東京都、太陽光発電義務化を検討

報道

このニュースが出たときに、「これは無いだろう」と呆れたものだが、このブログでは散々この手の話に言及しているので、くどいかなぁと思って記事にはしなかった。その手の記事は人気がないしね。

だが、問題点などをまとめて記事にした方がいいかな?と思い直したので少しだけ言及することをお許し願いたい。

戸建てに太陽光発電義務化を 東京都が条例制定目指す、小池知事「ゼロエミッション東京の実現」

2022年1月3日 06時00分

東京都は2022年度、都内の新築一戸建て住宅の屋根に、太陽光発電設備の設置を義務付ける条例制定を目指す。国も義務化を検討したが、住宅価格上昇を懸念する声が強く、見送られた。都は地球温暖化対策には必要と考え、有識者検討会の議論を踏まえた中間まとめを、4月ごろに公表する方針だ。

「東京新聞」より

こんなアホな事を言っている国が、一体何処にあるというのか。

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この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

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義務化は話にならない

かつては環境省でも検討される

このブログでは散々「脱炭素なんてアホらしい」「二酸化炭素排出量削減は反対しないけど、経済負荷をかけてまでやることじゃない」と言ってきた。

二酸化炭素排出量の増加が原因で地球が温暖化しているという話は、僕は今でも信用していない。

しかし、世界の潮流は脱炭素の方向に向いていて、太陽光パネル設置がさも美しいことのように言われる。幻想なんだが。

太陽光パネル、公共建築物は原則設置 住宅は義務化せず

2021年6月3日 17:03 (2021年6月4日 5:03更新)

政府は3日、脱炭素社会の実現に向けた住宅・建築物の対策案を示した。国や自治体が公共建築物をつくる場合は原則として太陽光発電設備を設置し、再生可能エネルギーの導入量を増やす。新築住宅は太陽光の設置の義務化は見送ったが、断熱材の活用などの省エネルギー基準を満たすようにする。ビルなどの大規模な建築物は省エネ基準の引き上げも検討し、脱炭素の取り組みを促す。

「日本経済新聞」より

ともあれ、去年、国土交通省、経済産業省、環境省による有識者会議で素案が出され、住宅にもパネル設置義務が検討されたが、結局見送られた。

環境省からは住宅やビルへの太陽光設備の取り付け義務化案が出ていた。委員からは「地域や立地などで発電効率に格差があり一律の義務化は無理がある」との慎重論が根強く、住宅では当面の義務化を見送った。

「日本経済新聞”太陽光パネル、公共建築物は原則設置 住宅は義務化せず”」より

寝言は寝てから言えよ……。

幸いにも、この話は見送られたらしいのだが、小泉進次郎もアホな事を宣っていたモノである。僕の中では評価の高い菅義偉政権だが、小泉進次郎を環境大臣にした事だけは今でも許せない。

環境大臣ポストなんて「何もできない」と思っていたのだが、アホには敵わないな。

レジ袋大手、希望退職者を募集へ 有料化で苦境…製造子会社も清算

2022年01月12日15時16分

買い物袋大手「スーパーバッグ」(東京都豊島区)は2022年1月11日、レジ袋有料化などによる経営悪化で、希望退職者を募ると発表した。

「J-CASTニュース」より

スーパーバッグ社は小泉進次郎のせいで純利益は3億8000万円の赤字である。裁判で訴えたら勝てるんじゃないのかな?

もちろん、スーパーバッグ社だけの問題ではなく、国民にも多大な負荷をかける結果となった。これで環境に良い影響が出たというのであれば納得もするが、その評価すらしていないのだから恐れ入る。

っと、話は脱線してしまったが、小池氏も似たようなことをやらかそうと画策しているのである。

太陽光発電義務化に強力に反対する

そもそも、僕は何故ここまで太陽光発電義務化に反対しているのか?というと、もちろん感情論で反対しているのではなく理由があってのことだ。既に主張はしてきたので多くの方はご存じだと思うが、一応まとめておこう。

イニシャルコストが高い

先ずは太陽光発電義務化をした場合、太陽光パネル設置に伴う費用が概ね200万円~500万円(規模によって金額は異なる)かかる一方で、国から出る補助金が廃止された関係で市町村における補助金も撤廃、若しくは縮小されている。

なお、僕の住んでいる地域では上限4万円程度となっている。ショボイ……。なお、僕が家を建てた時点では40万円ほどの補助金が出ていたはずだ。イニシャルコストもその当時はもっと高かったが、時代だということだろう。

