生産性のない日韓対話

大韓民国

外務大臣の林氏は、韓国の外相と会談したようだが、何の意味があったのかはよく分からない。一言で言えば「無駄だった」としか言いようがないのである。

日韓外相、佐渡金山で応酬 林氏、協議の意思伝達

2022年02月13日12時18分

米ハワイを訪れている林芳正外相は12日(日本時間13日)、韓国の鄭義溶外相と会談した。鄭氏は「佐渡島(さど)の金山」(新潟県)を日本政府が世界文化遺産候補として推薦したことに改めて抗議。林氏は「独自の主張は受け入れられず遺憾だ」と反論しつつ、文化遺産としての価値が国連教育科学文化機関(ユネスコ)で評価されるよう韓国側と「誠実に議論を行う」と伝えた。

「時事通信」より

林氏の仕事について文句を付けてばかりのような気がする。しかし、今回の会談も果たして本当にやる必要があったのかは疑問だ。

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日韓外相会談開催に意味は無い

ハワイで行われた日米韓外相会談

何しろ、外相会談で話し合われたテーマというのが、実に悲惨である。

両外相の対面での正式会談は初めて。日米韓外相会談に先立ち約40分間行われ、日韓双方が発表した。

佐渡金山を「朝鮮半島出身者の強制労働の現場」とするのが韓国側の立場。会談でも鄭氏は「正しい歴史認識が未来志向の韓日関係発展の根幹だ」と強調した。

元徴用工や慰安婦の問題をめぐり、林氏は1965年の日韓請求権協定に反する動きがあることを念頭に「日韓関係は非常に厳しい状況にある」と指摘し、韓国側に善処を求めた。

「時事通信”日韓外相、佐渡金山で応酬 林氏、協議の意思伝達”」より

記事を見る限り、ほぼ韓国側のいちゃもんに付き合っただけという、意味の無いものだったようだ。

そもそも、林氏がハワイを訪れた理由は、日米韓外相会談を行うためであった。

北朝鮮に関する日米韓協議(結果)

令和4年2月11日

2月10日、午後4時45分(米国・ホノルル現地時間)から約80分間、米国・ホノルルにおいて、北朝鮮に関する日米韓協議が実施されました。同協議には、船越健裕アジア大洋州局長、ソン・キム米国北朝鮮担当特別代表及び魯圭悳韓国外交部朝鮮半島平和交渉本部長が出席しました。また、船越局長は、キム特別代表及び魯本部長との間で、それぞれ意見交換を行いました。

1. これらの機会を通じて、三者は、北朝鮮の核・ミサイル活動について深刻な懸念を共有した上で、北朝鮮の核・ミサイル活動への対応や最新の北朝鮮情勢について意見交換を行いました。

2. その上で、三者は、2月12日に予定されている日米韓外相会合も念頭に、今後の方針を綿密に摺り合わせ、国連安保理決議に従った北朝鮮の完全な非核化の実現に向け、地域の抑止力強化、安保理決議の完全な履行、外交的な取組といった観点から、引き続き日米、日韓、日米韓で緊密に連携していくことで一致しました。

3. また、船越局長から、キム特別代表及び魯本部長に対して、拉致問題について、引き続きの理解と協力を求め、支持を得ました。

「外務省のサイト」より

日米韓外相会合

令和4年2月12

現地時間2月12日午後2時30分(日本時間13日午前9時30分)から約2時間、米国(ホノルル)を訪問中の林芳正外務大臣は、アントニー・ブリンケン米国国務長官(The Honorable Antony Blinken, Secretary of State of the United States of America)及び鄭義溶韓国外交部長官(H.E. Chung Eui-yong, Minister of Foreign Affairs of the Republic of Korea)との間で、日米韓外相会合を行ったところ、概要は以下のとおりです。

https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/100301344.pdf

「外務省のサイト」より

この外相会談で評価出来ることといえば、「インド太平洋戦略」に関する言及が為されたことくらいだろうか。北朝鮮問題に関しては、殆ど成果は無かったと言って良いだろう。寧ろ、北朝鮮からの核兵器の撤廃、「完全かつ検証可能で不可逆的な核廃棄(CVID)」が消えている分、マイナスである。

