共産党外しの方針を撤回した立憲民主党

選挙

「立憲共産党」と揶揄されて激怒していたことがあったような気がしたが、気のせいだったらしい。

「共産外しは誤り」立憲が一転して謝罪・撤回

2022年2月15日 火曜 午後2:41

立憲民主党と日本維新の会、国民民主党の野党3党が、国会対策のための新たな協議の枠組みを設けたことで、外された形の共産党が強く反発している。 このため立憲民主党は15日、方針を一転。共産党に謝罪と撤回を伝え、「今後は各党と個別に会談する」と強調。火消しに躍起だ。

「FNNプライムオンライン」より

党首が「共産党とは組まねぇ!」と言ったのに、馬淵国対委員長が出てきて共産党に対して謝罪する展開となった。党首の顔は丸つぶれである。

スポンサーリンク
同カテゴリーの人気記事

この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

<同カテゴリーの人気記事>

スポンサーリンク
スポンサーリンク

軸の定まらない立憲民主党

選挙を見据えた行動

立憲民主党の動向などチェックしていても仕方が無いのだが、まともな野党が力を増してくれないと今度の選挙はかなりヤバい。岸田氏がグダグダ政治を続けているのに、自民党くらいしか票を投じる所が無いなどと言う話になってしまっては、この方針を支持するという事になってしまうからだ。

立憲民主党は、野党の一大勢力であるので、是非とも力は付けて欲しいところではある。

ところが、立憲民主党の支持母体である連合が、「支援できない」と言い出したから大変である。

立民・連合、揺らぐ協力関係 参院選支援方針案が波紋

2022年01月31日07時05分

連合がまとめた参院選基本方針の改定案が波紋を広げている。支援政党を明記せず、共産党と連携する候補は推薦しないと打ち出したためだ。立憲民主党からは「これでは戦えない」との声が上がっており、連合との協力関係が揺らぐ可能性もある。

「時事通信」より

連合にとって、共産党の協力体制は歓迎しないという立場は、前々から言っていることのようだ。連合にとって、民主主義ありきの社会で労働運動を展開していこうという立場で、共産主義的な労働運動とは相容れない部分があるようだ。

僕からしたら似たような存在のような気もするのだが、スタンスは明確に違うのは事実である。

背景にあるのは、昨年の衆院選での立民と共産党の接近だ。芳野友子会長は共産党との共闘について「あり得ない」と再三「警告」。当初方針の変更は、「共産との関係が曖昧なままではもろ手を挙げて応援できない」(幹部)ためだ。連合関係者は「もう政策協定は結ばない」と言い切る。

「時事通信”立民・連合、揺らぐ協力関係 参院選支援方針案が波紋”」より

そんな訳で、連合からは「共産党と手を組むのはNG」という注文が付いたのである。

選挙を戦えないと党首は方針転換

こうした連合側の主張を受けて、新たに党首となった泉氏は「政権協力は無い」と明言した。

立民・泉氏、共産党との政権協力否定 「想定にない」

2022年1月9日 11:43

立憲民主党の泉健太代表は9日のNHK番組で、同党が政権を取った場合に共産党との協力関係の構築を否定した。「立民の政権を構成する政党には共産党は想定にない」と強調した。

「日本経済新聞」より

前の党首の時は、閣外協力という体制は「アリ」だと言っていたのだが、そもそも立憲民主党と日本共産党とは政策が違う。

流石に閣外協力という形でもちょっとあり得ないだろう。今の自民党を見ていれば、政策を食い荒らす公明党の存在はまさに害悪と言わざるを得ない。これが閣内にあっても閣外にあっても、政策に影響が無い等ということはなかろうと思う。

国対会談で共産党外し

で、そういった流れを受けて、国対も共産党外しの動きに出た。

共産除き野党国対 維新参加で枠組み変化

2022年02月14日20時26分

立憲民主党、日本維新の会、国民民主党、旧民進党系の無所属議員による衆院会派「有志の会」の国対委員長代理らが14日、衆院議員会館で会談した。共産党が外され維新が加わったのが枠組みの大きな変化で、今国会中は定例化するという。共産は反発しており、参院選に向けた立民、共産両党の関係に影響する可能性もある。

「時事通信」より

立憲民主党、日本維新の会、国民民主党、旧民進党系の無所属議員による衆院会派「有志の会」で再始動をしたいということだったはずだった。

ところが、一夜明けたら土下座せんばかりの勢いで謝罪である。

ある立憲幹部は「配慮を欠いた行動で、共産党の方に疑念や不快な思いを抱かせたことは本当に申し訳ない」と漏らす。事態の収束に向け、立憲の馬淵国対委員長は共産党の穀田国対委員長と会談し、馬淵氏は「共産党を除く枠組みのあり方は誤りだった。疑念や不快な思いを抱かせたことは誠に申し訳ない」と共産の穀田国対委員長に正式に謝罪し、「共産外し」を撤回する方針を伝えた。

「FNNプライムオンライン”「共産外しは誤り」立憲が一転して謝罪・撤回”」より

アル中が、何とか禁酒に成功したと胸を張ったと思いきや、翌日に再び酒を飲んでしまった感じの流れになっている。

穀田氏は、記者団の取材に対し、「岸田政権の危険性に対する対決姿勢は野党として必要なので、維新を廃除するつもりはないが、『野党』として一緒に話し合いをするつもりはない」と述べ、維新が野党共闘の対象ではないことを改めて強調した。

「FNNプライムオンライン”「共産外しは誤り」立憲が一転して謝罪・撤回”」より

そして、逆に日本維新の会を切ってしまったと。

いや、ばっかじゃねーの?

