲み薬「ラゲブリオ(一般名モルヌピラビル)」について、3月末までに計80万人分を厚生労働省に納入すると発表した。従来の国内供給予定は3月末までに60万人分だったが、20万人分を前倒しで供給する。変異型「オミクロン型」の感染拡大で治療薬の需要が急増していることに対応する。

「日本経済新聞」より

幸いに治療薬が登場して、国産の治療薬も目処が付いたと言われている。治療薬が十分な量確保出来れば、自宅療養の割合を増やせる可能性が高い。

武漢ウイルス感染症は、致死率がそれなりに高く基礎疾患がある方、或いは基礎疾患の無い方でも体力が無い状態で罹患すると命に関わることがあることは既に知られている。でもそれ、インフルエンザも同じなんだよね。

したがって、日本政府の今目指すべきは、これからピークアウトして陽性判定者数が下がっていったとしても、ブースター接種の準備を急ぎ、「接種したい方は優先的に接種させる」という体制を構築すること。そして、治療薬の十分な量の確保及び備蓄。そして、二類相当となっている分類の見直し時期の確定の3つであると思う。

そして、岸田政権に足りないのは、そうしたメッセージを明確に出すことで、過去に菅義偉氏のやり方を批判していたが、自分も出来ていないことを自覚すべきことである。

コメント

  1. こんにちは。
    記事、まったくその通りでありまして、しかるに、マスゴミの「もうダメだ」感造成能力ときたら……
    まあ、それも神通力を失いつつありますが。
    「過去最高」「いつ以来最高」「ここ数日で最高」と、要するに今日が今までで最悪だと言いたいが為のデータ集め本当にご苦労様です>マスゴミ内部の、そういうゴミ仕事担当の働き蟻の方々

    もっとも、日本のマスゴミはまだマシで、欧米のリベラルマスゴミはこんなもんじゃない(ドイツの、移民がレ○プしても報道しない、移民がちょっとでも被害受けると針小棒大という……)らしいですから、それらも含めて、そのうち世界的に揺り返しが来るのだろうと思ってます。
    なぜなら、歴史はそれの繰り返しである事を記録してますから。
    今回の揺れ幅はちょっと前代未聞の大きさではありますが……

    • 実は最近、ドイツの記事を書こうと思って色々と情報を集めることを試みているのですが、思った以上に集まりが悪い。
      前々から軍備の縮小や環境問題への取り組みとあわせて再生可能エネルギーへの舵切りが偏執的なまでの勢いで進んでいる様子は漏れ伝わってきているのですが、メディアの凋落っぷりは世界的な傾向というべきか、或いはそもそも元々がそういう存在ということなのか。

      ドイツも随分とマズイ状況みたいですが、アノ国は一体何処へ向かうんでしょうかね。