岸田氏の施政方針演説にガッカリ

政策

これをもって岸田氏を責めるのはお門違いだとは思う。思うのだが、どうしてこう「どうでもいい内容」に終始するのかが分からない。

記事の内容としては周回遅れで申し訳無いけれども。

第二百八回国会における岸田内閣総理大臣施政方針演説

一 はじめに

 今、我が国は、オミクロン株の感染急拡大に直面しています。  まず、新型コロナに感染し、苦しんでおられる方々にお見舞いを申し上げます。  また、長期にわたり、新型コロナとの闘いに御協力いただいている国民の皆さんに、心から感謝申し上げます。  そして、新型コロナ対応の最前線におられる、自治体、医療機関、介護施設、検疫所、保健所などのエッセンシャルワーカーの皆さんに、深く、感謝申し上げます。  岸田政権の最優先課題は、新型コロナ対応です。しかし、政府だけで対応できるものではありません。  国民皆で助け合い、この状況を乗り越えていきたいと思います。引き続き、皆さんの御協力を、お願いいたします。

「首相官邸」より

「行蔵(こうぞう)は我に存す。」なんだそうで。

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良くも悪くも目立たない

総華的な内容

何処がどう悪いという突っ込みは無粋だろう。というか、全体的に悪い印象しかないのだけれど。

うーん、先ずはメディアの評価からかな。

「不都合な事実」に言及しなかった施政方針演説 日米地位協定、辺野古の軟弱地盤、核兵器禁止条約…

2022年1月18日 06時00分

岸田文雄首相が17日に行った就任後初の施政方針演説。新型コロナウイルス対応をはじめ、政権発足から100日余りの成果と、実現を目指す政策をアピールしたが、触れなかったテーマがある。そこに焦点を当てると、冗舌さの陰に隠れた「不都合な事実」が浮かび上がる。

「東京新聞」より

完全にパヨク寄りで読む価値がない東京新聞は批判的に言及しているが、タイトルの「不都合な事実」の内容がそもそもオカシイ。

まあ、日米地位協定に関して言及するくらいの気概が欲しかったのは事実だが。

施政方針演説 感染症に先手打ち経済再生を

2022/01/18 05:00

将来の展望を描くためにも、足元で広がる新型コロナウイルスの流行を抑えなければならない。政府は機動的に対処し、経済の再生に全力を挙げてもらいたい。

「讀賣新聞」より

割と政権寄りな記事を書く讀賣新聞は、細かい部分に突っ込みを入れているが、印象としては好意的な内容に思えた。

首相の施政方針演説 検討課題並べるだけでは

2022/1/18

通常国会がきのう開会し、岸田文雄首相が就任以来初となる施政方針演説を行った。

この1年間、政府がどのような考えで、どんな政策を実行していくのか。その見取り図を国民に示す場である。

ところが、今後の検討課題を羅列したに過ぎないような内容だった。政権発足から100日余が経過し、首相に求められているのはより具体的な方策であるはずだ。

「毎日新聞」より

内容におかしな所がある事が多い毎日新聞は、一部おかしな指摘もあるが、コレに関して言えば的を射た無い様だったように思う。

他にも色々なメディアがあるが、総じて「ちょっと分かりにくいんじゃないの」という論調が多かったように思う。僕も同感で、「今後の検討課題を羅列したに過ぎないような内容」だった感は否めない。施政方針はサッパリ分からなかったよ。

武漢ウイルス対策が一番

で、岸田氏の最も優先すべき課題として挙げたのが、武漢ウイルス対策である。

そこに出てくる言葉が「行蔵(こうぞう)は我に存す」である。この言葉、耳に下だけではサッパリ分からない言葉だが、勝海舟の言葉を引用したらしい。ちなみに、この後に「毀誉(きよ)は他人の主張」「我に与らず我に関せずと存じ候。」と続く言葉らしい。

その意味は、「出処進退は自身が決める事であり、それへの批判は他人が勝手にすれば良いよ」と言う事になるようで、「行」=世に出て道を行うこと、「蔵」=隠遁して世に出ないこと、は自分で決定するという意味なのである。

これを毎日新聞などは、「聞く力の否定だ」と揶揄している。

首相、「行蔵は我に存す」で波紋 勝海舟の名言引用 「聞く力」否定!?/安倍氏と距離2氏も

2022/1/19

幕末から明治にかけて活躍した勝海舟の名言として知られる「行蔵(こうぞう)は我に存す」。岸田文雄首相が17日の施政方針演説で引用したことをいぶかる声が、自民党内で上がっている。「私の進退は私が決める」との意味だが、この名言には、首相の政治信条に反しかねない「続き」があるためだ。