そうなると、連合からの支援は絶望的になるので、ますます立憲民主党は立憲共産党への道をひた走ることになるしかないのだが、それを断れば選挙惨敗のシナリオが待っている。尤も、日本共産党と組まなくても選挙は苦しくなるので、どっちもどっちなのかもしれないが、ジリ貧になっているのは明らかである。

政党支持率は下落傾向

こうした背景にあるのは政党支持率だと思う。

岸田内閣支持増51.7% 維新4.3%、立民4.0%―時事世論調査

2022年01月14日17時08分

時事通信が7~10日に実施した1月の世論調査で、岸田内閣の支持率は前月比6.8ポイント増の51.7%だった。不支持率は5.3ポイント減の18.7%、「分からない」は1.5ポイント減の29.6%。昨年10月の岸田内閣発足以降、初めて5割を超えた。

~~略~~

政党支持率は自民党が前月比0.8ポイント減の25.6%、日本維新の会が同0.6ポイント減の4.3%、立憲民主党は同1.0ポイント減の4.0%で、維新が立民を上回った。4番手以下は公明党3.0%、共産党1.6%、れいわ新選組0.8%、国民民主党0.7%、社民党0.4%、「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」0.2%。「支持政党なし」は57.4%。

「時事通信」より

1月の時事通信が行った世論調査の結果、立憲民主党の支持率はオドロキの4%である。1ポイントも減らして、これが「新代表が支持されていない」という判断に繋がったのだと思われる。

NHKの出している政党支持率だともうちょっと政党支持率は高いのだが、指標が違うので参考までにといった感じである。

NHKより

こっちだと支持率は1.9ポイント上がっているんだよね。とはいえ、自民党の一強他弱の体制である点は他の調査と変わらず。立民+共産+れ新+社民で10.4%なので自民には逆立ちしても届かない。

野党共闘態勢で維新を外すメリットはほぼ無い。

単純な数字だけで政治を語るのもおかしな話ではあるが、立憲民主党のブレ具合を見て支持できる国民がいるかというと、それもまたどうかと思うワケである。

良くも悪くも枝野氏は「ぶれない」ことを旗頭に掲げて勢力拡大を果たした実績があっただけに、立憲民主党の終わりは近いんじゃないかという気さえする。何とも残念な話である。

コメント

  1. 木霊さん、今日は。

    結局、党内のコンセンサスを得て他党との協議を踏まえての共産外しじゃなかったんですねェ~。
    泉党首の指導力不足を恥かしくも開陳した同然って感じですが、かえってこれで立民内の無様で異様な権力闘争があぶり出されたとも考えられますので、国民の選択基準がはっきりして良かったんじゃないかな。

    これでは維新・国民民主党も立民を含めた野党結集には走らないでしょう。
    野党にとっては特に大事でアピールできる参議院選まで約5ヵ月...、共産党票に頼る改選議員達にとっては死活問題となりそう。

    さて、共産党を切ってでも維新・国民民主党と共闘し野党第一党を優先するのか、再分裂の前触れとなるのか? 僕は参議院選の動向に注目しています。

    • 正直、野党共闘してもしなくても体制に影響がなさそうですよ。
      願わくば、日本維新の会と国民民主党は健全な野党を目指した方向に走っていって欲しいと切に願っています。
      もはや、立憲、共産、社民には参加しないで欲しいと、そんな風にさえ思います。

  2. 木霊さん、みなさんこんばんは

    >連合にとって、共産党の協力体制は歓迎しない
    > —–
    >僕からしたら似たような存在のような気もするのだが

    明確に違うと思いますよ。

     民主主義ありきの社会で労働運動:年俸の団体交渉
       プロ野球選手やJリーガーの年俸交渉と基本的には同じ。
       ペーペー労働者は力がないので団体交渉で臨む。
       労働条件改善はWin-Winの関係を模索する。
       ∴  立場が違うだけで経営者と労働者は同じ目的で働く仲間

     共産主義的な労働運動:マルクス・レーニン主義
       資本家(フルジョア)の設備資本等をプロレタリアートが奪い支配するのが目的
       (合法、非合法、手段選ばず)労働条件改善は中途の妥協
       ∴、フルジョアのしもべである経営者は労働者の敵

    と言うわけで、恐らくこういう根本も考えず(恐らく知識もなく)立憲は議員という身分を守りたいだけの目的で連合でなく共産党を選んだわけです。公約の公募 などと愕然とさせれらる発言なども踏まえ 立憲は政党ではなく、政治屋利権だけが目的の集団だと、よりはっきりわかりました。

    • 連合の方針と、共産党の方針が名目上違うというのは理解しているのですが、行動を見ていると「同じなんじゃないの」と呆れることも結構多いのですよね。
      本人達は「一緒にしないで欲しい」と願っているかも知れませんが。

      さておき、立憲民主党はこれでかなり厳しい立場に追い込まれましたね。
      日本共産党も、ロシアのせいで少々苦しくなってきたみたいですが。