住宅新築価格は数千万程度だと思うからその価格を数%押し上げる結果になる。住宅設備の1つとして「義務化」をする設備の価格が数百万上がるというのはヒドイ。言ってみれば税金が増えたのと同等である。

ウイグル問題、太陽光発電に影 パネル主原料5倍に高騰

2021年7月4日 0:30

中国・新疆ウイグル自治区の人権問題が、太陽光パネルの価格を押し上げている。主要な原材料であるシリコンの世界生産の約4割を新疆地区が占め、人権問題で供給に影響が出る懸念が浮上したためだ。シリコン価格は1年間で5倍近くに高騰。日本でのパネル価格も3~4割上がった。6月末にはバイデン米政権が中国メーカーへの制裁を表明し、懸念は現実のものとなった。

「日本経済新聞」より

そして、その価格は現在上昇しているのである。ウイグル問題が絡むので、今後この価格が下がるかと言えば、多分上がるだろう。更に、義務化されれば多くの新築家屋で採用しなければならなくなり、価格高騰は目に見えた結果である。

むしろ太陽光パネルが買えないから住宅が建てられないなんて言うアホな事にもなりかねない。

対応年数は短い

太陽光発電設備の寿命は、住宅の寿命よりも遙かに短い。パネルそのものの寿命は30年とか謳われているが、アレは嘘だ。使われている樹脂部品は10年保たないし、パワーコンディショナーなどの電子機器も10年保たずに交換が必要である。

住宅の寿命はメンテナンスをしても30年~50年と言われているが、太陽光発電設備は一部交換が必須である。それが10年程度である。パネル自身もガスケットなどの樹脂部品が劣化するという話もあって、安全に使えるのは果たしていつまでなのか?と言う点は、実はハッキリしていない。

正直、10年程度ではイニシャルコストはペイ出来ない。売電価格は年々下がっているので、その事も影響している。

火災発生時の消火の妨げになる

こうした話は余りしっかり報じられないが、住宅用の太陽光発電設備は火災の発生原因になり得る上、別の場所から火災が発生した場合にも消火の妨げになる。

施工不良によって火災に至った事例、自然災害によって火災に至った事例、小動物がケーブルを囓ったことによって火災に至った事例、様々な事例が報告されているが、平成20年から平成28年までに報告があった事例だけで102件の火災事例が報告され、これを多いと見るべきか少ないと見るべきかは悩ましいところ。

住宅用太陽光発電システムから発生した火災事故等 | 消費者庁

ここには報告されていないが、消火活動の際にも問題となることが別途報告されている。

https://unit.aist.go.jp/rpd-envene/PV/ja/service/PV_Electrical_Safety/Technical_Information_on_Fire-Fighting_for_PV_Fire_Accident(AIST2015).pdf

厄介な事に、太陽光発電設備の特性上、太陽光を受けている日中に発電を止める術はない。従って、火災によってモジュールが破損するなどすると、水をかけると関電のリスクがある。発電量はたかが知れているし、アンペア数もたかが知れている。しかし、漏電による別の箇所での発火原因になりかねず、消火活動の妨げになる。

また、それなりに重量のある太陽光パネルが、住宅の屋根の強度が低下することで滑落してくる危険性もある。更に太陽光パネルが引火すると有毒ガスが発生するケースが確認されている。

また、熱によってパネルが破損して落下してくるリスクもあり、これも消火活動の妨げになる。

アスクルの倉庫火災と、太陽光発電システムにおける災害リスク

2017/02/22

アスクルの倉庫火災がようやく鎮圧したようです(※2/28に鎮火報告。2/22時点では「鎮圧」でした。お詫びして訂正します)。

~~略~~

予想以上にこの火災が長引いたようで不思議に思っていたのですが、その原因の1つにどうやら「ソーラーパネル」への延焼が関わっていると聞き驚きました。

「IT media」より

この記事ではアスクルの倉庫で火災が発生し、屋根に太陽光パネルが載っていたことから、消火活動に遅れが生じたという点に言及がなされている。

もう1つ。

日本最大の「水上」太陽光発電で火災、台風で露呈した“救世主”の問題点

2019.9.27 5:40

急伸する太陽光発電業界で注目されている水上太陽光発電。大手企業が参画し、日本最大となったプロジェクトにおいて、今回の台風15号により設置からわずか1年半で火災事故が発生してしまった。そこから浮き彫りになった問題点とは。