「毎日新聞」より

ただ、この毎日新聞の批判は見当違いである。

何故ならば、岸田氏はこの様に続けているからだ。

それぞれの決断の責任は、自分が全て負う覚悟で取り組んでまいりました。 その際、皆さんの声に丁寧に耳を澄まし、状況が変化する中で、国民にとってより良い方策になるよう、粘り強く対応し、判断の背景をしっかり説明する努力をしてきました。

「首相官邸」より

つまり、話を聞いて政策を実行するけれども、自身の責任において政策を決定するんだという旨のことを言っているんだよね。

で、この話は武漢ウイルス対応に繋げていく言葉になっている。岸田氏の頭の中はオミクロン株のことで一杯だということらしい。何しろ、第1声が「今、我が国は、オミクロン株の感染急拡大に直面しています。」だからね。

第二節で「新型コロナ対応」と謳っている事からもこの事は理解出来るし、それは仕方が無い側面はあるだろう。

ただ、以下の項目は殆ど目新しいことを言っていない。

3 新しい資本主義

4 気候変動問題への対応

5 全ての人が生きがいを感じられる社会へ

6 地域活性化

7 災害対策

8 外交・安全保障

9 憲法改正

そしてその順番もかなり残念である。外交・安全保障が8番目で、9番目に憲法改正とある。コレの意味するところは優先順位の低さとやる気の無さである。憲法改正については170文字弱しか喋っていない。やる気が全く感じられないな。

災害対策も少なめ

何より心配なのは、外交・安全保障(憲法改正を含む)と災害対策である。実は災害対策も地震の話しかしていない。

国家強靱化政策を打ち出した安倍氏と比べても、心細いことこの上ない。

もちろん、そもそも施政方針演説の内容が総華的になりがちなのは、今に始まったことでは無い。それは分かるんだけどもさ、それにしたって中身が薄く、災害対策で防災対策に触れた部分では「五年間で十五兆円規模の集中対策を進め、引き続き、強い覚悟を持って、防災・減災、国土強靱化を強化します。」と、コレだけである。

熱海の土砂災害と、福島の再生、風評被害対策についても触れてはいるが、本当にちょこっと触れた程度なのだ。

正直、4番目に持ってきた気候変動問題への対応など、割とどうでも良い話。何とも物足りないな。

党首選の時を思い出せない

さて、ここで岸田氏が党首選で一体何を言っていたのか、と思い返してみたのだが、一体何を言っていたかが思い出せない。

仕方が無いので自分が書いた記事を読み返してみたのだが、「科学技術立国」「経済安全保障」「世界と繋がるデジタル田園都市国家構想」「人生100年時代の不安解消」と4本柱よりなる成長戦略をぶち上げていたはずだ。

その上で、「令和版所得倍増計画」を主張していた。

では、今回の施政方針演説ではどのような主張をしていたのか。

成長戦略では、「デジタル」、「気候変動」、「経済安全保障」、「科学技術・イノベーション」などの社会課題の解決を図るとともに、これまで、日本の弱みとされてきた分野に、官民の投資を集め、成長のエンジンへと転換していきます。

「首相官邸」より

言っていることは似ているようで違うな。

「デジタル田園都市国家構想」なる意味不明の言葉について、岸田氏はこんな風に説明している。「新しい資本主義の主役は地方です。デジタル田園都市国家構想を強力に推進し、地域の課題解決とともに、地方から全国へと、ボトムアップでの成長を実現していきます。」「そのために、インフラ整備、規制・制度見直し、デジタルサービスの実装を、一体的に動かしていきます。」

うーん。

https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/digital_denen/dai1/siryou4.pdf

どうやら、デジタルインフラの整備をしましょうという事がベースになっているらしい。そう言う意味では政府主導で投資をしてくれるのだろうか。

「高齢化や過疎化などに直面する地方においてこそ、オンライン診療、GIGAスクール、スマート農林水産業などのデジタルサービスを活用できるよう、5G、データセンター、光ファイバーなどのインフラの整備計画を取りまとめます。」

この手のインフラ投資を民間に求めるとすれば、当然ながらそれは利益に結びつかねばならない。成長分野であるという点を鑑みれば、民間企業が食いつく可能性は否定しないが、5Gは支那に牛耳られているし、データセンターは巨額のコストがかかる上に電力がネックとなる。電力の安定供給がなければ、デジタルインフラの整備、意味無いからね?

