債務の罠でスリランカが支那に泣きつく

支那

支那の仕掛ける債務の罠はそこら中で炸裂しているのだが、未だにそれに嵌まりに行く国があるのは驚きというか、救いがないというか。

スリランカ、中国に返済再考を嘆願 債務のわな、コロナ追い打ち

2022年01月13日07時07分

巨大経済圏構想「一帯一路」の下で進出する中国への莫大(ばくだい)な債務を負ったスリランカが、中国に返済計画の再考を嘆願した。スリランカは行き詰まり、既に南部ハンバントタ港を中国国営企業に99年間租借させる事態に発展。海外拠点を築きたい中国の「債務のわな」にはまったと指摘されていた。

「時事通信」より

自業自得と言えばそれまでなんだが。

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この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

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債務の罠と自ら嵌まりに赴くスリランカ

スリランカ民主社会主義共和国

スリランカは社会主義国である事も関係していると思うが、支那から多額の援助を得ている。主要援助国、上位第3位までを紹介しておく。

  1. 中国(40%)
  2. 日本(11%)
  3. フランス(4%)

日本が第2位ではあるが11%と、支那からの支援のウェイトが重い。当然ながら、政権も割と親支那派である。

だから、縋り付いて返済を伸ばして貰おうということらしい。

“債務のわな”中国依存のスリランカ 返済条件の緩和求める

2022年1月10日 6時19分

インド洋の島国スリランカのラジャパクサ大統領は中国の王毅外相と会談し、日本円で少なくとも3900億円余りにのぼると言われる、中国に対する債務の支払期限の延長など返済条件の緩和を検討するよう求めました。

中国の王毅外相は9日、訪問先のスリランカでラジャパクサ大統領らと会談しました。

スリランカ政府によりますと、会談で王外相は「中国は親しい友人として常にスリランカを支援する」と述べ、ラジャパクサ大統領は、中国からの新型コロナウイルスのワクチンの提供や財政支援に感謝の意を伝えたということです。

「NHKニュース」より

NHKニュースでも似た内容を報じているが、スリランカ大統領の擦り寄りっぷりは清々しいまでであると思う。

スリランカは2009年まで国内紛争(1983年~2009年)を続けていたので、国内の経済発展は遅れているらしい。内紛の原因がシンハラ人とタミル人の間の抗争だったので、多数派のシンハラ人がタミル人を弾圧するというような、人権侵害が未だに横行しているようだ。

内紛の中心にいるのが、タミル・イーラム解放の虎(LTTE)で、現行政権はLTTEを危険なテロ組織として殲滅する姿勢を示していて、この事も深刻な人権侵害に繋がっているようだ。

支那の支援のウェイトが大きい理由はその辺りにも影響を受けているようだ。辛辣な言い方をすれば人権侵害仲間で仲良く出来るという事かも知れない。

観光業の打撃が経済に影響

そして、武漢ウイルスの影響によってスリランカにおける観光業は打撃を受けていて、これがまた返済が滞る原因となっている。

スリランカ「紅茶」で石油代…コロナで観光打撃、外貨が足りず

2021/12/24 05:00

スリランカとイランの両政府は21日、スリランカが特産の紅茶を輸送して、イラン産石油の輸入で生じた2・5億ドル(約280億円)の支払いに充てる覚書を交わした。スリランカは外貨準備高不足に加え、新型コロナウイルスで主要産業の観光業が大打撃を受け、債務返済に奔走している。

「讀賣新聞」より

武漢ウイルスは支那がばらまいたモノだと言う事を考えると実に不毛な話だが、スリランカ経済が痛んだことで支那に泣きつく構造はなかなか笑えない。

で、引用記事ではスリランカがイランに対して紅茶を原油代として支払うというニュースを報じているのだが、ドルの欲しいイランとしても困るよね、そんな事言われても。

地元メディアなどによると、スリランカは国営イラン石油公社から過去に輸入した石油代金の早期返済を迫られていた。支払いに窮し、毎月500万ドル相当の紅茶をイランに輸送し、返済したとみなす枠組みが考案された。紅茶代はスリランカ政府が地場業者に支払う。

米国は核開発を巡る対立で、イランとの取引に制裁を科している。スリランカ政府は、紅茶は食糧などと同じ人道支援物資で、制裁対象のイランの銀行を介さないため、違反には当たらないとの考えだ。イランは過去数十年にわたり、紅茶の輸出先の上位10か国に入る得意先だという。

「讀賣新聞”スリランカ「紅茶」で石油代…コロナで観光打撃、外貨が足りず”」より

……と思ったら、イランもさほど嫌がってはいないようだ。まあ、嫌なのだろうがスリランカ産の紅茶がイランでよく飲まれている事を考えると、許容範囲なのかも知れない。イランに聞いてみないと本当のところは分からないが。

さておき、スリランカが支払いに窮している現状は、この事例からも分かるだろう。

ハンバントタ港

ちなみに、スリランカ。既に支那に港を99年貸与している。このブログか前のブログでも記事にしたかもしれないが。

中国に運営権「植民地同然」スリランカのハンバントタ港 融資→多額の債務→99年間貸与

2018/1/18 11:50

中国の援助で建設されたスリランカ南部ハンバントタ港。中国からの多額の債務に追い詰められたスリランカが運営権を中国に差し出したいわく付きの港だ。一帯では解雇を懸念する労働者によるストライキが断続的に起きており、異様なまでの警戒態勢が敷かれている。港は地域に何をもたらしたのか。中国が進める現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」が生み出す摩擦の現場を歩いた。