「DIAMOND online」より

複合的な問題が指摘されたのが、千葉県市原市の山倉ダム火災である。台風15号による被害でダム湖の水上に設置されていた太陽光パネルがめくれ上がり、発火してしまう。

湖上での発電は、気化熱によって温度の低下が見込めるので発電効率が上げられるメリットがある一方で、一度出火してしまうと近づいての消火が不可能なことから、とても厄介である。

何れの例も特殊事例であるとは言えるが、住宅における太陽光発電設備と全く無関係とも言えないのである。

予定通り売電できない可能性がある

ちなみに、太陽光発電設備を屋根に載せたらそれで終わりかと言えば、そんなことは無い。上に挙げたようにメンテナンスが必要であることもさることながら、売電契約についてもしっかりと把握しておかねばならない。そして、予定通り売電が出来ないケースがある事も理解しておく必要がある。

これは実際に体験した方から聞いた事案だが、「時間によって売電できない」というような事案があるとのこと。想像するに、電位差の関係で電力が販売できないケースなのではないかと思う。どう言うことかというと、その過程の近くに工場があって、お昼12時に一斉に工場の機械が停止。13時から再び再稼働するような流れで、夕方17時に操業が終わるようなサイクルとなっているらしいのだ。この結果どうなるかというと、電力が使われなくなる昼間には電位差が確保出来なくなって販売が出来なくなる。操業が終わったタイミングでも同じ事になるという話だ。なお、土日にはこの現象は起こらないそうな。

特殊なケースではあるが、太陽光パネルに影が出来るので発電量が落ちるというケースとは別のケースではあるが、環境によっては売電できなくなるようなケースもあるということだ。

老朽化による発電停止

更に、新築直後は良いが、だんだん老朽化が目立つようになると、機器の故障など様々な理由で発電が出来なくなるタイミングが出てくる。

老化進む太陽光発電所、「野良ソーラー」化懸念 管理ビジネスは活況

2021/9/17 08:00(最終更新 9/17 14:57)

温室効果ガス排出量の大幅削減に向け、政府が導入拡大を急ぐ太陽光発電。住宅の屋根へのパネル設置などに注目が集まる一方で、稼働中の発電所はじわじわと「老化」が進む。

~~略~~

この発電所の稼働開始は2013年。大城さんによると、5年目ごろからホットスポットやさび、汚れが目立つようになった。日射量当たりの発電量を「発電効率」として経年変化を調べると、運転7年目の19年には1年目の約1割減に。売電収入に換算すると年1000万円以上の減少だった。

「毎日新聞」より

老化によって放置される太陽光発電設備があるよと言う話だ。まあ、気が向いたら読んで貰ったら良いが、会員限定記事なのでご了承頂きたい。

天候による影響

後は、天候による影響かな。曇天で発電効率が著しく落ちる、日食の時に発電できない。夜はもちろん発電できない、ということは容易に想像がつくと思う。ただ、雪が降ると結構厄介だ。

「令和3年豪雪」が太陽光発電所に残した”爪痕”、雪解けで明らかに

2021/05/14 05:00

2021年1月から2月にかけ、北陸や東北、北海道を中心に広い範囲が豪雪に見舞われ、ビニーハウスや家屋が倒壊したり、自動車や列車が立ち往生したりするなど社会生活に大きな影響が及んだほか、除雪中の事故などで多数の死者も出た。

~~略~~

これらの地域にある太陽光発電所の中には、太陽光パネルが外れて損傷したり、基礎や架台が変形したサイトもある。こうした被害は、雪に埋もれている状況では把握しにくい。春になり雪解けとともに散乱したパネルが現れるなど、被害の全容が明らかになってきた。

「project.nikkeibp」より

こうなると発電できないのは当然ではあるが、太陽光パネルの上に雪は留まりにくく、滑り落ちてくることが多い。そうなると、溶けた雪が固まって落ちてくるというリスクがあるのだ。雪が積もったままよりは良いじゃないか、という方もいるかも知れないが、なかなかそういうワケにも行かない。

降り積もった雪は太陽光パネルの下端で集まって塊となり、一気に落ちてくる事になる。雪国では屋根の上に雪止めと呼ばれる金具を付ける事があるが、屋根から雪が落ちてくるのは結構厄介な事なのである。加えて、雪かきの邪魔になる事も問題なのだ。