デジタルインフラの強化は積極的にやって欲しいと思うけれども、そのために何が必要かは理解して言及されているのだろうか。

では電力の安定供給にはどのようなビジョンが

えーと、該当箇所はここ。

新たな法律により、サプライチェーン強靱化への支援、電力、通信、金融などの基幹インフラにおける重要機器・システムの事前安全性審査制度、安全保障上機微な発明の特許非公開制度等を整備します。

「首相官邸」より

そして、この辺りか。

二〇三〇年度四十六%削減、二〇五〇年カーボンニュートラルの目標実現に向け、単に、エネルギー供給構造の変革だけでなく、産業構造、国民の暮らし、そして地域の在り方全般にわたる、経済社会全体の大変革に取り組みます。

どの様な分野で、いつまでに、どういう仕掛けで、どれくらいの投資を引き出すのか。経済社会変革の道筋を、クリーンエネルギー戦略として取りまとめ、お示しします。

送配電インフラ、蓄電池、再エネはじめ水素・アンモニア、革新原子力、核融合など非炭素電源。需要側や、地域における脱炭素化、ライフスタイルの転換。資金調達の在り方。カーボンプライシング。多くの論点に方向性を見出していきます。

「首相官邸」より

言及しているようで、何も言及していないな。

「多くの論点に方向性を見出す」って、方向性をこれから見出すことが施政方針なのかね。それは「話し合います」と同義のように思えるんだが。

「課題はどのように解決するんだ」と聞かれて「これから話し合います」というのは、回答ではないんだよね。

原発再稼働にすら言及しなかったのだが、企業が不安に感じている点は、まさに電力が安定的に供給されるか否かであるし、火力発電に頼っている現状を鑑みれば、シーレーン防衛は避けて通れない。

核融合や革新原子力って、本当にやる気があるのかな。

どうにも内容が噛み合っていない気がするんだが、一番マズイのは施政方針が全く具体的ではないことだよね。リーダーが選ばれて、その方針演説が「ガンバリマス」ではねぇ。ありがちなんだけどさ。

一国民としては、令和の所得倍増計画に期待したいんだけど、やってくれるの?増税の話ばかり聞こえてくるんだけど。それとも、デジタル田園都市国家構想を実現すれば所得が倍増するのだろうか?とてもそうは思えませんな。せめて、希望を持たせて欲しいのだけれど、岸田氏はそれすらしてはくれないようだよ。

コメント

  1. 木霊さん、おはようございます。

    総選挙での圧勝を経て組閣&党役員人事を終え、2回目の(本格的は最初)の施政方針演説だから、お手並み拝見の時期は過ぎたのに完全に迫力不足で評価出来ないのが残念ですね。

    ご本人は安倍氏憎しで国政&外交とは関係のない権力闘争に力を入れている様ですが、参院選までに大きな失態があれば、内閣は脆くも吹っ飛ぶという危機感があるのかなァ~。

    総裁選では背水の陣もあったんでしょう、二階派を敵に廻して勝ち抜いたので少しは腰が据わってきたのかと期待してたんですけどね。

    しかし、支那・南朝鮮への遠慮は度が過ぎますし、何故米中首脳会談の日程さえ立たないのかに危機感を感じられないのは、また茹でガエル状態・お坊ちゃまに戻っちゃった様なイメージですもん。

    対支那への強硬姿勢と対南朝鮮を毅然と突き放す姿勢を打ち出す事が、シンプルに政権維持の肝だと思うのですけどね。(想像ですが大多数の国民の総意に近いと考えます)

    結局フラフラの優柔不断で少しでも政権に留まる...、それで反対勢力の党内親中派&公明党&メディアの抵抗に屈する方が楽なんでしょうかねェ~。

    爆発してオミコロン株への火急の対応もありますから、もう少し様子を見てから個人的な評価をしたいと思っています。

    • 岸田氏の目は党内にしか剥いていないのかもしれませんね、もしかしたら。
      だから、次の選挙までは特別なことはやりたくないと。前の政権の方針を貫いて継続していくと言うことなのかも知れません。
      どうかと思うんですけどね、そうと決まったわけではありませんが。

      オミクロン株への対応が大変なのは分かるんですが、ここまで感染者が出ている状況でまだ「入国規制」とやっている理由はイマイチよく分かりません。
      https://www.mofa.go.jp/mofaj/ca/fna/page4_005130.html
      濃厚接触者の待機期間は10日間となっていますが、このままだと社会インフラの麻痺は待ったなしです。判断が遅いんですよね……。