しかし、日本としては拉致問題の解決に助力を仰ぐ必要がある。何しろ、自衛隊を出して北朝鮮から拉致被害者を奪還しに行くというのは事実上不可能である。現状は、外交チャンネルを使って働きかけという消極的な手段しか無く、事実上これまでそれは功を奏していない。

したがって、岸田政権としても何とか手をうつべく動く必要があり、その一環としての会談というのは必要な事なんだが……、そこに韓国は不要なんだよねぇ。

何しろ韓国外相は、「北朝鮮との対話が重要」と主張したらしい。今まで何かそれで成果があっただろうか?

だが、これにあわせて日韓外相会談もセッティングされた。

日韓外相会談で何が話し合われたのか

さて、報道の内容を鵜呑みにしても仕方が無いので、一応外務省のサイトで開示されている情報も見ておこう。

日韓外相会談

令和4年2月12日

現地時間2月12日正午(日本時間2月13日午前7時)から約40分間、日米韓外相会合出席のため米国(ホノルル)を訪問中の林芳正外務大臣は、鄭義溶(チョン・ウィヨン)韓国外交部長官と日韓外相会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

1. 両外相は、北朝鮮への対応を始め、地域の安定にとって日韓・日米韓協力が重要であることを改めて確認した上で、2月3日の日韓外相電話会談に引き続き、両国間の懸案を含む二国間関係について率直な意見交換を実施しました。

2. 両外相は、旧朝鮮半島出身労働者問題や慰安婦問題、その他の両国間の問題についてやり取りを行いました。この中で林大臣から、旧朝鮮半島出身労働者問題や慰安婦問題に関する韓国国内の動きにより日韓関係は引き続き非常に厳しい状況にある旨述べた上で、これらの懸案を含め、両国間の問題に関する日本の一貫した立場に基づき、韓国側が責任を持って対応する必要があるとして韓国側に適切な対応を改めて求めました。鄭長官からは、韓国側の立場に基づく発言がありました。

3. 両外相は、「佐渡島の金山」のユネスコへの推薦についてもやり取りを行いました。林大臣からは、韓国側の独自の主張は受け入れられず、遺憾であると改めて抗議しました。その上で、我が国としては、「佐渡島の金山」の文化遺産としてのすばらしい価値がユネスコにおいて評価されるよう、冷静かつ丁寧な議論を行っていく考えであり、韓国側とも誠実に議論を行っていく旨改めて伝達しました。

4. 両外相はまた、人的往来についても意見交換を行いました。

5. 両外相は、今後とも、日韓関係を健全な関係に戻すべく、外交当局間の協議や意思疎通を加速していくことで一致しました。

「外務省のサイト」より

中身を読んでも、電話会談の内容から何も前進していない事が分かる。それどころか、「今後とも、日韓関係を健全な関係に戻すべく、外交当局間の協議や意思疎通を加速していくことで一致」という日本側が譲歩してしまった状況である。

これ、アメリカ側からも圧力があったからなのかもしれないが、そもそも意思疎通を拒んでいるのは韓国側で、微に入り細に入り反日活動を政府レベルで活発化しているのである。

「アノ国と付き合って一体何のメリットがあるのか」と思わせる態度をとられて、こちらから折れるというのは間違った対応だ。

アホな議論

更に、韓国側にはこんな事を言わせてしまったようだ。

鄭氏は「被害者が受け入れられる解決策を見いだすため、外交当局間の協議を加速しよう」と呼び掛けた。

鄭氏は2019年に日本政府が実施した対韓輸出管理強化についても「早期に撤回されるべきだ」と述べた。

「時事通信”日韓外相、佐渡金山で応酬 林氏、協議の意思伝達”」より

いやもう、アホかと。

外務省のサイトでは開示されていない情報なので、韓国側の言い分を時事通信が代弁しているという状況なのだろうが、こんな事言わせて反論すら出来ていない状況というのが情けない。

「被害者が受け容れられる解決策」というのは、韓国政府が考えるべき問題であり、日本政府の課題ではない。そこは明確にしなければならないし、まさに外務大臣の仕事である。更に、「対韓輸出管理強化」などという事実は存在しないことを明確にすべきだろう。