東京都で雪かきが必要になるケースは想定しづらいが、雪の塊が降ってくるリスクは雪国よりも高い点は、結構厄介な問題だと思う。

そうそう、全国的に適用される話とは言い難いが、火山灰などに弱いという事も問題視されているようだ。ガラス表面に火山灰が付着するとガラス質の破片が内部に食い込むことがあるのだとか。

処分方法が厄介

なお、太陽光発電設備の最も厄介な問題は、設備の処分方法が未だに決まっていないことだと思う。

太陽光パネルの大量廃棄時代に備え 岡山・新見ソーラー、再生率95%に高める装置開発

2021/11/24 13:10

ほぼ全量が埋め立て廃棄されている太陽光パネルを約95%リサイクルする装置を、同パネルを製造販売する新見ソーラーカンパニー(岡山県新見市)が来夏にも製品化する。独自の熱分解技術を活用してリサイクル率を高めた。来年1月から先行受注を開始し、リサイクルを手掛ける産業廃棄物処理業者に売り込む。製品寿命が25~30年といわれるパネルの大量廃棄に備えるとともに、資源の有効利用につなげる。

「産経新聞」より

今のところは埋め立てをしているようだが、リサイクルすることはなかなか難しい様だ。

しかし、現状のリサイクル技術では材料別の分解が難しく、そのため不純物を取り除く後工程が必要となる。70%程度とされるリサイクル率の引き上げも課題だった。

同社が開発した装置は、温度を数百度に高めてパネルを熱分解し、ガラスや銅線のほか、銀やシリコンを含む太陽電池などリサイクル可能な材料を高純度で抽出する。しかも二酸化炭素(CO2)を排出しない。この熱分解処理装置で今年9月に日本で特許を取得、中国では8月に実用新案に登録された。

ただ、一つのカゴなどに入れて処理する「バッチ式」のため、パネルを1枚ずつ熱分解しなければならず処理能力は1日当たり15~20枚にとどまる。エネルギー効率も低く、製品化には適さなかった。

「産経新聞」より

太陽光パネルは複層構造なので分解しなければリサイクルが難しいのだが、熱分解処理装置を使うと高純度でガラス、銅線、銀、シリコンなどを抽出できるようだ。

だが、処理効率は1日に15~20枚程度で、熱分解処理装置を使うの比かかるコストもそれなりに高いこともあって、リサイクルの費用を誰に負担させるのかという点も未だ明確に決まってはいない。

実際には、廃棄するときにもお金がかかるのだと言うことを業者は教えてくれないので、聞き出して誰が責任を持って処理するのかを確認する必要がある。

ゼロエミッションなどまやかし

というわけで、我が家に太陽光発電設備が設置されている身であるにもかかわらず、というか、身を以て実感しているからこそ、冒頭の太陽光発電義務化に反対したい。

「新築建築物への太陽光発電設備の設置を標準化し、ゼロエミッション東京の実現を目指す」

 昨年12月7日の都議会本会議。代表質問への答弁で、小池百合子知事はそう力説した。都は30年に温室効果ガス排出量を00年比で半分にし、50年に実質ゼロにする目標を掲げる。半減ペースの設定は国の目標(13年比46%減)を上回る。

 達成には、排出量の約3割を占める「家庭部門」の削減が大きな課題となる。「すぐにでも取り組む必要がある」(都環境局)と、都の有識者検討会で具体案づくりを急いでいる。

「東京新聞」より

「緑の小池」と呼ばれるKBBこと東京都知事の小池氏だが、「東京ゼロエミッション」などと訳の分からない横文字を使って怪気炎をあげている。

しかし、そもそも「ゼロ・エミッション」などと言うものは、往々にしてまやかしなのだ。一応、ゼロ・エミッション、即ち環境を汚染したり、気候を混乱させる廃棄物を排出しないエンジン、モーター、しくみ、または、その他のエネルギー源を指すが、本当にゼロにするのであれば、東京都に居住する全ての人を東京都以外の地域に追い出さねばならない。

人間が活動する以上、「エミッション=排出」はゼロにならないのだ。

それを見せかけ上ゼロにする為には、特定の産業の副産物や不要物を別の産業で有効活用するなど、社会全体で至言を循環させることで、排出量を極力削っていくしかない。

ただ、東京都の外で発電した電気を東京都に持ち込んで経済活動している状況で「ゼロ」などといっても空しい限りだ。発電所のある地域では、化石燃料を燃やすことになるからだ。え?火力発電を止めろ?それでは日本経済が成り立たない。

ゼロエミッション東京|東京都環境局

東京都における取り込み強化の方向性についてこちらのサイトで紹介されているが、鼻で嗤うレベルである。

そう言えば、小池氏は「ゼロ」が好きだったな。

小池都知事 公約どうなった?