「産経新聞」より

この記事に出てくるハンバントタ港も、支那の甘言によって多額の借金をして整備したにも関わらず、利用率が低く借金返済が滞ってしまい、2018年には支那企業に99年間貸し出す話となっている。実質的に植民地化したような話である。

一応、表向きはハンバントタ港に人民解放軍の軍事利用はNGという事になっているが、何処までその約束が効果があるのか不明である。

現スリランカ大統領が親支那派の人物なので、ハンバントタ港の失敗のことも反省していないことも、問題なんだろうが。

それでも親中派ラジャパクサ氏が率いるスリランカの対中接近は修正されていない。昨年11月には、日印と協力して進める予定だった最大都市コロンボの港湾開発事業を中国企業に発注することを決めた。

スリランカは経済状況が悪化しており、外貨準備高は昨年11月末時点で約15億ドルにまで減少。米外交誌ディプロマットは経済的苦境について、「中国融資で建設されたインフラの収益が低いことが一因となっている」と指摘した。

「産経新聞”対中債務に苦しむスリランカ 中国に債務緩和を要求 総額3900億円”」より

コロンボの港湾開発事業も支那に蹂躙されるのは時間の問題だろう。

スリランカ、デフォルト寸前

そして、問題なのはスリランカの対外債務の大部分はドル建てで、支那との間でこさえた借金ではないという点だろう。

急スピードでスリランカの債権国になった中国だが、財務省の公式データによると、スリランカの対外債務に占める割合は10%と、日本並みにとどまっている。

ただ、より大きな問題は米ウォール街やその他の機関投資家に対する債務だ。昨年4月時点で、スリランカの対外債務350億ドル(約4兆0250億円)のうち47%を市場での借り入れが占めている。今年返済期限を迎える45億ドルの半分以上はドル建て債券に絡んでいる。

しかしパンデミックによりスリランカの観光産業は閉ざされ、観光客数が近い将来に完全回復することは見込み難い。2030年3月償還の国債(表面利率7.55%)は現在、元本1ドルに対して0.5ドルで取引されている。

実際のところ、当局者らは負け戦を戦っている。外貨準備は中国が通貨スワップによって急きょ支えた結果、昨年12月時点で31億ドルに増えた。しかし1月18日には5億ドル、7月には10億ドルのドル建て債が返済期限を迎える。2025年までに返済義務のある債務も積み上がっている。

一方、資金難と、それによる生活必需品の出荷遅延により、スリランカ国民は2桁台のインフレに加え、エネルギーから食品に至るあらゆる物資不足に見舞われている。このことは政府の深刻な歳入不足に輪を掛けている。

「ロイター”コラム:スリランカの対中債務問題、ウォール街にも波及へ”」より

短期的にも長期的にも支那に頼って問題解決と言うことは難しそうである。何しろ、支那も使えるドルはさほど持っていない。スリランカに差し出す余地はないのである。

そうなってくると、むしろさっさとデフォルトしてしまった方が傷は浅くなる可能性だってある。スリランカはデフォルトした結果、国際資本市場から閉め出されることになるかも知れないが、借金を積み上がるに任せるよりはマシだろう。

何しろ、当面、スリランカ経済が好転する見込みは無く、材料にも乏しいからだ。

この他にもエクアドルやスリランカ、ベネズエラなど、様々な国が順番待ちして借金の猶予をお願いする状況になっているようなのだが、支那も恒大集団などの問題を抱えていてこれまでのようなやり方が出来ない。デフォルトする国はこれから増えて行くのかも知れないね。

コメント

  1. 木霊様
    これはインドがどう動くか見ものですね。
    もし、中国がハンバントタ港を軍港化した場合、インドの喉元に楔を打ち込んだ形になり、インド洋の安定に大きな影響を及ぼすことになります。
    もちろん、そうなったらインドも黙ってはいないでしょうが、今後の動静が気になりますね。

    • インドにとってスリランカは目と鼻の先ですからねぇ。
      モルディブは完全に支那にやられてしまった感じですが、スリランカも、ともなると厄介です。
      ですが、インドとしても金を出す余裕はさほど無いわけで、どうするのやら。
      ここは、アメリカも声を上げにくい分、厄介ですな。

  2. 相手を借金漬けにするにしても、ちゃんと返済能力のある相手を選びませんとね。寄付ならまだしも。こんな筈では…と思っているのは、当の中国かもですな。ちゃんと返ってこなきゃ丸損ですし、返せるようになるまで責任持って育てるのも投資。というモノでしょう。

    • 支那は本当に資金を回収する気があるかは怪しいと思っています。
      巨額の資金を投入して、該当地域を支那の領土に出来れば良いくらいの価値観である可能性はありますよ。

  3. こんにちは。
    結局のところ、東アジア~東南アジアは、「巨大(国土人口経済的に)な中国とその他大勢」という構図があるわけで、その中で対抗しうる経済を持つ日本が異質なのだという認識から出発しないと、「どうして東南アジアは中国に文句言ったり出来ないのだろう?」という疑問の答えに行き着かない、という。
    日本も、ついこの間までは土下座外交が酷かったですが、最近は、安倍政権以降から少しは骨のある所を見せつつあります。が、やはり他のアジア諸国は、特に経済を握られるとどうにもならないですよね。
    そこが分かってるからこそのTPPなわけですが、もっと早く発効出来れば……と思うことしきりです。
    ※日本に次ぐ経済規模を持っておきながらレッドチームべったりの某国は早く死ねばいい。