寧ろ、日本に対する輸入禁止措置の方が問題である。

韓国海洋水産部長官、日本産水産物の輸入制限緩和に交渉の余地なしと明言「CPTPP加盟とは別問題、国民の健康と安全に直結」

1/21(金) 16:09配信

韓国海洋水産部(部は日本の省にあたる)のムン・ソンヒョク長官は「CPTPP(環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定)の加盟と日本産水産物の輸入規制緩和は別の問題」と交渉の余地がないと明確にした。

「yahooニュース」より

そして、この手の主張は事務レベルで行われれば良いのであって、わざわざ会談して話し合うことでもないのである。

一方で、日本側から韓国側に突き付けた何かがあったのか?というと、何も無かったというから情けない。

延長線上にある首脳会談も不要である

で、外相会談の先には首脳会談がセッティングされることが多いのだが、ムン君は既に任期切れ間近である。

文大統領が佐渡金山に初言及「遺憾」 一方で韓日対話の必要性強調 

2022.02.10 10:39

韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は10日、日本政府が「佐渡島の金山」(新潟県)の世界文化遺産登録を目指していることに対し「遺憾なこと」と述べた。文大統領がこの問題に言及するのは初めて。

「聯合ニュース」より

多分、ムン君の希望があったとしても、日米韓首脳会談が5月までに行われる可能性は低いだろう。

日韓首脳会談の予定ない=韓国大統領の対話呼びかけで官房長官

2022年2月10日5:43 午後

松野博一官房長官は10日午後の会見で、韓国の文在寅大統領が同日公表した書面インタビューの中で岸田文雄首相との対話を呼びかけたのに対し、今後の首脳会談の予定は何も決まっていないとの見解を示した。

「ロイター」より

即日お断りしているしね。

ムン君が外相会談の前によく分からないコメントを出した背景には、任期切れが近いので少しでも成果を出したいという思惑があった可能性はある。ただ、ムン君の言う「歴史に対する誠実な姿勢と心」とは、韓国側の主張を日本が丸呑みしろという意味なので、とてもでは無いが受け容れられる話ではない。

そして、新たに大統領に就任するであろう人材も、なかなか不安の多いメンバーなので、当面は会談をする必要性が感じられない。

林氏の言う「日韓関係を健全な関係に戻す」というのは、そういう意味でもおかしな認識である。日韓関係は今まさに正常であり、日本は韓国との外交関係について引き続き距離を置きながらあたるべきなのである。

コメント

  1. 木霊様、皆さま、今晩は

    > 韓国側の主張を日本が丸呑みしろという意味なので

    仮に丸呑みしたとすれば、大統領が変わるとか、ほとぼりが冷めるとかすると、「新たな事実」を作文して更なる要求をしてくるでしょう。

    国防、経済などの理由で韓国を切り捨てにくいのでしょうが、このあたりで突破口が欲しいですね。

    • うーん、国防的に韓国切り捨ては十分アリだと思います。同盟国アメリカとの協調路線をとっている以上は、アメリカの決定には逆らいにくいでしょうが、もはや自衛隊は韓国を共同作戦を出来る相手とは見做していないと思います。一応、お付き合いはするけど、一緒にやるのは遠慮したいですよね。
      経済の方も、日本と韓国との貿易額を見て、さほどウェイトが大きくないことを考えると、徐々に距離をとることが必要ですよ。多くの企業は、韓国から距離を置く選択をしています。コリアリスクは高いですからねぇ。
      そうなってくると、切っ掛けさえあれば、もっとドラスティックな決断が出来るのでしょうけれど、岸田政権には厳しいかもしれません。

  2. 本来、余命3か月の政権と対話する意味はありません。
    リン外相は、挨拶くらいのつもりだったのかも。
    米国も、日本と韓国を一絡げ扱いする東アジア戦略は
    すでに機能していないことを理解しないと。

    • 普通なら、レームダッグ状態の政権と何か会談したところで意味はありませんし、韓国であれば尚更であります。
      何しろ、韓国は政権末期に何か約束をすると、次の政権が引っ繰り返しますからねぇ。付き合わぬ事です。