2020年6月28日(日)

小池百合子東京都知事が前回知事選などで掲げた公約は、この4年間で一体どうなったのか検証しました。

「しんぶん赤旗」より

「7つのゼロ」など皆さん忘れているかもしれないが、今度はゼロエミッション東京などをぶち上げる。舌の根の乾かぬうちにこれだから、笑い話にすらならない。

東京電力辺りは相当怒っているんじゃないかな。

発電量はこの冬も厳しい

どうしてかというと、東京電力は「安定的な電力供給」に苦慮しているからである。

東京電力 この冬初 4社に電力融通を要請 効率的使用呼びかけ

2022年1月6日 19時08分

厳しい寒さで電力の需要が高まっているため、東京電力は安定供給の確保に向けてこの冬初めて北海道電力や東北電力など4社に電力の融通を要請しました。東京電力は、日常生活に支障のない範囲で効率的に電気を使用するよう呼びかけています。

厳しい寒さの影響で家庭や企業で暖房の使用が増えるなど、各地で電力の需要が高まっています。

「NHKニュース」より

ちなみに、東京電力の電力構成も紹介しておこう。

当社の電源構成(2020年度実績)

火力発電は78%で、再生可能エネルギー発電は僅かに3%となっている。太陽光発電を増やせば、当然再生エネルギー発電量は増加するのだが、その分バックアップ電源としての火力発電設備を維持する必要がある。

これは東京電力のサイトで公開されている一日の電力消費の変遷だが、日の落ちた17時以降も(夏場はもうちょっと遅い)、電力は使われる。しかし太陽光発電では夜間の発電はできない為、夜間専用に発電設備を用意する必要がでてくる。

とまあ、太陽光発電の特性を考えれば、発電量を増やしたらといって、火力発電所を減らす事ができるわけでは無いし、発電コストは相対的に高くなるので、その負担は利用者に降りかかってくる。

冬季の発電輌は夏季に比べて落ちてしまうという季節的な要因もあるので、太陽光発電義務化によって減らせる二酸化炭素排出量には限界があり、製造や処分の事を考えると、果たして環境負荷が低いと言えるのかは疑問である。

そして、東京電力は太陽光発電のように発電量の読み難い発電方法から発電された電力を需要に合わせて上手に供給をコントロールする職人芸を求められることになり、「電力の安定供給」から一層遠ざかるのである。

住宅メーカーとタッグを組む

そんな訳で様々な問題を抱えたまま、東京都はおかしな政策を突き進めようとしている。

都の検討案の特徴は、設置を義務づける対象を、個々の施主や建て売りの購入者ではなく、供給するメーカーなど事業者にする点。都の担当者は「個人が太陽光発電の設備業者を探すのはハードルが高い。ハウスメーカーなど供給者がセットで扱うことで、施主や購入者の煩わしさはなくなる」と狙いを語る。

具体的には、大手事業者約50社に、太陽光発電設備を設置して新築一戸建て住宅を販売することを義務づける。日照条件を考慮して、義務化は販売数の85%程度を想定する。達成できない場合は、事業者名を公表するなどのペナルティーを科す方針。

「東京新聞」より

大手住宅メーカーに太陽光発電設備をセットで販売させることで、義務付けの実現という事を考えているようだが、おかしなペナルティーを受けても住宅に太陽光発電設備を付けたくはないという人が続出した場合にどうするんだろうね。

オプションを付けて販売という形態であれば既にどのメーカーもやっているので、もっと強制力の強いやり方に変わるのだろう。

五輪前に犠牲強いられる農家 中国で再生可能エネルギー開発ラッシュ

2022年01月14日11時27分

暴力を振るわれた、土地を奪われた、お金を約束通りもらえなかった、不当に収監された──。中国当局がグリーンエネルギーの発電量を増やそうと躍起になる一方で、農家は多大な犠牲を強いられたと訴えている。

「時事通信」より

やり方は支那そっくりだな。

流石は「女帝」と呼ばれるだけはある。

しかし、果たして都民はこれで幸せになれるのか?というと、ただでさえ東京都の地価は高いのに、住宅価格まで引き上げることになり、更に厄介毎まで背負い込む結果になるのだから、たまったものではあるまい。都民は反対の声を上げるべきだろう。

コメント

  1. 木霊様 皆様

    しょっぱなから妄想炸裂申し訳ございません。

     人類が化石燃料や原子力でチマチマ生み出すエネルギーと較べ、3〜4桁巨大なエネルギーを太陽光は地球にもたらしていて、ただしエネルギー密度は小さい。なので太陽光発電はメガソーラーなどの集中発電でなく分散発電であるべきだ。 と言うのは、千年単位の長〜い目で見れば正しいのでしょう。

     だけど現在の太陽電池や風車etc、、、は、個人的には 高度成長成功体験の罠、になぞらえて「ハイテク成功体験の罠」と私は呼んでいますが–
    —に囚われていて、性能不足の上に技術の方向性も間違っていて、これを大量採用しても木霊さんの主張通り、3〜7年後には〇〇の墓場(支那にたくさんありますね)を生み出すだけと考えます。

     疑問:何故個人住宅にソーラー発電を設置させるような考えが(技術的に)出てくるか?
     答え:ソーラー発電は発電所と較べて非常にシンプルで安価だから
       —-これが—ハイテク成功体験の罠—です。

    「ハイテク」で作られたソーラー発電設備が「シンプル」に見えるのは「結晶格子レベルで作りこまれた複雑怪奇なナノ構造機械のブラックボックス」が「一つの部品に見えてる」だけで全然シンプルじゃありません。 しかもせいぜい3〜6年の有効寿命しかなく、現場メンテはほぼ不可能(な複雑さ)。

     イメージ湧きにくいと思いますので 例えば100均電卓。

    分解してみると内部部品は・液晶・メンブレンスイッチ・ICチップ・ボタン電池の4個です。。。
     ですがこれは メンブレンスイッチ内の十数個〜ICチップ内の数万個、、、実際には数万数千個の部品がブラックボックス化され、4個に見えているだけです。 

     そしてブラックボックス内で故障が起きれば、修理は不可能。(数十〜数百万円かければ不完全ながら修理できますが、元は100均ですからね、笑)

    偉そうに言っておいて代案は?申し訳ありません。方向性ぐらいしか、、、、

     ・伝統包丁—-研ぐ、という非常にシンプルな方法でメンテ可能です。
     ・オランダ風車–数100年に渡りポンプを動かしてオランダ国土の1/4を作り出しました。

      メンテは、、、推定ですが新規作成より容易で安価

    すなわち、現代技術は、太陽光を有効に長期間利用する方向には、残念ながら進んでいないのです。ハイテクは特許アイデアだけなく、「容易に真似・再現できない」方向に進んでいますし、企業経済の減価償却の考え方からはあまり長寿命の技術はうま味がない。

     それとも今回の法制化がなったとしたら、失敗を繰り返し、自然淘汰で良い方向に向かえばよいのですが、、、、

    • 太陽光発電のコンセプトは、ご指摘の通り面白いと想うのですよね。
      ただ、現行システムは脆弱な部分が多いので、それを敢えて広める意味がよく分からないのですよね。趣味で採用する分には良いのですが、アレを義務化するのはどうにもマズイかなと。
      とはいえ、太陽光発電を進めていくのであれば、ユーザーを増やす事でコストが下がり、システムの構成が単純化される可能性が高く、効率も上がっていくでしょうから、選択肢として完全に間違っているかというと、そうでもないと思います。
      ただまあ、それにしたって義務化は宜しく無い。推奨する為に補助金を出すならともかく、ですね。

  2. 木霊さん、おはようございます。

    もし太陽光発電を有効にできるのなら、高効率かつコンパクトで安全なバッテリーが必要だと思うんですがね。

    技術的な裏付け皆無でポピュリズムにのみ走る、小池氏の個人的妄想にしか過ぎないんじゃないかな。

    木霊さんご指摘通り厄介な産廃を大増産する未来を想像すると恐ろしい...。

    • バッテリーの登場は、太陽光発電の意義を大きく変えると思います。
      ただ、バッテリーの寿命は比較的短いので、個人で巨額の投資をする意味があるのかは疑問ですね。普及させるならばその辺りのブレイクスルーも期待したいです。